2023年5月27日更新

ホラー映画「くまのプーさん」はどうひどいのか?感想評価をネタバレあらすじ解説【6月23日に日本公開】

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ホラー映画『くまのプーさん:血とはちみつ』
©Jagged Edge/PLANET PHOTOS/Zeta Image

あの可愛いプーさんが主人公のホラー映画(!)、『プー あくまのくまさん』が2023年6月23日に日本公開されます。あまりの衝撃にSNSでは「プーさんどこ」「意味が分からないよ」と話題に。プーさんのこんな姿、誰も望んじゃいなかったよ……。 この記事では、すでに公開されている海外での評判や、ネタバレあらすじを紹介していきます。 ※この記事には映画『プー あくまのくまさん』のネタバレが含まれます。ネタバレを知りたくない方はご注意ください。

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ホラー映画『プー あくまのくまさん』作品概要

タイトル 『プー あくまのくまさん』
日本公開日 2023年6月23日
スタッフ 監督・脚本/リース・ウォーターフィールド
キャスト クレイグ・デヴィッド=ドーセット , クリス・コーデル , ニコライ・レオン , ナターシャ・トシーニ

ホラー映画『プー あくまのくまさん』あらすじ

本作の原題は『Winnie the Pooh: Blood and Honey』。そのまま訳すと「くまのプーさん:血とはちみつ」となり、どう考えても「はちみつだいすき~」なプーさんとはかけ離れた雰囲気です。 プーさんとピグレットは、面倒を見てくれていたクリストファーがいなくなったせいで、食うに困る生活を送ることになりました。やがて彼らは生き残るため、野生に戻りどう猛なクマとブタになってしまいます。 解禁された予告動画では、2匹が車に乗っていたり斧を振りかざしたりと、野生に戻ったというわりには人間っぽい行動も……。それはともかく、彼らは食べ物を求め人間を襲うまでになってしまったのです。

ネタバレ感想評価 ひどいと話題?

プー あくまのくまさん
©Jagged Edge/PLANET PHOTOS/Zeta Image
プー あくまのくまさん』の総合評価
3 / 2人のレビュー
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30代男性

面白かったのは冒頭の野生化した理由の説明だけ。この映画が80年代のスラッシャー映画を再現しているという意見もあるけれど、80年代のスラッシャー映画に失礼だ。低予算でもっと面白い映画がいくつもあるのに。画面が暗くて、なにが起こっているのか半分も見えない。キャラクターも全然魅力がなく、淡々と殺されていってもなんとも思わない。

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20代男性

笑えるシーンもあって、音楽も良い。もちろんゴア描写も容赦なくて、血みどろのシーンが多いし、殺し方もレパートリー豊富でアイディアに満ちている。「くまのプーさん」をホラーにするというアイディアがもう最高。撮影はとても印象的で、予算の少なさを考えても良くできていると思った。続編にはティガーやルーも出てきてくれることを期待!

ホラー映画『プー あくまのくまさん』はアメリカでは2023年2月15日に公開され、初日は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を抑えて全米3位になる快挙を達成しています。しかしもともと期間限定公開となっていたため、翌日以降は上映館数が減り9日で公開が終了。 その後、映画評論サイトRotten Tomatoesで批評家スコア3%(2023年4月25日時点)と驚異の低スコアを叩き出し、「史上最低映画100」にランクインしました。 一方、観客の一部には熱く支持する声もあり、すでに続編の製作が決定しています。

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どう「ひどい」のか?ホラー版プーさんは低予算映画

ホラー映画『くまのプーさん:血とはちみつ』
©Jagged Edge/PLANET PHOTOS/Zeta Image

映画『プー あくまのくまさん』を制作するのは、イギリスのインディーズ映画スタジオ「ジャギド・エッジ・プロダクション」。ホラー映画を専門とするプロダクションで、もちろんディズニーとは何の関係もありません。 キャスト陣に無名の俳優が並んでいることから考えても、本作は低予算で作られた映画であることが察せられます。撮影期間はわずか10日間とのことで、一体どんな仕上がりになっているのかドキドキしますね。 ちなみに「くまのプーさん」の人気キャラ・ティガーは、著作権が切れていないため本作には登場しないとのこと。

ホラー版プーさんに対するネットの声・感想

本作を制作したプロダクションの公式Instagramでは、生首をかかげてニンマリしたり血の付いたハンマーを持ったりしているプーさんの姿が公開されました。SNSでも「怖いよ!!!」「プーさんどこ」という声があがっている通り、あの可愛いプーさんの面影はどこにもありません。どうしてこうなった……。 そもそも本作の企画が始まったのは、原作小説にあたるA・A・ミルン『クマのプーさん』が2022年にパブリックドメインとなったため。それにしても著作権が切れた途端こんな作品を作ってしまうとは、狂気の沙汰としか言いようがないです。 幼い頃から親しんできたプーさんが、こんな変わり果てた姿になってしまうなんて……。監督の頭の中は一体どうなってるんでしょう。 全然可愛くないくまのプーさん。はちみつじゃなくて人の血を食らうプーさん。意味不明すぎて逆に気になっちゃいます。

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出演キャラクター・キャスト一覧

プーさん役/クレイグ・デイビット・ドーセット

ディズニー版でははちみつが大好きでおっとりした性格のプーさん。ところが本作では、餓えのあまり野生に戻って人を襲うようになってしまいました。チェック柄のシャツとオーバーオールがチャームポイントです。 演じるクレイグ・デイビット・ドーセットは、イギリスの歌手・ラッパーです。

クリストファー・ロビン役/ニコライ・レオン

クリストファー・ロビンは、プーさんたちの面倒を見ていた少年。本作では大学進学を機にプーさんたちを置いて行きますが、のちに衝撃的な再会を果たすことに……。あなたがちゃんと面倒を見ないからこんなことになっちゃったんですよ! ニコライ・レオンがクリストファーを演じます。

ピグレット役/クリストファー・コーデル

ディズニー版のピグレットはプーさんの親友で、ちょっと臆病な心優しい子。しかし本作ではナイフで人を殺す悪魔と化しています。恐ろしいキバも生えていて、襲われたらひとたまりもなさそうです。 俳優のクリストファー・コーデルがピグレットを演じます。

ララ役/ナターシャ・トシーニ

ララは本作のオリジナルキャラクターで、公開された画像を見る限り女性です。ジャグジーでくつろぐ彼女の後ろでプーさんとピグレットがニンマリしているため、被害者のひとりになってしまうのかも……。 演じるナターシャ・トシーニは、女優・作家として活動しています。

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ホラー映画『プー あくまのくまさん』ネタバレあらすじ

ここからは映画の詳しいあらすじとネタバレを紹介していきます。未鑑賞の方はご注意ください。

【起】衝撃的な再会

幼い頃、クリストファー・ロビンは100エーカーの森でくまのプーさん、ピグレット、イーヨー、ウサギ、フクロウと出会い友達になりました。 しかし彼は大人になり、徐々に森に来なくなってしまいます。食事など全てをクリストファーに頼っていたプーさんたちは飢餓状態に陥り、イーヨーを殺して食べてしまいます。イーヨーの墓の前で、プーさんは自らを置き去りにしたクリストファー・ロビンへの復讐を誓うのでした。 5年後。クリストファー・ロビンは婚約者のメアリーを連れて、プーさんたちに会うため100エーカーの森を訪れます。しかし彼らが住んでいた家は荒廃し、誰も呼びかけに応じません。嫌な予感がするなか外に出ると、ピグレットが背後からメアリーの首を絞めます。クリストファーはやめるように説得しようとしますが、ピグレットはそのまま彼女を絞め殺しました。 クリストファーは逃げようとしますが、2m近い巨体のプーさんとピグレットに追い詰められます。彼はなにが起きたのかと必死に問いかけますが、無視されて森の中に引きずり込まれていきました。

【承】クリストファー・ロビンへの怒りと悲しみ

大学生のマリア、ジェス、アリス、ゾーイ、ララは、100エーカーの森のログハウスを貸し切ってバカンスを楽しんでいます。 一方プーさんのツリーハウスでは、クリストファー・ロビンが磔にされた状態でプーさんへの謝罪の言葉をくり返していました。プーさんの頭には楽しかった頃の思い出がよぎりますが、友達だと言いながら自分たちを見捨てた彼が許せず、涙を流して暴れます。そしてプーさんたちが食べたメアリーの残骸をクリストファー・ロビンの前に置くと、クリストファーは泣き叫びました。

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【転】恐怖に包まれる100エーカーの森

夜になり、プーさんとピグレットはログハウスで騒いでいる学生たちを見つけます。

ララは誘拐され、プーさんに車で轢かれて死んでしまいます。悲鳴を聞いたマリアとジェスは外に出て、ララの死体を発見。ログハウスに戻り友人たちにここは危険だと話していると、ブレーカーを落とされてしまいます。 アリスはピグレットに巨大なハンマーで殴られて気絶。ゾーイは顔面にフルスイングを受け殺されてしまいました。2階に逃げていたマリアとジェスは、プーさんたちがアリスをどこかに連れて行ったので、その後を追います。 プーさんのツリーハウスにたどり着いた2人は、囚われていたアリスとクリストファー・ロビン、そしてシャーリーンという女性を解放しました。シャーリーンは夫を殺された恨みを晴らすためピグレットに銃を突きつけますが、背後からプーさんに掴まれ殺されてしまいます。マリアとジェスは逃げ出しますが、残ったアリスはピグレットを何度もハンマーで殴り、殺しました。 ピグレットの悲鳴を聞いて戻ったプーさんは、アリスの口に鉄の槍を刺して殺します。

【結末】殺戮をくり返すプーさん

マリアとジェスは森を抜けて道路に出ると、偶然1台の車が通りかかります。乗っていた4人の男たちに助けを求めていると、そこにプーさんがやってきました。

武装した男たちがプーさんに挑みますが、プーさんはどんなに殴られても全く動じず、男たちを殴り殺していきます。マリアとジェスは車に乗り込み、プーさんに体当たりしますが、これも全く効かず、焦って運転を誤ったマリアはプーさんごと木に突っ込み気絶してしまいます。 目を覚ましたマリアは、プーさんに首だけになったジェスを見せつけられパニックを起こします。車から引きずり出された彼女が抵抗していると、クリストファー・ロビンがプーさんを轢いてマリアを助けます。 それでも動じないプーさんがマリアを殺そうとすると、クリストファー・ロビンは彼女を助けてくれるなら、残りの人生はプーさんと一緒に100エーカーの森で暮らすと誓います。 しかしプーさんは彼の懇願を無視してマリアの首を斬り落とし、死体をめった刺しに。その間にクリストファー・ロビンは森から脱出しました。

ホラー映画『プー あくまのくまさん』はひどいのか?ネタバレ感想をチェックしよう

狂気の沙汰と言わざるを得ない『プー あくまのくまさん』。日本での公開も決定し、早くもSNSでは話題を呼んでいます。賛否両論ある本作ですが、一部では熱狂的な支持を受け、すでに続編の製作も決定しています。 日本での評価も気になる『プー あくまのくまさん』は、2023年6月23日公開です。