2018年5月30日更新

【ネタバレ注意】映画『友罪』あらすじ・キャスト【生田斗真×瑛太!原作は連続児童殺傷事件がモデル】

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『友罪』
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

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薬丸岳原作『友罪(ゆうざい)』が映画化!もし友達が少年Aだったら……?

映画『友罪』本予告が解禁

映画『友罪(ゆうざい)』が、2018年5月25日に公開されました。 同作の原作を手がけるのは、デビュー作『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞したほか、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞したことなどで知られる薬丸岳。薬丸作品はこれまで、『天使のナイフ』『悪党』などがドラマ化されましたが、映画化されるのは『友罪』が初となります。 薬丸作品初の映画化作品となる『友罪』のメガホンをとるのは、映画『64 ロクヨン』などの瀬々敬久監督。主演は、生田斗真と瑛太が務めます。

『友罪』のあらすじ【ネタバレなし】

記事後半に原作&映画のネタバレあり

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同作の主人公は、ジャーナリストを志しながらも夢破れ、町工場で働くことになった男・益田純一(生田斗真)。益田の同僚である鈴木(瑛太)は、無口で陰気なので職場では好かれていませんが、益田は同期入社ということもあり、徐々に鈴木との距離を縮めていきます。 そんな中、17年前に起きた児童殺傷事件について調べることになった益田は、その事件の犯人が鈴木なのではないかと疑うようになっていくのです。

原作は神戸連続児童殺傷事件がモデル

原作小説『友罪』は、著書の薬丸岳が1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件から着想を得て執筆した作品です。事件は、加害者の少年が酒鬼薔薇聖斗と名乗ったことから、酒鬼薔薇事件とも呼ばれています。 ただ監督を務めた瀬々敬久は、「神戸連続児童殺傷事件」と切り離して映画を撮ったと語りました。この事件はあくまでも原作の着想となったモデルであって、映画では加害者のその後、加害者と関わっていく周囲の人々を描いています。

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主演キャストは生田斗真&瑛太!映画『友罪』で3度目の共演

友罪
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

映画『友罪』で、益田を演じるのは生田斗真、陰気な男・鈴木は瑛太が演じます。 瑛太と生田が共演するのは、2009年に放送されたドラマ『ヴォイス〜命なき者の声〜』、2016年に公開された映画『土竜の唄 香港狂騒曲』に続いて3度目。3度目の共演となることについて、生田は切磋琢磨していきたいといったコメントを寄せており、一方の瑛太も、生田やスタッフ、瀬々監督を信じて最後まで演じ切りたいとコメントしています。 なお益田演じる生田は、薬丸作品のファンであり、『友罪』も数年前に読んだ作品とのこと。同作の映画化について、生田は映画館の椅子から立てなくなるような作品になる予定ともコメントしています。

監督は『64 ロクヨン』で知られる名匠・瀬々敬久

映画『友罪』のメガホンを取るのは、映画『64 ロクヨン』シリーズなどで知られる、瀬々敬久監督。 瀬々監督と言えば、数々のピンク映画を手がけ「ピンク映画四天王」の異名を取っていたほか、映画『MOON CHILD』、4時間38分の上映時間を持つ『ヘブンズストーリー』など、多様な作品を手がけることで知られています。また、近年でも『ストレイヤーズ・クロニクル』などの商業映画を手がける一方で、自主企画映画『菊とギロチン 女相撲とアナキスト』などを精力的に制作するなど、多様な制作方法でジャンルに縛られない作品を発表し続けています。 本作の映画化に対して瀬々監督は、日常の中で起こる様々な事件の中でも、忘れてはいけない事件というものがあり、本作はそこから派生する様々な問題に対する答えを探し続ける映画になるとコメント。重厚な原作を瀬々監督はどのように映像化していくのでしょうか?

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豪華追加キャスト20人超が一挙発表!佐藤浩市、夏帆らが参戦

友罪
©2017映画「友罪」製作委員会 ©薬丸岳/集英社

映画『友罪』の追加キャスト20名以上が一挙に発表されました。佐藤浩市、夏帆をはじめ、今回発表された追加キャストも豪華俳優陣がズラリと並んでいます。 今回新たに出演が判明したのは、佐藤、夏帆に加え、山本美月、富田靖子、奥野瑛太、飯田芳、小市慢太郎、矢島健一、青木崇高、忍成修吾、西田尚美、村上淳、片岡礼子、石田法嗣、北浦愛、坂井真紀、古舘寛治、宇野祥平、大西信満、渡辺真起子、光石研です。 文字数の関係で全キャストの役柄を説明することは出来ませんが、今回は特に重要な役と思われる一部キャラクターとそのキャストを紹介します。

瀬々組の常連?佐藤浩市は贖罪に向き合うタクシードライバー役に

佐藤浩二『友罪』
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

佐藤浩市は、『感染列島』、『ヘヴンズ ストーリー』、『64-ロクヨン―前編/後編』に続く瀬々監督作品への出演となります。 もはや瀬々監督の作品の常連とも言える佐藤が本作で挑むのは、息子が過去に犯した事件を機に一家離散し、贖罪と向き合い続ける日々を過ごすタクシー運転手・山内修司役を演じます。

夏帆はAVへの出演を強要された過去を持つ女性役に

夏帆『友罪』
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

『砂時計』『海街diary』などで知られる夏帆も、本作に登場します。彼女が本作で挑むのは、瑛太演じる鈴木に助けられたことで、彼に対して好意を抱いていく藤沢美代子役です。 藤沢は、AVへの出演を強要された過去を持つ難役ということなので、映画『海街diary』で第39回日本アカデミー賞優秀助演女優賞受賞をした夏帆の演技力の見せ所と言えるのではないでしょうか?

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山本美月は益田の再起を願う元恋人役に挑戦

山本美月『友罪』
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

2019年の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』への出演が決定している山本美月も追加キャストとして発表されました。 山本は、益田の元恋人で、彼のジャーナリストとの再起を願う杉本清美役です。劇中では、雑誌記者として犯人を調べる姿が、益田のジャーナリストとしての心を刺激するキーパーソンとなるそうです。

富田靖子は鈴木の過去と現在を知る唯一の人物・白石役として出演

富岡靖子『友罪』
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

鈴木の少年院時代に担当法務教官だった白石弥生役を演じるのは、映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍するベテランの富田靖子です。 劇中では、鈴木の現在と過去を知る唯一の人物として立ち回ることが明らかになっています。

主演キャスト・瑛太、生田斗真が映画について語る特別映像が公開に!

映画館のロビー限定で流れる特別映像が公開になりました。映像には、瑛太と生田斗真が本作や役にかける思いを語る貴重なインタビューシーンも収められています。 鈴木同様に、過去の罪を背負って生きている益田を演じるのは一筋縄にはいかなかったと語る生田。罪を背負いながらも償うことが分からない鈴木が映画という2時間程度の限られた中で変わっていく様を表現したかったと語る瑛太。 どちらも淡々と語ってはいるものの、役に対する内なる情熱が伝わってきます。

生田斗真が「はっきり言って問題作です」宣言!

『友罪』
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

4月24日に開催された映画の完成披露試写会に、主演の生田斗真、瑛太に加え佐藤浩市、夏帆ら物語の中で重要な役割を担ったメンバーが登壇。生田斗真の「この映画、はっきり言って問題作です」という、衝撃のコメントからイベントがスタートしました。 生田は「賛否両論巻き起こると思っています」と続け、共演者とスタッフが尋常じゃない覚悟で作り上げた作品だと、本作に込めた熱い思いを語ります。同じく主演の瑛太も「演じる上での覚悟は必要だった」とコメント。瀬々監督からは「僕が俳優だったらこの役は受けない」と言われたと、撮影秘話を明かしました。 瀬々組4度目の出演となる佐藤浩市は「最近は勝ち負けや白黒など、二面的な物事の捉え方が多い」とし「物事にはいろんな側面があり多面的。瀬々監督が常にこうした題材に取り組んでいる気持ちがよくわかる」と、長年タッグを組んできたからこそのコメントを寄せました。

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生田斗真&瑛太が学生と“友情”について白熱討論!

友罪
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

友達が犯罪を犯していたと知ったら、あなたはどうする?というテーマを描いた映画『友罪』。この度、明治大学に主演の生田斗真、瑛太、監督の瀬々敬久がサプライズ登場し特別授業を実施しました。 授業では「もし友人が重大な罪を犯していたと分かったら、友達を続けるか」という映画と同様の問いかけ対し、半分以上の学生が「友達を続ける」と回答。しかし一方で、「どう対応していいか分からない」「友達を辞める」と答える学生もチラホラ。 これに対して生田は「一度築いた友情なら、関係を続けていきたいものかもしれないが、少し綺麗ごとのような気もするし、難しいですよね」と、複雑な感情を吐露しました。 またイベント後半には「生田斗真と瑛太どっちが好きか」という質問が学生に投げかけられ、教室は大盛り上がり。瑛太票が若干多い結果になり、瑛太は「斗真、ごめんな(笑)」といい笑顔を見せました。

カルロヴィ・ヴァリ&上海国際映画祭への出品が決定

『友罪』
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会

この度、映画『友罪』がチェコで行われるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭と、アジアの中で最も大規模な上海国際映画祭に正式に出品されることが決定しました。 第53回となるカルロヴィ・ヴァリ映画祭は世界7代映画祭のうちの1つ。カンヌやベルリンなどで話題になった作品が一堂に会するイベントとしても注目されています。本作はアウト・オブ・コンペティション部門へ出品となり、映画祭は現地時間6月29日から7月7日に開催される予定です。 さらに第21回となる上海映画祭では、すでに『ラプラスの魔女』の公式上映も決定しており、『友罪』の出品決定を受けて邦画作品への期待と注目が高まること必至です。

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【ネタバレ注意!】原作小説のあらすじ&結末

「黒蛇神事件」の犯人は?

「黒蛇神事件」の関係者に接触する益田は、鈴木が犯人であることを知ります。この事件は14年前に日本を震撼させた少年犯罪事件です。被害者は小学校低学年の男児2人、彼らの遺体は目玉をくり取られ、「黒蛇神様にささげる」という旨の犯行声明文が現場に残されていました。益田と同じ当時中学2年生の犯人が逮捕されていました。 益田は、自分のことを親友だと語る、現在の更生した鈴木を裏切ることが出来ません。益田は中学生の時に、いじめを苦にして自殺した親友を救えなかったことを今でも悔いているからです。 その後、雑誌社の先輩に送っていた事件の犯人の現在をまとめた記事を世に出すことを断ります。しかし数日後、電車の中つり広告を見て益田は愕然。益田のまとめた記事を更に脚色し、現在も更生していない犯人の危険性を謳った記事の広告が出ていたのです。

鈴木に宛てた益田の手記

そして鈴木は姿を消してしまいます。元AV嬢の美代子も犯人の恋人として記事に書き立てられ、職場では好奇の視線にさらされてしまいます。しかし、美代子は別の会社への転職を世話するという社長の申し出を断ります。鈴木が残した「何も悪いことをしていないのだから逃げる必要はない」という言葉を思い出したからです。 そして益田は会社を退職。2度と友人を死なせたくない、という思いが彼を突き動かしました。元恋人の清美を通じて、鈴木に対する自分の想いを手記という形で出版するためです。 手記に記された内容は、雑誌社が自分の思惑を裏切って鈴木の悪評を発表したこと、自分の犯した過ちで友人を死なせてしまったという過去を抱えていること、黒蛇神事件の被害者遺族のこと、……そしてどんなことがあってもきみの友だちでい続けるということ。 鈴木宛のこの手記は益田の本名で発表されたのでした。

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映画『友罪』のネタバレと、謎の残るラストシーン

無口な鈴木(瑛太)と少しずつ距離を縮めていっていた益田(生田斗真)。ある日、工場で指を切り落としてしまい入院していた益田のもとに、元恋人で記者の清美(山本美月)が現れます。 清美は最近起きた児童殺人事件の調査に行き詰っていると話し、17年前に起きた連続殺傷事件の犯人・青柳健太郎による再犯なのではという噂について、益田に意見を求めます。 その時は「調査に協力するつもりはない」と断った益田でしたが、後日17年前の事件について調べてみると、ネットには鈴木によく似た少年の写真が載っていたのです。さらに調べると、以前鈴木の部屋で見つけた裸の女性のスケッチと同じ女性の写真が。医療少年院の職員・白石(富田靖子)であることが分かります。益田は、距離を縮め始めていた鈴木に対して、「少年A」なのではと疑うようになるのです。 一方で益田は、過去の自分の罪を鈴木に打ち明けようか迷っていました。中学生の頃、いじめられていた同級生・学が自殺していたのです。学は益田のことを信頼していて、唯一の友達だと感じていました。しかし益田は「他の友達から仲間外れにされるのでは」という不安から、学のことを避けてしまいます。益田は、彼が自殺したのは自分が友達でいてあげなかったからだと、長年後悔していたのです。 後日、益田が清美に送った青柳健太郎(=鈴木)の現在の様子が、思わぬ形で世に出回ってしまいます。それを知った鈴木は、何も告げずに姿を消してしまうのです。益田は何かに駆られたように草むらに向かいました。そこは学が自殺した場所でした。 時を同じくして鈴木もどこかの草むらに来ており……。最後に2人が見たものとは――?

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映画『友罪』は2018年5月25日公開!

少年犯罪を描いた映画『友罪』は2018年5月25日に公開されます。この記事では情報が解禁され次第、最新情報をお伝えしていきます!