2020年9月12日更新

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でギターを弾く男は何者?誕生秘話も紹介

ウォー・ボーイズ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc.

2015年に公開された映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。個性的なキャラクターが多く登場するこの作品で、出番が少ないながらも観客の心を一気に掴んだのが炎のギター男でした。本記事ではこのキャラクターについて、気になる秘密を紹介します。

目次

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でギターをかき鳴らしていた男が気になる!

人気カーアクションシリーズの第4作目として2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデスロード』。本作はシリーズのファンだけでなく幅広い層の観客に熱狂的に支持され、大ヒットを記録しました。 この作品で強烈な印象を残したキャラクターとして、火を吹くギターをかき鳴らす男が挙げられるでしょう。しかし彼について詳しいことはほとんど知られていません。今回は、そんな“ギター男”の裏話を紹介します。

「マッドマックス」に説明はいらない!アクションですべてを語る

『マッドマックス 怒りのデスロード』 (Z)
©T.C.D / VISUAL Press Agency

2015年6月20日に公開され大ヒットを記録した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。映画が始まった直後から、激しいアクションとカーチェースがノンストップで続くハイテンションムービーです。 「怒りのデス・ロード」にはセリフがあまり多くありませんが、キャラクターに感情移入できない作品というわけではありません。 劇中のセリフは最小限ながらアクションでキャラクターの背景を語る、ジョージ・ミラー監督の手腕は見事です。 マックスやフュリオサ、イモータン・ジョーなど主要キャラクター以外にも、個性的なキャラクターがたくさん登場。映画を見た人なら、誰もが好きなキャラクターや印象に残ったキャラクターがいたはずです。

火炎放射ギターマンは何者?その名もコーマドーフ・ウォーリアー

なかでも多くの観客の心をわしづかみにしたのは、火を吹くギターを弾いていた男。巨大スピーカーが大量に積まれたトラックの上でギターをかき鳴らす彼は、イモータン・ジョーがウォーボーイズを率いて逃げ出したフュリオサやワイブズを追いかけるシーンに一瞬だけ登場しました。 火炎放射器付きのエレキギターとエレキベースのダブルネック・ギターで、軍隊を鼓舞するために演奏するこの男の名前は、コーマドーフ・ウォーリアー。正確には、「コーマ」という名前の「ドーフ・ウォーリアー」です。 強烈な印象を残した彼ですが、なぜイモータン・ジョーの仲間になったのか、なぜマスクをつけているのかなど、多くのことが謎に包まれたまま映画は幕を閉じます。

映画では語られていない!ギターマンの悲しい誕生秘話

コーマドーフ・ウォーリアーについて、監督のジョージ・ミラーは「洞窟にいたコーマを見つけたイモータン・ジョーが、彼を養子にして音楽を学ばせた」という設定を考えていたそうです。 コーマを演じたオーストラリアのミュージシャン・イオタは、さらに彼がジョーに出会うまでのストーリーも考えたのだとか。 イオタが考えたコーマのバックストーリーはとても悲しいものです。もともとコーマは盲目でありながら、音楽家の母のもとで音楽の天才児としてしあわせな少年時代を送っていました。 しかしあるとき何者かに襲撃され、母は殺されてしまいます。コーマは切り落とされた彼女の頭を抱えて泣いていたところをイモータン・ジョーに発見され、彼の養子になりました。 ちなみにコーマがかぶっているマスクは、母の顔の皮膚を剥がして作ったものです。

製作スタジオ側からは不評なキャラだった?登場しなかった可能性も

ジョージ・ミラー
©JOHN ANGELILLO/UPI/Newscom/Zeta Image

観客から熱狂的な人気を誇るコーマドーフ・ウォーリアーですが、実は彼の出演シーンはカットされる可能性があったそうです。 監督を務めたジョージ・ミラーによると、製作会社向けの最初の試写では、このキャラクターは非常に不評だったのだとか。その理由は彼がギターで弾く曲でした。当初はテンプレートの音楽がつけられていたため「同じリフばかりがくり返されてイライラした」と後にミラーは語っています。 そのためこのキャラクターを削除する案も出されましたが、ジョージ・ミラーがスタジオ側を説得。その後、彼のシーンにビッグビートの第一人者ジャンキーXLの音楽が使用されることが決定し、この大人気キャラクターが生まれたのです。

衣装を決めたのはギターマンを演じた俳優だった!

コーマドーフ・ウォーリアーの印象的な衣装を考えたのは、ジョージ・ミラーではなく彼を演じたイオタだったそうです。 当初、コーマにはあのような衣装は用意されていませんでした。そこで彼はさまざまな衣装を試し、宙吊りでギターを弾くなら古くてちょっとダサいツナギが良いと思いついたのだとか。 多くのアーティストを参考にしたそうですが、特にAC/DCのギタリスト、アンガス・ヤングから影響を受けたと語っています。

ギターマンを演じたのはオーストラリア出身のミュージシャン

コーマドーフ・ウォーリアーを演じたイオタ(iOTA)は、オーストラリア出身のミュージシャンです。本作のイメージがあまりに強いためヘヴィメタルのミュージシャンに思われがちだそうですが、実際は環境音楽寄りのエクスペリメンタル・ポップ/ロックのアーティスト。 彼はミュージシャンの傍ら俳優としても舞台に立っており、『ロッキー・ホラー・ショー』や『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』などに出演しています。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観たら、もうギターマンが忘れられない!

「マッドマックス 怒りのデスロード」は、全編に渡る迫力のアクションシーンや少しずつ示唆される登場人物たちの過去や心情の描写など、多くの見どころがあります。しかし、コーマドーフ・ウォーリアー抜きにこの作品の魅力は語れないといえるでしょう。 今回紹介したことを知ってから「怒りのデスロード」を観るとまた違った発見があるかもしれません。