『東京喰種 トーキョーグール:re』の最終回ネタバレ !【グールと人間が迎える結末とは……】

2018年9月21日更新

2018年7月、『東京喰種トーキョーグール:re』の最終巻が発売となりました。人と人を喰らう化け物の戦いを描いたダークファンタジーを描き、多くのファンを魅了した本作品。最終巻でどのような結末を迎えたのでしょうか。ネタバレありでご紹介していきます。

『東京喰種トーキョーグール:re』の最終回をネタバレ!

2018年7月、連載から7年続いたダークファンタジー『東京喰種トーキョーグール:re』が完結となりました。人と人を食らう化け物・喰種の戦いの中には数多くの伏線や謎が張り巡らされ、また「生きるとは」という大きなテーマを盛り込んだこともあり多くのファンを熱くさせました。 今回は最終巻に収録された戦いのエピソードなどを振り返りながら、カネキの最後の戦いやその後の世界など、ネタバレ満載でお送りします。

ドナートVS亜門【善と悪とは?】

ピエロの頭であるドナートと彼に育てられた亜門。ドナートは喰種、亜門はそれを取り締まる捜査官ですが、かつてドナートを親として慕っていたことが亜門を長年苦しめていました。 そしてドナートとの最後の戦いで、亜門は「喰種を悪だと決めつけていた自分自身」も世界を歪めていた存在だったと気が付きます。先に人を殺害したのが喰種だったとしても、喰種の存在を悪として排除する思想、どちらかが善でどちらかが悪という思想こそが世界を歪めていたのです。 ドナートを倒した後、亜門が彼を父として慕っていたことを告げると、ドナートは涙を流し高らかに笑い、息を引き取りました。亜門がドナートを愛したように、ドナートもまた亜門を愛していたのでしょう。

ウタVSヨモ【ピエロの存在って結局なんだったの?】

本編でピエロという組織はどこにも属さず快楽を求める集団とされていました。しかし、ヨモとウタの最後の戦いの際、ウタは世界に対して虚しさを感じていたことを明かしました。 世界は人を善とし喰種を排除する方向へ進みました。ウタをはじめピエロに属する喰種たちは自分たちが世界から愛されないことを悟り、虚無感に苦しみそれを紛らわすため享楽的な生き方をしていたのです。 ヨモもそのことは気づいていまたが、彼はそれを乗り越え、変化することを受け入れながら生きていました。喰種も人もいつまでも子供の様に暴れているだけでは前に進めないのです。 この戦いを通して互いの思いを知った2人。今後も良き友人として付き合いは続いていくようです。

カネキVS旧多【最後の戦い】

カネキに捕食され死んだと思われた旧多ですが、彼は生きていました。そして竜の中でカネキと最後の戦いを繰り広げます。 和修の血筋に生まれ、自分が短命だと知り、どうせ死んでしまうのなら世界なんて壊してやる、と破壊行動に走った旧多。一方のカネキは世界に抗い、己の運命に抗いました。 旧多はそんなカネキの行動に対し「どんなに足掻いても無駄だ」と叫びます。しかし、最後の戦いの果てに旧多の脳内に過ったものは、自分とリゼが結婚し、幸せな家庭を築いている絵でした。 旧多もまた、カネキとは違う形で己の運命に抗い続けていたのでしょう。最後に「幸せになりたかったって言ったら笑いますか」と言葉を残した旧多。彼とカネキは形こそ違えど、同じように世界に抗った者同士。彼らの存在は表裏一体だったのではないでしょうか。

カネキとリゼの関係性はどうなる?

精神世界に落ちたカネキは、自分のベースとなった喰種のリゼと再会しました。そこでカネキはリゼから「あなたが動くから人が死ぬの」と責められ、今まで自分が動いたことで数多くの人が死んだ事実を突きつけられます。 あまりの罪の重さに押し潰されそうになるカネキでしたが、彼は言います、「自分は幸せだった」と。リゼに出会い辛い運命に翻弄されたカネキでしたが、多くの人に必要とされ、苦しみボロボロになりながら生きた日々は、決して不幸な日々ではなかったのです。 カネキはその人生を悲劇と呼びましたが、悲劇の主人公であっても彼は幸せでした。そのことを悟ったカネキは「罪を背負えるか試してみます」と現実世界へ戻っていきました。この物語はカネキが自分の衝動に突き動かされ、自分と自分の好きな人を守るための物語だったのでしょう。 そして気になる最終巻では毒の元となる竜、つまりリゼと対峙することになります。リゼを倒す瞬間に放たれたカネキのセリフは「ありがとう」。つまり、今までの苦悩も幸せも全部引っくるめて彼女に感謝すると同時に殺害したというわけです。彼らの複雑な関係性を感じるほかありません。

6年後の世界……。CCGのその後は?

東京グール
出典 : topicks.jp

カネキが竜を倒したことで大きな戦いは終わりましたが、世界にはまだ竜遺児が残り、戦いの日々はまだまだ続きます。そして、本編では竜との戦いから6年後の世界が描かれました。 かつて和修一族とVによって裏から支配されていたCCGは、6年後の世界ではTSCと名を変えました。世界には竜遺児や、死堪(シコラエ)などを含む喰種たちが未だ暴れまわっており、TSCは月山を代表とする喰種の組織「共同戦線」と協力し、世界平和に力を尽くします。また、喰種でも口にできる人工食物も開発され、世界はカネキの望む喰種と人が共存できる世界へと着実に歩んでいました。 肝心のカネキは竜との戦いの後、竜の濁流に飲まれましたが無事発見され仲間と再会。無事に娘も生まれ、ヨモや仲間に手伝ってもらいながら幸せに暮らしている様子。しかし、カネキは戦いがある限り、彼と彼の愛するものを守るためにこれからも戦い続けることでしょう。

『東京喰種トーキョーグール:re』が終わって

7年に渡り描き続かれた本作品。人と化け物との戦い、という単純なものではなく、どちらが善でどちらが悪なのか、という奥深い問いかけも常になされていました。最終巻では、どちらが善でどちらが悪と決めつけるものではない、という結論に達しましたが、これは現実世界にも言えることで、思わず考えさせられてしまいます。 最終巻のあとがきで作者の石田は「この漫画を描いている間ずっと辛かった」とコメントしています。非常に奥深く、時に精神を抉るような表現もありましたから、作者も全身でぶつかっていたのかもしれません。 2018年10月にはアニメの第2期も決定。原作では描かれたなかった部分が描かれる可能性もあるので、アニメも是非チェックしてみてください。