2020年9月12日更新

「マッドマックス」のイモータン・ジョーについて知りたい!最後はどうなった?

イモータン・ジョー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc.

アカデミー賞で6部門受賞するなど、大ヒットを記録したアクション映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。さまざまな登場人物のなかでも、強烈な個性を放つ悪役イモータン・ジョーの魅力を徹底解説します!

目次

「マッドマックス 怒りのデスロード」に登場する悪役イモータン・ジョーのすべて

2015年に公開され、世界中で大ヒットしたアクション映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。同年のアカデミー賞では10部門にノミネートされ、編集賞をはじめとした6部門を受賞する快挙を成し遂げました。 この記事では、そんな人気作に登場した強烈な悪役イモータン・ジョーについて詳しく紹介します。 本作は石油や水などの資源が枯渇した世界を舞台に、元警察官のマックスが虐げられている人々の自由への戦いに共闘していく物語。イモータン・ジョーはその世界で、資源を独占して人々を支配しているカリスマ的な支配者です。 ここからは、イモータン・ジョーの人物像やその最期、演じたキャストについて解説していきましょう。

そもそもイモータン・ジョーってどんな人物?

イモータン・ジョー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2014 Warner Bros. Entertainment Inc.

核戦争勃発後の近未来。資源が枯渇し、砂漠化したウェイストランドにある砦「シタデル」を支配する人物が、本作の悪役イモータン・ジョーです。頭蓋骨とV8エンジンを祀るカルト宗教を組織し、砦の周辺地域を統括する武装集団のリーダーでもあります。 病気に侵された上半身を白塗りし、防弾ガラスのボディーアーマーを装着。さらに腕を包帯で覆って、汚染された空気を避けるために頭蓋骨を模したマスクを身につけています。 「コルト・アナコンダ」と「ベレッタ INOX」の2丁の大型リボルバーを武器として携帯し、足が悪いため杖を使用。ガスタウンを治める「人食い男爵」や、バレット・ファームの領主である「武器将軍」とは協力関係にあります。

イモータン・ジョーが支配する岩山の砦シタデル

シタデルはウェイストランドにそびえる三峰が並んだ岩山で、イモータン・ジョーが支配する砦です。 内部にはジョーやその息子たちの居住スペース、整備室、温室、母乳を搾る搾乳機を置いた展望部屋、シタデル紋章を祀る祭壇などがあり、砦の下部にはジョーが供給するわずかな水を頼りに集まった貧しい人々が暮らしています。 ジョーは岩の下にある豊富な水脈からくみ上げた地下水と、子産み女から搾乳した母乳を、他の居住区との物資の取引に利用しているのです。

シタデルに暮らすウォー・ボーイズ

ウォー・ボーイズ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc.

ウォー・ボーイズは、イモータン・ジョーが提唱するカルト宗教の信者であり、ジョー率いる私設軍隊のメンバーです。彼の養子でもある成人男性たちで、ジョーとともにシタデルに住んでいます。 彼らは環境汚染のため寿命が普通の人間の半分しかなく、頭髪もありません。ほとんどがたくましい体を白塗りにしており、それぞれにやけど跡を利用したスカリフィケーションで、車の部品を模した模様を体に描いています。

ウォー・ボーイズはイモータン・ジョーを神格化しており、彼のために名誉の戦死を遂げることで魂が英雄の館に招かれ、生まれ変わることができると信じています。そのため死もいとわない好戦的な集団となっているのです。命をかけた戦いに出る時、口に銀のスプレーを吹き付ける儀式が印象的。 戦闘時には移動のための車を運転するドライバーと、槍をつかって敵を攻撃するランサーとに分かれ、それぞれの任務を遂行します。

ジョーの子を産むために集められたワイブス

ワイブス『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc.

「ワイブス」とはジョーの子を産むためだけにシタデルの一画に幽閉されている、5人の妻たちのことです。妻とは名ばかりで、彼の所有物としての扱いに耐えられず、フュリオサに命を預けて「緑の地」を目指して逃亡する決意をします。 身の回りの世話をしてくれていた老婆ミス・ギディの助けを借りてシタデルから脱出し、ガスタウンへ取引に向かうフュリオサのトラックに隠れたまま逃亡を続けることに。ジョーが差し向けたウォー・ボーイズに追われる中で、彼女たちは本作の主人公・マックスと出会います。 彼女たちはそれぞれに白い絹の服と装飾を身につけており、幽閉されていた時は貞操帯も装着させられていました。

イモータン・ジョーの息子たち

リクタス・エレクタス

リクタス・エレクタス『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc.

ジョーの息子の1人で、屈強な身体と怪力の持ち主ですが、知能は低く幼児口調(吹き替えでは粗暴な口調)で話す人物。汚染された環境下でいきていたため呼吸が困難で、鼻にチューブを通した呼吸装置を背負っています。 人形の頭部で作った装飾品を首と股間に飾り、AA-12チェーンガンで武装。ジョーやウォー・ボーイズとともに、逃亡したフュリオサたちを追跡し、クライマックスではウォー・タンク上でマックスと死闘を繰り広げました。

コーパス・コロッサス

ジョーの息子の1人で、骨形成不全症のためベビーカーに乗って生活する寝たきりの小人の男。リクタスとは反対に高い知性をもち、父であるジョーにもシタデルを支配するための助言をしていました。リクタスと同様に鼻につけたチューブで呼吸しています。 常に望遠鏡で周辺を監視しており、ガスタウンに向かうはずのフュリオサの部隊が東へ急に進路を変えたことにいち早く気付いたのも彼。ただしフュリオサとワイブスの追跡には参加しておらず、シタデルで父ジョーの帰りを待っていました。

【ネタバレ注意】映画のラストでイモータン・ジョーはどうなった?

イモータン・ジョー『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc.

フュリオサたちはマックスの提案で再びシタデルへ引き返す中で、それに気付いて追ってきたジョー率いる軍団と最後の戦いを繰り広げることに。戦いの中でフュリオサは腹部を刺され、重傷を負ってしまいます。それでも彼女はジョーと決着をつけるため、前を走るジョーの車へ向かうのです。 彼女を阻むリクタスを退けようとマックスが対峙し、その隙にフュリオサはドアの外からジョーに近づいていきます。そして素早くジョーが付けているマスクのチューブを車のホイールに巻き込むことに成功。あっという間に、口ごとマスクが引き千切られたジョーはそのまま絶命してしまいます。 それはカリスマ的支配者にしては、あまりにもあっけない最期でした。

原作で明かされたイモータン・ジョーの正体

映画の前日譚を描いたコミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、イモータン・ジョーの本名はジョー・ムーア大佐といい、ベテランの軍人として過去の石油戦争や水戦争で輝かしい戦歴をあげた人物でした。 核戦争後、仲間の元軍人たちを集めて凶悪な暴走族「ディープドッグ」を結成。勢力の拡大を狙っていた時にのちの人食い男爵と出会い、地下水脈のある岩山の情報を聞きます。 そして彼はそれまでシタデルを占拠していた無法者たちを打ち倒し、新たな支配者として君臨するようになったのです。

イモータン・ジョーを演じたのはインド出身の俳優

ヒュー・キース・バーン『マッドマックス』
© Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc.

イモータン・ジョーを演じたヒュー・キース・バーンは、1947年生まれでインド出身の俳優です。1973年にオーストラリアに移住し、俳優としてのキャリアをスタートさせました。 テレビをはじめ、舞台や映画など幅広く活躍し、1976年にはオーストラリアのテレビ界でもっとも権威のあるロジー賞を受賞しています。 1979年のシリーズ1作目『マッドマックス』で暴走族のリーダーであるトーカッターを演じて有名に。それ以降も『チェーン・リアクション』(1980年)や『サルート・オブ・ザ・ジャガー』(1990年)など、オーストラリア映画に数多く出演しました。 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で「マッドマックス」シリーズに返り咲きした後は出演作の情報はありませんが、2019年には「マッドマックス・コンベンション2019」のため来日し、熱狂的ファンの前にその雄姿を見せています。

「マッドマックス」シリーズのなかでも人気の悪役イモータン・ジョー

人々を資源によって支配し、ウォー・ボーイズ軍団を率いてその心も操る生粋の悪役イモータン・ジョー。しかし彼の圧倒的なカリスマ性には多くのファンが、それこそウォー・ボーイズ並みに心酔しているという事実もあります。 そこには彼なりの支配論理があり、どこか抗えない魅力があるからなのでしょうか。いずれにしても、彼なしでは「怒りのデス・ロード」の世界はあり得ないというほど重要な人物。これから先も新たなるファンを獲得していくのは間違いなさそうです。