「化物語」シリーズとは?アニメの放送順と時系列の見る順番を徹底解説!

西尾維新による人気ラノベシリーズ「〈物語〉シリーズ」。原作同様、アニメ版も高い人気を誇っています。原作のなかでも物語の時系列が前後しているため、アニメ版もストーリーの時系列を把握するのは困難です。今回は時系列順に各作品を詳しく解説します。
目次
- 【物語シリーズ順番】アニメ『化物語』とは?時系列で見る際の順番とあらすじを解説
- 【物語シリーズ 時系列一覧】アニメ「〈物語〉シリーズ」時系列で見るならこの順番!
- 「〈物語〉シリーズ」原作小説は『化物語』から始まる5部構成
- 時系列順にアニメ版「物語」のあらすじを解説
- 1.『傷物語』(2016-2017年)
- 2.『猫物語(黒)』(2012年)
- 3.『化物語』(2009年)
- 4.『偽物語』(2012年)
- 5.『傾物語』(2013年)
- 6.『鬼物語』(2013年)
- 7.『猫物語(白)』(2013年)
- 8.『終物語(中)』(2015年)
- 9.『終物語(上)』(2015年)
- 10.『囮物語』(2013年)
- 11.『恋物語』(2013年)
- 12.『憑物語』(2014年)
- 13.『暦物語』(2016年)
- 14.『終物語(下)』(2017年)
- 15.『続・終物語』(2019年)
- 16.『花物語』(2014年)
- アニメ「〈物語〉シリーズ」の放送順
- アニメ「〈物語〉シリーズ」は放送順・時系列順で繰り返し楽しめる
【物語シリーズ順番】アニメ『化物語』とは?時系列で見る際の順番とあらすじを解説

『化物語』は、西尾維新(にしおいしん)によるライトノベル「〈物語〉シリーズ」の第1作目の作品です。アニメシリーズも制作されており、2009年に1作目『化物語』が放送されました。2019年5月からはアニメ9作目となる『続・終物語』が放送されました。 今回は「〈物語〉シリーズ」についてアニメ化された順番を振り返りつつ、時系列で観るならどの順番がいいのかをわかりやすく解説します。 ※この記事は2021年1月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
【物語シリーズ 時系列一覧】アニメ「〈物語〉シリーズ」時系列で見るならこの順番!
物語の時系列が行き交う「〈物語〉シリーズ」は放送順でも時系列順でも楽しむことができる壮大ファンタジー作品です。 下記の順番で見ると時系列順に頭を整理しながら楽しむことができると思います。一度放送順で観てしまったという方も、下の時系列表を参考にぜひアニメを見返してみてくださいね。
1 | 『傷物語』(2016-2017年) |
---|---|
2 | 『猫物語(黒)』(2012年) |
3 | 『化物語』(2009年) |
4 | 『偽物語』(2012年) |
5 | 『傾物語』(2013年) |
6 | 『鬼物語』(2013年) |
7 | 『猫物語(白)』(2013年) |
8 | 『終物語(中)』(2015年) |
9 | 『終物語(上)』(2015年) |
10 | 『囮物語』(2013年) |
11 | 『恋物語』(2013年) |
12 | 『憑物語』(2014年) |
13 | 『暦物語』(2016年) |
14 | 『終物語(下)』(2017年) |
15 | 『続・終物語』(2019年) |
16 | 『花物語』(2014年) |
「〈物語〉シリーズ」原作小説は『化物語』から始まる5部構成

次に原作について紹介します。原作は2006年から刊行がはじまり、本編はファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズン、オフシーズン、モンスターシーズンの5部構成です。 『化物語』から続く阿良々木暦(あららぎこよみ)の一連の物語はファイナルシーズンで一旦完結し、オフシーズンではファイナルシーズンまでの物語の前日譚やその後のエピソード、裏話といった内容が描かれています。
時系列順にアニメ版「物語」のあらすじを解説
「〈物語〉シリーズ」は時系列が錯誤する壮大ファンタジー。そのため放送順で観ても時系列順でみても楽しめる作品です。ここでは時系列順であらすじを解説していきます。 時系列順でみたいがどの作品から見ればいいのか分からない、既に放送順で視聴したが時系列も把握しておきたい、と思っている方は是非最後まで読んでみてくださいね。
1.『傷物語』(2016-2017年)

阿良々木暦が高校3年に進学する前の春休みの出来事が描かれているのがこの『傷物語』です。原作でのサブタイトルは「こよみヴァンプ」。3部作の劇場版アニメとして上映されました。 後に忍野忍(おしのしのぶ)と名乗ることになる女吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと暦の出会いや、暦が人とは少し違った身体を手に入れるまでの出来事が描かれています。また、ヒロインの1人羽川翼(はねかわつばさ)との出会いや友情を育む過程もこの作品に登場しました。 暦が怪異と関わることになる最初のきっかけは、キスショットとの出会いです。『傷物語』は「はじまり」の物語として重要なエピソードとなります。
2.『猫物語(黒)』(2012年)

春休みの間に仲を深めた阿良々木暦と同級生の羽川翼。高校3年生になってからのゴールデンウィーク期間中、暦は偶然親に殴られたという翼と遭遇します。そして、暦は翼の複雑な家庭環境を知ることになりました。 その後、翼は怪異の一種である「障り猫」と関わってしまい、取り憑かれてしまいます。彼女は見た目も変わり果て、人を襲うようになってしまいました。暦は彼女を救うために、膨大な知識を有した新種の怪異・ブラック羽川に立ち向かうことを覚悟するのです。 『猫物語(黒)』は、『傷物語』の「こよみヴァンプ」の後の出来事であり、『化物語』最初のエピソード「ひたぎクラブ」前の出来事となります。
3.『化物語』(2009年)

5月のある日、阿良々木暦は羽川翼とともに文化祭の準備をしていました。準備の最中、暦はそれまで話したこともないクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはらひたぎ)の秘密を知ってしまいます。 彼女はある日を境に体重と呼べるものを失ってしまっていたのです。その犯人は怪異の蟹でした。ひたぎに険悪な態度をとられながらも、暦は事件解決に乗り出していきます。 この一件を皮切りに、暦はゴールデンウィーク明けから文化祭までの間に八九寺真宵(はちくじまよい)、神原駿河(かんばるするが)、千石撫子(せんごくなでこ)と出会うことになります。そして、彼女たちが抱える怪異の問題を解決していくのでした。
4.『偽物語』(2012年)
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『偽物語』では『化物語』の後の夏休み中の出来事が描かれています。 阿良々木暦の大きい方の妹・阿良々木火憐(あららぎかれん)と小さい方の妹・阿良々木月火(あららぎつきひ)は正義の味方を自称していました。通っている中学では「ファイヤーシスターズ」という通り名を持つほどです。 2人は、学校に危険なおまじないを意図的に流行らせている貝木泥舟(かいきでいしゅう)を成敗するため彼と対決をしていくことになります。 さらに後半では、怪異専門のゴーストバスターである影縫余弦(かげぬいよづる)と斧乃木余接(おののきよつぎ)が現れ、月火の秘密が明らかに。 兄妹の絆が少し深まる、夏休みの日々が描かれています。
5.『傾物語』(2013年)

妹たちと怪異との出来事が起こった夏休みの最終日から始まるのがこの『傾物語』(かぶきものがたり)です。 夏休み最終日に阿良々木暦と忍野忍はひょんなことから過去へタイムスリップします。タイムスリップした先は11年前でした。 11年前のその日は、なんと幽霊となってこの世を彷徨うことになった八九寺真宵(はちくじまよい)の交通事故が起こるちょうど前日だったのです。そこで、暦と忍は事故から真宵を救えるのではないかと考えます。 過去を変えてしまうと大きなタイムパラドックスが起こるかもしれない。それでもなんとか真宵の運命を変えられないかと、暦たちが奮闘する姿が描かれます。
6.『鬼物語』(2013年)
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タイムスリップした『傾物語』の翌日、2学期がスタートした8月21日からの出来事が『鬼物語』です。 阿良々木暦が八九寺真宵と雑談をしていたところに突如「くらやみ」が現れました。暦は直感的に危機を察知し、なんとかその「くらやみ」から一時的に逃れることに成功します。 その正体が分からずにいると、暦の影で眠っていた忍野忍が目を覚まし「くらやみ」について語り出しました。 真宵の物語を軸に、忍ことキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが吸血鬼の王として君臨していた400年前の出来事が明らかになっていきます。
7.『猫物語(白)』(2013年)

『猫物語(白)』は『鬼物語』と同じく8月21日から始まる物語です。阿良々木暦は『鬼物語』で「くらやみ」から逃げることになり、学校では行方不明という扱いになっていました。 そんな中、羽川翼は虎の怪異に出会い、その後実家が全焼してしまいます。翼は住む家を失い、友人らの家を転々とする生活を送ることになりました。その頃から、翼は不可解な記憶の欠落があることに悩むようになります。 『猫物語(黒)』や『化物語』でも決着がつかなかった、翼と家族との問題についに決着がつくエピソードです。
8.『終物語(中)』(2015年)
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アニメ『終物語』の7話から12話にかけて放送された「しのぶメイル」が原作の中巻にあたるエピソードです。2学期開始直後から続く阿良々木暦と忍野忍の一連の出来事についに決着がつきます。 『鬼物語』で語られた400年前の出来事に関わる、とある事件が起こりました。暦は半年ぶりに人間の身体に戻っていましたが、忍のために奮闘することになります。 時系列的には、『猫物語(白)』の後半とほぼ同時進行です。忍に関する話をまとめて追いたい場合は、『猫物語(白)』より先にこちらを観てもいいかもしれません。今回は『猫物語(白)』のほうが先に制作されていたため、この順番にしています。
9.『終物語(上)』(2015年)

アニメ『終物語』の1〜6話までは、2学期に入って少し経った10月下旬の出来事です。このエピソードには、新キャラクターの忍野扇(おしのおうぎ)が登場します。 扇は阿良々木暦の高校に10月になってから転校してきた1年生です。暦は後輩の神原駿河(かんばるするが)を介して彼女と知り合うことになりました。扇と語り合うなかで、2人は学校内の隠し部屋にたどり着きます。 その部屋に入ると、時間は止まり、部屋から出ることもできなくなってしまいました。原因が分からないなか、暦は扇に対して自分の身に起きた2年前の事件を語りだします。
10.『囮物語』(2013年)

『囮物語』は、10月の終わりから11月にかけての出来事が描かれています。『化物語』のヒロインの1人・千石撫子をメインとした物語です。 撫子はこの頃、やけに白い蛇を目にするようになっていました。やがて「クチナワ」という白い蛇からある頼み事をされます。その頼みを叶えてあげた撫子は、そのまま蛇神の怪異へと変身してしまいました。 暴走する怪異を止めるため、阿良々木暦は事件解決に乗り出すことに……。撫子と新たな怪異をめぐる事件が描かれています。
11.『恋物語』(2013年)

セカンドシーズンの最後の物語である『恋物語』は、千石撫子が蛇神の怪異となった11月から年明けまでのエピソードです。 撫子は小学生の頃から、同級生の兄である阿良々木暦への密かな恋心を抱いていました。しかし、彼には戦場ヶ原ひたぎという恋人がいたのです。 恋心をこじらせた撫子は、暦を殺そうとします。しかし、恋人である戦場ヶ原ひたぎが取引をもちかけ、なんとか4ヶ月間の猶予をもらいました。 その間に、ひたぎはかつて自身を騙した詐欺師の貝木泥舟に撫子を騙す依頼をします。貝木の視点で撫子とひたぎ、そして暦との恋の物語が描かれている作品です。
12.『憑物語』(2014年)

ファイナルシーズンの1作目『憑物語』は、2月中旬の出来事を描いています。 吸血鬼の眷属(けんぞく)である阿良々木暦は、これまでの怪異との戦いの中で幾度も吸血鬼の力を使ってきました。そのせいで、暦の身体自身に変化が生じ始めていたのです。 暦は、怪異の専門家である影縫余弦(かげぬいよづる)と斧乃木余接(おののきよつぎ)に診てもらうことになりました。その結果、暦自身が「生まれつきの吸血鬼」に変化しつつあることが分かります。 暦は、これから力を使わずに生きていこうと決意しました。そこに後輩の神原駿河と一緒にいた暦の妹2人が誘拐されたという知らせが入るのでした。
13.『暦物語』(2016年)

『暦物語』は、阿良々木暦が高校3年生になった4月から翌年の3月までを1話1ヶ月の形で振り返る作品です。 本編のラストスパートに入る前に作中での1年間の出来事を振り返りつつ、これまで描かれていなかった出来事も新たに描かれています。 『暦物語』は原作においても『憑物語』のあとに発表された作品です。アニメ版でもこのタイミングで観るのがちょうどいいでしょう。 12話のエピソード「こよみデッド」では3月の大学受験の日の出来事が描かれています。その日、暦を待っていたのは怪異の専門家の元締めである臥煙伊豆湖(がえんいずこ)でした。彼女は暦の死を言い渡しますが……。
14.『終物語(下)』(2017年)
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『暦物語』の「こよみデッド」での出来事によって、暦は地獄にたどり着きます。『終物語(下)』は暦の地獄での出来事が描かれている作品です。アニメ版では2夜連続2時間スペシャルという形で放送されました。 暦は地獄で八九寺真宵と出会い、そこで自分が地獄にいる理由を知ることになりました。すべての「はじまり」が解き明かされる、という内容です。他にも、戦場ヶ原ひたぎとの高校最後のデート、そして謎の転校生・忍野扇との決着が描かれています。 目まぐるしく過ぎ去っていった暦の卒業までの物語です。本編としては締めくくりのエピソードとなります。
15.『続・終物語』(2019年)

この『続・終物語』はおまけとして制作されたファイナルシーズンの最終作です。いろいろなことが起きた阿良々木暦の高校3年がついに幕を閉じます。 卒業式の翌日、暦はあらゆるものが逆になってしまう鏡の世界に入り込んでしまいました。どうにか元の世界に戻ろうと奔走する暦の姿が描かれます。 物語中にはこれまで登場したサブキャラクターがすべて登場。1話限りで登場しなくなってしまったキャラクターたちも登場するため、シリーズファンは同窓会のような気分で楽しめる作品でしょう。
16.『花物語』(2014年)

セカンドシーズンのひとつ『花物語』が、時系列としては最も進んでいます。阿良々木暦たちはすでに卒業しており、ヒロインの1人である神原駿河が3年生に進学してからの春の物語です。 阿良々木暦に怪異から救ってもらってから11ヶ月後、駿河は「悪魔様」の噂を聞きつけその真相を探ります。たどり着いた先にいたのは、バスケットボールでの中学時代の宿敵・沼地蠟花(ぬまちろうか)でした。 セカンドシーズンのなかで唯一、時系列が違うこの『花物語』はアニメ放送時もセカンドシーズンの他作品とは別に一挙放送されました。 暦たちが卒業してからの話なので、時系列で観る場合、最後に観るのがおすすめです。
アニメ「〈物語〉シリーズ」の放送順
ここまでアニメ「〈物語〉シリーズ」の時系列、あらすじを見てきましたが、本作はもちろん放送順でも十分楽しむことができます。 下の表は放送順になっているので普通に放送順でみたいという方は是非参考にしてください。
2009年 | 『化物語』 |
---|---|
2012年 | 『偽物語』 |
2012年 | 『猫物語(黒)』 |
2013年 | 『猫物語(白)』 |
2013年 | 『傾物語』 |
2013年 | 『囮物語』 |
2013年 | 『鬼物語』 |
2013年 | 『恋物語』 |
2014年 | 『花物語』 |
2014年 | 『憑物語』 |
2015年 | 『終物語(上)』 |
2015年 | 『終物語(中)』 |
2016年 | 『暦物語』 |
2016 | 『傷物語』 |
2017年 | 『終物語(下)』 |
2019年 | 『続・終物語』 |
アニメ「〈物語〉シリーズ」は放送順・時系列順で繰り返し楽しめる
今回は「〈物語〉シリーズ」を時系列順で観るならどの順番がいいのかと、時系列のあらすじについて詳しく紹介しました。時系列で観た場合、人間関係や事件の成り行きがわかりやすくなるでしょう。一方で、原作順やアニメ放送順で観るのもまた違った味わいがあります。 何周しても楽しめる作品なので、自分なりの「〈物語〉シリーズ」の楽しみ方を探してみてくださいね!