2017年7月6日更新

岩城滉一、人気映画にも数多く出演する人気俳優に迫る!

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岩城滉一

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ダンディな岩城滉一は妻とも夫婦円満

岩城滉一は、1951年3月21日生まれ。東京都中野区出身で、本名は李光一といいます。数多くのテレビドラマや映画で、脇役ながら渋くてダンディな二枚目として存在感を発揮しています。 妻は、元モデルの結城アンナ。2016年11月17日で結婚45周年を迎える、とても仲の良い夫妻のようです。 2011年11月15日に行われた『プラチナアワード2011』授与式に夫婦揃って出席。岩城滉一は、「結婚して40年になるけど、彼女がいなかったら僕は好きなことが出来なかったと思います」と感謝を述べ、一方のアンナ夫人も、「相手の生き方、人生を尊重しつつ、自分の生き方も尊重していければいい」とシルバー世代になっても夫婦円満の秘訣を明かしています。 そんなダンディな岩城滉一の魅力と素顔について、映画作品とともにご紹介します。

岩城滉一は矢沢永吉の「キャロル」親衛隊だった?!

岩城滉一は、舘ひろしとともに、原宿の表参道を拠点にしていた硬派バイクチーム「クールス」で副団長を務めていました。 地域では有名な「クールス」を、一躍世間に広く知らしめたのが、矢沢永吉がリーダーをしていたロックバンド「キャロル」の解散コンサート。そのライブの護衛を矢沢永吉に依頼されたことがきっかけです。

「キャロル」を護衛するバイカーの「クールス」

やがて、「クールス」のメンバーから数人が選抜されて、同名ロックバンドを結成。「紫のハイウェイ」でデビューすると人気はたちまち拡大しましたが、岩城滉一は音楽に全く興味がなかったようで参加はしていません。 その後、岩城滉一がハーレーダビッドソンに乗車した姿が、雑誌『平凡パンチ』と『週刊プレイボーイ』に掲載されます。それを見た東映関係者が岩城を映画デビューさせようと動きます。

俳優・岩城滉一の爆発!映画デビュー!

岩城滉一は、1975年に東映が公開した『新幹線大爆破』で映画デビュー。端役の東郷あきらというロックミュージシャンを演じています。 約1500人もの乗客させた新幹線ひかり109号が、目的地の博多駅向けて定刻に東京駅を出発。すると、国鉄本社公安本部に新幹線に爆弾を仕掛けたという犯人から電話が入ります。爆弾は速度を80キロ以下に減速されると自動的に爆発するという脅迫内容でした。 さらに、犯人は、脅迫が脅しでない実証に札幌近郊の貨物列車を爆破。一連の完全なる爆破計画は、不況で倒産した元工場経営者の沖田哲男と、工員の大城浩、元過激派の闘士の古賀勝による犯行でした……。

ギャラよりも脚本の面白さに出演OKを出した高倉健らオールスターキャスト

高倉健、千葉真一、宇津井健ら豪華キャストが出演し、スケールな大きなパニック映画として話題を集めます。 しかし、『新幹線大爆破』は日本国内よりも海外での興行に成功した作品で、特にフランスでは、新幹線と同じく高速鉄道TGV開発があることから、約44万人の動員を記録しました。

ライダーの岩城滉一が見られる同じく75年公開の映画『爆発!暴走族』

予告編では、主演は千葉真一になっていますが、完成した映画は事実上、岩城滉一の初主演作になっています。しかも、役柄の名称も岩城滉一(通称コウイチ)なのに驚かされますね。 この物語では、岩城滉一は、全身黒づくめで決めた身装で疾走する一匹狼のライダーです。地獄グループの矢間の指図で襲撃されるものの、何度も巧みなバイクテクニックでかわす岩城。暴走族としてオートバイを乗り回す若者たちの暴力と熱い青春を生々しいタッチで描いています。 岩城滉一は、実際に「クールス」の副団長であったほどのバイク好き。この作品は以後も「暴走族シリーズ」として映画化されています。

岩城滉一は、松田優作を「アニキ」と呼んでいた!?『人間の証明』で初共演!

1977年に角川映画第2弾として公開された、森村誠一原作の『人間の証明』。岩城滉一は、松田優作と初共演します。岩城が演じた役は、岡田茉莉子が演じた主人公・八杉恭子の息子・郡恭平。一方、松田は、事件を追う棟居刑事役です。 物語は、ニューヨークで東洋的な風貌の影を落とす黒人青年が、白人紳士から6000ドルを受け取り、東京へと飛び発つことから始まります。東京では、人気の女流デザイナーの八杉恭子が、ホテルでファッションショー開催。しかし、エレベーターの中で、胸部にナイフを突き刺された黒人殺人事件が発生。棟居刑事らが、男が死にぎわに口走った「ストウハ…」という言葉を手掛かりに捜査を始めますが…。

松田優作の演技は、小説を越えたと話題に!

日本人オールスターキャストに加えて、当時は貴重なニューヨークロケや、米アカデミー賞俳優のジョージ・ケネディの出演などの話題も多く、映画と書籍の両面を売り出した破格の宣伝戦略によって大ヒットを飛ばます。今作は松田優作の初期代表作のひとつ挙げられています。

謹慎中の岩城滉一を救った松田優作!映画『俺達に墓はない』

1977年、岩城滉一はそれまでの私生活の素行問題の悪さが重なり、ついに警察に逮捕されるまでに至ってしまいます。出演していたテレビドラマは降板。一時は芸能界を謹慎していましたが、「アニキ」と慕っていた松田優作の助けで、映画『俺達に墓はない』(1979)に出演し、復帰を果たしました。
俺達に墓はない
刑務所帰りの島勝男は、大きな仕事の軍資金を得る為、デパートで爆弾騒動を起こして現金を窃盗。弟分のヒコと暴力団十日会のノミ屋の金庫襲撃を計画すると、島の窃盗したデパートの店員で川村ミチが2人の元に転がり込みます…。 岩城滉一が演じたヒコ役は、これまでに演じた「暴走族シリーズ」同様、岩城自身の状況をどこか反映したところがあります。 本作への出演をきっかけに、1981年には倉本聰脚本のテレビドラマ『北の国から』に抜擢など、次第に復活していきました。

岩城滉一と反町隆史は似ているという噂!?

1997年に放送されたフジテレビの看板ドラマ「月9」の『バージンロード』で、岩城滉一と反町隆史は共演をします。 ジュエリーデザイナーを目指してアメリカ留学した桜井和美。妻帯者である東城亘の子を妊娠するも、それを告げぬまま帰国の途に…。そんな和美が、機内で吉見薫に出会います。 和美を和久井映見が演じ、岩城滉一が東城亘、反町隆史が吉見薫を演じました。吉見は和美の子の偽りの父親を演じるという展開ですが、2人の顔が似ているという理由でキャスティングがされたことは言うまでもありません。 若い頃の岩城滉一、確かに反町隆史に似ていますね。 イケメン同士の共演、反町の歳を重ねたその後の姿を岩城で想像させるなど、ドラマは視聴者の気持ちを掴み話題になりました。

時計好きで知られる岩城滉一、自身のブランドも!

時計好きで知られる岩城滉一には、HAORI PRODUCED KOICHI IWAKI(ハオリ プロデュースド コウイチ イワキ)という、ダンディで存在感をある男をテーマにしたプライベートブランドがあります。 チームイワキの監督兼選手としてバイクレースにも出場する岩城滉一の生き様と感性を、現代の武士として正装「羽織」のイメージに重ね合わせたトラッドスタイルを展開しているそうです。 芸能界でも屈指の時計コレクターで知られた岩城。最も愛する腕時計はスイス高級腕時計のブライトリングだそうですが、生活スタイルに合わせて、着用するものを換えているようです。

最新作『土竜の唄 香港協奏曲』に出演する岩城滉一

2016年12月23日から公開する『土竜の唄 香港協奏曲』は、高橋のぼるの大ヒット漫画を基に、三池崇史監督、宮藤官九郎脚本による人気前作の続編です。主演も同じく生田斗真。岩城滉一も前作に引き続き、数寄矢会四代目組長を演じています。 交番勤務のダメな巡査から潜入捜査官の土竜(モグラ)になった菊川玲二が、犯罪組織の数寄矢会に潜り込みます。四代目会長の轟周宝は挙げられなかったものの、思いがけず日浦組若頭に就任。捜査の最終ターゲットの轟周宝会長から、極悪チャイニーズマフィアの仙骨竜の壊滅と、周宝の娘で奇跡の処女の迦蓮の護衛を命じられます。 一方、警視庁は、エリート警察官の兜真矢が組織犯罪対策部課長に就任。警察官とやくざの癒着撲滅を任務として目指す兜は、玲二を逮捕するため動き出しますが…。 前作を越えたハイテンションとスリル満点な展開に、話題を集める人気シリーズ。脇役ながらダンディな存在感ある岩城滉一にも注目です。 若い頃の不良やチンピラ役から、組長役を演じるようになった岩城滉一。役柄の裏には、そんな過去の出演作品や様々経験がある一端を今回は紹介しました。