2018年12月19日更新

映画『アリー/スター誕生』が高評価も納得な5つの理由 ガガとアリーには運命的な共通点が……

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レディ・ガガ主演『アリー/スター誕生』!高評価には納得の理由が……。

これまで3度映画化されてきた物語、「スタア誕生」が2018年に新たな歌姫を迎えリメイク版として公開されました。前作はバーバラ・ストライセンドが主演を務めましたが、今回は2016年にアルバム『Joanne』をリリースし、常に時代のトップを走り続けるシンガー、レディー・ガガ。 さらに今作で監督を務めるのは『アメリカン・スナイパー』などで知られる俳優ブラッドリー・クーパー。年末に最も観ておくべき本作を、何故“観るべき必要があるのか”という点に着目して紹介します。

映画のあらすじ

アリーは歌手になることを夢見ながら、昼はレストランで、夜はドラァグバーでステージに立って生活する女の子。そんな彼女の目の前に突然現れたのが、国民的カントリーソングアーティストであるジャクソン・メイが現れます。アリーの類稀なる歌声に、そして不完全でありながら純粋な彼女自身に惚れ込んだ彼は、自分のライブステージに彼女を招きます。 そこで一緒に歌った一曲「Shallow」を、いえこの出会いをきっかけにアリーの人生は大きく動き出すのですが……。

『アリー/スター誕生』を観るべき5つの理由とは

日本では全米公開から一足遅れて、2018年12月21日に公開される本作。年末最後の映画を飾るにふさわしい映画となっており、絶対今年中に観ておくべきなのです!その理由を、キャストの演技、評価などの軸からご紹介します。

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理由①:目を見張るレディ・ガガの演技力

レディー・ガガ
© Picture Alliance/Photoshot

今作で主演に抜擢されたのは、歌手のレディー・ガガ。これまでに『マチェーテ・キルズ』や『シン・シティ 復讐の女神』など映画に出演してきた経歴はありました。2017年には闘病しながら歌手活動を続け、アルバム「Joanne」を制作する過程を捉えたドキュメンタリー映画「レディー・ガガ:Five for two」がNetflixで配信されています。 そんな彼女にとって『アリー/スター誕生』は初主演映画だったにも関わらず、歌唱力はもちろんのこと、高い演技力で本作のクオリティを支えています。 何故彼女があそこまでのパフォーマンスを出せたかというと、先述のドキュメンタリー映画を見ればわかるのですが、レディー・ガガとアリーにはかなりの共通点があるのです。 例えば、ガガは歌手としてレコードと契約を交わす前にNYのクラブでダンサーとして生計を立てていました。そして、アリーが表舞台に出ることをためらっていた顔の造形に関してもガガは同じ悩みを抱え、過去にいじめを受けていました。 そのため自然に役に感情移入することができ、もはや演じているのではなくて自分自身の物語として捉えていたのではないかと考えられます。

実はあの大物歌手が第一候補だった?

ビヨンセ
©︎Ivan Nikolov/WENN.com

ブラッドリー・クーパーは、『アメリカン・スナイパー』の撮影時から本作の構想を練ってきました。 実は彼が当初メインキャラクターの女性を演じて欲しかったのはレディー・ガガではなく、大物歌手のビヨンセ。ブラッドリーはビヨンセにオファーを出すもすぐに交渉が決裂。そして代わりにオファーを引き受けたのがレディー・ガガだったのです。 ブラッドリーとガガがスクリーンテストを共に行った後、米ワーナー・ブラザースの幹部は彼らが作り上げたケミストリーに深く感銘を受け、映画プロジェクトにGOサインを出したそうです。

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理由②:監督も両立!歌手に引きを取らないブラッドリー・クーパー

ブラッドリー・クーパー
©︎FayesVision/WENN.com

今作で初の長編監督デビューとなるブラッドリー・クーパーは映画にも出演します。 彼が演じるのは成功から転落していくスター。ブラッドリーといえば数々の話題作に出演する俳優ですよね。彼がブレイクするきっかけとなった作品は『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』でのフィル・ウィネック役。 2012年の映画『世界にひとつのプレイブック』ではパット・ソリータ役を好演しアカデミー賞助演男優賞にノミネート。同作はアカデミー賞8部門にノミネートされ、アカデミー賞作品賞を受賞しました。 2013年の映画『アメリカン・ハッスル』ではリッチー・ディマーソを演じアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるだけではなく、自ら製作総指揮も務めました。そして2014年のクリント・イーストウッド監督作品『アメリカン・スナイパー』では主役のクリス・カイルを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。 そんな彼の本作での役柄は国民的なカントリーソング歌手。共演するレディー・ガガに対してかなりプレッシャーを感じたそう。撮影をこなす傍、ギターとピアノのレッスンとボイストレーニングを受けていました。それを半年間、週5日続けた結果、劇中の持ち曲を全て自分自身で歌い上げることに成功。その歌唱力は、ガガに引きを取らないものでした。

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理由③:批評家&観客からの評価がかなり高い!

アリー スター誕生
©︎WARNER BROS

先述のキャストの演技力は、しっかりと本作の評価に繋がっていることが映画評価サイトRotten Tomatoes(ロッテントマト)の数値から伺えます。平均が50%である中、観客からの支持率は80%。もちろん、映画の出来の良し悪し関係なくガガのファンが高評価をつけているということも考えられる数値なのですが、ここで問題なのは批評家の評価です。 通常、観客の評価が高くても批評家からは散々、という評価も珍しくない中で本作はなんと90%の支持率!批評家の投稿した評価コメントのいくつかをここで紹介したいと思います。

「心にこたえて、ペースよく運ばれる、胸が潰されるような悲劇を、ゴージャスな音楽で彩る。そして、観客の感情を、二人のメインキャラクターが映画のラストまでステージの中心に立ちながら鷲掴みにして離さない」(ヘザー・ガン/Vue Weekly) 「ブラッドリー・クーパーが説得力を以って巧みに描いたもの、それは強くも壊れやすい立場にいる主人公の恐れや脆さだ」(リチャード・ブロディ/New Yorker)

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理由④:何より『アリー/スター誕生』の楽曲が胸に響く……

そして、本作の高評価には何よりシンプルに二人の歌い上げる劇中歌が良すぎるという理由があります。 アリーの感情、ジャクソンの不安を投影した歌詞は映画がクライマックスに向かうに連れて、切なさを増して行きます。そしてクライマックスに歌い上げる「I'll Never Love Again」は号泣必至。映画を観る前に楽曲だけを聞くと、突然最後が……となりますが、この仕掛けの意味を知った時、余計胸にこたえるのです。

理由⑤:1937年のオリジナル版から、現代的な「スタア誕生」へ

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The moment we started falling for Ally. #AStarIsBorn

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今作は1937年の映画『スタア誕生』のリメイク映画です。 オリジナル版のあらすじは映画で成功を収めた大スターの男との出会いにより女性が売れて成功への階段を進んでいくというものでした。その女性が着々と成功を収めていく一方、男性は人気に陰りが見えてきてアルコールとドラッグに溺れていくという、ハリウッドの光と闇を描いた作品。 しかし、76年にバーバラ・ストライセンドが主演を演じた『スター誕生』から舞台はハリウッドから音楽業界に変わっています。「スタア」と「スター」の区別はそこにあるのです。約42年ぶりに映像化された『アリー/スター誕生』は、Youtubeでアリーが注目を集めるなどより現代的なギミックが使われていて、決して古臭くない印象を与えています。これもまた、本作を観るべき理由と言えるでしょう。

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映画『アリー/スター誕生』の公開日は?

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Bradley Cooper & Lady Gaga in #AStarIsBorn. In theaters October 5.

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ブラッドリー・クーパーがメガホンをとり、レディ・ガガが主演を務める映画『アリー スター誕生!』は2018年12月21日公開。2人が作り出す最高のハーモニーを楽しみましょう。

『アリー/スター誕生』は2019年アカデミー賞でも話題の一本に