ティム・バートン監督のおすすめ映画15選
ディズニーでアニメーションを学び近年自身でリメイクした『フランケンウィニー』でキャリアをスタートさせた彼のおすすめ作品を集めてみました。 中でも、彼が初期に映画監督として注目を浴びるきっかけとなった「ビートルジュース」、ジョニーデップとの競演スタート作の「シザーハンズ」から、他にもカルトコメディの「マーズアタック!」まで様々でありながら独特の世界観を貫き続ける鬼才ティム・バートンの世界をお楽しみください。
タップできる目次
- 1. 幽霊夫婦が自分たちの家に越してきた家族を追い出そうと、人間退治請負人“ ビートルジュース”を呼び出す
- 2. 純真無垢な心を持つ未完成の人造人間と少女の交流を描いたラブ・ファンタジー
- 3.30年の時を経て復活。人間vs猿の闘いを描いたスペクタクルムービー
- 4. ティム・バートン自身が短編をリメイクした、人気アニメーション映画
- 5. ティム・バートンがダークでファンタジックな世界観で描く、不思議の国のアリス。
- 6. 火星人来襲におおわらわする地球人たちをコミカルに描くB級映画へのオマージュSFコメディ
- 7. ちょっとカゲキ?カラフルな世界観が見物なファンタジー・コメディ
- 8.「史上最低の映画監督」を描く、90年代モノクロ映画
- 9. 首なし騎士の都市伝説を題材としたサスペンス・ホラー映画
- 10. ティム・バートンの一般的なイメージからかけ離れた、父と子の正統派ヒューマンドラマ
- 11. 美しきファンタジー。これこそティム・バートン至高のアニメーション映画!
- 12. デップとヘレナのティム・バートンファミリーによる、最も残酷なミュージカル!
- 13. 偉大な画家を題材として、ティム・バートンが紡ぐリアルな伝記映画
- 14.アメリカ版昼ドラが原作。ヴァンパイアが子孫とともに悪戦苦闘
- 15.奇妙な子供たちと美しい守護者たちとの、不思議で怖くて素敵な大冒険
- ティム・バートンが実写版『ダンボ 』でメガホンをとる!
1. 幽霊夫婦が自分たちの家に越してきた家族を追い出そうと、人間退治請負人“ ビートルジュース”を呼び出す
若い夫婦が突然亡くなってしまいます。しかし、彼らの住居に新しい家族が引っ越してきてしまいます。気に入らない彼らは、ビートルジュースで家族を追い出そうとしますが……。 ブラック・ユーモアが光る作品です。
2. 純真無垢な心を持つ未完成の人造人間と少女の交流を描いたラブ・ファンタジー

完成間近に発明家に死なれてしまった、両手がハサミの人造人間のエドワード。孤独に暮らす中、セールス・ウーマンが彼の元を訪れ、人間との生活が始まります。そこでひとりの娘に恋をするのですが……。 切ない恋と、孤独の苦しみを描いた、ティム・バートンのイチオシ作品です。
3.30年の時を経て復活。人間vs猿の闘いを描いたスペクタクルムービー
2001年にティム・バートンが監督を努めたSF大作『猿の惑星』のオリジナル作品が公開されたのは、1969年のこと。実に30年以上もの間、リメイクの構想が立ち上がっては消えて、を繰り返してきたそうです。 どんなジャンルでも独創的な世界観を表現し続けてきたバートン監督だけに、この作品でもリメイクではなくリ・イマジネーション「再創造」と呼んで、独自の解釈をもとに物語性を深く掘り下げ、斬新なストーリーを加えています。 高い知性を持った猿が支配する謎の星からの脱出、という物語の骨格はオリジナルをきちんと踏まえています。そこに遺伝子操作で知能を高められた猿など新設定を加え、作品世界をより奥深いものにまとめあげてみせました。とくラストシーンの衝撃は、オリジナルを凌ぐ、とも言われています。
4. ティム・バートン自身が短編をリメイクした、人気アニメーション映画
ティム・バートンの監督デビュー作は、1984年に公開されたストップモーション方式の短編作品『ヴィンセント』でした。本格的なメジャーデビューに繋がったのは、1984年に製作した短編ストップモーションアニメ『フランケンウィニー』だったと言われています。 科学が大好きな少年が、大切にしていた愛犬を事故で失ってしまいます。悲嘆にくれる彼は、雷を使って犬を甦らせることに成功しますが、それをきっかけにとんでもない事件を引き起こすことになってしまいます。 2012年にバートン監督自身の手でリメイクされた本作は、オリジナルをベースに物語性を膨らませたもの。モノクロのストップモーションアニメながら、3D作品として制作されました。さまざまな意味で、バートン監督の創作の原点がそこにあるのです。
5. ティム・バートンがダークでファンタジックな世界観で描く、不思議の国のアリス。

世界中で愛されている、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」。その主人公・アリスが、いかれ帽子屋の手で新しい冒険の扉を開けます……。 ティム・バードン目線のアリスの世界が描かれた、壮大なファンタジーです。
6. 火星人来襲におおわらわする地球人たちをコミカルに描くB級映画へのオマージュSFコメディ
アメリカで編隊を組んだ円盤を発見したことにより、火星人と対面します。友好的に振舞っていたのに、対面するやレーザー兵器を用いて人々を殺害する火星人たち……。 コメディ要素の強い、地球侵略を目論む異星人のストーリーです。
7. ちょっとカゲキ?カラフルな世界観が見物なファンタジー・コメディ
貧しい家に暮らすチャーリーが、世界でたった5人しか選ばれない、チョコレート工場の見学という幸運を引き当て……。 原作の「チャーリーとチョコレート工場」を、ティム・バートン特有の世界観で映像化した作品。
8.「史上最低の映画監督」を描く、90年代モノクロ映画
映画監督になることを夢見て、スタジオで働いているエド・ウッド。彼はあるとき、業界誌からインスピレーションを受け、シナリオを書きます。その後、監督としてデビューしましたが……。 「史上最低の監督」として名を馳せた、エド・ウッドの、実話を描いた作品です。
9. 首なし騎士の都市伝説を題材としたサスペンス・ホラー映画
人間の首を切り落とす事件が起きている、ニューヨーク郊外。調査に乗り入れた捜査官は、「幽霊騎士」の伝説を耳にしますが……。 南北戦争で生まれた、「首なし騎士」の伝説が、ティム・バートンの手で再編されたホラー作品です。
10. ティム・バートンの一般的なイメージからかけ離れた、父と子の正統派ヒューマンドラマ
ウィルの父親は、いつもふざけた嘘をついています。そんな父が、ウィルと妻になるジョセフィーンの結婚式でも、ウィルが生まれた日のことを話し始め……。 ファンタジーとヒューマン・ドラマが織り交ぜられた、感動のストーリーです。
11. 美しきファンタジー。これこそティム・バートン至高のアニメーション映画!
ビクターは恋人との結婚を控えています。しかし、ひょんなことからゾンビの女性と結婚してしまい……。 ティム・バートンらしいコマ撮りによる、ブラック・ユーモアが光るアニメです。
12. デップとヘレナのティム・バートンファミリーによる、最も残酷なミュージカル!
無実の罪を着せられた主人公。彼は牢獄に入れられている間に、首謀者に家族を、幸せを奪われます。そんな彼が刑期を終え、別の人間となり理髪師としてロンドンのフリート街に戻ってきますが……。 復讐を誓った男の狂気を描いた、ミュージカル作品です。
13. 偉大な画家を題材として、ティム・バートンが紡ぐリアルな伝記映画
「BIG EYES」シリーズという、大きな子どもの目が印象的な絵が世界中で知られるように。しかし、そのシリーズを描いていたのは、作者ウォルター・キーンではなく彼の妻マーガレットだった……。 内気な女性が絵画に込めた想いを、真実を発表することで世界に知ってもらおうと苦悩する伝記的ストーリーは必見です。
14.アメリカ版昼ドラが原作。ヴァンパイアが子孫とともに悪戦苦闘
物語の始まりは、18世紀後半のアメリカ。商売に成功し裕福なプレイボーイ生活を送っていた青年が、魔女と恋愛トラブルを起こして呪いをかけられてしまいます。ヴァンパイアにされたあげく生き埋めになった彼が偶然、土の下から復活した時には、すでに200年以上が経っていました。 主人公のヴァンパイアを演じたのは、バートン作品ではすっかりおなじみのジョニー・デップ。落ちぶれた末裔たちとともに、家業を復活させるために奮闘する姿が、コミカルかつ不気味なタッチで描かれています。 原作は、60年代後半から70年代にかけて放送されたソープオペラ(アメリカ版昼ドラ)。「バットマン」や「猿の惑星」といった大作映画を復活させる一方で、ロシア民話をもとにした『ティム・バートンのコープスブライド』なども手掛けるバートン監督。その引き出しの多さには、脱帽です。
15.奇妙な子供たちと美しい守護者たちとの、不思議で怖くて素敵な大冒険
2017年現在最新のバートン作品が、2016年に公開された『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』です。主人公の少年が、不思議な力を持つ子供たちや彼らを守る女性と出会ったことから始まる奇想天外な冒険を描いた、ダーク・ファンタジーです。 ジェイクは16才のアメリカ人少年。奇怪な死を遂げた祖父の思い出をたどるためにウェールズを訪れ、ミス・ベレグリンたちと意気投合。しかしやがて彼は、子供たちを狙う恐ろしい存在との戦いに巻き込まれていきます。 同じ「1日」を繰り返し、鳥に変身することができる不可思議な存在ミス・ペレグリンを演じているのは、『ダーク・シャドウ』で美しく冷酷な魔女を演じたエヴァ・グリーン。謎めいた彼女の存在感は、どちらのキャラクターにもピッタリ。本作でもやはり、とても魅力的です。
ティム・バートンが実写版『ダンボ 』でメガホンをとる!

ティム・バートン監督の実写映画『ダンボ』(2019)は、空を飛べる大きな耳を持つ子象ダンボと、戦争から戻った父ホルトや子どもたちの絆を描いた作品。 つぶれかけたサーカスはダンボの飛行によって再生の希望を取り戻しますが、巨大興行主の野望に翻弄されてしまいます。オリジナル版へのオマージュを残しつつ、人間ドラマと家族の愛、自由への願いを前面に出した再解釈となっており、華やかなサーカス描写と母子の別れと再会のクライマックスが印象的です。
