映画『プラチナデータ』ネタバレあらすじ・キャストを紹介!原作との違いは?
2013年に公開され、その興行収入は26.4億円と大ヒット。日本のみならず香港や台湾、シンガポールなどでも上映された話題作『プラチナデータ』。 今回はその『プラチナデータ』のあらすじや原作との違いなど、詳しく解説していきたいと思います!
映画『プラチナデータ』結末までのネタバレあらすじ
舞台は近未来の日本。国民全員のDNAデータ”プラチナデータ”を国が管理することにより、冤罪がゼロの世の中になっていました。主人公、神楽龍平はそんなプラチナデータにより数々の難事件を解決している専門家です。 しかし、次々と起こる猟奇殺人事件の犯人のDNAはプラチナデータに無い”NF13”と呼ばれるものでした。 そんな中、数学者・蓼科早樹とその兄が殺害されるという事件が起こります。DNA捜査を開発した早樹は自閉症で、水上利江子が勤務する大学病院にこもっていました。しかしその殺害現場で検収された犯人のDNAは、なんと神楽のものと一致してしまうのです。身に覚えのない早樹は同僚の理沙の手を借りて逃走します。 実は早樹は”モーグル”という、今までの捜査の欠点を補うシステムが開発されたことを知るアメリカのスパイだったのです。理沙は”モーグル”について調べていたため、神楽に協力したのでした。 神楽を追いかけるのは刑事、浅間。神楽について調べていくうちに、彼には”リュウ”という別の人格が備わっていることが分かります。そんな中理沙は殺されてしまいます。浅間は神楽が犯人ではないとにらみ、協力して捜査に当たることになります。 実は神楽の別人格の”リュウ”は早樹と恋人同士でした。恋人を殺すわけがないとリュウを容疑者から外した2人は、モーグルの真相の行き着きます。モーグルとは”NF13”を無くすためのシステムでした。政治家など権力者たちを”NF13”とする事で、彼らの立場を守っていたのです。 モーグルを使って2人は早樹を殺した犯人を特定します。それは大学病院に勤める水上利江子でした。彼女は完全な遺伝子を作る研究をしており、猟奇事件の犯人であることを早樹に知られたため殺害したのでした。 人格がリュウになった神楽は銃を突きつけてきた水上を返り討ちにします。その後の取り調べで浅間は「本当の人格は龍平ではなく、リュウの方だ」と神楽に告げるのでした。
原作は東野圭吾による小説
映画『プラチナデータ』の原作はミステリー小説でおなじみ、東野圭吾による同名小説。『プラチナデータ』は、東野圭吾によってつくられた造語です。 DNA捜査によって犯罪の解決率が100%、冤罪が0%という近未来の世界であり、冤罪をかけられた主人公が刑事に追われるという大まかなストーリーは同じですが、映画と原作では大きく異なる点がたくさんあると言われています。
原作『プラチナデータ』の“スズラン”がいない?
原作では”スズラン”という女の子が重要人物となっています。スズランはリュウが描いていた絵のモデルで、リュウの頭の中にだけ存在している幻の女の子です。 原作ではこのスズランとリュウが恋愛関係にある設定。教会で結婚式の真似事をするなど、ロマンチックな描写もありますが 映画ではこのスズランは登場しません。リュウと恋人なのは早樹ということになっています。
原作との犯人設定の違いとは?
『プラチナデータ』の連続殺人事件の黒幕、水上利江子。映画では女性ですが、なんと原作では男性の水上洋次郎という人物。 水上利江子は”優れた遺伝子を持つ人物だけが生きる資格がある”という動機のもとに殺人を行っていましたが、水上洋次郎の動機はもっと残酷です。 もともと洋次郎は”電気トリップ”という快楽をともなう機械を制作しており、殺人は彼にとってその装置の実験でした。洋次郎は人間の精神を操る事で、世界を牛耳れると考えていたのです。 両人とも自身の殺人に気づかれたから早樹を殺したという点は映画も原作も同じです。
映画『プラチナデータ』キャスト一覧
神楽龍平役/二宮和也
主人公、神楽龍平役は嵐のメンバーであり、俳優としても活躍する二宮和也。事件を追う理系の捜査官という役を、情熱的に演じています。
浅間玲司役/豊川悦司
神楽を追い、そして協力者にもなる刑事浅間役には豊川悦司。熱心に犯人を追う刑事役を、迫力ある演技で魅せてくれます。
水上利江子役/鈴木保奈美
犯人の水上利江子役には鈴木保奈美。犯人と分かるまでの穏やかな面と、分かってからの狂気に満ちた表情が印象的です。
白鳥里沙役/杏
神楽に協力する理沙役には杏。知的な彼女のイメージにぴったりです。
蓼科早樹役/水原希子
事件の鍵を握る、蓼科早樹役には水原希子。ミステリアスで幻想的な早樹を見事に演じきっています。