「美化しすぎ」「フレンドリーな人もいた」戦争経験者が認めない映画4選と認めた映画4選

2017年7月6日更新

戦争映画にとって、キャラクターの感情、アクションシーン、リアリティのバランスを取ることは簡単なことではありません。特に、実際に戦地に赴いたことのある人物は厳しい評価を下すことが多いようです。今回は戦争経験者が認めない映画4選!認める映画4選を紹介します。

まずは戦争経験者が認めない、現実味が欠けた4作

【認めない戦争映画1】『パール・ハーバー』ドラマティックに描きすぎて、実際の兵士たちへの敬意が欠けていた...

Yukinaga_Furui 日本人がこの作品を見たらどう思うのだろうか。 感情移入ができない。 日本人は見るべき作品では無いかもしれません。

マイケル・ベイは物語をドラマティックにするために事実を変え、主人公をヒロイックに描きました。実際に戦地に赴いた軍人たちからするとパールハーバーで戦った兵士たちへの敬意を欠いていると言います。 

【認めない戦争映画2】『ハート・ロッカー』ミッションに取り組む様子が抽象的すぎた

AkumaS 面白かった! 2度目の鑑賞。なんで前回つまらなく感じたのか分からない。常に緊張感があるストーリー。物語の主軸でるある爆弾処理の緊張感だけじゃなく、戦闘やスナイパー戦までもがハラハラドキドキ。この緊張感にどこか感情が麻痺してきて、冒頭に出てくる「戦争は麻薬」という言葉を理解していく感じが凄いと思った! 凄く面白い作品です。是非!

リアリティのある作品にもかかわらず、チームでミッションに取り組む描写が抽象的すぎることと、主人公のジェームズをヒロイックに描きすぎていることが、元軍人からすると認められない点です

【認めない戦争映画3】『アメリカン・スナイパー』イラク人が冷淡に描かれていたが、実際にはフレンドリーで温かく迎え入れてくれる人もいた

Sayaka__Toda 重たいけれどいい映画でした。 ラストシーン以外はBGMを(多分)一切使わず、リアリティと緊張感が高まり続けるところに、無音のエンドロール。 アメリカ軍の英雄を主人公にしているけど、なんでもありの不死身でかっこいいヒーローじゃない。 アメリカ軍人がテロリストを「野蛮人」と呼んだり、PTSD状態の主人公が「大勢の人を殺したことを後悔はしていない。悔やまれるのは救えなかった軍人がいることだ。できることならまた戦地に戻って軍人を救いたいが、もう退役してしまったからそれが叶わない」と話すシーンが印象的でした。 えー、なんでー?もう十分でしょ?もう戦いたくないって思うのが普通なんじゃないの?もう殺すの嫌なんじゃないの?って思ったので。 戦うことで価値観が歪んでしまったようにも感じられて。 アメリカ万歳じゃない内容なのが、クリント・イーストウッドすごいっす。

この作品は称賛されている一方、多くの人から批判を受けています。実際に2004年~2005年までイラクに駐在していた、あるアメリカ人スナイパーはイラク人を冷酷に描きすぎていることに不満があると言います。イラク人の中にはフレンドリーで、温かく迎えてくれた人もいたと語っています。

【認めない戦争映画4】『大脱走』クライマックスを盛り上げようと演出が過剰だった

southpumpkin さすが脱獄モノ不朽の名作。三時間という上映時間を余裕で耐えうる完璧な映画でした。 ナチスの捕虜となったアメリカ軍が脱走しようと画策するお話。独房王、調達屋など脱走における役割がそれぞれ決まっており、それらがまるでピースを組み合わせるかのように画策して脱走を目指します。主役級のキャラクターが多く、非常にどれも魅力的。その中でも抜群の存在感を放つのがスティーブ・マックイーン。孤高でカリスマといえば独房王ことヒルツでしょう。僕が多分もう少し若ければ人格に影響を受けていたに違いありません。めちゃくちゃかっこいい。 刑務所、という感じでは無いので捕まっている人たちにある程度自由があるのが他の脱獄モノとの明確な違い。敵に見つからないように壮大なことをしています。 ラストはマジで???という感じでしたが、よく考えればそれでいいのです。

元軍人によると、前半部分は実際に起きた出来事を割と正確に描いていると言います。しかし後半の脱走シーンや、スティーブ・マックインのバイクの疾走シーンなどは事実とかけ離れ、完全にフィクションとして描かれています。

戦争経験者も認める作品4選!

ブラック・ホークダウン

【認めた戦争映画1】『ブラックホーク・ダウン』兵士の話し方や振る舞い、武器など全てが高いクオリティで再現

hachimitsunoir 平和な時代の平和な日本に生まれて育った人間にはこの映画を本当に理解するのは無理だと思う。 もしかしたら、伝えたいことなんてなくてアメリカ万歳というメッセージしかないのかもしれないけど。 いかにも白vs黒の戦争に見えたのは自分だけ? 臨場感は半端ではないのでヒヤヒヤ、ハラハラと落ち着かない気分だった。 戦闘シーン以外のアメリカ兵たちの和気あいあいとした部分には少し救われたかも。一人の人間なんだと思わされる部分。

出演者がかなり豪華。 全員が魅力的過ぎて主演のジョシュ・ハートネットは周りに喰われ気味のように感じた。 エリック・バナがかっこよすぎる。落ち着いた雰囲気が百戦錬磨の戦士らしさを醸し出している。 デルタ部隊の戦士たちが際立っていた。

ユニフォーム、兵士の話し方、立ち振る舞い、使われていた武器などすべてにおいて高いクオリティを有し、戦地の緊迫感が忠実に描かれています。実際に戦地に赴いた人でさえ、戦場のリアルな描写を称賛しました。

【認めた戦争映画2】『史上最大の作戦』多くの元軍人たち出演&指導しているため、戦場での描写がリアル

onoatushi 戦争映画の教科書とも言えるのではないでしょうか。特に 空挺部隊の運命の容赦なさは忘れられない。肉弾戦とはこういうことかと。勝ち戦ですら、、、

『史上最大の作戦』にはジョン・ウェイン、ロバート・ライアンなどの大スターに交ざって、多くの元軍人たちが出演者、指導者として参加しています。そのため戦場での描写がリアルに描かれています。

【認めた戦争映画3】『父親たちの星条旗』当時のニュース映像を使用したのではないかと思うほどの再現度だった

skr_icj #eiga #movie たった1枚の写真で変わっていく国民の心と、ヒーローとちやほやされ、アイドルのように扱われる兵士3人。戦場でも、帰国後でも苦しみや悲しみがつきまとって重たい。アメリカのパーティやキラキラしたものの裏側にはこんなに静かなものが流れている皮肉さが、少しの優しさもなく真っ直ぐに伝わってくる。人間の本質を見てしまった。今は本当にこういったことが起こらないだろうか。人の気持ちや思いを顧みることができてるだろうか。考えなくちゃ。

クリント・イーストウッド監督は硫黄島の戦いを忠実に再現し、戦場独特の緊迫感を終始保つことに成功しました。 実際に硫黄島での戦いを経験した元軍人は『父親たちの星条旗』を称賛し、実際のニュース映像を使用したのではないかとまで言わせた作品です。

【認めた戦争映画4】『プライベート・ライアン』上映当時、リアルな戦場描写に耐えられずに席を立ってしまう元軍人が続出した

Hirofumi_Nakajima ノルマンディー上陸作戦のシーンは圧巻。捕虜を殺すか逃がすか迫られるシーンもアクションはないが、一人一人の感情のせめぎあいがリアル。逃がした捕虜に主人公が殺されたり、背広組の現場軽視な指示に疑問を抱いたりと、様々な皮肉と共感とスリルを味わえる。

戦争映画の傑作『プライベート・ライアン』!実際に戦争で戦った人たちも、この作品の細部までこだわり抜かれた戦地の描写には驚嘆しています。あまりに忠実に再現された戦場に耐えられず、早くから席を立ってしまう元軍人が多く出たといいます。