2018年11月26日更新

「死霊館」シリーズの裏に隠されていた実話がやばい アナベル人形は実在する!?

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『死霊館 エンフィールド事件』
© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpack-Dune Entertainment LLC.

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ホラー映画「死霊館」とそのスピンオフ「アナベル」シリーズは、恐ろしい実話を基にしている!?

『死霊館 エンフィールド事件』
©Warner Bros. Entertainment Inc.

大人気のホラー映画「死霊館」シリーズ。 「ソウ」シリーズなどで知られる映画監督ジェームズ・ワンがメガホンを取った本シリーズは、実在の心霊研究家夫婦が体験・調査した実話をもとに制作がはじまりました。 特にシリーズ第1作目の『死霊館』と、2作目『死霊館 エンフィールド事件』はほぼ完全に実話にのっとっているとか。 この記事では、実話をベースにした作品をピックアップしつつ、実際の事件の詳細を紹介していきます。

シリーズの重要人物 実在の心霊研究家ウォーレン夫妻

本作の主人公は非聖職者としては唯一カトリック教会が公認した悪魔研究家である夫のエドと、霊能力者の妻ロレインのウォーレン夫妻です。 彼らはアメリカでは非常に有名で、1979年に映画化された『悪魔の棲む家』の元ネタとなったアミティヴィル事件など、数多くの超常現象を調査したことで知られています。 また、ウォーレン夫妻は日本でも超常現象の調査を行なったことがあるそうです。

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【映画】『死霊館』(2013)

ウォーレン夫妻が調査した最も邪悪な事件を描いた、シリーズ一作目

1971年、ロードアイランド州の田舎町にある古い屋敷に引っ越してきたペロン一家。 念願のマイホームを手にいれた喜びも束の間、引っ越し翌日から彼らは奇妙な現象に悩まされることになります。 家に入ろうとしなかった愛犬の死。家中の時計が3時7分で止まり、妻キャロリンの体には日に日にアザが浮かぶようになります。夜中に扉がひとりでに閉まったり、異臭がするなどの奇妙な現象が起こりまじめました。 娘たちにも危害が及ぶようになり、ペロン夫妻は有名な悪魔研究家であるウォーレン夫妻に調査を依頼することに。すると、ウォーレン夫妻は一家の母親に邪悪な霊が取り憑いていることを突き止めます。

【事実】詳細は恐ろしすぎて封印されたままだが、映画の通りらしい……

『死霊館』の元ネタになっているのは、ウォーレン夫妻が調査したなかでも「最も邪悪で恐ろしい」と封印されていた事件です。 その詳細は世間には明らかにされていないものの、脚本を監修したロレイン・ウォーレンと被害者一家の長女であるアンドレア・ペロンは、2人とも映画は実際に起きた事件に沿っており、過剰な脚色はないと認めています。

実際のアナベル人形にまつわるエピソードとは?

『死霊館』に登場し、その後スピンオフ作品の主要キャラクターとなったアナベル人形。 映画のアナベルはいかにもおそろしげな人形でしたが、実際はアメリカで1915年に誕生して以来、国民的人気を誇る「ラガディ・アン」というなんの変哲もない布製の人形です。

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【事実】アナベル人形は実在するし、悪霊が取り憑いたとしか思えない超常現象が確認された

1970年、看護学校に通うドナという女性が母親からヴィンテージのラガディ・アン人形をプレゼントされます。 ドナとルームメイトのアンジー、彼女たちの共通の男友達ルーは、よく3人で部屋で過ごしていました。 あるときドナとアンジーは、2人の留守中にいつも人形の位置が変わっていることに気がつきます。ルーは気味悪がり人形を燃やすことを提案しますが、ドナとアンジーはそんな彼をからかっていました。 しかしその後、家のいたるところで2人が持っているはずもない羊皮紙がいくつも見つかり、そのひとつには子供のような字で「ルーを助けて」と書かれていました。

アナベル人形『死霊館』
© 2013 Warner Bros. Entertainment Inc.

霊媒師に相談すると、この人形には7歳で亡くなったアナベルという少女の霊が取り憑いていると言われます。幼くして命を落とした少女に同情したドナは、人形をそのまま手元に置くことに。 その頃からルーは毎晩のようにアナベル人形に首を絞められる夢を見るようになります。 あるときドナとアンジーの部屋を訪れたルーは、隣の部屋から奇妙な物音を聞き、その原因を確かめに行きます。すると、部屋の隅にアナベル人形が。人形に近づくと、ルーは胸に激しい痛みを感じ、シャツには血が滲んでいました。 部屋を出たルーがシャツをめくると、胸には獣の爪痕のような傷が。 ここでやっとドナたちはウォーレン夫妻に相談。人形に取り憑いているのは少女の霊ではなく、悪霊であるとわかります。 ウォーレン夫妻は神父に悪魔払いを依頼し、人形を持ち帰りますが、アナベル人形は夫妻の家でもあちこち動き回ったそうです。

現在、アナベル人形は悪魔払いをしたうえでコネチカット州にあるウォーレン夫妻のオカルト博物館で特製のガラスケースのなかに納められています。 「絶対に開けるな」「触るな」という注意書きとともに厳重に保管され、月に2回度、神父によるお祓いが行われているとか。

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【映画】『死霊館 エンフィールド事件』(2016)

イギリスを舞台にしたシリーズ2作目も実話ベースの作品

ウォーレン夫妻を主人公にした続編『死霊館 エンフィールド事件』は2016年に制作・公開された作品です。 ある日、英国心霊調査協会のモーリス・グロスがウォーレン夫妻のもとを訪ねてきました。 夫妻に協力を求めにきたという彼は、事件の調査中に録音されたテープを彼らに聞かせます。 最初はただ老人がしゃべっている音声だと思ったウォーレン夫妻でしたが、それが11歳の少女の口から発せられたものと知り、調査を引き受けることにしました。

【リアル】「エンフィールドのポルターガイスト」は、解読不能の霊的現象との結論

本作は、ポルターガイスト現象が世界で最も長期間続いたとされる「エンフィールドのポルターガイスト」を題材としています。 1977年8月から2年2ヶ月に渡って続いたとされるこの事件。当初は主に英国心霊調査協会のモーリス・グロスとガイ・ライアン・プレイフェアの2人が調査していました。 彼らの調査期間中だけでも1500件もの事象が記録されており、記録の残っていない分も含めると発生した怪現象は膨大な数に上ります。その数の多さが、事件がでっちあげではありえないことの証拠であるとグロスは語っています。 この事件で、世界中が霊の存在を認めざるをえなくなりました。

『死霊館 エンフィールド事件』
© 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpack-Dune Entertainment LLC.

イギリス・エンフィールドの他の住宅とは離れた一軒家に、母親と4人の子供が住んでいました。 1977年8月31日、誰もいないはずの部屋から家具を動かす音が聞こえたにも関わらず、家具は少しも動いていないという出来事から事件は始まります。 その後、正体不明のノック音が聞こえたり、重たい整理だんすがひとりでに動き出したり、自然発火などの怪奇現象が目撃されるようになります。 特に物議を醸したのは、当時11歳だった娘ジャネットが、老人のような野太い声で本人が知らないようなことを長時間に渡って話すという出来事でした。マスコミは、これをジャネットによる悪ふざけだと書き立てます。 しかし、ジャネットは話した内容やそのときのことは覚えていません。 調査によると、声は一応彼女の仮声帯から出ており訓練次第では出るようになるとのことでしたが、その状態で長時間話しつづけるのは不可能とされました。

フランシス・オコナー『死霊館 エンフィールド事件』
© 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpack-Dune Entertainment LLC

ポルターガイスト現象の1〜2個は、子供たちが調査員の能力を確かめるためにでっちあげたものでしたが、調査員はいつもそれを見抜いたといいます。 その後も奇妙な現象はつづき、お手上げとなった英国の調査員たちはウォーレン夫妻に協力を求めました。 悪霊に取り憑かれていたジャネット本人は、夫妻が興味本位ではなく事件の原因を解明し、自分たちを助けてくれようとしていたと語っています。

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実話からスタートした「死霊館」ユニバースはどんどん広がる!

『死霊館 エンフィールド事件』
© 2015 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpack-Dune Entertainment LLC.

大人気の「死霊館」シリーズのなかでも、実話をほぼ完全に再現した作品を紹介しました。 その後、スピンオフである「アナベル」シリーズを含めた「死霊館」ユニバースはどんどん広がりを見せ、今や大人気のシリーズとなっています。

「死霊館」ユニバースについてさらなる知識を深めたい人にオススメ