アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』最新情報まとめ【星野源×湯浅政明】

2017年6月2日更新 2170view

森見登美彦原作の『夜は短し歩けよ乙女』のアニメ映画化が決定しました。主演を務めるのは人気沸騰中の星野源。湯浅政明監督をはじめ『四畳半神話大系』の制作陣が再度結集します。今回、湯浅監督が手がける新作『夜は短し歩けよ乙女』の情報を紹介します。

アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』星野源主演で2017年4月7日公開決定!

森見登美彦原作の『夜は短し歩けよ乙女』が、アニメ映画化されることが決定しました。公開は2017年4月7日で、あの人気アニメ『四畳半神話大系』の制作陣が6年ぶりに再集結し、本作品を手がけます。

『夜は短し歩けよ乙女』は、2006年に出版され、第137回直木賞候補にもあがり、累計売上120万部を越える人気を博したベストセラーです。

黒髪の少女と彼女に思いを寄せる主人公を待ち受ける珍事件の数々。世の冴えない男子に捧げるキュートな恋愛ファンタジーです。

この記事の後半では、『夜は短し歩けよ乙女』のファンタジーな世界をちょっぴり体験できるようなスポットも紹介していますので、ぜひご覧ください!

『夜は短し歩けよ乙女』あらすじ

京都の大学に通う「私」は、主人公であり語り手でもあります。「私」は、黒髪の少女に想いをよせる偏屈な大学生。黒髪の少女に恋をし、彼女の姿を追い求めるものの、なかなか自分に気がついてくれません。

偶然を装うように出会って彼女に話しかけますが、奇遇という一言で済ましてしまい、自分の気持ちをアピールすることもできません。そんな「私」と黒髪の少女が京都を舞台に、奇妙な人物と出会い、摩訶不思議な事件に巻き込まれていくのです。

主人公・先輩役のキャストは人気爆発中の星野源

星野源が演じるのは、「先輩」という主人公。本名が不明でたった一人の親友がいる偏屈な大学生です。自由奔放な黒髪の少女を追い求めるうちに、奇妙な事件に巻き込まれてしまいます。

テレビドラマ『逃げ恥』で人気を博し、今作の出演に関して、湯浅監督から直筆でのオファーを受けたといいます。星野は12年前に見た映画『マインド・ゲーム』で、湯浅監督の大ファンになっていて、今回のオファーを断る選択肢は全く浮かばなかったそう。

星野源にとっても、単独でのアニメ声優出演は初となることから、自身も楽しみだと喜びを明かしています。

星野は、2000年に友人とSAKEROCKというインストゥルメンタルバンドを結成。2010年にソロデビューしファーストアルバム『ばかのうた』を発売しました。2012年にくも膜下出血と診断され、芸能活動の休止と再開を繰り返し、2013年自身が主演を務めた映画『箱入り息子の恋』や『地獄でなぜ悪い』で完全復帰し、新人俳優賞を受賞しています。

ヒロイン黒髪の乙女役には声優の花澤香菜が抜擢!

そんな黒髪の乙女の声を務める花澤香菜は、新海誠監督作品の『言の葉の庭』でヒロインを演じるなど今大注目の人気声優です。 原作の大ファンだと話す花澤は、今回の乙女に関し、こんなコメントを残しています。

彼女が恋愛をしたら、どうなるんだろうというところを、是非見守っていただけたらと思います。

インタビューで花澤香菜の語る本作の魅力とは?

そんな花澤香菜へのインタビュー動画が公開されています! 動画内では本作の魅力や見どころなどについて語っています。彼女がどのように黒髪の乙女を演じるのか公開が楽しみですね。

個性的なキャラクターの声優も続々発表!

学園祭事務局長/(CV.神谷浩史)

黒髪の少女を追いかけて先輩が迷い込んだ学園祭の次々に起こる珍事を取り締まるイケメン・学園祭事務局長の声を務めるのは、『進撃の巨人』などのヒット作に続々と出演している人気声優の神谷浩史。

パンツ総番長/(CV.秋山竜二)

願い事が叶うまでパンツを履き変えないという願掛けをしている先輩の友人”パンツ総番長”の声を務めるのは人間の声を務めるのは初めてとなるお笑い芸人の秋山竜二(ロバート)。

李白/(CV.麦人)

また、大学OBの結婚祝賀会を逃げ出した黒髪の乙女に”偽電気ブラン”の存在を教える”李白”の声を、海外映画の吹き替えや有名アニメの声優を多く務めるベテラン声優の麦人が勤めます。

樋口師匠/(CV.中井和哉)

乙女が李白と出会った飲み屋で出会う”天狗”と自称し妖術を繰り広げる男”樋口師匠”の声を演じるのはアニメ声優だけでなく、ナレーターや海外映画の吹き替えなど、幅広く活動する”中井和哉”が担当します。

その他のキャラクターの声も豪華声優陣が担当!

その他にも、樋口と行動を共にする美人な酒豪”羽賀さん”の声を”甲斐田裕子”が。そして、先輩や乙女が遭遇する学園祭でゲリラ公演を行う「偏屈王」の舞台監督”紀子さん”の声をミュージカルを中心に活躍する女優”新妻聖子”が。その「偏屈王」の俳優”ニセ城ヶ崎”を”諏訪部純一”が、「偏屈王」のヒロイン”プリンセスダルマ”の声を”悠木碧”が担当します。

また、乙女がある絵本を探しに訪れる古本市に現れる”古本市の神様”に声を吹き込むのは”吉野裕弘”、先輩の妄想上のもう一人の自分”ジョニー”を”檜山修之”、「東堂錦鯉センター」を経営するスケベ親父の”東堂さん”を”山路和弘”が担当します。

制作は『四畳半神話大系』のメンバーが再集結!

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『夜は短し歩けよ乙女』の制作には、本作と同じく森見登美彦の小説が原作となったテレビアニメ『四畳半神話大系』のチームが6年ぶりに集結し手がけることも分かっています。

『四畳半神話大系』は2010年4月から7月まで、ノイタミナ枠で放送され、森見にとって初めて映像化された作品。

小説で使われた言葉使いをアニメに生かしているため、一般的なアニメ作品よりも文字数が多く脚本家泣かせの作品といわれています。

監督はサイエンスSARU代表・湯浅政明

湯浅政明

今作の監督を務めるのは、『マインド・ゲーム』で2010年モントリオール・ファンタジア国際映画祭で最優勝作品賞を受賞した湯浅政明監督。『マインド・ゲーム』は、湯浅監督のデビュー作品であり、世界に湯浅政明の名を知らしめた作品でもあります。

2005年に、本作と同じ原作者、森見登美彦の小説『四畳半神話大系』がアニメ化され、ノイタミナ枠にて放送されましたが、この監督を務めているのも湯浅政明なのです。

また湯浅監督は、『ちびまる子ちゃん』や『クレヨンしんちゃん』の作画監督や原画を手がけていることでも知られており、『クレヨンしんちゃん』の劇場版では、1993年から現在も深く関わっています。

湯浅監督が手がけた作品は、世界で認められたものも多く、デビューからたった4年で、アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞で、監督賞にノミネートされるという快挙を遂げた実力ある人物となりました。

湯浅監督のインタビュー動画が公開

そんな本作の監督である湯浅監督のインタビュー動画が公開されました。動画内では、人気小説のアニメ映画化の監督を担うことへの緊張感などについて語っています。

脚本は上田誠が担当

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今作の脚本を担当するのは、京都を拠点に活動している、劇団ヨーロッパ企画の主宰者上田誠です。上田は、森見登美彦の作品で本作以外にも『四畳半神話大系』の脚本も手がけています。

その他にも2005年公開の映画『サマータイムマシン・ブルース』や2009年公開の映画『曲がれスプーン』などの脚本を手掛けたことも有名ですね。

上田は、ヨローッパ企画で行う舞台公演すべての演出を手がけています。また、舞台だけではなくテレビドラマの脚本や企画構成を担当するなど、幅広く活動しています。

本作では、キャラクターをどのように生かす脚本を仕上げているのかにも注目したいですね。

原作者は『四畳半神話大系』の森見登美彦

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本作の原作者は、大学在学中に執筆した『太陽の塔』で、デビューした森見登美彦です。森見は、2006年の『夜は短し歩けよ乙女』で、山本周五郎賞を受賞し注目されました。

2010年には『ペンギン・ハイウェイ』を発表し、日本SF大賞を受賞、2014年には『聖なる怠け者の冒険』で、京都本大賞を受賞するなど、書き上げた作品の多くが受賞対象となっています。

キャラクター原案は原作の表紙も手がけた中村祐介

中村祐介

『夜は短し歩けよ乙女』のキャラクター原案を手がけたのは、ノスタルジックで印象的なイラストを得意とする、イラストレーター中村祐介。

中村の描く絵は、美しい曲線と、色の使い方が特徴的で、独特の雰囲気があります。本の表紙や、アーティストのジャケットなどを、多く手がけており、ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)の、CDやアルバムのジャケットに関しては、プロになる前から、一貫して手がけています。

現在では本の表紙やアーティストのジャケットだけではなく、イラスト教室も経営するなど、幅広い活動を行っています。

主題歌を務めるのは4人組ロックバンドASIAN KUNG-FU GENERATION

アジカン

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは、4人組で結成されたアジカンと呼ばれるロックバンドグループ。初期での活動では、大声で叫ぶように歌うのが特徴的でしたが、次第に社会へ向けたメッセージ性の高い曲がメインとなってきました。

『四畳半神話大系』の主題歌となった『迷子犬と雨のビート』は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの15枚目シングルとなっています。今回の『夜は短し歩けよ乙女』でも、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの主題歌が起用されることが分かっています。

アジカンが歌う主題歌「荒野を歩け」がついに発表!

上記の動画では、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「荒野を歩け」が0:29ごろから流れ始め、きくことができます。青春ラブストーリーの本作にふさわしい、爽やかな曲になっていますね。

『夜は短し歩けよ乙女』のファンタジーな世界観を味わってみよう!!

ファンタジーと現実の狭間のようで、どこかノスタルジーを感じさせてくるようなストーリーとなっている今作。この記事では、こんな世界をちょっぴり味わえそうなスポットを紹介いたします。

やっぱり大学は「京都大学」?

京都大学風景 限定オリジナル版画 版画額装 48x40cm

作品中で明記されてはいませんが、森見登美彦作品では、京都大学が舞台になっている作品は実に多数です。森見自身が京都大学出身ということも手伝って、京都大学の周辺スポットも度々登場します。

そして、今回ご紹介している『夜は短し歩けよ乙女』ももちろん例外ではありません。黒髪の乙女と先輩が通っている大学は京都大学でしょう。建物内は入ることができませんが、キャンパスはいつでも見学可能です。キャンパス内を颯爽と歩き、黒髪の乙女気分を味わってみるのはいかがでしょうか。

 京都大学に訪れるのであれば、その周辺の百万遍交差点、喫茶 進進堂にも足を伸ばしてみることをおすすめします。どちらも本作に登場するキースポットとなっているので、原作小説片手に行けば2倍楽しむことができるでしょう。

バー「月面歩行」≒実在のバー「moon walk」

物語中に出てくる「月面歩行」のモデルは、物語と同じく木屋町に存在するバーmoonwalkです。もちろん先輩ら登場人物と同じように木屋町のmoonwalkを訪ねたいところです。しかし、実はこのバー、京都で創業してから各地に店舗を展開しているので、「京都まで出向く時間がない!」という方はご自身のお近くの店舗に行くことも可能です。気軽に楽しめていいですね。

「偽」電気ブランって何?

残念ながら、電気ブランは存在しないお酒のよう。しかしながら、本家「電気ブラン」は存在しています。神谷バーという日本最古のバーの店主が生み出したお酒で、現在も神谷バーの看板メニューです。

ちなみに、電気と聞くと、「何が電気なの?」という疑問が生まれると思いますが、この電気は照明や電力とは直接関係があるわけではありません。このお酒が生まれた明治の時代、電気が目新しくもてはやされていたため、「目新しいもの」といったニュアンスで「電気」を商品名に加えたとされています。