『20センチュリー・ウーマン』あらすじ・キャスト【脚本賞にノミネート】

監督マイク・ミルズ自身の母親と、幼少期の体験基づいて制作された映画『20センチュリー・ウーマン』。監督が自分を育ててくれた女性達に対してのラブレターだという本作について、あらすじやキャストなどの詳細情報をご紹介します。
『20センチュリー・ウーマン』70年代のカリフォルニアを舞台にしたコメディ映画
『20センチュリー・ウーマン』は2016年にアメリカで公開されたコメディ映画です。監督のマイク・ミルズが、自身の母親と幼少期の経験を元に、1970年代のカリフォルニアを舞台に制作しました。
ニューヨーク映画祭でプレミア上映され、すでにゴールデングローブ賞やアカデミー賞にノミネートされている話題作について、あらすじやキャストなど最新情報をご紹介します。
2017年6月3日公開となる本作の最新情報をご紹介します。
『20センチュリー・ウーマン』のあらすじは?
Characters so rich and full of life that you won't want to leave them. Fall in love with #20thCenturyWomen today: https://t.co/VWlC6gBXqV pic.twitter.com/R7RQvHSuQ2
— 20th Century Women (@20thCentWomen) 2017年3月25日
物語の舞台は1979年のカリフォルニア、サンタバーバラです。主人公ドロシーはシングルマザーで、17歳の息子のジェイミーと暮らしていました。
下宿の家主でもあるドロシーの元には、パンクで変わり者の写真家、熟年の便利屋の男性、賢くて抜け目ない息子の友達の少女などが暮らしています。ドロシーは彼ら達と、変化していく世の中の中で息子にとって良い母親を目指そうとするのですが…。
『20センチュリー・ウーマン』のキャストは?
ドロシー/アネット・ベニング
In praise of one of our most consummate screen actresses, Annette Bening. https://t.co/Jiyu0XRGyc pic.twitter.com/UXW1JJXHL8
— Tribeca (@Tribeca) 2017年3月10日
主人公のシングルマザー、ドロシーを演じたのは女優のアネット・ベニングです。
ベニングは、カンザス州の出身で、4人兄弟の末っ子として生まれました。サンフランシスコの大学に進学した後、自元の劇団に所属して舞台女優として活動していました。
映画デビューは1988年の『大混乱』です。崩壊していくアメリカ人家族の主婦キャロラインを演じた1999年の『アメリカン・ビューティー』と、倦怠期に陥ってしまった大物女優ジュリアとして主演した2004年の『華麗なる恋の舞台で』ではアカデミー主演女優賞の候補にもなりましたが、残念ながら受賞とはなりませんでした。
私生活では1992年に俳優のウォーレン・ベイティと2回目の結婚をし、4人の子供にも恵まれています。
ジュリー /エル・ファニング
The more things change, the more they stay the same. Explore Santa Barbara, 1979, in the latest featurette from #20thCenturyWomen! pic.twitter.com/Lp8K9MCP5p
— 20th Century Women (@20thCentWomen) 2017年1月18日
ドロシーの息子の友人、ジュリーを演じたのは、ダコタ・ファニングの妹、エル・ファニングです。
2歳の時から子役として活動していたエルは、最初姉が演じる役の幼年時代を演じるところからキャリアをスタートさせました。彼女が初めて自分だけの役を獲得したのは、2002年の『チャーリーと14人のキッズ』です。
以降、彼女の女優として優れた才能が話題になり、活躍の場を広げていきました。2011年のJ・J・エイブラムス監督作品『SUPER8/スーパーエイト』は、自作映画を撮っているうちに宇宙人を巡る事件に巻き込まれてしまうという物語ですが、そこでファニングが演じたアリス役が話題となり、女優としてブレイクするきっかけになりました。
映画以外にも『CSI:マイアミ』など人気ドラマ作品にも多数ゲストとして出演しています。
アビー/グレタ・カーウィグ
ドロシーの同居人の写真家、アビーを演じたのはグレタ・カーウィグです。
ガーヴィグはカリフォルニア州出身で、ドイツ系の家系にうまれました。元々は脚本家を目指していましたが、2006年に社会的な繋がりにテクノロジーが与えた影響を描いたインディペンデント映画『LOL』に端役で出演し、女優としても活動を始めました。
現在も脚本家、監督として活動しているほか、2014年の第64回ベルリン国際映画祭では審査員も務めています。
監督はマイク・ミルズ
『20センチュリー・ウーマン』の監督は、アメリカ出身でグラフィックデザイナーでもあるマイク・ミルズです。
映画の舞台でもあるサンタバーバラで育ったミルズは、マンハッタンにある芸術と科学教育に特化した私立大学クーパー・ユニオンで学びました。卒業後はアディダスやナイキのCMを撮影したり、アーティストのミュージックビデオを監督するなどして経験を積んでいきます。
映画デビューとなった作品は2005年の『サムサッカー』です。17歳になってお親指をしゃぶる癖が治らない少年、ジャスティンを描いた同作品は、ベルリン国際映画祭を始めとるす3つの映画際で賞を受賞しました。
2010年に監督したユアン・マクレガーが主演の『人生はビギナーズ』は、75歳で亡くなったミルズ自身の父親との出来事に基づいた作品です。マクレガー演じるオリヴァーの父、ハルが突然自分がゲイだと息子に告白し、同時に末期ガンに冒されてしまいます。本作品でハルを演じたクリストファー・プラマーは、その演技が称されアカデミー賞助演男優賞に輝いています。
フィクションながら監督自身の経験が盛り込まれた作品
A warm, witty, & wise comedy for the ages. #20thCenturyWomen expands to Boston, Chicago, Dallas, D.C., Phoenix & San Francisco this weekend! pic.twitter.com/g99ZtfgBrZ
— 20th Century Women (@20thCentWomen) 2017年1月11日
『20センチュリー・ウーマン』はフィクションですが、マイク・ミルズ自身経験に基づいて作られています。
ドロシーの息子であるジェイミーは、ミルズの少年期が投映されキャラクター担っており、ミルズはこの映画を自分を育ててくれた女性たちに対する”ラブレター”だと語っています。
"僕は自分を育ててくれたのは母と姉たちだと思っています。なのでパンクだったり自分の世界を持っている女性に惹かれます。彼女たちに自分を表現する方法を常に教わっているようなものです。"
『20センチュリー・ウーマン』の気になる公開日は?
i watched 20th century women today and it's one of the best films i've watched in ages - so vibrant and poignant and profound pic.twitter.com/g1OrC4wgS7
— Alexandra Pollard (@alexjpollard) 2017年3月18日
アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされた話題作『20センチュリー・ウーマン』の気になる日本公開日は2017年6月3日公開です。