人気SFサバイバル映画第二弾『ハンガーゲーム2』!
人気小説シリーズを原作に、2012年に公開された映画『ハンガー・ゲーム』。その続編となる『ハンガー・ゲーム2』は、2013年に公開されました。
前回から引き続き出演したキャストはもちろん、新たなキャラクターも登場し、さらにスケールアップした世界観で好評を博しました。
映画『ハンガー・ゲーム2』のあらすじ
前作で第74回「ハンガー・ゲーム」に見事勝利し、生還したピータとカットニス。ふたりは民衆の前でカップルとして振る舞うことを余儀なくされていました。
一方、カットニスの活躍で貧困層の反乱への機運が高まったことから、スノー大統領はカットニスを始末してしまおうと考えます。そこで第75回の記念大会のプレーヤーは、各地区の歴代優勝者から選出することに。
第12地区はほかに女性の候補者がいないことから、カットニスの出場は確実。カットニスは再びピータとともに、生死をかけたゲームに出場することになります。
前作から続投のキャストをおさらい!
カットニス・エバディーン役:ジェニファー・ローレンス
前回大会でピータと恋人を演じて優勝し、無事に家族のもとに戻ったカットニス。しかし、その後の生活は見せ物にされ、ピータとの関係を演じ続けなければなりませんでした。ゲイルを忘れられないカットニスでしたが、ピータとの絆も次第に強くなっていきます。
すべての地区を回るツアー中、国の暴挙を目の当たりにし、反発心を高めていくカットニス。そして歴代優勝者が名を連ねる第75回記念大会に、再び参加させられます。
前作に引き続きカットニスを演じたジェニファー・ローレンス。ケンタッキー州出身の彼女は、14歳の時に女優になることを決意。両親を説得し、ニューヨークでオーディションを受けます。演技経験はなかったものの、見事に役を獲得。俳優業に専念するため、2年早く高校を卒業しました。
2008年に出演した『あの日、欲望の大地で』でヴェネツィア国際映画祭新人俳優賞を受賞しました。2010年の『ウィンターズ・ボーン』でゴールデングローブ賞とアカデミー賞の主演女優賞にノミネート。そのほかに多数の賞を受賞しています。2012年の『世界にひとつのプレイブック』では、アカデミー賞主演女優賞を獲得しました。
ピータ・メラーク役:ジョシュ・ハッチャーソン
カットニスと同じ第12地区の代表として前回大会に出場し、ともに生還したピータ。第75回大会はヘイミッチが選出されたにも関わらず、自ら志願しカットニスとともに再び「ハンガー・ゲーム」に参加します。
ピーター・メラークを演じたジョシュ・ハッチャーソンは、8歳の頃からオーディションを受け始め、2002年にテレビ映画『ビカミング・グレン(原題)』でデビュー。翌年、『アメリカン・スプレンダー』で映画デビューしました。
ゲイル・ホーソーン役:リアム・ヘムズワース
第11地区に住むゲイルは、カットニスの狩猟仲間。前回大会でピータと恋人を演じて優勝したカットニスに対し、複雑な想いを抱いています。
前作に引き続きゲイルを演じたリアム・ヘムズワースは、オーストラリア出身の俳優で、兄のクリス・ヘムズワース(『マイティ・ソー』など)も俳優です。前作『ハンガー・ゲーム』で、ティーン・チョイス・アワードの「主役を食った俳優賞(Male Scene Stealer)」を受賞しました。
ヘイミッチ・アバーナシー役:ウディ・ハレルソン
第12地区の優勝経験者であるヘイミッチ・アバーナシーは、自らも記念大会へ参加する可能性があるなか、ピータを必ず守るとカットニスと約束します。結局ピータの志願により参加することはありませんでしたが、前作同様にふたりを助けます。
ヘイミッチ役のウディ・ハレルソンはテキサス州出身の俳優です。インディアナ州のハノーバー大学を卒業後、ニューヨークで演技を学び、舞台でデビュー。テレビシリーズ『チアーズ』で人気を獲得しました。1994年の映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』で頭角を現し、1996年の『ラリー・フリント』では実在したポルノ雑誌の編集者を演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートしました。
コリオラヌス・スノー大統領役:ドナルド・サザーランド
スノー大統領は、独裁国家パネムの支配者です。前回大会で恋人として人気を獲得したカットニスとピータの関係は、生き残るための作戦だったと見抜いていました。民衆の反乱への機運を高めたカットニスを殺害するため、第75回大会を過去の優勝者を集めるチャンピオン大会とします。
スノー大統領を演じたカナダ出身の俳優、ドナルド・サザーランドは、トロント大学卒業後イギリスで演技を学び、舞台やテレビシリーズでキャリアを積んだ後、1963年に映画デビュー。『ジョニーは戦場へ行った』(1971)や『普通の人々』(1980)、『JFK』(1991)、『コールド・マウンテン』(2003)など、多くの名作に出演しています。
2011年1月26日にハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに殿堂入りし、2730番目の星が配置されました。
新たなキャラクターを演じたキャストは?
フィニック・オデイル役:サム・クラフリン
フィニック・オデイルは、第75回記念大会にプレイヤーとして参加する第4地区出身の男性です。14歳のときに最年少で「ハンガー・ゲーム」に優勝しました。同地区からはフィニックが想いを寄せる女性が選出されましたが、代わりにかつて彼の指導係であった高齢のマグスが志願し、彼女を守ろうと誓います。
フィニックを演じたサム・クラフリンは、イギリス出身の俳優です。2010年にテレビシリーズでデビューし、翌年公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』で宣教師フィリップ役に抜擢されました。その後、ダーク・ファンタジー『スノーホワイト』シリーズに出演し、2016年には映画『世界一キライなあなたに』で、HBOの大人気テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』で知られるエミリア・クラークの相手役を務めています。
プルターク・ヘブンズビー役:フィリップ・シーモア・ホフマン
前作で死亡したセネカ・クレーンに代わり、チーフ・ゲームメーカーとなったのがプルターク・ヘブンズビーです。スノー大統領とともにカットニス抹殺を画策し、プレイヤーたちをいままで以上に厳しいサバイバルに晒していきます。
ヘブンズビーを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンは、ニューヨーク州ロチェスター出身の俳優です。高校時代はレスリングの選手として活躍していましたが、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学校で演技を学び、1991年から人気テレビシリーズ『LAW & ORDER』に出演を始めました。
2005年の映画『カポーティ』では作家トルーマン・カポーティを演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞。2007年の『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』、2008年の『ダウト 〜あるカトリック学校で〜』、2012年の『ザ・マスター』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。
2014年、薬物の過剰摂取により惜しまれながら亡くなりました。
『ハンガー・ゲーム2』の見どころをご紹介!
新たに魅力的なキャラクターが登場
前作から引き続き登場する面々に加え、新しいキャラクターが多く登場します。すでにご紹介したフィニック(クラフリン)やプルターク・ヘブンズビー(ホフマン)を始め、高齢ながら若者を守るためゲームに志願したマグス(リン・コーエン)、頭脳派のビーティー(ジェフリー・ライト)など、魅力的なキャラクターに注目です。
スケールアップした戦闘シーン
歴代の優勝者が集まる今回の大会は、少年少女ばかりの前作でのゲームよりも大幅にスケールアップしています。
また、カットニスを抹殺しようと目論むスノー大統領の指示で、さらに厳しいサバイバルが待ち受けています。
「本当の敵」との闘い
前回大会の勝者として各地区を回るなかで、カットニスは独裁国家パネムの本質を目の当たりにします。カットニスたちが生き残ったことで、貧民層は反乱への覚悟を固め始めていました。そんななか、再び「ハンガー・ゲーム」に参加することになったカットニス。歴代勝者の一部は、彼女と同様に「本当の敵」との闘いを意識しはじめます。
『ハンガー・ゲーム2』について知っておくべき事実5選
1.幻の主題歌が存在する!?
イギリスの歌手、エド・シーランは本作のために3曲楽曲を作成しましたが、どれも採用されませんでした。
2.エフィーの衣装は有名デザイナーが手がけている
エリザベス・バンクス演じるエフィー・トリンケットは、キャピトルの住人らしく奇抜な服装をしています。彼女の衣装は、ファッションブランド、アレクサンダー・マックィーンでクリエイティブ・ディレクターを務めるサラ・バートンがデザインしました。
彼女は、英ウィリアム王子の結婚式でキャサリン妃のウェディングドレスを手がけたことでも知られています。
3.ジェニファー・ローレンスは一時的に耳が聞こえなくなった!?
撮影中の数週間、主演のジェニファー・ローレンスは冷たい水に飛び込んだりした影響で、耳の感染症に苦しんでいました。鼓膜が破裂する寸前だったそうです。
4.サム・クラフリンは撮影中に指を骨折!
クラフリンだけでなく、ローレンスやハッチャーソンもジャングルでの撮影で何度もすべり落地ていました。
5.カットニスの飼い猫の色が変わっている!?
前作で登場したカットニスの飼い猫バターカップは、白と黒の模様の猫でした。しかし、原作者スーザン・コリンズが原作の記述と違うと批判したため、本作では原作どおり毛並みのボサボサな茶トラの猫に変更されました。