『キン肉マン』に登場するテリーマンとは
『キン肉マン』に登場するアメリカ出身の正義超人テリーマン。
テリーマンが登場したことでお払い箱になってしまったキン肉マンとの関係は良いものではありませんでした。しかし、純粋な人助けの心で行動するキン肉マンの姿を見て、自分にも同じように熱い魂が流れていることを感じてからは1番の親友となりました。
義足になっても戦う不屈の男
「第20回超人オリンピック」が開催され、テリーマンはアメリカ南部代表として出場しました。しかし大会の途中でキン骨マンがライフルでキン肉マンを狙撃しようとしているところを目撃。止めに入ったところ自らの足を撃たれてしまいます。
傷を押して準決勝のリングに立ちましたがロビンマスクに敗退。3位決定戦では対戦相手ラーメンマンが一方的反則攻撃により反則負けになったことから、3位という結果に終わりました。
その後、傷が悪化し左足を切断してしまったテリーマンですが、キン肉マンの説得により義足をつけ「ザ・マシンガンズ」として戦うことを再開したのです。
試合に負けて勝負に勝った、新幹線アタック
「第21回超人オリンピック・ザ・ファイト」ではアメリカ代表として出場。優勝候補として期待を寄せられますが、第3次予選の、東京から新幹線を押して到達した距離を競う「新幹線アタック」でアクシデントが起きます。
テリーマンが新幹線を押したその時、子犬が線路に迷い込んだことに気づくのでした。テリーマンはすぐさま新幹線を追いかけ子犬を救うことに成功しますが、結果予選敗退に・・・。
予選には負けてしまいましたが、登場当初から精神的に成長したとよく分かる名場面の1つです。
傷だらけの超人、テリーマンの強さ
登場当初は、キン肉マンに匹敵する存在として、怪獣相手に余裕をもって戦っていたテリーマンですが、だんだん敵が強くなるにしたがって、無傷では勝てなくなってきます。
結果、顔が血だらけ、腕がもがれる等、見た目にもやられている事が分かりやすい状態に陥る事が多く、読者・視聴者にテリーマンの本当を強さを疑わせる事も・・・。
ですが、実際の対戦成績を見てみると3分の2程度は勝っていますので、ボロボロになりながらも勝ち続けている事がよく分かります。
テリーマンの必殺技
作品初期からの登場、ということもあってか、現実に存在する技や、父親であるシニアマンから受け継いだ「スピニング・トゥーホールド」、キン肉マンとの合体技「マッスルドッキング」など、多彩な技を使います。
特にキン肉マンとの合体技は、技を成立させるためのテリーマンの修行・キン肉マンとの位置取りの計算などの技を決めるための努力と、何よりキン肉マンとの絆が必要なもので、テリーマンとキン肉マンのタッグだからこそ繰り出せる、正に「必殺技」と呼ぶべき威力をもった技となりました。
実在するテリーマンのモデルとは?
アメリカ人のプロレスラー、テリー・ファンクは兄のドリーと共に活躍し、全日本プロレスの旗揚げシリーズに参加・看板外国人選手として参加するなど、日本とも縁の深い人物です。
日本人にも愛されたテリー・ファンクこそがテリーマンのモデルとなった人物であり、テリー・ファンクが引退した時にはキン肉マンの扉絵でそれを労うものが掲載されました。
熱きテキサスブロンコ
テキサスブロンコとはテキサス魂、というような意味ですが、テリーマンのテーマソングもまた「テキサスブロンコ」というタイトルで、その名のとおり、テキサスを背景に自由と正義を守るテリーマンの心情が唄われている格好良い歌です。
テリーマンの声優は田中秀幸
テリーマンの声優は、主に田中秀幸が演じています。
『DRAGONQUESTダイの大冒険』のアバンや、『カードキャプターさくら』の木之本藤隆といった落ち着いた大人の男性役から、『ONEPIECE』のドンキホーテ・ドフラミンゴのような悪役まで、深みのある声で演じており、テリーマンの2枚目でキザなキャラクターにもフィットしています。