新房昭之監督おすすめアニメベスト11【アニメ映画『打ち上げ花火』監督】

2017年8月9日更新 493view

制作会社シャフトを拠点にさまざまなヒット作を生み出し、さらに新作アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』が8月に公開予定の新房昭之監督。今回はそんな新房監督作品の中でも押さえておきたいおすすめアニメベスト11をご紹介します。

独自の演出も癖になる! アニメ界の売れっ子監督・新房昭之

監督としてアニメ制作会社シャフトを拠点にさまざまなヒット作を生み出してきた新房昭之。極端に首の角度をつけて振り返る演出、通称「シャフ度」に代表される、一見してそれとわかる独特な演出は多くのアニメファンを虜にしてきました。それぞれの作品の完成度が高く、オリジナリティのある演出家としてはもちろん、監督としての手腕も折り紙付きです。 そんな新房監督を語るうえで外せないおすすめアニメベスト11をご紹介します。

11位 監督曰く「まどマギ」の原点『コゼットの肖像』

『コゼットの肖像』は2004年に発売された童夢制作のOVA。ゴシック・ロマンというテーマを打ち出した異色作で、サスペンス、ミステリー、ラブロマンスの入り混じったストーリーが展開します。 倉橋永莉は骨董品店「香蘭堂」でアルバイトをする学生。ある日、各地で骨董品を集める主人から送られてきたヴェネチアン・グラスの中に見た、金髪碧眼の少女コゼットに心を奪われ、それから奇妙な出来事に巻き込まれていきます。 新房監督自身が『魔法少女まどか☆マギカ』の原点と語る本作には、音楽に梶浦由記、キャラクターデザインに鈴木博文が参加しています。さらに、コゼット役は井上麻里奈のデビュー作でもある点にも注目です。

10位 カルト的な人気を誇る「カゲロウプロジェクト」のアニメ化『メカクシティアクターズ』

ニコニコ動画から生まれた「カゲロウプロジェクト」のアニメ化作品が『メカクシティアクターズ』。じん(自然の敵P)がニコニコ動画で発表した「人造エネミー」に端を発するこのプロジェクトは、中高生を中心にカルト的な人気を博し、さまざまなメディアミックスが展開しています。 引きこもりの青年シンタローはパソコンに住む電脳少女・エネのいたずらでキーボードを壊してしまいます。買い替えのため出かけた先で人質事件に巻き込まれ、奇妙な奴らと出会います。 作中に登場する楽曲が素晴らしく、新房監督作品としては物語シリーズを彷彿とさせる演出が楽しめます。

9位 ジャンプ連載の大人気ラブコメ原作『ニセコイ』

週刊少年ジャンプで連載され人気を博したラブコメ『ニセコイ』も制作シャフト、総監督新房昭之で2014年にアニメ化され、第二期まで放送されました。 高校生の一条楽は地元で有名なヤクザ・集英組の組長の一人息子。幼い頃に結婚の約束をして別れた「約束の女の子」を探しながら、今はクラスメイトの小野寺小咲に思いを寄せていました。さらにアメリカから転校してきた桐崎千棘とは、とあるきっかけから偽の恋人を演じることになります。 王道回帰なラブコメ展開、千棘や小咲意外にも登場するヒロインたちがニセコイの魅力です。「物語」シリーズでは恒例となっている各キャラクターソングもEDに採用されています。

8位 「まどマギ」につながる魔法少女×バトルもの『魔法少女リリカルなのは』

後の「まどマギ」につながる作品としてはこの「リリカルなのは」シリーズも欠かせません。アニメシリーズは2004年に放送し、2017年、2018年と劇場版が公開予定のいまだ人気の衰えない作品。新房監督作品としては1作目の『魔法少女リリカルなのは』だけで、続編は演出として参加していた草川啓造に引き継がれています。 小学3年生の高町なのははフェレットの姿をした異世界の少年ユーノと出会い、彼から託された「レイジングハート」を使って魔法少女になります。そして、なのはの住むに海鳴市に散らばったジュエルシード集めの手伝いをすることになります。 今でこそ「魔法少女×バトル」の作品は多数ありますが、その基礎を作ったのは『プリキュア』シリーズとこの「リリカルなのは」シリーズと言われています。新房監督がシャフトに入る前の最後の作品としても見逃せません。

7位 宇宙人の街で巻き起こるSF系ラブコメ『電波女と青春男』

2011年に放送されたシャフト制作のアニメ。原作は『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』で知られる入間人間です。本作ではSF要素も盛り込んだライトノベルらしいラブコメが展開します。 高校生の丹羽真は両親の都合で一人暮らしの叔母・藤和女々のもとに預けられます。そんな叔母の家があるのは宇宙人の噂が絶えない少し変わった街でした。しかも、一人暮らしと聞いていた叔母の家には、布団に簀巻きになって生活する自称宇宙人・藤和エリオも住んでいて……。 新房昭之は総監督を担当。少し変わった原作の世界観とシャフトの作風が絶妙にマッチしている作品です。また、熱狂的ファンも多い「神聖かまってちゃん」のOP曲、「相対性理論」のやくしまるえつこが担当したED曲も注目です。

6位 女子高を舞台にしたハイテンションギャグ『まりあ†ほりっく』

『まりあ†ほりっく』は月刊コミックアライブで連載された漫画のアニメ化作品。2009年に第1期、2011年に第2期が放送されました。ミッション系の女子高を舞台に展開するハイテンションギャグが見どころです。 男性恐怖症で百合趣味の宮前かなこは高校2年生。運命の女性を求めてミッション系女子高の名門・天の妃女学院に編入します。そこで出会った衹堂鞠也はまさに理想の相手でしたが実は男性。さらに鞠也に百合趣味を見抜かれ互いに秘密を抱えたまま学園生活を送ることに……。 ギャグでも新房監督らしい演出が詰め込まれています。ED曲は監督自身がファンで、よく小ネタとしても登場する日本の天才電子音楽家集団「YMO」。ヒット曲『君に、胸キュン。』をかなこ役真田アサミ、鞠也役小林ゆう、鞠也の付き人・茉莉花役井上麻里奈がカバーしています。

5位 エリート青年リクが遭遇する荒川に住む奇妙な人たち『荒川アンダーザブリッジ』

『聖☆おにいさん』でも知られる中村光のギャグ漫画のアニメ化作品。2010年に分割2クールで放送されました。 市之宮行は大財閥の御曹司で、数多くの会社を経営するエリート大学生。父からの厳しい教えで決して人に借りを作らずに生きてきた行ですが、荒川で溺れかけたところを河川敷に住む自称金星人の少女ニノに救われてしまいます。これ以上ない借りを作ってしまった行の奇妙な河川敷生活が始まります。 新房監督×シャフトとしては『ぱにぽにだっしゅ!』から続くギャグ作品のアニメ化で、安定のクオリティの高さ。荒川河川敷の奇妙な住人たちの魅力が原作にも増して面白おかしく描かれています。

4位 老若男女問わずオススメできるアニメ『3月のライオン』

『3月のライオン』は将棋を題材にした羽海野チカの漫画原作のアニメ。2016年に第1シリーズが放送され、2017年10月からは第2シリーズが放送されます。作品自体の完成度の高さと、共感しやすいテーマで性別・年齢問わず誰にでもオススメできる作品です。 両親を事故で失った桐山零は、父の友人で棋士の幸田に引き取られその才能を開花させ、15歳でプロ棋士としてデビューしました。一方で、幸田の実子でありながら、棋士になれなかった香子たちとはどうしようもない軋轢があり、零は六月町で一人暮らしを始めます。孤独を抱えた零ですが、橋向かいの三月町に住む川本家と出会い、徐々に変わっていきます。 同名の原作漫画は名だたる賞を受賞しており、原作者・羽海野チカたっての願いで新房監督×シャフトでのアニメ化となりました。アニメとしては新房監督の色は残しながら、原作の良さを最大限生かした作風で、感情豊かな羽海野チカの世界がどう映像化されているのにも注目の一作です。

3位 それぞれの運命が絡み合う感動の群像劇『ef -a tale of memories.』

「ef」シリーズは、「a tale of memories.」「a tale of melodies.」の2クールに分けて放送されたアニメ作品。アダルトゲーム原作としており、監督は大沼心、新房昭之は監修にクレジットされています。ちなみに原作ゲームのオープニングアニメーションはあの新海誠が手掛けています。 舞台はヨーロッパの雰囲気を持つ沿岸の音羽街。広野紘は少女漫画家として活動する高校生。紘はクリスマスの夜、ひったくりを追いかける宮村みやこと出会い、徐々に関係を育んでいきます。一方で、進路に悩む高校生・麻生蓮治も一定の時間しか記憶を持てない少女・新藤千尋と運命的な出会いを果たします。 複数の主人公とヒロインを描いた群像劇で、それぞれの運命が絡み合ってひとつの結末へと向かう物語が魅力です。原作自体がいわゆる「泣きゲー」の流れを汲んだ作品で、感動系の恋愛ものが好きな人にオススメの作品です。

2位 新房昭之の名を一躍知らしめた作品『化物語』

『化物語』は西尾維新の人気ライトノベルを原作に、2009年に放送され大ヒットを記録したアニメ。新房昭之の名前を一躍世に知らしめた作品です。シリーズとしては2017年に『傷物語』が三部作として映画化され、ファンの間でも評価の高い作品となっています。 私立直江津高校に通う阿良々木暦(あららぎこよみ)は春休みに吸血鬼に襲われ、怪異に詳しい謎の男・忍野メメの世話になります。以来たびたび怪異と関りを持つことになる暦は、ある日、階段を踏み外し落ちてきたクラスメイト戦場ヶ原ひたぎを助けます。そして彼女の身体が怪異に蝕まれていることを知ってしまい……。 キャラクター同士の会話劇が魅力の本作で、新房監督の演出は大いに脚光を浴びました。顎を極端に上げた振り向きのカット、いわゆる「シャフ度」ともに新房昭之の名前も知られていきます。ストーリー、演出どちらも見どころのある作品です。

1位 10年代を代表するアニメ作品『魔法少女まどか☆マギカ』

アニメとしては『新世紀エヴァンゲリオン』や『けいおん!』と並ぶ社会現象とまで言われ、名だたる賞を受賞している人気アニメが『魔法少女まどか☆マギカ』。魔法少女という題材を逆手に取ったシリアスなストーリーと、シャフトが培ってきた独自の演出手法で視聴者の心を鷲掴みにした作品です。 見滝原中学に通う鹿目まどかはどこにでもいる女の子でしたが、ある夜ボロボロになりながらも一人で巨大な敵と戦う少女の姿を夢に見ます。翌日、夢に見た少女・暁美ほむらがクラスに転入し、さらに夢の中で見た生き物キュウべえと出会い、まどかは魔法の世界へと足を踏み入れます。 新房昭之を監督のもと、シリーズ構成に虚淵玄、キャラクターデザインに蒼樹うめ、異世界デザインに劇団イヌカレー、楽曲に梶浦由記と錚々たるスタッフが作品に参加しました。新房昭之が監督としての手腕を大いに発揮した、10年代を代表するアニメの一つです。一見の価値ある名作となっています。