最新作『エイリアン：コヴェナント』あらすじ・キャスト・ネタバレ【プロメテウスの続編】

ダニエルズはコヴェナント号の乗務員で、ブランソン艦長(ジェームズ・フランコ)の妻でした。彼女は未知の惑星での探索には反対でしたが、率先して危機に立ち向かいます。 宇宙船のパイロット、テネシーと協力して、なんとか危難を乗り越えたかに見えたのですが、最後に思いがけない結末が待っているのです。 まだまだどんな役柄なのかは謎に包まれていますが、一部リークされた情報によるとダニエルズは『エイリアン』での中心人物となったエレン・リプリーの母親ではないかと目されています。 ダニエルズを演じるのは、キャサリン・ウォーターストーン。『スティーヴ・ジョブス』(2015)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)などで、注目株の女優です。

前作『プロメテウス』での主人公的立場だった考古学者エリザベス。本作の製作が発表された当初、エリザベス役のノオミ・ラパスの出演予定は未定でしたが、後に再登場が発表されました。時系列のつながりを鑑みて、同じ役で出演するのは間違いないとみられます。 エリザベス・ショウ博士は、古生物学、考古学、神話学に通暁した学者で、プロメテウス号のクルーでした。人類を創造したとされる「エンジニア」を発見する探検隊の一員だったのです。 前作『プロメテウス』では、想像を絶するような修羅場を経験しながらも、唯一生き残った人間となります。エンジニアの惑星を脱出した後、彼女がどうなったのか？ということが本作では明かされます。 演じるのはノオミ・ラパス。スウェーデン版『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』でリスベット役に抜擢され、世界的にブレイクした女優です。

今作でコヴェナント号の乗組員をサポートするのは、前作『プロメテウス』に登場したデヴィッドの改良版として作られたアンドロイドの、ウォルターです。それ故容姿は全くデヴィッドと同じ。俳優も、前作同様にマイケル・ファスベンダーが演じます。

クリストファー(クリス）・オラムはコヴェナント号の艦長代理であり、科学責任者です。妻のカリーヌは生物学者。 事故によって47人の入植者と艦長が死亡した後、近くの惑星で人間の歌声が傍受されます。ダニエルズの反対を退けて、オラムはこの未知の惑星の探査を決断します。 その結果、とんでもない事態に見舞われることになるのです。オラムはある人物と対話する中で、信仰についての話題になり、厳しいクリスチャンの家庭に育ったことを語っています。 『ビッグ・フィッシュ』(2003)や『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)のビリー・クラダップがオラム役です。

ピーター・ウェイランド卿はウェイランド者の創業者でありCEOです。前作で彼はプロメテウス号に密かに乗り込み、人類を創造したエンジニアとコンタクトを取ろうとしました。 自らの寿命を延ばしてもらおうと考えていたのですが、その目論見は脆くも崩れ、エンジニアに殺されてしまいます。 元々は、ルトガー・ハウアーやマックス・フォン・シドーをこの役にキャスティングしようとしていたそうですが、ガイ・ピアースに老けメイクをほどこして演じさせることになりました。 本作では冒頭、デヴィッド誕生のシーンに登場します。

ジェームズ・フランコは、今作にはクレジットなしで出演しています。彼はコヴェナント号の船長ジェイコブ役であり、ジェイコブはヒロイン・ダニエルズの夫でもあります。ジェームズ・フランコは自分の演じた役柄と、ダニエルズとの関係性において、夫婦は強い絆と愛で結ばれている事をインタビューで明かしていました。 コヴェナント号の乗組員はダニエルズとジェイコブの他にも、皆カップルとして成立しているという点も今までのシリーズ作品にはない、新たな見所となっています。

エイリアンに立ち向かうダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)を演じるのは、長い洋画吹き替えキャリアを持つ坂本真綾。 『スター・ウォーズ』シリーズをはじめとしたナタリー・ポートマンや、『glee』シリーズの主人公レイチェル・ベリー役など、数多くの吹き替えを担当しています。 1980年東京都出身の坂本真綾。8歳頃から子役として活動していますが、現在は持ち前の歌唱力を活かして、歌手、ミュージカル女優としても活躍しています。 2010年には日本武道館ライブを初めて開催。デビュー15周年のアルバム『You can’t catch me』はオリコン1位を獲得しました。 ミュージカル『ダディ・ロング・レッグズ～足ながおじさんより～』ではジルーシャ役を演じ、第38回菊田一夫演劇賞を受賞しました。

ライオンキング』のシンバ(青年期)や『バグズ・ライフ』のフリック、「こち亀」の御曹司巡査・中川圭一を演じた宮本充。1958年大阪府出身で、舞台俳優としても活動する宮本は、名だたる2枚目ハリウッド俳優を吹き替えてきました。 『ジョー・ブラックをよろしく』のブラッド・ピットや、『ムーラン・ルージュ』のユアン・マクレガー。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のマット・デイモンに、『スピード』のキアヌ・リーブス(テレビ朝日版)にも宮本の声が当てられています。 今作で宮本は、ともにマイケル・ファスベンダーが演じた新旧アンドロイド役に抜擢されました。同じ声質ながら真逆の性格のウォルターとデヴィッドを演じるのに最初は不安があったそうですが、1人2役の掛け合いも楽しく演じられたと語っています。

惑星探査を決断する艦長代理オラム(ビリー・クラダップ)を吹き替えるのは、1969年福岡生まれの置鮎龍太郎(おきあゆ りょうたろう)。 アニメでは、『SLAM DUNK』の三井寿、『ママレード・ボーイ』の松浦遊、『テニスの王子様』に登場するテニス界の実力者・手塚国光などを演じてきました。 三井寿は、マンガ史に残る名言「あきらめたらそこで試合終了だよ」を言われた選手。故障でバスケから離れ不良になっていましたが、「安西先生……バスケがしたいです……」と、湘北高校バスケ部に入部しました。 吹き替えには、ミラ・ジョヴォヴィッチが出演した映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のアラミス役(テレビ朝日版)や、『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』のヘンリー・バートン役などがあります。

コヴェナント号のAIであるマザー役(ローレライ・キング)には、クールな女性役を得意とする田中敦子が起用されています。1962年群馬県出身の彼女の声は、映画好きなら一度は耳にしているかもしれません。 アニメの代表作は、『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子、『ジョジョの奇妙な冒険』のリサリサことエリザベス・ジョースター、『寄生獣 セイの格率』の数学教師・田宮良子。 洋画では、ジュリア・ロバーツやグウィネス・パルトロー、ケイト・ベッキンセールほか主演クラスの女優を数多く吹き替えてきましたが、特に多くキャスティングされているのはニコール・キッドマン。 『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』や『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(テレビ朝日版)をはじめ、キッドマンの吹き替えは何度も担当しています。 テレビ放送されることの多い『ハリポタ』シリーズで、ハリーの母親リリー・ポッターを吹き替えているのも田中敦子です。

新種エイリアン、ネオモーフは従来のエイリアンと異なってボディ全体が白く、補食時以外は口元がすぼまっているのが特徴的です。寄生の仕方も、フェイスハガーではなく卵塊から噴出する黒い粒子が体内に取り込む事によって寄生します。シリーズ内で最も残虐性の高いエイリアンといえるでしょう。

ゼノモーフも今作に初登場するエイリアンの成体です。こちらは従来の種に近く、フェイスハガーで寄生します。劇中で明るいところに、このゼノモーフが姿を露にするというシークエンスは、今までのシリーズ内で暗闇から襲ってくるエイリアン像を一新させました。

『プロメテウス』に登場した宇宙船プロメテウス号の乗組員アンドロイド、デヴィッドの再登場も発表されており、演じたマイケル・ファスベンダーも引き続き続投します。 デヴィッドはピーター・ウェイランドに仕える、アンドロイドでした。造られたときに、ミケランジェロの彫像を見て、自分の名前は「デヴィッド(＝ダビデ)」と答えたのがその名の由来です。 前作『プロメテウス』でエンジニアの惑星を脱出後、10年間1人で活動していました。その間にデヴィッドは個性と感情を身につけていたようです。これは彼が公然とエリザベス・ショウに対する愛を表明していることからも分かります。 それにもかかわらず、デヴィッドは人類を劣等なものと見なし……。

新たな予告は希望を胸に惑星に降り立った宇宙船のクルーたちの姿から始まります。木々は茂り自然豊かで、一見人類にとってパラダイスになり得る惑星に思えました。しかし、動物の気配はなく、どこか不穏な雰囲気が彼らを包むのです。そう、この惑星はパラダイスなどではありませんでした。