2017年7月6日更新

映画『ダーク・シャドウ』ネタバレ解説&キャラクターまとめ【激しいラブシーンの秘話も!】

主演ジョニー・デップと監督ティム・バートンの息がぴったり合ったホラーコメディ『ダーク・シャドウ』。この記事では本作のキャラクターやネタバレ、あの大物ミュージシャン出演にまつわるトリビアまでまとめてご紹介します。

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映画『ダーク・シャドウ』の魅力を徹底紹介!

名コンビとして知られるティム・バートン監督と俳優のジョニー・デップ。ふたりがタッグを組んだ8本目の映画がこの『ダークシャドウ』(2012)です。 本作は1970年代のアメリカが舞台。200年の時を経て蘇ったヴァンパイアが、現代を生きる子孫たちと家の復権を目指す模様をユーモラスに描いています。 バートン監督が得意とするゴシック調の世界観とデップのコミカルな演技がうまくマッチし好評を博しました。 デップのほかにも豪華なキャストを迎え、それぞれの持ち味が活かされたキャラクター設定、バートン映画では珍しいラブシーンなど、見どころも満載です。 この記事では本作のあらすじ・キャスト・キャラクター・ネタばれなどをまとめてご紹介します。

『ダーク・シャドウ』のあらすじ

商機を求めてイギリスからアメリカに渡った両親のもと、裕福な生活を送るバーナバス・コリンズ。ある日、コリンズは使用人のアンジェリークを弄び、放り出してしまいます。 放り出されたアンジェリークは実は魔女。彼女は、バーナバスへの復讐のため彼の両親と恋人を殺し、彼をヴァンパイアに変えて地下深くに閉じ込めました。 それから200年後の1972年、ひょんなことから蘇ったバーナバスは、コリンズ家がすっかり没落しているのを見て再興を決意。 バーナバスは子孫である新しい家族とともに、家業の再建に乗り出します。しかし、彼の前にまたしてもアンジェリークが現れ......。

200年ぶりに蘇ったヴァンパイア、バーナバス・コリンズをジョニー・デップが怪演!

魔女アンジェリークを怒らせたことからヴァンパイアに変えられ、200年間閉じ込められていたバーナバス・コリンズ。 蘇ったバーナバスは”家族だけが本当の財産”という父の教えの通り、没落してしまったコリンズ家の再興を決意しました。 また、バーナバスはアンジェリークの呪いによって殺された最愛の恋人、ジョゼットに瓜二つのヴィクトリアと出会い、彼女に運命を感じます。 バーナバスを演じるジョニー・デップとティム・バートン監督は強い信頼関係で結ばれており、撮影中にはジョニーも様々なアイディアを出し、その多くが取り入れられたそうです。 また、彼は死者であるバーナバスを演じるため、緑茶とフルーツをメインとしたダイエットで体重を約64kgまで減量しました。

エヴァ・グリーン演じるアンジェリーク・ブシャールは妖艶で最恐の魔女

魔女アンジェリークはバーナバス・コリンズにフラれ、その腹いせにバーナバスと彼の大事なものを全て破滅させると誓いました。 バーナバスの両親と恋人を次々と殺した後、絶望するバーナバスをヴァンパイアに変え、永遠の苦しみを味わわせることに。 しかしアンジェリークの復讐はそれだけでは終わらず、200年に渡ってコリンズ家が没落するよう様々な呪いをかけてきました。 アンジェリークは蘇ったバーナバスに、コリンズ家の復興のために自分を愛し、手を組むことを提案しますが断られ、さらに怒りの炎を燃やすことになります。

アンジェリーク・ブシャールを演じるエヴァ・グリーンは、フランス出身のモデル/女優です。2006年に『007 カジノロワイアル』に出演して一躍有名に。 その後も多くの大作映画に出演し、2016年にはティム・バートン監督作品『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』で初めて主演を務めました。 また、ティム・バートンが監督を務める実写版『ダンボ(仮題)』にも出演すると噂されています。

バーナバス最愛の女性ヴィクトリア・ウィンターズ/ジョゼット・デュプレはベラ・ヒースコートが一人二役で演じる

バーナバス・コリンズの最愛の女性ジョゼット・デュプレは、バーナバスをなんとしても手に入れたいアンジェリークの嫉妬をかい、呪いによって”やもめ岬”の断崖絶壁から身を投げてしまいました。 200年後、コリンズ家に現れたジョゼットに瓜二つのヴィクトリア・ウィンターズに、バーナバスは一瞬で心を奪われてしまいます。 デヴィッドの家庭教師としてコリンズ家で働くうち、ヴィクトリアもバーナバスに惹かれていきました。 ヴィクトリアは、幽霊が見えるために家族に捨てられた過去をバーナバスに打ち明け、ふたりはさらに親密に。さらに、子どもの頃からヴィクトリアのそばにいた幽霊はジョゼットだったのです。 バーナバスがヴァンパイアだと知ったヴィクトリアは、ふたりが結ばれる方法はひとつしかないと、ジョゼットと同じく”やもめ岬”から身を投げました。

現代でバーナバスと恋に落ちるヴィクトリアと、200年前にバーナバスの恋人だったジョゼットの二役を演じるのは、オーストラリア出身のベラ・ヒースコートです。 彼女は、2010年にオーストラリアの若い俳優にハリウッド進出のチャンスを与える「ヒース・レジャー奨学金」を得て、アメリカにやって来ました。 2011年にはジャスティン・ティンバーレイク主演の『TIME/タイム』で長編映画デビューを果たし、この『ダーク・シャドウ』で初めて大きな役を獲得します。 2016年には映画『ネオン・デーモン』や『高慢と偏見とゾンビ』などに出演。2017年公開、『フィフティ・シェイズ・グレイ』の続編『フィフティ・シェイズ・ダーカー』にも出演しています。

コリンズ家を守る女主人エリザベス・コリンズ・ストッダード役に大女優ミシェル・ファイファー

バーナバスが蘇るまでコリンズ家を守っていたのは、女主人のエリザベスでした。 結婚してもコリンズの姓を残し、実家にとどまったエリザベスは、無いに等しいコリンズ家の財産と家族を懸命に守っています。 金目当てにコリンズ家に近づいた人たちもいたようで、当初はバーナバスのことも疑っていましたが、隠し財産のありかを教えた彼を信用し、家の再建のため協力することに。 一見冷たい人物に見えますが、甥のデヴィッドや娘のキャロリンのことを気にかけています。 また、使用人のウィリーやミセス・ジョンソン、ホフマン博士やヴィクトリアたちにも家族同様に接する、ある意味で貴族的な性格の持ち主です。

そんなエリザベスを演じるのは、『スカーフェイス』(1993)や『アイ・アム・サム』(2001)などで知られるベテラン女優ミシェル・ファイファーです。 彼女がティム・バートン監督の作品に出演するのは、1992年の『バットマン・リターンズ』でキャットウーマンを演じて以来20年ぶりとなりました。

クロエ・グレース・モレッツが演じるのは秘密を持つ反抗期の娘キャロリン・ストッダード

エリザベスの娘、キャロリンは反抗期真っ只中の15歳です。自分の母がいとこのデヴィッドばかり気にかけていることが気に入らず、すぐに怒りをあらわにします。 誰に対しても反抗的で、部屋に引きこもったり、ダイニングルームにあるプレイヤーでロックのレコードをかけて踊ったり、ロビーで雑誌を読んだりと室内で過ごすことが多いキャロリン。 デヴィッドの家庭教師としてやってきたヴィクトリアに、この仕事で一週間もった人はいない、と告げたり、バーナバスのことは一貫して変人扱いするなど、人と交流することもあまり好みません。 実はキャロリンは、アンジェリークの策略で幼い頃に狼人間にされてしまい、それを隠すために人を遠ざけていたのです。

キャロリンを演じるクロエ・グレース・モレッツは、5歳の頃からモデルやCM出演で芸能活動を始め、2010年の映画『キック・アス』でヒット・ガールを演じ大ブレイクしました。 その後、スウェーデン映画のリメイク『モールス』(2010)や『ヒューゴの不思議な発明』(2011)、名作ホラーのリメイク『キャリー』(2013)など、話題作に次々と出演してきました。

心に傷を抱えるデヴィッド・コリンズ役にはガリヴァー・マグラス

コリンズ家の跡取りとなるデヴィッドは、母親の死からまだ立ち直れていません。 デヴィッドは死んだ母親が幽霊となっていつもそばにいると信じており、家族からは精神的に問題があると思われていました。 しかし実際にはデヴィッドの言うとおり、亡き母の幽霊は彼のそばにいて、アンジェリークとの最後の戦いで力を貸してくれます。 デヴィッドはコリンズ家のなかで、バーナバスを掛け値なしに受け入れた唯一の存在でした。 オーストラリア出身のガリヴァー(映画公開当時の名義はガリー)・マグラスは、本作でデヴィッドを演じたとき14歳でした。 マグラスは2008年から短編映画に出演し始め、2011年に『ヒューゴの不思議な発明』に端役で出演。 本作で初めて大きな役を得て、その後は『リンカーン』(2012)や『ハッピーボイス・キラー』(2014)などにも出演しています。

バートン映画の常連ヘレナ・ボナム・カーターはアル中のジュリア・ホフマン博士役

母の死を受け入れられないデヴィッドのケアをするためにコリンズ家にやってきた精神科医のジュリア・ホフマン博士。しかしすっかり酒に溺れ、仕事もままならない状態になっていました。 ホフマン博士は文句を言いながらもコリンズ家に居候し、バーナバスの秘密を知ることになります。 人間に戻りたいというバーナバスの願いを利用して彼の血液を採取し自分に点滴することで、ホフマン博士は不老不死の身体を手に入れようとしていました。 そのことがバーナバスにバレ、コリンズ家の信頼を裏切ったと殺されてしまいます。

ジョニー・デップの次にティム・バートン作品への出演が多いヘレナ・ボナム・カーターが、ホフマン博士を演じました。 イギリス出身のボナム・カーターは、母国で多くの時代物作品に出演し、清純派女優として知られていました。しかし、1999年に『ファイト・クラブ』で破天荒な女性を演じ、大胆なイメージチェンジに成功します。 私生活では、ティム・バートンとの間に一男一女を授かっています。公私ともに順調な関係を築いていたふたりでしたが、2014年に破局を発表しました。

ろくでなしの父親ロジャー・コリンズ役にジョニー・リー・ミラー

エリザベスの弟でデヴィッドの父であるロジャーは、女遊びが好きで、金に汚いろくでなしです。妻を亡くす前からこの性質は変わっていないようで、息子のデヴィッドにも愛情を抱いていません。 バーナバスが邸宅の手入れをしたり、工場を再建するのを見て、どこかに隠し財産があるはずと考えたロジャーは家中を嗅ぎまわっていました。 その現場をバーナバスに見つかり、ロジャーは心を入れ替えるか、家を出るかの選択を迫られます。結局彼は、幼い息子を置いて家を出ていってしまいました。

ロジャーを演じたのはイギリス出身の俳優ジョニー・リー・ミラーです。 リー・ミラーは映画『トレインスポッティング』(1996)やその続編『T2 トレインスポッティング』(2017)、テレビシリーズ『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』(2012〜)などで知られています。 また、祖父は『007』シリーズで初代M役を務めたバーナード・リーであり、両親は舞台俳優と劇場関係者という演劇一家に生まれ育ちました。

使用人ウィリー・ルーミスを演じるのはあの殺人鬼役で有名なジャッキー・アール・ヘイリー

コリンズ家の使用人ウィリーは、ほとんどひとりで広大なコリンウッドの家事全般を担当していましたが、実際は酒浸りで、それらを完璧にこなしていたとは言えないようです。 しかしバーナバスの催眠術によってウィリーは真面目に仕事をするようになり、バーナバスに忠実に仕えるようになりました。 ウィリーを演じるジャッキー・アール・ヘイリーは、6歳のときに子役デビューし『がんばれ!ベアーズ』(1976)で大ブレイクしました。 90年代にはコマーシャルの監督・プロデューサーを経験し、2006年の出演作『リトル・チルドレン』でニューヨーク映画批評家協会賞で助演男優賞を受賞。 2010年にはリメイク版『エルム街の悪夢』で、殺人鬼フレディ・クルーガーを演じました。

年老いたメイド、ミセス・ジョンソン役にレイ・シャーリー

コリンウッドのメイド、ミセス・ジョンソンはどうやら長年コリンズ家に仕えているようです。 しかし、今ではすっかり年老いてしまい、ウィリーからは”底の抜けたバケツほどにしか役に立たない”と言われてしまっています。 なにかしら仕事をしようとうろうろしてはいるものの動きが遅く、いっさい言葉を発しないので何がしたいのかわからない、というのが難点です。 ミセス・ジョンソンを演じるレイ・シャーリーは、2008年の『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』や『ネイビーシールズ』(2012)などに出演している女優です。

バーナバスの父ジョシュア・コリンズ役はイヴァン・ケイが演じる

水産業者として商機を求めてイギリスからアメリカに渡ったバーナバスの父、ジョシュア・コリンズは莫大な富を築きながらも、もっとも貴重な財産は家族だと幼いバーナバスに言って聞かせていました。 しかし、バーナバスにフラれた魔女アンジェリークによってジョシュアは妻ととも殺されてしまいます。 それでもジョシュアがコリンウッドの隠し部屋に残した家族以外の財産が、落ちぶれたコリンズ家を立て直す資金になります。 ジョシュア・コリンズを演じたのは、イギリスを中心に活動する俳優イヴァン・ケイです。 ケイは1980年に『チャーリーとチョコレート工場』のウィリー・ウォンカ役で舞台デビュー。その後舞台で経験を積み、イギリスのテレビシリーズや映画にも多数出演してきました。 2017年には、ホラー映画『エンド・オブ・ターム(原題)』に出演予定です。

漁師たちのボス、サイラス・クラーニーを演じたのは怪奇映画の大スター、クリストファー・リー

アンジェリークが取り仕切るエンジェル・ベイの漁師たちのボスとしてバーナバスと会ったサイラス・クラーニー。 船長たちのゴッドファーザーといわれるサイラスは、海の男は義理を重んじるとバーナバスが持ちかけた高額な取引を一度は断ったものの、催眠術をかけられ、船長仲間を何人か紹介します。 短い登場シーンで強い印象を残したサイラスを演じたのは、『フランケンシュタインの逆襲』(1957)や『吸血鬼ドラキュラ』(1958)などの怪奇映画で大スターとなったクリストファー・リーです。 1948年から映画に出演し始めたリーは、第二次世界大戦後のホラー映画黄金期を築いた俳優の1人です。ホラー映画ブームが終わっても、リーへの出演オファーが絶えることはありませんでした。

若い世代は、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)、『スター・ウォーズ3/シスの復讐』(2005)のドゥークー伯爵や、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001〜2003)および『ホビット』シリーズ(2012〜2014)では、サルマン役でお馴染みかもしれません。 ティム・バートンとは『スリーピーホロウ』(1999)や『チャーリーとチョコレート工場』(2005)、『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)への声の出演など、5作品でともに仕事をしました。 出演作品数は250本以上を数え生きる伝説と呼ばれていたリーは、2015年、93歳で惜しまれながら逝去しました。

伝説的ロックシンガー、アリス・クーパーが若返りメイクで出演!

『ダークシャドウ』の”ハプニング”シーンでは、ヴィジュアル系の創始者の1人といわれるロックシンガー、アリス・クーパーが本人役で出演しています。 本作の時代設定である1972年は、クーパーのアルバム『スクールズ・アウト』が大ヒットした年で、人気絶頂のスターを個人のパーティーに呼ぶことは、コリンズ家に権力がある証拠です。 2017年現在も現役で活動しているクーパーですが、映画の舞台は40年前ということもあり、当時24歳だった彼を再現するためにスタッフは苦労したようです。 幸い体型などはほとんど変わっていなかったため、CGは一切使わず、計算されたメイクと照明で、若き日のクーパーを再現しました。 現在の写真と劇中でのルックスを比べると、確かにシワが少なくなっています。

違う意味で激しい『ダーク・シャドウ』のラブシーンに注目!

バーナバスに、自分を愛さないならバーナバスの愛するもの全てを破壊すると脅しをかけたアンジェリーク。バーナバスは誘惑に負け、もしくは大切な人を守るため、アンジェリークとベッドをともにします。 しかしふたりは、ベッドどころではなく床や壁、天井などを転げまわり、あらゆる場所に爪を立て、ときには相手を投げつけ、家具や装飾品、ガラスを破壊しながら激しく求め合いました。 このシーンの撮影では、デップとグリーンはふたりともハーネスをつけ、ワイヤーで吊り下げられていました。 普通では考えられない状況で、セクシーな場面を演じるのはとても可笑しかったとジョニー・デップは語っています。 また、このシーンの撮影でホテルの部屋が何部屋も破壊されていたそうです。

ジョニー・デップからバートン監督にヴァンパイア映画製作を提案

名コンビであるティム・バートン監督とジョニー・デップの間では、いつもはバートンからジョニーに映画のアイディアを伝え、出演依頼などをしているそうです。 しかし『ダーク・シャドウ』は、ジョニーの方からヴァンパイア映画をやりたいと提案があったのだとか。 『スウィーニートッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)の撮影中に雑談をしていたとき、ジョニーがこのアイディアを持ちかけたと言います。

その後、ワーナー・ブラザースが1966年から1971年に放送されたホラーソープオペラ『ダークシャドウズ(原題)』のクリエイター、ダン・カーティスから映画化権を獲得しました。 その連絡を受けたジョニーは、この作品のリメイクを作ろうとバートンを説得したそうです。ふたりともオリジナルシリーズの大ファンだったので、話はすぐにまとまりました。 また製作の準備をはじめたとき、噂を聞きつけたミシェル・ファイファーが、ぜひ出演したいと電話をかけてきたそうです。 ファイファーも、子供の頃に見たテレビシリーズの『ダークシャドウズ』が大好きだったのだとか。

キャロリンが持つ母エリザベスへの疑惑?

コリンズ家の”ハプニング”のシーンで、キャロリンはアリス・クーパーの曲『ドワイト・フライのバラード』(1971)のイントロナレーションをしています。 ”パパはどこにいるの?いなくなってずいぶん経つけど、いつか帰ってくると思う?”と母エリザベスから目をそらさず甘えるような声で言います。 その後キャロリンは不敵な笑みを浮かべ、エリザベスは戦慄したような表情になりました。 これは、オリジナルのソープオペラ『ダークシャドウズ』のストーリーを下敷きにしたシーンなのだとか。 キャロリンは、母が自分の父親を殺害したと信じ込んでいるのです。 原作となった異色のホラーソープオペラは、この映画よりもずっと重く暗い内容でした。

正式に結婚する前から家族だったジョゼット

家族を失い独りになってしまったバーナバスは、最愛の女性ジョゼットを、正式に結婚する前から家族として大事にしていたようです。 ジョゼットはおそらく、バーナバスと結婚し正式にコリンズ家の一員になる前に亡くなっていますが、コリンウッドには大きなジョゼットの肖像画が掛けられています。 普通は、家族や先祖以外の人物の肖像画を飾ることはあまりありません。しかも、ジョゼットの肖像画はバーナバスが蘇るまでの200年間、ずっとそこに掛けられていました。 両親を失い、文字通り独りぼっちだったバーナバスは、ジョゼットを早く家族として迎え入れたいと思っていたのでしょう。 ジョゼットの肖像画は、アンジェリークとの最後の戦いの際に炎に包まれてしまいます。

『ダーク・シャドウ』ラストシーンへの伏線がチラホラ【ネタバレ注意】

バーナバスとジョゼットがついに結ばれ、ハッピーエンドと思われたラストシーンですが、その後、バーナバスに殺されたホフマン博士が海の中でカッと目を見開きます。 これは、バーナバスの血液を使って不老不死になろうとしていた彼女の実験が成功していたことを意味しています。

ここにつながる伏線は3つあり、1つはホフマン博士の企みがバーナバスにバレて殺されてしまうシーン。バーナバスに噛みつかれ、悲鳴をあげたホフマン博士の口内には、すでにキバが生えていました。 もう1つはこれより前のシーンにあります。ダイニングルームで家族そろって朝食をとっているとき、ホフマン博士は射し込む朝日に耐えられず、ウィリーにカーテンを閉めるように言っています。 このシーンはバーナバスが輸血を受け始めるシーンより後にあり、ここですでに、ホフマン博士のヴァンパイア化は始まっていたのです。 また、ホフマン博士は映画『ダーク・シャドウ』全体を通して少しずつ肌が白くなっていきます。これも伏線の1つです。