2017年7月6日更新

映画『愛と追憶の日々』に出演していたキャストの現在【アカデミー賞】

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愛と追憶の日々

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映画『愛と追憶の日々』に出演していたキャストたちは今どうなっている?

アカデミー作品賞、監督賞をはじめ、アカデミー賞5部門を受賞した本作は、母娘二人の愛憎と成長を描いたことで話題になりました。 父親の死をきっかけに母オーロラと娘エマの愛憎が激しくぶつかり始めます。高校を卒業してすぐにエマは結婚しますが、オーロラは反対し、結婚式に出席しません。 その後3人の子供を夫フラップとの間にもうけたエマですが、フラップの浮気を知り、結婚生活はうまくいかず、エマも浮気を始めます。一方オーロラも隣の元宇宙飛行士ギャレットと関係を持ちます。そんなある日、エマに深刻な変化が訪れます・・・。 作品に登場した俳優陣は現在どうしているのでしょうか?誰もが知っている大女優から『バットマン』の名脇役まで!?その気になる現在をご紹介します。

オーロラ・グリーンウェイ/シャーリー・マクレーン

シャーリー・マクレーンが演じたのは、娘を思いやるあまり時に怒り、孫に「おばあちゃん」と呼ばれるのを嫌がり、夫の死後は隣人との恋に燃える生き生きとした女性、エマの母オーロラです。 彼女はこの映画でアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。 現在まで6回アカデミー賞にノミネートされ、2012年にはアメリカ映画協会から映画への貢献を表彰されたシャーリー・マクレーンは、誰もが認めるアメリカの大女優と言えます。 『マグノリアの花たち』(1989)や、『迷子の大人達』(1991)、『不機嫌な赤いバラ』(1994)、『イン・ハー・シューズ』(2005)、『あの日の指輪を待つきみへ』(2007)などでも主演を務めました。 映画だけでなく数多くのTVドラマやTV映画などにも出演しています。彼女が主演を演じた『ココ・シャネル』(2008)では、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされています。 また、シャーリー・マクレーンはニューエイジ思想(今で言う「スピリチュアル」)の旗手としても知られています。奇しくも、『愛と追憶の日々』公開年に刊行され、世界的なベストセラーとなった『アウト・オン・ア・リム』などの自著では、自身の体外離脱や神秘体験を語っており、近年でも関連した著作を刊行しています。

エマ・グリーンウェイ/デブラ・ウィンガー

『愛と追憶の日々』で時に母親に反発しながらも、共に生きていくオーロラの娘エマを演じた彼女はアカデミー主演女優賞にノミネートされました。 1993年の『永遠の愛に生きて』で再びアカデミー賞主演女優賞にノミネートされます。同年、『欲望』では東京国際フィルムフェスティバルの主演女優賞を受賞。実は、スティーブンスピルバーグ監督の『ET』でデジタル加工されたウィンガーの声が使われています。 順調に見えた彼女ですが、1995年からストレスが原因で6年に渡って映画界から姿を消します。しかし、2001年に、彼女の夫が脚本を書き、監督をした『Big Bad Love』で復帰をします。 その後、2002年には彼女を描いたドキュメンタリー映画『デブラ・ウィンガーを探して』が批評家から高い評価を受けました。2005年のテレビ映画『コロンバインの空に コロンバイン高校事件を乗り越えて』ではエミー賞にノミネートされ、健在ぶりをアピールしました。 各国映画祭でいくつも受賞したドキュメンタリー映画『ガスランド』(2010)で共同プロデューサーを務めたり、2012年にブロードウェイ・デビューをするなど活動の幅を広げています。

ギャレット・ブリードラヴ/ジャック・ニコルソン

『愛と追憶の日々』でジャック・ニコルソンが演じたのは、オーロラと関係を持つ、アルコール依存症で女性にもてる元宇宙飛行士のギャレットです。 母娘の間にうまく入っていけない距離感を感じさせる繊細な本作の演技で、彼は2回目となるアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。 その後も彼はハリウッド・スターの階段を上りつめていきます。1989年には、ティム・バートン監督の『バットマン』で二代目のジョーカー役として出演しました。 1997年『恋愛小説家』で、三度目となるアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。 その他『ア・フュー・グッドメン』(1992)、ティム・バートン監督の『マーズ・アタック!』(1996)、『アバウト・シュミット』(2002)、『ディパーテッド』(2006)、『最高の人生の見つけ方』(2007)など多くの映画で多彩な役を演じ、俳優としての演技の質を高め続けています。 2010年以降映画に出ておらず、近年、引退したと広く報じられましたが、本人は「出る映画を以前より選んでいる」だけだと否定しています。2016年現在、3回のアカデミー賞 受賞歴(主演男優賞2回、助演1回)と12回の同賞ノミネート(男優としては最多)という、彼の演技をまた見てみたいものですね。

サム・バーンズ/ジョン・リスゴー

ジョン・リスゴーは、本作でエマの浮気相手である銀行マン、サム・バーンズを演じました。 妻子持ちでありながらもエマに惹かれてしまう、どこか憎めない「いそうな男」の演技が評価され、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。 現在まで精力的に活動をしています。出演した主な映画に、『レイジング・ケイン』(1992)、シルベスター・スタローンの敵役を演じた『クリフハンガー』(1993)『愛についてのキンゼイ・レポート』(2004)など。また、人気アニメ映画の『シュレック』シリーズ(ファークアード卿役)や『猿の惑星:創世記』(2001)で声優を務めています。 TVや舞台でも活躍しており、スティーブン・スピルバーグ監督が生み出したドラマシリーズ、『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(1995-1997)のエピソードでエミー賞を、ミュージカル『成功の甘き香り』(2002)でトニー賞主演男優賞を受賞しています。

フラップ・ホートン/ジェフ・ダニエルズ

ジェフ・ダニエルズが演じたのはエマの夫フラップ・ホートンです。エマとは、互いに不倫をしてしまうなど、エマと彼のぶつかり合いも見所の一つです。 『カイロの紫のバラ』(ウディ・アレン監督)(1985)、『サムシング・ワイルド』(1986)でゴールデン・グローブ賞にノミネートされます。1994年にジム・キャリーと共演したコメディ映画『ジム・キャリーはMr.ダマー』で、新たな役柄に挑戦しました。 キアヌ・リーブス主演の『スピード』(1994)にも出演しています。2005年の『イカとクジラ』では、3度目となるゴールデン・グローブ賞にノミネートを受けました。

ヴァーノン・ダラート/ダニー・デヴィート

ダニー・デヴィートが演じたのは、オーロラのことが好きなテキサスの石油王ヴァーノン・ダラートでした。 1985年以降、俳優以外でも多彩な活躍を始めました。1987、自身が主役を演じた『鬼ママを殺せ』で監督デビューをしています。プロデューサーとしても力を発揮し、『パルプ・フィクション』(1994)、『エリン・ブロコビッチ』(2000)、『ガタカ』(1999)などの大作も彼のプロデュースだと聞くと驚かれるかもしれません。 声優としても有名で、声優としての仕事を含めたTVでの功績を認められ、『ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム』に名前が彫られました。 ジャック・ニコルソンとは『カッコーの巣の上で』で共演して以来の親友で、『バットマン リターンズ』の悪役ペンギン役にデヴィートを推薦したのは前作で悪役ジョーカーを演じていたジャック・ニコルソンだそうです。

ルディヤード/アルバート・ブルックス

アルバート・ブルックスはオーロラの夫(エマの父)ルディヤードを演じました。本作では主に声の出演で、地味な役所でした。 『ブロードキャスト・ニュース』(1987)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。アニメ『ザ・シンプソンズ』では、何回もゲスト出演しており、大ヒットディズニー映画『ファインディング・ニモ』(2003)ではニモの父親役の声を演じました。 その他、脚本家や監督としても活躍しており、2011年には初の小説を出版するなど活躍を続けています。