2017年7月6日更新
『海辺の生と死』あらすじ・キャスト【満島ひかりが映画で4年振りの主演!】
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(C)2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
映画『海辺の生と死』が2017年夏公開!
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2017年7月29日公開の映画『海辺の生と死』は、島尾敏雄の小説『島の果て』と島尾敏雄の妻・島尾ミホによる小説『海辺の生と死』の2つの作品をベースに映画化したもの。
第2次世界大戦の末期、奄美群島内にある加計呂間島という美しい島を舞台に、国民学校の教師をするトエという女性と、海軍特攻艇の隊長・朔との愛の物語を描きます。この物語は、島尾夫妻の実録小説であり、妻の島尾ミホがトエのモデルとなっています。
映画『海辺の生と死』のあらすじ
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物語は第2次世界大戦の末期、奄美群島の加計呂麻島という島に、海軍特攻艇を率いる朔という男が駐屯地の隊長としてやってきます。トエは島で生まれ育った女性で、国民学校の教師をしていました。戦争の最中、訪れた朔は少し風変わりな男で、海軍の隊員たちとつるむよりも、加計呂麻島の島唄に興味を持つような男でした。
しかし、トエはそんな朔に惹かれ朔の事を深く想うようになります。朔もまた、トエに惹かれるようになり2人は戦争という生と死に直面する現実の中、情熱的な恋をします。日本が終戦に向っていく中、2人の愛はどのように描かれていくのでしょうか。
主人公・トエを単独主演は4年ぶりとなる満島ひかりが熱演
トエ/満島ひかり
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本作品の主人公であり、加計呂麻島の国民学校で教師をしています。海軍特攻艇の隊長として赴任してきた朔と恋に落ちます。
満島ひかりは沖縄出身で、沖縄のアクターズスクールに通っていました。デビューはFolderという7人組のユニットで、当時は”HIKARI”の名前で活躍していました。Folderは1997年のシングル『パラシューター』が大ヒット。同時期に満島自身も映画『モスラ2 海底の大決戦』に子役として出演し、役者デビューを果たします。
これをきっかけに女優を志すようになった満島は、一度芸能活動を休止。復帰後は”満島ひかり”として活動を再開します。暫くは低迷する時期が続きましたが、2009年の映画『愛のむきだし』にキャスティングされると、その演技力が監督である園子温に高く評価されました。
その後は2010年に『川の底からこんにちは』で主演を務め、ヨコハマ映画祭主演女優賞とエランドール賞新人賞を受賞、2011年には『一命』という映画でアカデミー賞 優秀助演女優賞を受賞など、女優として大きく飛躍していきます。近年でも、2015年に『駆込み女と駆出し男』という映画でアカデミー賞で優秀助演女優賞など、目覚ましい活躍が見られる女優です。
道島はロケ地の奄美大島での撮影を振り返り、自然の凄さを肌で感じたそう。さらに今作を一生抱えていく作品と言い切るほど思い入れが強い作品のようです。
トエと恋に落ちる海軍特攻艇の隊長・朔中尉には永山絢斗が
朔中尉/永山絢斗
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主人公・トエと情熱的な恋に落ちる朔中尉を永山絢斗が演じます。元文学少年であった朔が戦争で突然特攻戦隊隊長に任命され、精神的にも肉体的にも苦しみ、その心をトエといることによって治癒していく姿を見ることができます。
永山絢斗は2016年後期の朝ドラ『べっぴんさん』ではヒロインの夫を演じ、一躍話題に。また、兄は俳優の瑛太で永山も兄に負けない演技力と容姿で出演作を増やしています。
また、今回共演しており週刊誌では交際報道も出ている満島ひかりとは3度目の共演です。
永山は今作のロケ地まで行くフェリーを乗るのにワクワクが止まらなかったそう。役柄に入り込み、朔が嬉しい時は自分も嬉しくなり、朔が悲しい時は永山も同じように悲しくなるほど同様今作に強い思い入れがあるようです。
『海辺の生と死』他登場人物には実力派キャストが勢ぞろい
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島の人々から慈父(うんじゅ)を呼ばれ慕われているトエの父親を演じるのは、ベテラン俳優の津嘉山正種。朔中尉の部下である大坪役には井之脇海が抜擢されました。井之脇海は2017年公開の映画『帝一の國』『あゝ、荒野』の2本も控えている今大注目の俳優です。
また、自分よりも若くして中尉となった朔に曲がった感情を持つ兵士を川瀬陽太が演じます。
満島ひかりは歌もうまい!
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2009年の映画『愛のむきだし』をきっかけに、演技力の高さが評価されてブレイクした満島ひかり。当時はまだ無名に近かった彼女ですが、監督の園子は満島の演技を「狂気とも呼べる領域」と表現し、更に「圧倒された」とコメントしています。満島は体当たりで役に挑み、その役に嵌りこむことから、演じる役で表情の変わる女優です。
その演技力は芸能界でも話題で、2014年に放送されたバラエティ番組『ワイドナショー』という番組で満島が取り上げられた時、出演者の坂上忍や杉田かおるらが「他の人とは別格」「演技に対する集中力が凄そう」と高い評価をしています。また、元々歌手としてデビューしていた満島は、歌唱力が高いことでも知られています。
満島はミュージカル作品『100万回生きた猫』でもその歌声を披露しており、その中で演技、歌唱力共に実力を見せつけました。リズム感や身体感覚も優れる満島。これが彼女の演技力の高さの基礎となっているのかもしれません。今回の映画では島唄にも挑戦しており、4年ぶりの主演でどのような演技を見せてくれるのか、とても楽しみです。
舞台となった加計呂間島
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今回の舞台となったのは奄美大島のさらに南にある加計呂麻島という島です。かけろまじま、と読みます。人口1600人ほどの島は、豊かな緑と美しい海を湛え、さとうきびの栽培や漁業、焼酎の製造や観光を資源としています。
町にはいくつかの集落があり、琉球王国から任命されたノロ神が祭りを行った建物が残るなど、古い時代の沖縄や奄美の文化が残り、訪れた人の中には懐かしさを覚える人もいるそうです。過去には映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995年)の舞台にもなりました。
実録『海辺の生と死』
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今回は実録がモデルになっているため、ミホがトエ、敏雄が朔という人物に置き換わっています。実際の話では、終戦前の8月13日にミホは特攻隊として出撃する敏雄に会いにいったというエピソードがあります。その時既に思い合っていた2人。敏雄は特攻にいくということで、死を覚悟し、ミホもまた敏雄が死んだときは自決するつもりでした。
しかし、実際には敏雄は特攻出撃はせず、ミホが自決することもありませんでした。2人「ともに死ぬ」という状況で狂おしく情熱的な恋に身を焦がしたようです。その後、結婚した2人は、度重なる苦難を乗り越え「ともに生きる」ことを見つめるようになります。今回のモデルとなった『海辺の生と死』は、そんな折に生まれた作品なのだそうです。
映画『海辺の生と死』は2017年7月公開
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話題の映画『海辺の生と死』は、2017年7月29日に公開予定です。満島ひかりが4年ぶりに主演を演じる話題作、公開が待ち遠しいですね。