2017年7月6日更新

鈴屋什造、『東京グール』のクレイジーな捜査官を徹底解剖【彼の過去に何が?】

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東京グール 鈴屋什造

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鈴屋什造が活躍するダークファンタジー『東京グール』の世界とは

2017年7月29日に劇場公開される映画『東京グール』。原作は石田スイの累計発行部数2200万部突破の空前の大ヒット同名漫画で、これまでに石田自身が2期のストーリー原案を手掛けたテレビアニメ化、2017年夏に続編が決定している舞台化も経ています。 本作の主人公はとある事故に遭ってしまったことをきっかけに、半分人間、半分グールになってしまった少年金木研。彼と人を食べるグール、そしてグールを駆逐するための警察組織・グール対策局(通称:CCG)との壮絶な闘いを描いたダークアクション超大作です。 今回は、人間でありながらグールを倒してしまう強者揃いのCCGの中でも、特に異彩を放ち、最強と言われている鈴屋什造(すずやじゅうぞう)の秘密を徹底解剖します。

CCGの飛び道具・鈴屋什造(すずやじゅうぞう)って何者?

本名:鈴屋玲。あだ名:ジューゾー。 CCG候補生を育成するアカデミージュニアから飛び級して最年少でCCG入りした異色の経歴の持ち主。原作『東京グール』では、上司でもある篠原幸紀とバディを組み、さまざまな作戦に参加しています。 死の恐怖や痛みをほとんど感じない身体のため、戦いにおいて躊躇がありません。毎回予想だにしない攻撃を繰り出し、その身体能力の高さはとても人間とは思えないほど。過去の体験から喜怒哀楽の「楽」以外の感情が欠落しており、人間であろうが、グールであろうが、命がなくなるということに対し、何も感じません。 普段の子どものような無邪気さと見た目の可愛らしさからは想像もつかないほど戦闘能力の高さを誇る彼のギャップに魅了され、「可愛いのにかっこいい」とファンが多いキャラクターです。その人気ぶりは什造の誕生日である6月8日に原作者の石田がTwitterにアップした画像のリツイート・ファボ数から伺えます。アニメ版の什造は、原作よりもさらに可愛らしく描かれているそうです。

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【ネタバレ注意】痛覚を持たない什造。その過去にある壮絶な体験とは?

幼少期にグールのオークションで「飼いビト」として売られており、ビッグマダムに買われた鈴屋什造。「什造」という名前もその時に付けられたもので、長きにわたりマダムに監禁され、美食レストランの余興として人間を解体する「解体屋」を務めていました。 自分の娘代わりの愛玩ペットとして飼われていた什造は、少女のように美しい外見を保たせたいというマダムの自己欲求のために、睾丸をハンマーで破壊されてしまいます。日常的にも酷い虐待を受け、痛覚を失っており、その痛覚の鈍さは、「隻眼の梟」との戦いで右足を失った際も、周囲に言われるまで足を失ったことにさえ気づかないほどです。

人気の秘密は女性顔負けの美しさと幼子のような性格

什造は睾丸を失っているためからか、20歳を過ぎても中性的な外見をしています。 オシャレをすることが好きで、自分の体に赤い糸を刺繍のように縫い付ける「ボディ ステッチ」は什造ファッションの必須アイテム。髪色に合わせて白髪時には白シャツ、黒髪に戻ってからは黒を基調とした服装をしていることが多いです。 『東京グール:re』での潜入捜査時にゴシックロリータスタイルの女装姿を披露し、『東京グール』の時よりも少し長くなった髪型と相まって、女性キャラクターよりも可愛らしい什造にハマる読者が続出しました。 また、天真爛漫で無邪気な子供のような幼い面が多々あり、その中のひとつが大のお菓子好き。『東京グール:re』では佐々木琲世が什造と会う際には衣服の両ポケットにお菓子を仕込み、什造とのコミュニケーションを円滑にしている描写があります。

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クインケは尾赫・“サソリ56本”と鱗赫・“13'ジェイソン”

CCGのみが携帯することを許されている、グールに致命傷を与え倒すことができる武器「クインケ」。グールの赫子(かぐね)を使い作られた「クインケ」は、主に羽赫、甲赫、鱗赫、尾赫、そして複合型のキメラがあります。 それぞれの特徴は、銃などの射撃がおこなえる遠隔攻撃に有利な羽赫。非常に重たく使える者は限られますが、最も攻撃力があり接近戦に有利な甲赫。 さまざまな仕掛けの搭載が可能で「クインケ」についての豊富な知識と技能を兼ね備えた限られた捜査官のみが使用できる鱗赫。軽量でどんな赫子を持つ喰種とも戦える新人捜査官向けの尾赫。 そして、それらを複合させたキメラ。その中で什造が使用しているのは、尾赫・“サソリ56本”と鱗赫・“13'ジェイソン”。 新人捜査官の什造は初め尾赫のサソリ1本を与えられますが、すぐに物足りなくなります。CCGの倉庫から残りの55本のサソリを拝借し、サソリ56本をナイフ乱れ打ちのように使用し、大鎌型の武器から鱗赫の13'ジェイソンを発動させる多刀使いで金木たちグールを追い詰めます。「あんていく」“隻眼の梟”掃討戦で右足が義足になってからは、義足内部にサソリ56本のギミックが備わっており、それにより什造の戦闘能力は、右足があった時よりも高くなったと言われています。

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CCGの上司でパートナー、篠原幸紀との絆

鈴屋什造は人格形成期の壮絶なトラウマにより、喜怒哀楽の「楽」以外の感情が欠落しており、人間・グール問わず、自身でさえも、命がなくなるということに対して、何も感じません。ですので、人間をモノのように「壊す」と発言したり、少しでも気に入らないことがあると相手に致命傷を負わせたりと、CCGのグール捜査官の中でも危うい存在でした。 そんな什造に根気よく向き合い、人間性を説いてきたのが、什造の上司でパートナーでもある篠原幸紀です。ゆっくりと信頼関係を構築していった什造と篠原ですが、「あんていく」“隻眼の梟”掃討戦の際に、隻眼の梟に篠原が弄ばれ、瀕死の重傷を負ったことをきっかけに、什造は人間性を取り戻し、精神面も急速に成長していきます。 篠原が什造に言った数ある名言の中で「恐怖は敵であり味方でもある」というものがあります。什造は自身が後輩捜査官を指導する立場になり、篠原に言われた名言を「闘いで勝つのは弱さを飼いならした方です。」と六月透に繋いでいきます。 また、戦闘で自身や仲間を失う恐怖を感じている後輩捜査官には「勇気を出しても死なないように、捜査官は力をつけるんでしょう。」と、CCGに入った当初からは考えられないほど、穏やかで頼れる捜査官へと成長を遂げています。

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鈴屋什造、儚く強く格好よく可愛い最高のキャラクター

『東京グール』の中でも特に人気の高いキャラクター・鈴屋什造。『東京グール』の面白い点は、什造に負けないくらいの濃いキャラクターたちが次々登場し、長い期間を経て、初登場時からは考えられないほど成長し性格が変わっていくことでしょう。 そんな彼らが自身の守りたいもの、貫きたい想いを、命を賭けて戦う人間ドラマは涙なしには見られないほど熱く切ないストーリーとなっています。 映画『東京グール』を観てから、原作を読むか?読んでから観るか?『東京グール』の濃密な世界観にどっぷりハマってみてください。