2017年7月6日更新

映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』あらすじ・キャストまとめ

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『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』

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映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』!世界に衝撃を与えたアイヒマン実験を描く!

1961年に行われたアイヒマン裁判。時を同じくして社会心理学者のスタンレー・ミルグラムはホロコーストが発生する実験を行うのです。この実験結果は世界中に大きな衝撃を与え、多くの議論を巻き起こしました。 今回紹介する映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』は実話に基づいた映画です。

映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のあらすじは?

今作は有名な心理学者スタンレー・ミルグラムが行ったアイヒマン実験の全貌を描く実話を基にしたものです。 1961年にナチスドイツの絶滅収容所に輸送する責任者であったアドルフ・アイヒマンの裁判が始まりました。多くの人々を虐殺してきたナチスの最重要人物ということから、アイヒマンは人格異常者ではないかと疑われていましたが、実は違います。 彼は普通の人々と変わらないまじめな公務員で、人格異常はありません。このことに注目したのがスタンレー・ミルグラム。彼はどんなに普通の人間でも、ある条件の下では誰でも残虐な行為を起こすのではないかと考えます。そして彼は後に世界を揺るがす有名なアイヒマン実験を行うのです。 今作では世界中に衝撃を与えた実験の全貌を明らかにしています。

『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』のキャスト

スタンレー・ミルグラムを演じるのは『ニュースの天才』で知られるピーター・サースガード

今作で主役のスタンレー・ミルグラムを演じるのは、演技派俳優ピーター・サースガード。彼が注目されるきっかけとなった作品は2003年の映画『ニュースの天才』。彼は新たに編集長に就任するチャック・レーン役を見事に演じ、全米映画批評家協会賞の助演男優賞を受賞しました。 その後も2005年の映画『フライトプラン』でジーン・カーソンを演じ、オスカー女優のジョディ・フォスターと共演。近年も精力的に活躍しており2014年の映画『完全なるチェックメイト』でウイリアム・ロンバーディ、2015年の映画『 ブラック・スキャンダル』でブライアン・ハロランを演じています。

サーシャを演じるのは『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』などで知られるウィノナ・ライダー

ウィノナ・ライダーが今作で演じるのはアレクサンドラ・”サーシャ”・ミルグラム。ウィノナは世界的に有名な女優ですよね。 彼女が一躍トップスターの座をつかんだのは1993年公開の映画『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』。彼女は主人公ニューランドの婚約者メイ・ウェルランドを演じてアカデミー助演女優賞ノミネート、そしてゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞しました。 他にも多数の話題作に出演しており、1994年の映画『若草物語』では主人公のジョセフィーン・“ジョー”・マーチを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。 ほぼ毎年映画に出演しており、2009年の映画『草食男子の落とし方』ではスカーレット役、2010年の映画『ブラック・スワン』ではニナ(ナタリー・ポートマン)にプリマの座を奪われるベス役を演じています。

レンサラーを演じるのは数々の大作に出演した俳優アントン・イェルチン

アントン・イェルチンが演じるのはレンサラーです。アントンは数々の大作に出演してきた俳優。 2001年の映画『アトランティスのこころ』でボビー・ガーフィールドを演じ、アンソニー・ホプキンスと共演を果たしました。この映画で広く知られた彼は2009年の映画『スター・トレック』でパヴェル・チェコフ役、同じく2009年の映画『ターミネーター4』ではカイル・リース役を演じています。 様々な映画に出演して勢いに乗っていた彼ですが、2016年に車と自宅の郵便受けの間に挟まれて死亡しているのを発見されました。まだ27歳という若さであり、世界中の人々が彼の死を悲しみました。

テイラーを演じるのは「アイス・エイジ」シリーズのジョン・レグイザモ

ジョン・レグイザモが演じるのはテイラーです。ジョンは2002年より公開されている映画「アイス・エイジ」シリーズでナマケモノのシドの声優を務めています。 主な出演作は1996年の映画『ロミオ+ジュリエット』でのティボルト役、2008年の映画『ハプニング』でのジュリアン役。また2000年の映画『アラビアン・ナイト』ではランプの精ジニーの声優を務めました。

映画の題材となったアイヒマン実験とは?

映画のメイン題材となるアイヒマン実験(ミルグラム実験とも言われます)は社会心理学者のミルグラムが実際に行った実験です。ナチスドイツの最重要人物アイヒマンは人格異常者ではなく普通の人間であることが、裁判の過程で明らかになりました。 ミルグラムは彼の裁判の様子を見て、ある条件下に置かれれば誰もがナチスドイツが行ったような残虐行為を行うのではないかと思い、実験をすることにしました。 実験を受ける前に被験者たちは45ボルトの電流の痛みを経験させられるのです。そして被験者たちは「教師」と「生徒」に分けられ、別々の部屋へと入れられます。 部屋では相手の姿を見ることができず声だけが聞こえる状態。教師役の人間が問題を出して生徒役が答え、生徒が正解すると次の問題へ、間違えると教師役の人間が生徒役に電流を流すというものです。 問題を間違えるたびに電流の強さはあがっていきます。実は生徒役には電流が全く流されてはおらず、電流が流れるボタンを押すと事前に録音された苦痛の叫びが流されていました。 実験結果は多くの教師役の人間が危険をさらに超えた最大の電流450ボルトを流したのです。被験者たちはごく普通の一般市民で、家族を人質に捕らわれている等のリスクはありませんでした。

映画の気になる公開日は?

気になる映画『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』は全米ではすでに公開されています。日本での公開は来年2017年の2月25日。待ちきれませんね。