2017年7月6日更新

タイに行ったら訪れたい映画のロケ地10選

豊富な技術者、変化に富むエキゾチックな風景、比較的低コストで済む撮影費…多くの欧米の映画監督・プロデューサーがタイに魅了され、映画のロケ地として有名なタイ。ここではタイで撮影された10の映画とそのロケ地を紹介します。

1.世界のベストビーチとして有名なマヤベイで撮影

タイの高級ホテルに泊まるツアーの代わりに、低予算のバックパッカーの旅行で巡る場所を探したいなら2000年に公開された『ザ・ビーチ』のロケ地に行くのがおすすめ。ツアーガイドにぴったりの映画です。

レオナルド・ディカプリオ演じる学生トラベラーが完璧なビーチを探してタイに着き、そしてプーケットのそばのピーピーレー島にあるマヤ・ベイにたどり着く...といった話。

本作は撮影のために輸入したヤシの木をタイの“マヤベイ”に植えたことで、現地の人々から反感をかってしまいました。のちに2004年の津波にて大被害を被りますが、現在は世界のベスト・ビーチのひとつと謳われるに十分なまでに回復しました。

その他にもファンならば是非訪れておきたいのは、映画の中で忘れがたい印象の素晴らしい滝ではないでしょうか。バンコクから数時間ほど離れたカオヤイ・ナショナルパークにあるHaeo Suwat Fallsという滝です。

同パーク内ではキャンプも許されており、自然ツアーや急流下り、マウンテンバイク、ロッククライミングもできます。また、カオヤイのたくさんの野鳥やトカゲ、動物たちと数え切れない植物に囲まれて過ごす夜で1日を締めくくることもできます。

2.大人気の高級スカイバー・シロッコを満喫

結婚式前日の花婿と友人たちの飲み会が事件を引き起こす2作目。前作のラスベガスと同じくらい大きく騒がしい舞台に、バンコクに勝る場所はあるでしょうか?

本作の活気ある通りの中華街は、“ソン・ワット通り”の交差点が使用されています。ここで麻薬を吸うサルのシーンを撮影し、動物権利保護団体のPETAから抗議を受ける結果となりました。

『ハングオーバー!!』のファンが最も訪れる場所といえば、ルブラホテル64階にある“シロッコレストラン”。ここではバンコクの中でも随一の眺めを見渡せます。映画撮影前からバーは元々人気がありましたが、現在は映画ファンとパノラマ夜景ファンでごった返しています。

皆が飲んでいるのはハングオーバーティーニ。ウイスキーとグリーンティーリカー、りんごジューズにローズマリーハニーを香らせたオリジナルカクテルは、この映画のために作られました。

3.映画の影響で島の名前も通称「ジェームズ・ボンド島」へ改名

映画『007 黄金銃を持つ男』はジェームズ・ボンドのシリーズ9作目にあたります。ジェームズ・ボンド役にはロジャー・ムーア、悪役フランシスコ・スカラマンガ役にクリストファー・リーを配し、映画は主に、香港、マカオ、タイといったアジアで撮影されました。

スカラマンガの秘密基地の一つが、風光明媚な“カオ・ピンガー島”に隠されていました。小島は以後ジェームズ・ボンド島と改名され、日々観光客の押し寄せる人気スポットとなっています。

4.バンコク市街地の撮影当時と現在との違いを楽しむ

反戦映画『ディア・ハンター』(1978)の撮影クルーはベトナムの街並みを再現できる場所を探してバンコクを訪れました。現在のパットポン通りは色とりどりのネオンが溢れる夜の歓楽街として有名な場所ですが、30年前はバーよりも八百屋の多い、もう少し静かな場所だったのです。

しかしその時すでに海外からの観光客向けに営業していたバーがあり、ニックの軍病院からの退院後のシーンで使用されています。

本作は1979年のアカデミー賞受賞の作品賞と助演男優賞を受賞しています。制作のマイク・ディーリーは、ニックの病院でのシーンこそがそれを確たるものにしたと信じているそう。

このシーンは、チャオプラヤー川そばのラジニースクール内のthe Sunanthalai Buildingにて撮影されました。バーはもはや存在しませんが、病院として使われた荘厳なペールイエローのコロニアル調の建物はまだ見ることができます。

5.ベトナムを再現するため美しい田園風景が広がるクラビ地区を使用

『天と地』(1993)は、オリバー・ストーン監督によるベトナム戦争についての素晴らしい映画で、三部作の最終作でもあります。レ・リー・ヘイスリップによって書かれた実話をもとに作られ、うら若きベトナム人女性の人生とを描いています。

ベトナムからアメリカへ、そして再び故郷に戻るまでを歴史の恐怖に巻き込まれつつ進むレ・リーを中心に描いています。劇中ではレ・リーをベトナム生まれの女優ヘップ・ティ・リーが演じています。

映画の中に出てくる中国・ポルトガル様式の家は、プーケットの旧市街にある“シンプチャーハウス”で一般公開されています。ベトナムでの田舎暮らしのシーンは、プーケットから車で2時間ほど離れた美しい地区“クラビ”で撮影されました。

6.ボンドが脱出した高層ビル・シンサトーンタワー

ロジャー・スポティウッド監督による『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』はジェームズ・ボンドシリーズ18作目です。また、ホーチミン(サイゴン)市でのシーンをバンコクで撮影するという、アジアの別の国を想定してタイで撮影された作品の一つでもあります。

市内でボンドとウェイ・リンが宙吊りになりながら脱出したシーンは、バンコク市内のクルン・トンブリー通りにあるビル、“シン・サトーン・タワーの44階”です。

そして、パン・ナ・ベイにある“カオ・ビンガー島”が再びボンド映画に使用されました。ジューン・バートラというプーケットの中華帆船が映画には使用され、現在もパン・ナ・ベイにてこの帆船での日中およびサンセットクルーズが可能です。

7.バンコク、プーケット、パン・イー島などタイのマスト・スポットで撮影

大ヒット作『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)の続編、ビーバン・キドロン監督の『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月』(2004)には、前作からのブリジット役レネー・ゼルウィガー、マーク役コリン・ファース、ダニエル役ヒューグラントが再結集しました。

今作の撮影はバンコクを始め、タイ各地で行われました。バンコクでの幾つかのシーンは歓楽街“ソイ・カウボーイ”にて撮影されました。プーケット島からは“プーケット国際空港”と“ナイヤンビーチ”が登場、パン・ナ・ベイでは“パンイー島”からのロマンチックなクルーズのシーンなどが撮影されました。

8.タイ南部クラビのジャングルをCGIで別の惑星に!

ジョージ・ルーカス監督の有名なスター・ウォーズシリーズ公開6作目、アナキン三部作の3作目にあたる『エピソード3/シスの復讐』(2004)の、いくつかのシーンはタイ南部で撮影されました。

“クラビ”の切り立った石灰岩の崖と鬱蒼と茂る森は、追われるヨーダが逃げた先、ウーキー族の故郷・惑星キャッシークの撮影に使われました。当然ながら撮影シーンには多くのCG処理が施されたため、クラビの風景を見分けるのは少々難しくなっています。

9.5つ星ホテル・エンポリウムスイーツホテルの豪華な内装に注目

フランス・デンマーク制作のスタイリッシュなクライムスリラー『オンリー・ゴッド』(2013)。『ドライブ』に続くニコラス・ウィンディング・レフン監督、ライアン・ゴズリング出演の作品で、ゴズリングは、バンコクの裏社会に暗躍する麻薬密輸人・ジュリアンを演じました。

映画全体に暗い雰囲気を与えるため、レフン監督は撮影を主に夜に行ったそうです。また、ロケ地は『ハングオーバー!』『ザ・ビーチ』『007』などで使用した分かりやすい場所を避けられています。

しかし見分けのつくロケ地のひとつで、かつ建物内も見ることができるのが、クローントゥーイのスクムウィット通りにある5つ星ホテル“エンポリウムスイーツホテル”です。クリスティン・スコット・トーマス演じるクリスタルが宿泊した場所であり、先述のルブラホテル同様、市内を一望する素晴らしい眺めを、心配のない贅沢に囲まれて楽しめます。

10.美しいフワランポーン駅でタイムトリップ

オーストラリア・イギリス制作の『レイルウェイ 運命の旅路』(2103)は、コリン・ファース主演、日本軍によるバンコクからミャンマーまでの泰緬鉄道(死の鉄道)敷設に従事させられたイギリス人戦争捕虜の物語です。

いくつかのシーンは絵のように美しい“フワランポーン駅”で撮影。この駅は今も当時の調度品があり、まるでタイムトラベルしたような気分にさせます。これらは映画の撮影チームにとっても設営を容易にしてくれました。

撮影の多くは“バンスー車両基地”で、当時の人海戦術のイメージ作りのため多くのエキストラを使って行われました。時間があればカーンチャナブリまで訪れることをお勧めします。クウェー川にかかる有名な橋と近くの静かな墓地は映画にも登場します。