2023年3月27日更新

クセつよおすすめB級映画ランキング50!ホラーやパニックなどジャンル別に紹介【低予算でも傑作】

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『シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX』
『シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX』

いわゆるハリウッド大作は、莫大な費用と長い期間をかけて準備・撮影されます。しかしそうでないのがB級映画。予算が少なく撮影期間も限られたなか、映画に対する情熱だけで製作されたそれらの作品は、ときに失笑を買いながらも、熱狂的なファンと高い評価を獲得することもあります。 実はB級映画にも名作はたくさんあるのです。あまり知られていない作品だからといって、観ないのはもったいない!そこで今回は、ciatrおすすめのB級映画50作品を紹介します。

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そもそもB級映画ってどんな作品?

B級映画とは

1930年代のアメリカで生まれたというB級映画は、低予算、短期間撮影、短時間上映など、限られた条件の中で製作された映画をさし、2本立ての興行において付属的に上映されたのだとか。 B級映画の特徴として、有名俳優が意外な役で出ていることや、なんとも言えない脱力感など、大作にはないB級ならではの味があることも挙げられます。

評価の高いB級映画は?

B級映画として高い評価を獲得している作品には、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』のようなホラー・サスペンス映画や『ショーン・オブ・ザ・デッド』のようなコメディが多いといえます。 過激な描写があるものが少なくないので、そういったものに抵抗がない人には特におすすめです。

【ホラー・サスペンス編】おすすめB級映画ランキング12

1位:『ソウ』(2004年)

猟奇的な殺人鬼「ジグソウ」に殺人ゲームを強要された男性2人を中心に物語は展開し、予想のつかないストーリーと残酷な映像の連続が視聴者に衝撃を与え大ヒットを飛ばしました。 低予算で18日間の収録期間というB級のお手本のような作品であり、ジェームズ・ワンが監督を務めた本作のあと、監督を変えながら複数の続編が製作された人気シリーズとなっています。

2位:『CUBE』(1998年)

立方体の部屋(CUBE)が連結する空間に、訳も分からないまま閉じ込められた6人の男女。死への罠が仕掛けられた謎の部屋からの脱出劇を、ビンンチェンゾ・ナタリ監督が緊張感たっぷりに描きました。ワンセットおよび全登場人物7人という究極の低予算B級作品です。 2021年10月に菅田将暉主演でリメイク版が公開されています。

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3位:『カメラを止めるな!』(2018年)

カメラを止めるな 秋山ゆずき
© ENBU ゼミナール

とある廃墟で自主制作のゾンビ映画を撮影していたクルーたち。しかしクライマックスのシーンで女優の演技に不満を覚えた監督の行動がきっかけで、スタッフやキャストが次々とゾンビ化していきます。 当時監督も出演陣もほぼ無名だった本作は、公開時たった2館での上映だったにも関わらず、大ヒットを記録しました。ワンシーンワンカットで展開される37分のゾンビ映画は、B級感満載のチープさ。予想外の展開を見せるホラー・コメディです。

4位:『メメント』(2001年)

およそ10分しか記憶を保てない障害を持った男性による、妻を殺した犯人への復讐劇。情報をメモし、体にもタトゥーとして刻みながら必至で犯人を捜します。 時系列を逆に追った斬新な構成に、記憶障害を利用しようとする周囲の嘘を巧みに織り込み、クリストファー・ノーラン監督が極上のサスペンスに仕上げました。

5位:『バタリアン』(1986年)

軍関連の医療倉庫に保管されていた死体に、ゾンビ化させるガスが誤って噴射されてしまい、大量のゾンビが発生することに。言葉を喋り、動きも素早く、知能を持ったこれまでにないゾンビ像がユニークに描かれました。 事態を収拾しようとする主人公らの奮闘空しく、まさかのラストとなっています。

6位:『エルム街の悪夢』(1984年)

夢に現れ、鋭い鉄の爪で襲ってくる殺人鬼フレディ。夢の中で殺されると現実でも死んでしまうという恐怖に立ち向かう少女の壮絶な体験を、衝撃的な映像満載で描きました。 過剰なまでの惨殺シーンや殺人鬼の強烈なキャラクターなど、B級映画の王道とも言える演出と設定で根強いファンを持つ傑作です。 主人公の恋人役を、本作で映画デビューしたジョニー・デップが務めていることにも注目!

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7位:『ヘルレイザー2』(1989年)

究極の快楽を得られる「パズルボックス」をめぐる『ヘル・レイザー』シリーズの2作目です。前作で生き延びたクリスティが収容されている病院の院長が「パズルボックス」の研究者であり、継母ジュリアを復活させてしまったことにより再びあの恐怖が……。 魔道士たちの痛々しくおぞましいビジュアルや、SM風のショッキングなシーンなど、2作目も独特の世界観は健在です。

8位:『殺しのドレス』(1981年)

エレベーター内での女性惨殺事件を偶然目撃してしまった娼婦のリズ。彼女は被害者の息子ピーターとともに、事件の謎を追います。 当時すでにアカデミー賞ノミネート経験があり、世界的にも知名度のあったマイケル・ケインが出演。ヒッチコックの『サイコ』に影響を受けたという本作は、エロスとサスペンスを融合させています。どんでん返しのはずが、最初から犯人がバレバレというチャーミングな作品です。

9位:『ファイナル・デスティネーション』(2001年)

飛行機の爆発事故を夢で予知したアレックスはパニックを起こし、6人のクラスメイトとともに就学旅行には行かず残ることに。すると、本当に飛行機が爆発し一旦は助かりますが、その後生き残ったメンバーが次々に悲惨な死を遂げていきます。 運命に抗い、懸命に生きる術を模索する主人公たち。派手な殺人鬼とは異なったテイストの「姿の見えない魔の手」の恐怖が秀逸です。

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10位:『ゾンビーバー』(2015年)

「ハングオーバー」シリーズのスタッフが参加した新感覚のゾンビ映画です。キュートなビーバーが汚染廃棄物によってゾンビになり、キャンプ地でどんちゃん騒ぎをする若者たちを襲うというストーリー。 ビーバーとゾンビ、その予想外の組み合わせに加え、アナログ表現されたゾンビーバーのチープな造形が話題となりました。大物ミュージシャンのカメオ出演という音楽ファンにはたまらないお楽しみもあるそうです。

11位:『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)

ドキュメンタリー映画を撮るために魔女伝説の森に入った学生たちが行方不明になり、その後彼らの撮影したビデオが発見された……という設定のいわゆるモキュメンタリー映画です。 ハンディカメラによる粗い映像が恐怖心と臨場感を高め、6万ドルの低予算から全世界の興行収入2億万ドル超えという驚異的なヒットを飛ばしました。

12位:『殺人魚フライングキラー』(1981年)

『ピラニア』の続編として製作され、カリブ海のリゾート地に現れた大群の殺人魚による恐怖を描いた作品。空中を跳びながら人々を襲うそのビジュアルは、愛すべきチープさを醸し出しています。 ジェームズ・キャメロンが監督としてクレジットされていますが、撮影間もなく解雇されたため実質的には携わっていないのだとか。

【アクション・パニック編】おすすめB級映画ランキング10

1位:『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007年)

クエンティン・タランティーノ監督が、1970年から80年代のB級映画をオマージュして製作したカーアクション・ムービー。愛車を凶器にして女性たちを恐怖に陥れるスタントマンを、実力派俳優のカート・ラッセルが演じました。 ちなみに、「グラインドハウス」とはB級映画を2~3本立てで上映するアメリカの劇場のこと。本作では映像や音を意図的に劣化させ70年当時の古さを演出するなど、タランティーノ監督のこだわりがうかがえます。

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2位:『マッドマックス2』(1981年)

ハイテンションな『マッドマックス』シリーズの2作目です。前作で家族の復讐を遂げたマックスがガソリンを求めて荒野を走っていると、貴重な石油をめぐる争いに遭遇。精油基地を守る側についたマックスは、敵の暴走族軍団とのハードなバトルに臨みます。 砂漠の大地での死闘は、前作を上回るクレイジーさ。ホッケーマスクと革パンツスタイル、モヒカンヘアーに尻見せ衣装など、見た目からして強烈な敵キャラが登場し物語を大いに盛り上げました。

3位:『ザ・レイド』(2011年)

インドネシアの麻薬王がアジトにしている高層ビルを舞台に、強制捜査に入ったSWATと麻薬王一味との攻防が描かれました。 どちらのメンバーも東南アジアの伝統武術「シラット」を巧みに操り、ノンストップで繰り広げられる迫力のバトルは圧巻!

4位:『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996年)

凶悪犯の兄弟が旅行中の牧師家族を巻き添えにして逃亡。その途中、吸血鬼の住みかとなったバーで壮絶な殺し合いになります。 前半はバイオレンスな犯罪映画の体をとり、後半はガラリと変わってホラー・アクションになるという予想外の展開にハマります。

5位:『トレマーズ』(1990年)

砂漠が広がる田舎町でモンスターが住民を襲うパニック映画です。なめくじと蛇をミックスさせたような化物が砂の中を這いまわり突然地上に現れる緊張感と、どこか脱力感のある造形のバランスが秀逸。対抗する人間側もガンマニアの夫婦をはじめ個性的なキャラクターばかりで、コメディタッチに仕上がっています。 本作のヒットを受け、4本の続編とテレビドラマも製作されました。

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6位:『女囚 701号 さそり』(1972年)

篠原とおるの漫画を原作とした『さそり』シリーズの1作目であり、恋人に裏切られた女子受刑者の復讐劇です。凄まじい暴力や性描写の中、梶芽衣子が女豹のように鋭い眼力の通称「さそり」を体を張って務め上げ、彼女の出世作となりました。 また、梶が歌う主題歌『恨み節』もヒットし、梶のファンだというタランティーノ監督が『キル・ビル』でこの曲を使用しています。

7位:『ロスト・バケーション』(2016年)

医学生のナンシーは、休暇を利用して母が教えてくれた秘密のビーチを訪れます。日々のストレスから解放された彼女は、リラックスして過ごす予定でいました。しかしそんな彼女の休暇は、巨大な人喰いザメの出現によって恐怖に支配されてしまいます。 逃げ場のない状況で、いつ襲いかかってくるかわからないサメの恐怖を巧みに描き、スリラーのような展開を見せる本作。主人公のサバイバル能力に脱帽です。

8位:『MEG ザ・モンスター』(2018年)

マリアナ海溝で海底調査を行っていた調査艇が、巨大生物に襲われる事件が発生。レスキュー隊のテイラーは救助に向かいますが、その巨大生物は、なんと200万年前に絶滅したはずの巨大ザメ・メガトロンで……。 ジェイソン・ステイサムが主演を務め、製作・広告費に3億ドルを投入した本作は、その規模感ではB級とは言えません。しかし最先端のCGを駆使してくり広げられる、どこかで見たような展開、ストーリーにB級感が漂います。

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9位:『ピラニア』(1978年)

行方不明のカップルの捜索に訪れた調査員の女性が、ある施設のプールのバルブを開けてしまい、生物兵器として改良された巨大ピラニアが河に流出。獰猛なピラニアの大群により、人々が恐怖のどん底に落とされます。 『ジョーズ』の亜流と言われるパニック映画ですが、ロブ・ボッティンをはじめとする当時のVFXホープが参加し、低予算ながら見応えのある作品となっています。

10位:『シャークネード』(2013年)

『シャークネード』
(C)2013, THE GLOBAL ASYLUM, INC. All Rights Reserved.

「シャーク(サメ)」と「トルネード(竜巻)」を合体させて『シャークネード』。メキシコ湾で発生したハリケーンがサメを巻き込みながらロサンゼルスまで進み、ロス市民がサメ交じりの暴雨に襲われるというストーリーです。 サメのCGも、サメ入り竜巻に立ち向かう人間の作戦もありえないもので、これぞB級!なパニック映画。あまりのばかばかしさが人気を呼び、シリーズ化されています。

【コメディ編】おすすめB級映画ランキング13

1位:『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)

主人公のショーンが恋人のリズに振られ落胆していると、街はいつの間にかゾンビが溢れ大パニックに!リズを助けてなんとかヨリを戻そうと、ショーンはありとあらゆる手を尽くし……。 ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』のパロディ作品です。 ハリウッド映画で活躍しつつイギリスを代表するコメディアンでもあるサイモン・ペッグが主演と脚本を務め、ホラー要素にシニカルさやコメディ、ロマンスなども絡ませた英国風のゾンビ作品となっています。

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2位:『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』(1989年)

とんがったリーゼントとサングラスがトレードマークの「レニングラード・カウボーイズ」という架空のロックバンドが主人公。ロシア音楽やアメリカのロックンロールなどを披露しながら旅をするという、とぼけた展開が楽しいロード・ムービーです。 劇中の「レニングラード・カウボーイズ」は、実在のバンド「スリーピー・スリーパーズ」が務めましたが、本作のヒットを受け「レニングラード・カウボーイズ」の名で活動を続けています。

3位:『ゴーストワールド』(2014年)

ずっと行動を共にしていたイーニドとレベッカは、高校卒業後ふらふらと気ままな生活を送っていました。ある時、1人の中年男性と出会ったことをきっかけに、仲良し2人組の関係はギクシャクしはじめます。 ソーラ・バーチとスカーレット・ヨハンソンが、等身大のティーンエイジャーを好演。視聴者に解釈を委ねるラストも印象的な青春ストーリーです。

4位:『逆噴射家族』(1984年)

念願のマイホームを手に入れた小林家ですが、夫・勝国の父親が同居したことによって、次第に家族の均衡が崩れていく様子が描かれました。ストレスで感情が「逆噴射」した家族が繰り広げるのは、心理的な崩壊ではなく暴力による破壊。 アクション路線のホーム・コメディに仕上げた石井聰互監督と脚本・小林よしのりのセンスが光ります。

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5位:『ゴーストバスターズ』(1984年)

超常現象を研究する科学者らが幽霊退治の会社を立ち上げ活躍するという爆笑必至のホラー・コメディ。 ビル・マーレイやシガニー・ウィーバーら大物俳優が出演し、コミカルな物語を盛り上げました。ラスボスとして現れるキャラクター、マシュマロマンもキュートです。

6位:『ナポレオン・ダイナマイト』(2004年)

冴えないオタク青年のナポレオンが転校生のペドロと友達になり、生徒会長選挙に立候補するペドロを全力で応援するという、脱力系でオフビートな笑いに包まれた青春コメディです。 製作費は、わずか400万円。6館での公開からスタートし、3ヶ月後には1,027館にまで増えたという驚異的なヒットを飛ばした作品です。 日本では劇場未公開で、ビデオ発売当時流行していた『電車男』に倣って、『バス男』の邦題でビデオ映画として発売されました。しかし酷評が相次ぎ、2013年には謝罪文とともに、原題のカタカナ表記に改題しDVDが再発売されています。

7位:『アドベンチャーランドへようこそ』(2009年)

学費稼ぎのために寂れた遊園地「アドベンチャーランド」でアルバイトをすることになった青年が、個性的な仲間と出会い、甘酸っぱい恋も経験するという成長物語。 売り出し中のジェシー・アイゼンバーグが、主人公の冴えない青年を演じました。

8位:『インスタント沼』(2009年)

仕事も男も失い、まさに泥沼にどっぷり浸かったような人生のハナメ。そんな時父親が生きていることを知り、父と思われる男性が経営する骨董店「電球商会」を訪ねます。 監督を務めた三木聡、主演の麻生久美子、共演のふせえりらはドラマ『時効警察』繋がり。『時効警察』にも通ずる独特のゆるさの中に、三木監督の小ネタが巧みに仕込まれた心あたたまるコメディとなっています。

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9位:『ガンズ・アキンボ』(2021年)

“ネット荒らし”が趣味の冴えないゲームプログラマーのマイルズは、あるとき街を舞台に殺し合いをさせ、それを視聴する人気の闇サイトで、いつものように過激なコメントを書きまくっていました。しかしそれに腹を立てた闇サイトの管理者によって、両手にボルトで銃を固定され、強制的に殺し合いに参加させられてしまいます。 「ハリー・ポッター」以降トンデモ映画に出演することが多いダニエル・ラドクリフが、彼史上最も情けない姿を見せる本作。笑える作品ですが、意外に深い現代社会へのメッセージにも注目です。

10位:『テッド』(2012年)

『テッド』
(C)2012 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

8歳のジョンが両親からプレゼントされたテディベアのテッドに命が宿り、2人は無二の親友に。時は流れ、ジョンは35歳になり、テッドも見た目だけは愛らしいものの、中身はすっかりオッサンになってしまいます。 マリファナを吸い毒舌をまき散らすオヤジテディベアと、頼りない中年男が繰り広げる大爆笑のファンタジー・コメディ。何と言っても、テッドのアクの強いオヤジキャラがたまりません。

11位:『ビートルジュース』(1988年)

若くして亡くなってしまった夫婦の幽霊。自分たちが住んでいた家に越してきた家族を追い出そうと、人間退治をする「ビートルジュース」を呼び出したことによって巻き起こるドタバタ劇です。 ティム・バートン監督のファンタジーな世界観に包まれながら、マイケル・キートン扮するビートルジュースの下品なキャラクターも、チープなモンスターたちも可愛らしく思えてくる愛すべきB級作品。

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12位:『女子ーズ』(2014年)

名字に色が入っているという安易な理由で、世界を救うヒーローチームのメンバーにされた女子5人。しかし、彼女たちは恋に仕事におしゃれに忙しく、遅刻しながら怪人退治に挑む「女子ーズ」を描いた戦隊コメディです。 戦隊メンバーには、桐谷美玲を筆頭に、高畑充希、有村架純ら若手人気女優が揃い、ゆるい造形の怪人たちと緊迫感のない戦いを繰り広げます。『HK 変態仮面』などを手掛けた福田雄一監督の小ネタにも、思わずくすりとさせられる作品です。

13位:『山形スクリーム』(2009年)

落ち武者伝説のある村に、歴史研究会の合宿で訪れた女子高生たち。村おこしのためのイベントで落ち武者を祀った祠が壊されてしまい、800年の眠りから覚めた落ち武者の霊が人々に襲いかかるというストーリーです。 個性派俳優・竹中直人が監督を務め、ホラーの中に笑いもしっかり込めた娯楽作。多くの名作からオマージュしたシーンがありますが、タイトルになっている『スクリーム』からの引用はないのだとか。

【SF編】おすすめB級映画ランキング8

1位:『リベリオン』(2002年)

人間の感情が薬によって徹底的に管理された未来世界。薬を拒否した国民を処罰する役目を負ったジョンは、あることをきっかけに自分の本当の感情に気付き始め、国家の方針に疑いを抱くようになります。 カンフーアクションをプラスした二丁拳銃を使う架空の戦闘術「ガン=カタ」が最高にクールな本作。主演のクリスチャン・ベールは、予算の関係もありアクションをすべて自分でこなし、CG処理も最小限に抑えられたそうです。

2位:『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997年)

昆虫型の巨大生物「バグズ」と人間の戦争が勃発した近未来。女の子絡みの不純な動機で軍に志願した主人公のジョニーは、厳しい訓練や仲間の死を経験し、「バグズ」との決戦に臨みます。 白兵戦に持ち込んだ最終決戦は明らかに地球軍が不利ですが、それでも果敢に立ち向かう兵士たち。 チープな青春ドラマも盛り込み、B級映画の醍醐味を味わえるポール・バーホーベン監督の傑作です。

3位:『ニューヨーク1997』(1981年)

巨大な刑務所となったニューヨーク・マンハッタン島に大統領専用機が不時着し、デュークをリーダーとする囚人たちに大統領が捕えられてしまいます。無理やり大統領救出の任務を負わされた重犯罪者のスネークが、単身でデュークのもとに乗り込むというストーリー。 マンハッタン一帯を刑務所にした奇抜な設定と、スネークの孤高のヒーロー像が支持された本作。予算削減のため、オープニングに登場するマンハッタンの景色は、段ボール箱やガムテープ、ブラックライトを用いて再現したのだそうです。

4位:『ヒドゥン』(1981年)

ロサンゼルスで連続殺人事件が発生し、逮捕過程で重症を負った犯人が病院に収容されると、今度は犯人の同室の男が事件を起こすという奇妙な事態に……。 人間に寄生を繰り返し犯罪を犯す謎の物体と、それを追うロス市警の刑事&FBI。バディ刑事ものにエイリアンを絡ませ、アクション、SF、サスペンスなど、様々な魅力が詰まった作品になりました。

5位:『イグジステンズ』(1999年)

脊髄に穴を開け生体ケーブルを挿し込み仮想世界をトリップするゲーム「イグジステンズ」。新感覚の人気ゲームをめぐる陰謀に巻き込まれたゲームデザイナーの女性と警備員の青年が、ゲームの世界に飛び込み奇妙な体験をするというSFサスペンスです。 『ヴィデオドローム』なども手掛けたデヴィッド・クローネンバーグが監督を務め、グロテスクでありながら興味深い世界を描き出しました。ジュード・ロウ、ジェニファー・ジェイソン・リーらが出演し、キャストも豪華です。

6位:『コーンヘッズ』(1993年)

地球征服の偵察のためにやってきた宇宙人夫婦が、いつしか地球の生活に馴染み子どもまで生まれ、大騒動を繰り広げるSFホーム・コメディ。 宇宙人一家のとんがり頭のルックスがインパクト絶大な上、ダン・エイクロイドの怪演もとことん楽しい作品です。

7位:『ミミック』(1997年)

ゴキブリを介して子供たちに伝染する恐ろしい病気をなくすため、遺伝子操作をしてゴキブリを退治する新種の昆虫「ユダ」がつくられました。ゴキブリは全滅したものの、今度は別の恐怖が人間を襲うことに……。 「ミミック」とは擬態を意味し、「ユダ」は進化して人間になりすますことが出来るのです。グロテスク映像のほか大量のゴキブリも登場するため、虫系が苦手な方は要注意!

8位:『テラフォーマーズ』(2016年)

人気漫画のまさかの実写映画化です。過激な作風で知られる三池崇史が監督を務め、火星への移住を計画した地球人と、ある生物との壮絶な戦いを描きました。 「ある生物」とは、異常進化し二足歩行をするゴキブリ。 伊藤英明、小栗旬、山田孝之など豪華すぎるキャストが揃う中、人型ゴキブリ「テラフォーマー」のゆるい造形がB級感をさそっています。

【ジャンルに縛られない面白さ編】おすすめB級映画ランキング6

1位:『愛のむきだし』(2008年)

愛のむきだし
(C)「愛のむきだし」フィルムパートナーズ

主人公のユウは盗撮行為、ヒロインのヨーコは暴力、敵役となるコイケは宗教活動と、それぞれ親からの愛を充分に受けられないため異常行動に走る若者たち。園子温監督が実話をベースにし、エキセントリックにまとめあげました。 西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラらの体当たりの演技も光る約4時間の大作です。

2位:『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』(2009年)

カナダ出身のヘヴィメタルバンド「アンヴィル」。彼らの1982年のアルバム『メタル・オン・メタル』に刺激されビッグになっていったバンドも多いそうですが、当の「アンヴィル」はなぜか売れませんでした。 それでも音楽を諦めきれず、アルバイトをしながら30年以上も活動を続ける「アンヴィル」のメンバーを2年間に渡ってフィルムに収めた本作。彼らの情熱と周囲のあたたかい支えが胸に響くドキュメンタリーです。

3位:『ワイルド・アット・ハート』(1990年)

セイラーとルーラの仲を裂こうとするルーラの母親は、セイラーを殺し屋に狙わせます。娘に執着する母親から自由になろうとカルフォルニアへと向かった2人の逃避行の物語を、デヴィッド・リンチ監督がバイオレンスと愛欲たっぷりに描きました。 蛇革のギラギラなジャケットを着こみ、過剰なパフォーマンスを見せるワイルドなニコラス・ケイジは必見です!

4位:『SR サイタマノラッパー』(2009年)

埼玉県の田舎町を舞台に、いつかライブをしたいと夢見るもなかなか前に進めないラッパーの若者たちの苦悩を描いた青春ムービー。入江悠監督が長回しを多用して、リアリティ溢れる映像に仕上げました。 安易なサクセスストリーにしなかった点が、高評価の理由となっています。

5位:『GUMMO ガンモ』(1997年)

舞台は、20数年前の竜巻によって荒れてしまったオハイオ州の小さな町。空気銃で殺した猫の肉を売って生活している2人の少年を中心に、町の人々の殺伐とした日々がドキュメンタリータッチで描かれています。 ハーモニー・コリン監督により次々と眉をひそめたくなるような日常が映し出されていきますが、登場人物の一瞬の表情が生き生きと美しく、どこか癒しも感じる不思議な作品です。

6位:『神田川淫乱戦争』(1983年)

『ドッペルゲンガー』などを手掛けた黒沢清監督のデビュー作品です。向かいのマンションに住む母と息子のイケない関係を知った2人の女性が、息子を母親から奪い取り正しい性の道を教えるために奮闘する、という明るいピンク・コメディ。 のちに『Shall we ダンス?』を発表する周防正行監督が、ある役で出演していることにも注目です。

B級映画ランキングでおすすめ作品をチェック!

おすすめのB級映画50作品を紹介してきましたが、気になる作品はあったでしょうか。なかには「B級」と呼んでしまうにはしのびない、良質な作品も多くあります。 低予算ならではのチープさや、それを逆手に取った斬新な演出を楽しむのもB級映画の醍醐味ですが、低予算にも負けずクオリティの高い物語を届けてくれる作品も。 今回紹介したもののなかから、気になる作品がありましたら、ぜひ鑑賞してみてください。