2018年1月1日更新
『ニュー・シネマ・パラダイス』あらすじ・ラスト・キャスト【映画好きの原点】
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ジュセッペ・トルナトーレ監督作『ニュー・シネマ・パラダイス』
「感動映画ベスト100」、「好きな映画ベスト10」などのランキングでは必ず上位にランクインするとされる『ニュー・シネマ・パラダイス』。撮影当時33歳という若さだった監督ジュゼッペ・トルナトーレの手腕に、巨匠エンニオ・モリコーネの音楽。そしてあまりにも有名なラストシーンなど、ありあまる要素が盛り込まれた作品となっています。 アカデミー賞最優秀外国映画賞受賞をはじめ、カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞など数々の栄誉に輝きました。
『ニュー・シネマ・パラダイス』あらすじ【ネタバレ】
シチリアの小さな村で青春時代を過ごし、現在はローマで暮らす映画監督のサルヴァトーレはある日の深夜、地元にあった映画館「パラダイス座」の元映写技師アルフレードの訃報を聞きます。思わずサルヴァトーレは過去の思い出を回想するのでした…。
第二次大戦時、幼少時のサルヴァトーレことトトが住んでいた村の唯一の娯楽は、パラダイス座での映画鑑賞のみ。トトも足しげく映画館に通いつめる毎日を過ごしており、特に映写技師アルフレードが籠る映写室に入り浸っていました。
当時のイタリアは検閲により、劇中でキスシーンなどがあると神父がベルを鳴らし、そのシーンのフィルムをカットしなければなりませんでした。そのカット技術が巧みだったアルフレードをトトは尊敬していたのです。
最初こそアルフレードはトトを邪魔者扱いしていたものの、次第にふたりの間には世代の枠を超えた友情が芽生え、ついにはトトは映写技師の仕事を習うまでになります。トトはカットしたフィルムを欲しがるも、配給会社に返却する際に元通りにする必要があると拒否されます。
そんなある日、パラダイス座でフィルムが焼けて火事が発生。トトの救出によりアルフレードは一命を取り留めるも、視力を失ってしまいます。代わりにトトが映写技師として働くようになり、成長するにつれ映画撮影に興味を持つと同時に初恋を経験していきます。アルフレードはそんなトトに「外の世界を見て来い」というアドバイスを授け、ローマに旅立たせるのでした。
それから30年が経過し、映画監督となったトトことサルヴァトーレは、アルフレードの葬儀に参列するため故郷に戻ります。かつて入り浸っていたパラダイス座も閉館し駐車場になる聞き、寂しさを募らせていたサルヴァトーレはアルフレードの形見を渡されます。
それは一本のフィルムで、かつて検閲でカットされたキスシーンをつなげたものだったのです。試写室でサルヴァトーレは、ひとり涙をこぼすのでした。
『ニュー・シネマ・パラダイス』キャスト
アルフレード/フィリップ・ノワレ
映画館「パラダイス座」の映写技師として働くアルフレード。頑固な性格ゆえに、少年のトトを最初は邪険に扱いますが、次第に友情で結ばれていきます。
演じるフィリップ・ノワレは、これまでに出演作100本を超えるベテラン俳優。『ニュー・シネマ・パラダイス』での演技でイギリス・アカデミー主演男優賞を受賞しています。
少年時代のトト/サルヴァトーレ・カシオ
アルフレードと熱い友情で結ばれる映画好きの少年トト。アルフレードに起こる不慮の事故を境に、彼の代わりに映写技師として働くこととなります。
演じたサルヴァトーレ・カシオは、『ニュー・シネマ・パラダイス』での知名度アップにより日本のCMにも出演していましたが、現在は俳優業を引退してレストラン兼宿泊施設を経営しています。
大人のトト/ジャック・ペラン
大人になって映画監督として活躍するようになったトト。そんな折アルフレードの訃報を聞き、久々に生まれ故郷に帰ってくることとなります。
中年となったトトを演じたジャック・ペランは『ロシュフォールの恋人たち』、『うたかたの日々』といった作品に出演しつつプロデューサーとして活躍しており、『WATARIDORI』、『オーシャンズ』といったドキュメンタリー作品などを発表しています。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の見どころ・関連情報
単館公開で異例のロングランヒットに
日本では1989年12月に東京のシネスイッチ銀座で公開されるや否や、40週にも及ぶロングラン上映を果たし、この1館だけで約30万人近い動員を果たす大ヒットとなりました。
3種類のバージョン違いがある
実は本国イタリアでは『ニュー・シネマ・パラダイス』の評価はいまひとつでした。その原因の一つに約2時間半という上映時間の長さがありました。そこで日本を含む世界では30分ほどカットしたバージョンが公開。
それから2002年には約3時間のディレクターズ・カット版が公開されており、実質この映画は3バージョン作られたこととなります。ジュゼッペ・トルナトーレ監督自身は「ディレクターズ・カット版を観てほしい」と語っています。
監督本人もカメオ出演
映画のラストで登場する映像技師は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督本人が演じています。これは元々、イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニに依頼したものの断られた経緯からです。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の感想・評価は?【ネタバレ注意】
ディレクターズカット版も観るべき!
theskinheads
僕なんかが改めて言うのも気がひけるくらい不朽の名作として名高い映画。改めて僕から言えることは特にありませんね。DVDを2つ買った。片方は劇場で公開された版でもう一つはディレクターズカット版。こう言うのは大体ディレクターズカット版が劣ってるもんよ。要らないシーンも詰め込んでるから。
バタフライエフェクトとかパラノーマルアクティビティみたいなのは良いんだよ。別エンディングも収録されてますみたいなのは。ついつい観ちゃうし。まぁ、これこそ自分の人生を代表する映画ってものはディレクターズカット版も観ておきたいね。
僕の場合、ヴェルヴェットゴールドマインとヘドウィグアンドアングラーインチと、ロッキーホラーショー。あれなんか全部似てない?
思い入れのあるアルバムのライナーノーツ見ちゃうのと一緒だね。まぁ人によりけりだけど。ディレクターズカット版観たところで、実はこんなシーンあったんだぜって通ぶれるくらい。ライナーノーツはもうね。曲の紹介を自分達でしてるところはいい。でも第三者がこれは良いねみたいなライナーノーツは正直要らない。あなた誰ですか?みたいなのが多いし。
僕はお父さんと過ごす時間が極端に少ないし、これからもそうなんだろうけど、唯一父親と趣味が合ったのが映画だった。たまぁに会う時に、父親の家にあるDVD持ってきて、お互いに会話も緊張してほとんどないんだけど、父親が帰った後に観たりしてね。2つあるっていうのも自分で買ったんじゃない。そういう意味で映画の内容というより個人的に思い入れのある映画っす。
映画好きのための名作映画
o325
今年は人生の転機だと個人的には思っている中でそろそろ観てみようと鑑賞。
映画が好きだと改めて感じられる素晴らしい作品でした。
映画への無償な愛を感じずにはいられない。
アルフレードとトトの絆に心打たれる
acornkorokoro
アルフレードのトトへの愛情に胸があつくなった。
人生はお前が見た映画とはちがう。人生はもっと困難なものだ。
お前の噂を聞きたい。
帰ってくるな。
自分のすることを愛せ。