2017年9月23日更新

『エイリアン:コヴェナント』について知っておくべき8つのこと【前日談が存在していた】

このページにはプロモーションが含まれています
エイリアン コヴェナント
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

AD

前日譚シリーズ2作目となる『エイリアン:コヴェナント』

『プロメテウス』の続編であり、1979年に公開された記念すべきシリーズ第一作『エイリアン』の前日譚となる今作。2017年9月15日に日本で公開され、その新種のエイリアンが登場する等して話題を呼びます。 そこで今回は、今作をまだ観ていない人も、既に観た人も知っておくとより『エイリアン:コヴェナント』が楽しめるトリビアをご紹介!

1.今作は新三部作の一作目?

エイリアン コヴェナント
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

今作を手がけたのは、第一作目『エイリアン』の監督でもあるリドリー・スコット。彼は自身が生み出した『エイリアン』を受けて他の監督が続々と続編を作っていくなかで、誰もエイリアンの起源について描いてくれない!と感じ、自らが再びメガホンをとる事に決めたのです。 当初、『プロメテウス』が新三部作の第一作目と考えられていましたが、リドリー・スコット監督はインタビューの際に『エイリアン:コヴェナント』を一作目として、残り二作の案もある事を明かしています。更に、この三部作のラストが一作目の『エイリアン』冒頭に繋がるとのこと。

2.『エイリアン:コヴェナント』の前日談が公開されている!

『エイリアン:コヴェナント』は2017年5月に世界で初公開されたのですが、その公開前となる4月に今作のプロローグとなる2分40秒ほどの動画『Alien: Covenant | Prologue: The Crossing』が解禁されていたのです。 内容は『プロメテウス』の直後、アンドロイドのデヴィッドが語り手となり、エンジニアと交信を測り惑星から脱出する事に成功したショウ博士とのその後を描いています。『プロメテウス』のラストシーンで大破したデヴィッド。しかし、ショウ博士がそんな彼を直していきます。デヴィッドは彼女の優しさに心を打たれ、今まで自分がそんな事を人間にされた事がない事、彼女は自分が卑下していた“人類”とは違う事を感じます。 そして、エンジニアの惑星に到着するまでショウ博士はカプセルで眠りにつく事に。惑星に到着後、デヴィッドは彼女の知らぬ間に“あの”液体を空からエンジニアたちに浴びせていたのでした。 これを観ると、より『エイリアン:コヴェナント』でのデヴィッドやエンジニアの惑星の謎に対する理解が深まります。

さらに、もう一本前日談として公開されている短編『Alien: Covenant | Prologue: Last Supper 』では、乗組員がカプセルに入る前のコヴェナント号での出来事が描かれています。皆が仲良くパーティをしたり、「コヴェナント号に、乾杯!」と盛り上がる様子に、その後の事を考えると胸が痛む……。 今作のヒロイン、ダニエルズの夫としてカメオ出演するジェームズ・フランコがしっかりと登場します。短編の監督を担当したのは、リドリー・スコット監督の息子であるルーク・スコット。

AD

3.コヴェナント号が探索している時、リプリーは少女だった!

「エイリアン」シリーズのヒロインである、リプリー。前日譚となる『エイリアン:コヴェナント』は、西暦だと2104年。『エイリアン』での西暦は2122年であるため、この時のリプリーは12歳の少女である事がわかります。その少女が後に勇敢に戦う事になると考えると、なんだか胸が熱いですね!

4.コヴェナント号は、ある宇宙船を参考に造られていた!

エイリアン コヴェナント
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

今作に登場する宇宙船「コヴェナント号」の内部設計は、一作目『エイリアン』の宇宙船に倣って造られています。デザインを担当したのは『プロメテウス』に引き続き、スティーブ・バーグ。1500もの回路が埋め込まれているのだとか!

5.リドリー・スコット監督のこだわりはセットに留まらず!

Perfection. #TBT #AlienCovenant

Alien: Covenantさん(@alienanthology)がシェアした投稿 -

先述の通り、非常に細密なセット造りに意欲的なリドリー・スコット監督。しかし、その本物に対するこだわりはセットだけではない!なんと、彼の自宅のドアノブや家具の取っ手は全て金または赤銅でそろえているようです。 一作目『エイリアン』の撮影の8割を自身でカメラ操作し、撮影したという監督。そのこだわりがあってこそ、今シリーズはここまで熱狂的ファンを生み出して来たのではないでしょうか。

AD

6.コヴェナント号の乗組員は全員カップル?

エイリアン コヴェナント
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

コヴェナント号の乗組員は、全員がカップルや夫婦なのです。これは、人類移住計画を以てして居住可能な惑星を探すというミッションのもと、乗組員も自身のパートナーと共に来る必要があったからです。更に先述で紹介した前日談の動画では、その中にはゲイのカップルもいた事がわかります。

7.新種エイリアン、ネオモーフは深海魚がモデル?

Discover the secrets of the Neomorph – Watch #AlienCovenant on Digital HD this weekend.

Alien: Covenantさん(@alienanthology)がシェアした投稿 -

今作で初登場する、ゼノモーフとは違った白濁色のボディやすぼんだ口を持つ新種のエイリアン、ネオモーフ。このデザインのモデルとなったのは、なんと深海魚のミツクリザメなのだそう。以前からその奇形さ故に「エイリアンにそっくり」とも言われていました。確かに、頭部が突き出ていて、細く細かい牙が並ぶ口元などまさにネオモーフそっくり!

8.『エイリアン:コヴェナント』には有名な絵画が登場する

エイリアン コヴェナント
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

『エイリアン:コヴェナント』の映像やセットの構図の多くは、有名な絵画や彫刻がもとになっています。例えば、コヴェナント号で乗組員が集まるカットはレオナルド・ダヴィンチによる『最後の晩餐』、エンジニアの惑星を空から撮った美しい映像はレオン・バクストによる『ゼウスの光』、背中からエイリアンが飛び出すシークエンスはウィリアム・ブレイクの『大いなる赤き竜と日をまとう女』。

さらにこの『エイリアン:コヴェナント』のポスターはロダンの『地獄の門』へのオマージュとなっています。完璧主義者リドリー・スコットは、このポスターを以てして今作で数多くの芸術作品からインスピレーションを受けた事を我々に告げていたのではないでしょうか? 他にも劇中では多くの絵画や彫刻を参考にした構図が登場します。是非、探してみてください。