(c)Bangkok Nites Partners 2016

映画『バンコクナイツ』が楽しみすぎる!【空族・富田克也最新作】

2017年7月6日更新

富田克也および映像制作集団・空族の最新作『バンコクナイツ』が2017年2月25日に公開されることが決定。話題作『サウダーヂ』以来、約5年ぶりの期待作のあらすじやキャストをご紹介いたします。また、同映画にトリビュートされた音楽にも注目です。

富田克也最新映画はタイを舞台とする『バンコクナイツ』

2011年に『サウダーヂ』で話題を呼んだ富田克也監督の最新作『バンコクナイツ』2017年2月25日に公開されることが決定しました。今度はタイのバンコクを舞台とするロードムービーです。『サウダーヂ』から約5年、富田監督はどんな問題作を届けてくれたのでしょう?

『バンコクナイツ』あらすじ

バンコクナイツ

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バンコクにある日本人専門の歓楽街タニヤ通り、そこで働くラックは店のナンバーワンに登りつめ、田舎の家族に仕送りをしていました。ある晩、ラックは元恋人のオザワ再会します。

それぞれ、複雑な想いを胸に抱きながらラックとオザワはラオスとの国境付近の町、ラックの故郷に向かうのですが……。

『バンコクナイツ』のキャスト

ラック/スベンジャ・ポンコン

バンコクナイツ

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ラックを演じる女優はスベンジャ・ポンコンですが、残念ながら彼女に関する詳細は不明です。弟を溺愛しつつも、実母とは折り合いが悪いという複雑な役をこなしている点に注目です。

オザワ/富田克也

富田克也

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元自衛隊員で、ラックの昔の恋人オザワを演じるのは監督の富田克也です。本作で脚本を担当している相澤虎之助監督作品、『バビロン2 THE OZAWA』(2012)でも、富田克也は「オザワ」と役を演じているのです。

ただし、こちらは舞台がベトナムです。根無し草のようにアジアをさまよう訳ありの日本人というイメージを引き継いでいるようです。

ビン/伊藤仁

伊藤仁

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『国道20号線』(2007)、『サウダーヂ』(2011)、『バビロン2 THE OZAWA』(2012)と完全に富田組というか、空族専属俳優と言ってよい伊藤仁は、ラックのヒモ・ビン役です。ちなみに『サウダーヂ』での役名もビンでした。空族作品では世界観がつながっていると思われます。

映像制作集団・空族(くぞく)

空族

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映像制作集団・空族とは、メンバーが本作監督の富田克也、本作脚本の相澤虎之助などから成ります。

フィルモグラフィーとしては相澤が脚本、監督を務めた『花物語バビロン』(1997)、富田監督の『国道20号線』(2007)、富田監督、相澤脚本の『サウダーヂ』(2011)、脚本・監督相澤、主演が富田の『バビロン2 THE OZAWA』(2012)、そして本作があります。ほとんど自主映画的な独自のプロダクションを行っています。

空族が一躍注目されたのは、2011年公開の『サウダーヂ』です。富田克也の故郷である山梨県を舞台に、土木建築現場で働く外国人労働者たち、ラッパーの若者の過酷な現状と、ディスコミュニケーションを描いて観客から大きな共感を得たのです。DVDやブルーレイなどのソフト化はしない予定なので、上映の機会を見つけたら要チェックです。

『バンコクナイツ』にまつわる音楽

stillichimiya

『SR サイタマノラッパー』シリーズの劇伴が強力だったように、空族も映画音楽に力を入れています。特に『サウダーヂ』にラッパーとして出演し、音楽も担当したstillichimiya(スティルイチミヤ)は田我流(でんがりゅう)、MMM(トリプルエム)、Young-G、Big Ben、Mr.麿(ミスターまろ)というメンバーを擁しています。

MMMとMr.麿は『バンコクナイツ』で撮影を担当しているのです。

そんなstillichimiyaと、元「ゆらゆら帝国」の坂本慎太郎x VIDEOTAPEMUSICが、『バンコクナイツ』トリビュート・アルバムをリリースしました。どちらもヴァイナル12インチ限定リリースです。特にstillichimiyaは、ラックの故郷イサーンの音楽をリミックスし、バンコク〜イサーンへの旅路に思いをはせることができる音楽になっているようです。

ロカルノ映画祭で受賞

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第69回ロカルノ国際映画祭で、10代の若者が選ぶ「若手審査員・最優秀作品賞」を受賞しました。同映画祭では『ディストラクション・ベイビーズ』が最優秀新人監督賞を受賞していますから、日本勢の活躍が窺えます。

『バンコクナイツ』は2017年2月25日から公開です。