オカルト映画金字塔『エクソシスト』の知られざる20の事実

2017年5月30日更新 4993view

ウィリアム・フリードキンがメガホンをとった悪魔に憑りつかれた少女と神父の戦いを描いた『エクソシスト』はホラー映画の金字塔。アカデミー賞にも多くの部門にノミネートされた今作には知られざる秘密がいっぱい。今回はオカルト映画『エクソシスト』の知られざる20の事実を大紹介!

1.『エクソシスト』は実話をもとに製作された!?

『エクソシスト』1

映画はウィリアム・ピーター・ブラッディの小説『エクソシスト』を元に製作されています(ブラッディは映画製作にも関わっていました)。そして彼の小説は何と実話をもとに製作されたのです。

実際の事件が起きたのは1949年、アメリカ合衆国カリフォルニア州で14歳の少年の身に悪霊が憑りついたのでした。小説では少年が少女になっています。

当時のカリフォルニア州の詳細、少年の体に浮かび上がった奇妙な文字、少年が口を開いた時に出るしゃがれ声などは原作者が実際のレポートをもとに製作していたのです。

2.コメディの脚本家が脚本を担当した!?

『エクソシスト』2

出典: www.imdb.com

小説の原作者であり、映画では脚本を担当したウィリアム・ピーター・ブラッディ。何と彼はコメディ脚本家としてキャリアをスタートさせていました。彼が担当した脚本には1966年の映画『地上最大の脱出作戦』や1964年の映画『暗闇でドッキリ』などのコメディ作品が多くあります。

しかし彼は悪魔憑依事件のことがずっと頭にあったため1969年に小説『エクソシスト』の執筆を開始するのでした。

3.最初はあまり評価されなかった!?

『エクソシスト』3

出典: www.imdb.com

1971年に小説『エクソシスト』は出版されます。

しかし出版後すぐにヒット作となったというわけではありませんでした。小説がヒットするきっかけとなったのはトークショー『The Dick Cavett Show』の出演を運よく果たしたから。

ウィリアム・ピーター・ブラッディは40分間できるだけ本の宣伝をしました。ショーの後、本のセールスは上がりニューヨークタイムズのベストセラーリストに仲間入りするのです。

4.あの有名監督たちが監督を務めていたかもしれない!?

『シャイニング』スタンリー・キューブリッック監督

小説の映画権を獲得したワーナーブラザーズは何名かの有名監督たちにオファーを出しましたが、全て断れるのでした。

主に断った監督は映画『時計仕掛けのオレンジ』で知られるスタンリー・キューブリック監督、『俺たちに明日はない』のアーサー・ペン監督などのそうそうたる顔ぶれ。

彼等が断わった理由は共通して、映画で主役を演じられる12歳の少女を見つけることは不可能だと思ったからでした。

5.オードリー・ヘプバーンも出演オファーされていた!?

『エクソシスト』5

オードリー・ヘプバーンはリーガンの母親クリス・マクニール役のオファーを受けていました。

しかし彼女はアメリカで行われた撮影のために自宅のあったローマを離れたくないという理由で辞退したのです。

結局は1971年公開の映画『ラスト・ショー』で注目されていたエレン・バースティンがウィリアム・フリードキン監督に直談判したため、役を勝ち取ることになりました。

6.バーク・デニングズのモデルとなった人物がいた!?

『エクソシスト』6

映画内でクリス・マクニールと共に映画撮影を行う映画監督バーク・デニングズにはモデルとなった実在の人物がいます。

それは映画監督のJ・リー・トンプソン。彼は1961年の映画『ナバロンの要塞』でハリウッドで名声を獲得した名監督。ちなみに映画内でバーク・デニングスを演じたのはジャック・マッゴーランです。

7.まさかの人物がデミアン・カラス神父のモデルだった!!

『エクソシスト』7

カトリックの信仰を失いかけているデミアン・カラス神父のモデルとなった人物はなんと原作の作家であり映画の脚本を担当したウィリアム・ピーター・ブラッディ。

映画でカラス神父を演じたのはジェイソン・ミラー 。彼は1973年ブロードウェイで上映された戯曲『栄光の季節』でトニー賞、ピュリッツアー賞を受賞しています。

8.ウィリアム・ピーター・ブラッディの人生もカラス神父そのものだった!?

『エクソシスト』8

前述した通りカラス神父はカトリックの信仰を失いつつある人物。当初映画製作者たちはカラス神父役をドラマシリーズ『マイク・ハマー』で知られるステイシー・キーチにオファーをしサインもしていたそうです。

しかし、その後制作者たちはジェイソン・ミラーと出会うことになるのです。

なんと彼は俳優・脚本家になる前はカトリック神学校に通っていました。その自身の経験とカラス神父の経験を重ね合わせ、制作陣に自分こそ神父を演じるにふさわしいと熱弁。ジェイソンが役を勝ち取る結果となりました。

9.ランカスター・メリン神父のモデルとなった人物は??

『エクソシスト』9

ランカスター・メリン神父は遺跡の発掘調査をしていた際に、悪霊パズズの像を発見した人物。彼のモデルとなった人物もまた神父であり考古学者でもあった実在の人物ジェラルド・ランカスター・ハーディング。彼は死海文書発見に関わった人物でした。

10.リンダ・ブレアが主演に選ばれた理由とは?

『エクソシスト』10

リンダ・ブレアは主人公で悪霊に憑りつかれる少女リーガン・マクニールを演じました。映画制作陣はリーガン役を演じる少女を求めて何千人という少女のオーディションを行ったのです。ウィリアム・フリードキン監督はオーディションで12歳になる前のリンダを発見。

監督は彼女には役者としての素晴らしい才能があるだけではなく、トラウマ的な体験をするであろう映画撮影に耐えることができると確信したので、彼女にリーガン役を与えることにしました。

11.本物の酔っぱらいが映画に出演

『エクソシスト』11

小さな役ですが映画内で強烈なインパクトを残したのが地下鉄でカラス神父に話しかける酔っ払いの乞食。実はこの乞食を演じたのはビニー・ラッセルという本物の大酒のみ。彼はなんと撮影時にも酔っぱらっていたということです。またシーンで彼が来ている服は彼の私物でした。

12.悪魔に憑りつかれたメイクにかかる時間は何と3時間!?

『エクソシスト』12

メイクアップアーティストのディック・スミスと彼の弟子リック・バーカーが悪魔に憑りつかれたリーガンのメイクアップをするためにかけていた時間は1日に何と3時間。この努力のおかげで人々を恐怖で震え上がらせる少女リーガンが完成したのです。