【結末ネタバレ】『帝一の國』キャスト一覧&あらすじ 原作の再現度はいかに！？

ジャンプSQ.で連載された古屋兎丸の人気漫画『帝一の國』が菅田将暉主演で2017年に実写映画化されました。菅田以外にも野村周平や竹内涼真といった若手が数多く出演しており、俳優陣のビジュアルのクオリティも注目の的に。 この記事では『帝一の國』に登場するキャストを一覧で紹介！さらに原作との比較や、物語のあらすじをお届けします。 ※この記事には結末の重要なネタバレを含んでいます。未鑑賞の方はご注意ください。

時は昭和。この物語の主人公・赤場帝一が通う中高一貫制の男子校・海帝高校は、官僚や政治家を数多く生み出した超の付く名門校です。特に海帝高校の生徒会長に就任した人には、日本一の国立大学である東都大学への入学が約束されます。 そして将来政界入りを果たしたときには、「海帝生徒会会長会」という政界の中で最も影響力を持つ派閥に入ることができるのです。そのために毎年の生徒会長の選挙戦は派閥争いなどで、まるで本物の政界のようになります。 そんな高校へ海帝中学から進学してきた帝一。彼はこの国の総理大臣になるという人生の目的と野望を持っており、そのために海帝高校の生徒会長になる決心をします。帝一の総理大臣への野望への第一歩、まさに『帝一の國』が歩み始めるのでした。

主演を飾ったのは菅田将暉。原作のある作品への出演も多く、再現度の高さと演技力に定評があります。2020年には小説を原作とした『キネマの神様』に志村けんとダブル主演する予定です。 赤場帝一は日本をよくしようと総理大臣を目指す熱いキャラクターが魅力の主人公。巻き起こる様々な出来事に翻弄され苦悩や葛藤を繰り返す様も、人間味が溢れています。

ヒロインの白鳥美美子を永野芽郁が演じています。2018年の連続テレビ小説『半分、青い。』に主演して一躍有名になった永野は、菅田と同じく2020年に『キネマの神様』にヒロイン役で出演予定です。 美美子は帝一の幼馴染で、花園高校というお嬢様学校に通っていますが、学校をつまらないと評するお転婆な性格。帝一と付き合っているものの、残念なことに彼とのすれ違いが生じています。

東郷菊馬を演じたのは野村周平です。野村は以前、古屋の作品である『ライチ☆光クラブ』の実写映画に主演したことも。2019年6月からはニューヨークへ1年間の留学をしています。 菊馬は帝一と同学年で、卑劣な性格をしています。相手を貶めるような策を立てる人間で、帝一とは父同士の因縁もあり、彼をライバル視。小学校時代には帝一をいじめていたこともありました。

2020年にはドラマ『テセウスの船』が大きな話題となった竹内涼真。少女漫画原作の映画への出演歴も多く、今注目の俳優のひとりと言えるでしょう。 竹内が演じた大鷹弾は帝一と同じ一年生。明るく実直な性格で、母が病に倒れてしまったため、バイトを掛け持ちして学費と生活費を捻出しています。

2019年には『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD～』などの話題の映画にも出演した志尊淳。2020年には岡田将生とダブル主演する、『さんかく窓の外側は夜』の公開が予定されています。 そんな志尊演じる榊原光明は帝一の親友で、可愛いものが大好き。彼にアドバイスを送ったり、手先の器用さを活かして様々な機械を自作したりもします。

野村と同じく映画『ライチ☆光クラブ』に出演していた間宮祥太朗も本作に参加。2020年には大河ドラマ『麒麟がくる』に出演します。 間宮演じる氷室ローランドは帝一の先輩で、アメリカの自動車会社「ハリケーン・モーターズ」の日本支社勝の息子。唯我独尊で容赦がなく、敵も多くいる人物です。

2019年には映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』に主演し、2020年にはドラマ『いいね！光源氏くん』に主演予定の千葉雄大。 演じる森園億人は帝一の一年先輩で、冷静で穏やかな性格です。しかしとてつもない負けず嫌いで、帝一は氷室よりも怖いと評しています。

舞台やドラマで活躍する鈴木勝大が演じたのは、駒光彦。 間宮演じる氷室ローランドの親友で、氷室の当選を願いながら忠実に尽くします。

2019年のドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』で山下美月とダブル主演を務めた萩原利久。 野村演じる東郷菊馬と結託して帝一を倒そうとする根津二四三役を演じました。

岡山天音は個性派な魅力で活躍し、2020年の映画『踊ってミタ』に主演を予定しています。 本作では、竹内演じる帝一の最強のライバルにして生徒からの信頼も厚い好青年・大鷹弾を支える佐々木洋介役を演じました。

舞台版『帝一の國』で主人公の帝一役を務めた木村了が、今回の劇場版では生徒課長の堂山を演じます。 その座に就いた者は将来の内閣入りが約束されるという、日本一の超名門校・海帝高校の生徒会長。帝一が一年の時に、その生徒会長を務めていたのが堂山圭吾です。

舞台などで活躍し、「おっさんずラブ」シリーズで一気に知名度を高めた吉田鋼太郎が帝一の父・赤場譲介を演じました。 通産省の官僚の譲介は海帝大学の卒業生で、東郷菊馬の父とは生徒会長選挙で競い敗れた過去があります。譲介が名付けた帝一の名前には、「海帝高校で一番になる」という意味が込められています。

漫画の実写映画化で一番気を遣うのは、間違いなくキャストになるでしょう。何よりも原作のイメージを損なわず、忠実かそれ以上に演じ切る必要があります。各キャストが発表された際には、そのイメージとの違和感のなさに、原作ファンからは非常に好意的に受け止められました。 ファンは本作を、漫画のキャラクターが現実に飛び出したみたいだと評価。ストーリーの大筋はほぼ原作通りで、印象深い場面や台詞が再現され、原作読者も楽しめたようです。 その一方で森園新体制での出来事は全てカットされ、突然一年後に話が移ります。そのため映画には、個性豊かな新一年生やサブキャラクターが登場しません。 学級委員長の合宿を始め、帝一のその後も描かれておらず、キャラクターの役割の変更などもありました。全14巻分の出来事を2時間に収める以上、仕方のないことなのでしょう。 変更点は多いものの、原作の要素が非常に上手く取り込まれており、作品へのリスペクトが感じられる実写映画に仕上がっています！

生徒会長への第一歩は、投票権を持つ一、二年生で構成される「評議会」に入ることです。まずはクラスの学級委員長か、副学級委員長に選ばれる必要があります。帝一は多額の寄付金と中学の生徒会長の実績を買われ、学級委員長に任命されました。 2組では宿敵の東郷菊馬が、6組はノーマークの外部生・大鷹弾が選ばれ、強い個性を持つ面々に焦りを感じ始める帝一。光明と共に次期生徒会長の大本命、氷室ローランドに取り入ろうとしますが、菊馬の妨害で恥を掻かされそうになります。 帝一は弾に救われますが、彼が推すのは氷室ではなく森園億人でした。さらに、帝一の父・譲介と氷室の父は仕事上敵対関係にあり、菊馬に密告される大誤算が発生。光明の仕掛けた盗聴器で、菊馬と氷室が帝一を捨て駒にすべく結託したことを知ります。

譲介の許可を得て、帝一は森園側に寝返る大勝負に出ることに！賄賂で地盤を固める氷室に対し、森園を中心にマイムマイムを踊る作戦を開始しました。 一方の菊馬は、魅力で票を集める森園を脅威に感じ始めます。菊馬の父の権力によって譲介が収賄容疑で逮捕され、森園陣営の支持率は急降下。帝一は大切なピアノすら奪った父への鬱憤が爆発し、抜け殻のような日々を送るも、弾たちの説得で正気に戻るのでした。 生徒会長選挙当日。帝一は投票に向かう途中で、長年の嫉妬と恨みを募らせた菊馬に殴りかかられ、2人は乱闘に発展します。その内に帝一が"棄権扱い"となり、結果は森園と氷室の同点だったため、現会長・堂山の裁量で森園も当選が決定しました。

さらに1年後、ついに帝一の代の生徒会長選挙がやって来ました。

漫画を原作としながら、ビジュアルの完成度の高さでファンからも熱い支持を受けた映画『帝一の國』。菅田将暉らキャストだけでなく、ストーリーの面白さも作品の評価を上げました。 今が旬の俳優ばかりが登場しているため、是非とも押さえておきたい一作と言えるでしょう。