2017年7月6日更新

ダニー・エルフマン、『メン・イン・ブラック』など様々な人気作品の作曲家に迫る!

現代の映画界に欠かせない作曲家の一人がダニー・エルフマン。ティム・バートンのほどんどの映画の音楽を担当するだけでなく、数多くの人気作品の音楽も手掛けています。今回はそんなダニー・エルフマンに迫っていきます。

ダニー・エルフマンのプロフィール

カリフォルニア州ロサンゼルス1953年3月29日生まれ。本名はダニー・ロバート・エルフマンです。

子供の頃はほとんどの時間を地元の映画館で過ごし、作曲家のバーナード・ハーマンやフランツ・ワックスマンに憧れていました。

そんなエルフマンは高校生の頃にスカ・バンドを結成。高校中退後は兄のリチャードについてフランスに行き、アバンギャルド・ミュージカル劇団に入団しました。

もともと作曲の才能には気づいていませんでしたが、現在は映画界では欠かせない作曲家です。

始まりはバンド活動から・・・

1972年、兄のリチャードが“ザ・ミスティック・ナイト・オブ・ザ・オインゴ・ボインゴ”というバンドを結成。

何回かコンサートもしましたが、リチャードは映画制作に夢中になっていき、バイオリンと打楽器の勉強を終えアフリカからから帰ってきたばかりダニーにバンドのリーダーの座を譲りました。

そのグループの名前は月日が経つことに変化していき、最終的には”オインゴ・ボインゴ“となりました。

1976年から1995年に突然脱退するまでダニー・エルフマンはリーダーを務めています。1995年にバンドは解散となりました。

音楽家デビューは兄の映画

兄リチャードが監督デビューを果たした『フォービデン・ゾーン』(1980)は“オインゴ・ボインゴ”のステージパフォーマンスを元に製作されました。

ダニー・エルフマンはその映画で初めて映画用のスコアを作曲。その後はエレクトリックミュージックを作曲し続ける一方で、ロサンゼルスを拠点に活動する自身のバンドにインテリジェント・ロック・ミュージックを作曲していました。

バンドの楽曲は『ときめきサイエンス』(1985)のサウンドトラックにも使用されています。

ティム・バートンとは古くからの友人

現在では『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)や『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)の監督として有名なティム・バートンとは古くからの友人。ダニーは“オインゴ・ボインゴ”のファンであった若かりしティムと親交と深めていました。

ティムとダニーが初めて一緒にした仕事はティムが監督した『ピィーウィーの大冒険』(1985)で、ダニーは初めてオーケストラの映画用楽曲を担当しました。

その後も親交は続き、ダニーはティムのほとんどの映画で音楽を担当しています。特に『バッドマン』(1989)では大成功を収めました。2016年にはティム・バートン&ダニー・エルフマンのハロウィンコンサートも日本で開催されました。

サム・ライミの映画も多く手掛ける

有名監督の一人であるサム・ライミと仕事をすることも多いダニー・エルフマン。 サムが監督した『スパイダーマン』(2002)の音楽を担当し、続編である『スパイダーマン2』(2004)でも共に仕事をしました。

しかしその『スパイダーマン2』を製作中に仲たがいをしてしまい、『スパイダーマン3』(2007)は別の作曲家が音楽を担当しました。

ダニーは2005年のCHUDのインタビューでサム・ライミについてこのように語っています。

"He went from right there, number 2 on my list of favorite directors, to the last" (サムはお気に入り監督リストの2番目だったけど、最下位になってしまった。)
引用:chud.com/

しかし、ご安心ください。二人は再び2013年の『オズ はじまりの戦い』でタッグを組んでいます。 今後も二人の作品に期待したいですね!

実はあの声はダニー・エルフマンだった

ティム・バートンの監督作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)の主人公、ジャック・スケリントンの声はクリス・サランドンですが、歌の部分はなんとダニー・エルフマンが歌っていたのです。

また、『チャーリーとチョコレート工場』(2005)のウンパ・ルンパ役、『ティム・バートンのコープスブライド』(2005)のボーンジャングルズ役として声優も務めました。

数々の賞をこれまでに受賞

これまでにアカデミー賞4回、エミー賞2回、ゴールデン・グローブ賞2回、グラミー賞11回ノミネートされ、エミー賞、グラミー賞をそれぞれ1回ずつ受賞。

他の賞もすべて合わせると、通算75回ノミネート、35回受賞しています。また、AFIが選出した「映画音楽ベスト100」に『バッドマン』(1989)と『シザーハンズ』(1990)がノミネートされました。

思わず映画のワンシーンを思い出してしまうダニー・エルフマンの名曲たち

聴いたら思わず映画が今すぐ観たくなってしまう!そんなダニー・エルフマンの作品をご紹介します。

『バッドマン』(1989)

アメリカン・コミックで人気のスーパーヒーローを映画化した作品。

ゴッサムシティの平和のために悪者扱いされながらも戦うヒーロー・バッドマン。 悪役ジョーカーとの闘いを描いています。

1992年には続編『バッドマン リターンズ』も公開されました。 この曲を聴くとゴッサムシティを眺めるバッドマンが思わず浮かんできます。

『チャーリーとチョコレート工場』(2005)

世界中で大ヒットしたティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の人気作。 児童小説が原作ですが、子供だけでなく大人からも人気を得ました。

チャーリーという少年がチョコレート工場見学ができる金色のチケットを手にし、 工場見学で不思議な体験をしていくファンタジー映画です。

人気キャラクター、ウンパ・ルンパの声はすべてダニー・エルフマン一人だなんて驚きですね。

『メン・イン・ブラック』(1997)

人気SFアクションシリーズの1作目。 アカデミー賞作品賞にノミネートされた作品です。

地球に侵入してきた異星人を監視する秘密組織MIB(メン・イン・ブラック)。

ある日ジェームズはMIBのエージェントとしてスカウトされます。 「J」として組織の一員となり、相棒である「K」と共に活躍していく様が描かれています。

続編である『メン・イン・ブラック2』(2002)、『メン・イン・ブラック3』(2012)も公開され、現在は4作目も製作中です。

『スパイダーマン』(2002)

初代スパイダーマン3部作の1作目。

ある日蜘蛛に噛まれ、不思議な力を得たピーター。 最初はお金を得るためにその力を使おうとしていましたが、とある事件をきっかけに犯罪者を取り締まっていくようになります。

地味な青年がヒーローとして成長していく様子が描かれており、さまざまな世代が楽しめるアクション映画です。

『ザ・シンプソンズ』(1989~)

アメリカの人気コメディアニメ番組です。 1989年に第1話が放送され、現在も放送中です。

架空の町、スプリングフィールドに住むシンプソンズ一家の日常をコメディタッチに描いた長寿アニメ。 2007年には映画版の『ザ・シンプソンズ MOVIE』も公開されました。