大人向けおすすめアニメランキング【過激?難解?】

2018年6月25日更新

アダルトな雰囲気を持つ過激な作品から、難解で考えさせられる作品まで、様々な種類が存在する大人向けアニメ作品。今回は著名な作品からちょっとマイナーな作品、知る人ぞ知る傑作まで、バラエティー豊かな大人向けのアニメ25作品をランキングしました。

おすすめの大人向けアニメ25本をランキング形式でご紹介!

「アニメは子供だけのもの」といわれることがありますが、これは完全な誤解です。アニメーションの黎明期、映画館に足を運んだ観客の多くは大人でした。大人向けの実写作品と併映される短編アニメーションには、大人向けの作品が必要とされたのです。 TVアニメが生まれ、ゴールデンタイムに多数の子供向けアニメが放送されるようになって以降も、散発的に大人向けのアニメが制作されていました。中には映画倫理委員会から成人指定を受けた映画も存在します。当然ながら、成人指定の作品が子供向けであるはずがありません。 近年では深夜アニメの普及に伴い、大人向けのアニメのほうが多い状況が続いています。作品数が多すぎて、どのアニメを見ればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか? 今回はそんな方のために、数ある大人向けアニメ作品の中から、特におすすめの25作品をピックアップしてランキングにしてみました。

25位:複雑な世界観を複雑な構成で描く『ガサラキ』

1998年から1999年にかけてテレビ東京系列にて放送。『装甲騎兵ボトムズ』を産んだ高橋良輔監督・サンライズ制作のタッグによる作品となっています。 自衛隊の協力を得て新型兵器を開発する豪和インスツルメンツが開発した二足歩行兵器、タクティカルアーマーがメインとなるロボットアニメです。シャーマンの能力を買われてタクティカルアーマーの開発に従事する少年、豪和ユウシロウを主人公とし、日米の戦争と謎の力ガサラキを巡る思惑、そして過去の歴史が交錯します。 本作の特徴は、ユウシロウを中心とした現在の物語や、平安時代を舞台にした過去のストーリーといった複数の話が複雑に絡み合う構成です。群像劇を意識したこの構成は、どの話も1話で完結しないことや、個々のストーリーに明白な区切りがないことから、最終話まで見なければ理解出来ない難解なものとなっています。 その分、一気に伏線が回収される終盤は見ごたえ十分です。

24位:過酷な運命が話題に『魔法少女まどか☆マギカ』

2011年にTBS系列にて放送された魔法少女アニメです。メインスタッフは監督・新房昭之、キャラクター原案・蒼樹うめ、脚本・虚淵玄、制作・SHAFT。2013年には続編映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』も公開されました。 主人公・鹿目まどかが謎の転校生・暁美ほむらから魔法の使者・キュゥべえを助けるところから物語は始まります。人を襲い、絶望を振りまく魔女と、願いを叶える代わりに魔女と戦い続ける運命を背負う魔法少女の戦い。そして、魔法少女が背負う過酷すぎる運命の数々。魔法少女アニメとは思えない凄惨な戦いや、魔法少女たちの行末、主人公である鹿目まどかがなかなか魔法少女とならない展開などが話題を呼びました。 大人向けのダークな世界観を持ったファンタジーです。魔法少女の絶望的な運命を紡ぐ物語が、深く心に突き刺さる強烈な作品となっています。

23位:セクシーなアニメならこれがおすすめ!『sin 七つの大罪』

2017年にUHFアニメとして放送。よしもときんじが監督・ストーリーコンセプト・シリーズ構成を担当し、アートランドとティー・エヌ・ケーが共同で制作しました。 本作の主人公は神に背き、傲慢の罪を背負って地獄に堕とされた大天使のルシファー。地獄で七つの大罪を司る魔王たちに破れた彼はその力を封印されて地上に降り立ちます。ルシファーは自身を慕う魔王であるレヴィアタンと、女子高生・十束真莉亜を連れ、傲慢の魔王として魔王たちへの逆襲すべく旅に出ます。 本作の原作は、ホビージャパンが販売するオリジナルフィギュアです。ホビージャパンによるフィギュア主導のメディアミックス作品はセクシーさを売りにしたものが多いのですが、本作はその中でも特に過激なものとなっています。 露出度の高い衣装や女性同士の耽美的なシーンの数々など、過激でセクシーなシーンが満載の作品です。

22位:アニメ業界を赤裸々に描いた傑作『SHIROBAKO』

2014年から2015年にかけてUHFアニメとして放送された作品です。監督・水島努、シリーズ構成・横手美智子、制作・P.A.WORKS。P.A.WORKSが展開するお仕事シリーズの一作です。 本作はアニメ制作の現場を描いています。タイトルのSHIROBAKOも、番組制作会社がテレビ局に納品する完成映像を指す業界用語、白箱から取られました。 主人公は、アニメ制作会社に就職し制作進行となった宮森あおい。スタッフの過労や退社、下請け構造の難点など、業界の内情と過酷さが描かれています。 1日単位で設定された制作状況の推移などの緻密な描写が多く、アニメ会社自らが描く本格派の業界ドラマとして、アニメ業界に興味のある視聴者だけでなく業界内からも注目されました。また、社会人なら誰もが経験する苦労や挫折に直面するキャラクターに共感する視聴者も多かったといわれています。

21位:表現規制に下ネタで挑む!『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』

2015年に放送されたUHFアニメ。監督・鈴木洋平、シリーズ構成・横谷昌宏、アニメーション制作・J.C.STAFF。原作は赤城大空執筆の同名ライトノベルです。 性的な言葉、すなわち下ネタを禁止する公序良俗健全育成法が施行された日本を舞台に、下ネタテロ組織SOXのメンバーによる「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」への挑戦が描かれます。 タイトルとは裏腹に、本作には下ネタが多数登場します。理由は先述の通り、退屈な世界を破壊しようとするSOXメンバーの戦いが作品のメインとなっているから。非常に過激な下ネタの数々が登場する理由を用意しつつ、表現規制や心理的抑圧の是非を真正面から問う世界観は圧巻です。 映像や音声を絡めて原作以上に過激になった下ネタの数々は強烈の一言につきます。

20位:丁寧に描かれる異世界に魅了される『十二国記』

2002年から2003年にかけて、NHKBS2(現在のBSプレミアム)にて放送。監督・小林常夫。 小野不由美の手がける同名のファンタジー小説を原作としており、脚色は1話から40話を會川昇、41話から45話を藤間春夜が担当しました。神仙や妖魔が存在し、12の国がある異世界を舞台とした歴史物の趣が強いストーリーとなっています。 海外ファンタジー小説を参考に、東洋の雰囲気を色濃く絡めた唯一無二の世界観と、その中で描かれる複雑な人間や国家の関係が特徴的な骨太のハイ・ファンタジーアニメです。各原作の長さに合わせ、きっちり長めの話数を割いた丁寧な構成でストーリーをまとめているのも大きな魅力といえます。

19位:元気あふれる和製カートゥーン!『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』

2010年にUHFアニメとして放送。制作・GAINAX。監督の今石洋之とキャラクターデザインの錦織敦史のタッグは熱血ロボットアニメ『天元突破グレンラガン』で有名です。その他、製作スタッフの多くが『天元突破グレンラガン』から続投しています。 悪魔の町ダテンシティに降り立った二人の天使、パンティとストッキング姉妹を中心に、新婦のガーターベルトや子犬のチャックらダテンシティの面々の巻き起こす騒動を描く、活気あふれるスラップスティックコメディーです。 『シンプソンズ』を始めとした大人向けカートゥーン(海外アニメ)を参考に製作された作品です。デフォルメの効いたキャラクターたちが繰り広げる放送コードギリギリの下ネタを中心とした過激なやり取りが元気のいい笑いを届けてくれます。

18位:アニメで描かれるフィルム・ノワール『Phantom ~Requiem for the Phantom~』

2009年にテレビ東京系で放送。制作・ビィートレイン、監督・真下耕一、シリーズ構成・黒田洋介。原作はニトロプラスのR-18ゲーム『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』。 海外旅行中に暗殺者としての才能を見出され、犯罪組織であるインフェルノに攫われた日本人男性・玲二。記憶を消去され、インフェルノの誇る最高の暗殺者アインに激しい訓練を施された玲二は、インフェルノの暗殺者ツヴァイとして暗殺をこなしながら、組織に従う以外の生き方を模索し始めます。 真下が得意とするガンアクションアニメの一作。フィルム・ノワールに類するクライムアクション的な側面が強く、犯罪組織内部での権力闘争や追っ手が迫る逃避行など、ギャング・ヤクザ映画のエッセンスもふんだんに盛り込まれています。衝撃的で多様な解釈が可能なラストシーンは大きな議論を呼びました。

17位:もしも人間とよく似たアンドロイドが社会にいたら?『イヴの時間 劇場版』

2010年に公開された映画作品。制作はスタジオ・リッカ。原作をはじめ、脚本、絵コンテ、演出、監督、3DCG、撮影、編集、音響監督の主要役職9つを吉浦康裕が1人で手がけました。2008年から2009年にかけて公開されたwebアニメ『イヴの時間』を再編集し、新作シーンを加えてブラッシュアップした完全版として制作されました。 アンドロイドが実用化されて間もない時代。アンドロイドは様々な社会問題をもたらし、アンドロイドは頭上にリングの表示を義務付けられるなど、様々なルールに縛られています。作品の主な舞台は、社会的な人とアンドロイドを区別しないというルールを設けた喫茶店・イブの時間です。 主人公の向坂リクオがアンドロイドとの関係に悩む中で、自分の感情や社会との付き合い方に折り合いをつけていくという哲学的なストーリーが印象的な作品となっています。

16位:まるで昼ドラのような愛憎劇『WHITE ALBUM』

2009年にUHFアニメとして放送された作品。原作はLeafがリリースした同名のR-18ゲーム。監督は吉村明(1話から13話)・吉田泰三(14話から26話)、全話の脚本を佐藤博暉が担当しました。 舞台は1986年。藤井冬弥は新人アイドルの森川由綺と恋人関係にでしたが、由綺は仕事が忙しく、すれ違いが続きます。そんな彼に接近してきたのは由綺の先輩、緒方理奈。冬弥は理奈と浮気関係に陥ってしまい……。 浮気とすれ違いをテーマにしたアニメです。主人公は優柔不断な性格で、ズルズルと理奈との関係を継続してしまいます。 ドロドロとした昼ドラ的展開が好きな方におすすめの作品です。

15位:ゾンビ映画の遺伝子を受け継ぐ怪作!『学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD』

2010年に放送されたUHFアニメです。監督は荒木哲郎、シリーズ構成は黒田洋介。アニメーション制作はマッドハウス。佐藤大輔原作・佐藤ショウジ作画の同名漫画を元にしています。 授業をサボりがちな高校生・小室孝は、校門の前に現れた不審者に教師が噛まれるのを目撃する。教師は噛み付くことで感染する生ける屍「奴ら」となり、他の生徒や教師に噛み付いて仲間を増やし始めます。 孝は友人の井豪永、永の恋人の宮本麗と共に逃走を図りますが、永が「奴ら」に噛まれてしまったため、やむなく永を殺害する事に。孝と麗は学内で仲間を作り、学園から脱出。過酷なサバイバルをはじめます。 スプラッター映画の定番、ゾンビ物のアニメです。スプラッター映画のお約束であるエログロやゴア描写とアニメならではのスタイリッシュなアクションが融合しており、見ごたえは十分です。

14位:等身大の働く女性の姿が魅力『働きマン』

2006年にフジテレビ系列・ノイタミナ枠にて放送。制作はぎゃろっぷ。監督は小野勝巳、シリーズ構成は大島里美が担当しました。原作は安野モヨコによる同名漫画となっています。 主人公の松方弘子は28歳・独身の雑誌編集者。日夜雑誌づくりに悪戦苦闘し、寝食も忘れ、恋人ともなかなか会えない日々にジレンマを抱えながらも、仕事に燃える「働きマン」として頑張ります。 働く女性をテーマにした作品です。いざ仕事となれば猛烈に働く仕事人間、「働きマン」として奮闘する一方、日々の生活に悩む弘子の姿はどこにでもいる等身大の社会人女性として共感を呼びました。女性を中心とした大人向けアニメを放送するノイタミナで放送された作品群の中でも、特に社会人向けの趣が強い作品となっています。

13位:音楽が彩る青春!『坂道のアポロン』

2012年にフジテレビ系列・ノイタミナ枠にて放送された作品です。MAPPA・手塚プロダクションによる共同制作。監督・渡辺信一郎、脚本・加藤綾子、柿原優子。小玉ユキによる同名漫画が原作となっており、小玉ユキは最終話に原画スタッフとしても参加しています。 1966年、ピアノが得意な西見薫は長崎県佐世保市の高校に父親の仕事の都合で転校します。同じクラスになった川渕千太郎をきっかけにジャズの魅力にハマった薫は、ジャズピアノに挑んでいきます。 ジャズをテーマとした作品で、作品を彩る音楽が魅力の1つとなっています。高校生が主役ということで思春期の葛藤も描かれており、薫、千太郎の他、千太郎の幼馴染の迎律子、上級生の百合香、大学生の桂木淳一を交えての複雑な恋愛模様もまた見る者を惹きつけます。

12位:一目惚れした相手を探して地球へ!『FREEDOM』

2006年から2008年にかけてリリースされたOVA作品。サンライズ制作。メインスタッフは監督が森田修平、シリーズ構成が佐藤大・千葉克彦、キャラクター&メカニックデザインが大友克洋となっています。 23世紀。人類は月に移住しており、月の国家EDENでは科学技術の研究や地球への渡航に制限が加えられていました。社会に不満を持つ主人公・タケルは地球で撮られた写真に映る少女・アオに一目惚れし、地球を目指します。 単純明快なキャラクターたちに人類の移住に関する謎が絡み、星を飛び出す大冒険へスケールアップする作風と、大友克洋のスタイリッシュなデザインワークが魅力の作品です。

11位:100億円で現代に挑戦する男のドラマ『東のエデン』

2009年にフジテレビ・ノイタミナ枠にて放送されたアニメ。原作、監督、シリーズ構成を神山健治が担当、制作・Production IGです。2009年と2010年には続編となる劇場版全2作が公開されました。 日本に10発のミサイルが打ち込まれるテロ、迂闊な月曜日から3ヶ月。主人公、滝沢朗は何も身に着けずホワイトハウスの前に現れて逮捕されます。記憶を失っていた朗はホワイトハウスの前に偶然居合わせた森美咲と共に日本に帰国し、自分が100億円を使って閉塞状態にある日本を解放するセレソンゲームに参加させられている事を知ります。 現代日本の抱える少子高齢化や働かない若者、インターネットによる誹謗中傷をテーマとした非常に過激な作品です。神山は社会派のアニメ監督として有名ですが、本作は特に強烈で政治的なメッセージが込められているため、社会派ドラマが好きな方におすすめといえます。

10位:神秘的な世界観がおすすめの作品『ラーゼフォン』

2002年にフジテレビで放送されたロボットアニメです。原作・監督を出渕裕が手がけ、制作はBONESが担当しました。 全世界が消滅し、東京だけが奇跡的に生き残った世界。神名綾人は戦闘に巻き込まれ、何者かの声に導かれるまま神像・ラーゼフォンの奏者になってしまいます。 消滅したはずの東京の外の世界へと旅立った綾人。しかし、外の世界は東京と12年も時間がずれていました。果たして、この世界に何が起こっているのでしょうか? 隔絶された東京、ずれた時間、ラーゼフォンの正体など、複雑に設定が入り組んだアニメです。綾人が精神的に追い詰められる場面も多く、難解さを高めています。 しかし、単に難解なだけのアニメでもありません。時間と空間を超えた恋模様や、神としての力を持つ存在・ラーゼフォンの神秘的な描写など、見るものを引きつける魅力も多数含んだ作品です。

9位:広大な宇宙で自分を探す物語『プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ』

2003年から2004年にかけてNHK BS2(現在のBSプレミアム)にて放送された作品。監督・谷口悟朗、シリーズ構成・大河内一楼、制作・サンライズ。原作は幸村誠の同名コミックです。 人類が宇宙開発を進め、木星や土星の有人探査計画までいたろうとしている世界が舞台です。地上と宇宙を高高度旅客機で行き来し、宇宙ステーションや月面に多くの人が住んでいます。 主人公の星野八郎太は、宇宙企業テクノーラ社のサラリーマン。宇宙開発の影響で生まれた宇宙のゴミ、デブリを掃除するデブリ課に所属しています。より遠くの宇宙を目指す八郎太は、テクノーラ社を退社し、木星往還船フォン・ブラウン号の選抜試験合格を目指します。 宇宙を舞台に、八郎太が自分を探す物語です。しっかりした科学的考証も特筆に値します。

8位:大人向けアニメの代表格!『ルパン三世』

1971年に第1期、1977年に第2期、1984年に第3期、2015年に第4期が放送されたアニメ。原作はモンキー・パンチの手がける同名青年コミックです。劇場版やスピンオフ・TVスペシャルも複数存在する人気作品ですね。 アルセーヌ・ルパンを祖父に持つ、世界を股にかける大怪盗・ルパン三世を主役に据えたクライムアクションとなっています。ルパンの相棒の次元大介、峰不二子、石川五エ門、ルパンを追いかける警察官の銭形警部がレギュラーキャラとして登場し、スラップスティックなアクションやコメディーを展開します。 第2期を除き大人向けアニメとして制作された、まさにこの記事のためのような作品です。第2期も子どもから大人まで楽しめるファミリーアニメとして制作されているため、大人が見ても楽しめる作品になっています。 特に本格的な大人向けとして制作された第1期と、現代的な映像が魅力な第4期がおすすめです。

7位:世界を取り巻く数々の謎が話題に『新世紀エヴァンゲリオン』

1995年から1996年にかけて放送されたロボットアニメ。制作・ガイナックス、監督・庵野秀明。1997年には完結編となる劇場版、2007年からは本作をリビルドした『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』が公開されています。 世界人口の半分が死滅させた災害・セカンドインパクトから15年後、人類の敵である使徒が出現。碇シンジは特務機関NERVの最高司令官であり、父親でもある碇ゲンドウから汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機のパイロットになるよう命じられます。 父に反発しながらも、人類の敵・使徒に対処するためエヴァンゲリオンに乗り込むシンジ。その裏には、「人類補完計画」をすすめるゼーレの思惑がうごめいており……。 主人公を極限まで追い込む苛烈な展開と、考察好きを魅了した作品世界を構成する様々な謎、そして説明不足に終わった最終回と破滅的なラストを迎える劇場版が多くの大人を引きつけました。

6位:そのクオリティーはまさに芸術!『蟲師』

2005年から2006年に第1期、2014年に第2期が放送されたアニメです。監督・シリーズ構成を長濱博史が勤めました。原作は漆原友紀執筆の同名コミックです。 動物でも植物でもない不思議な存在、蟲。蟲を引き寄せる体質を持ち、蟲に関する知識を活かして問題の解決や病気の治療を行う蟲師を営むギンコを主人公に、蟲によって引き起こされる様々な出来事を描く1話完結の作品となっています。 近代日本を思わせる世界観と丁寧な演出、架空の存在である蟲を生き生きと表現する美しい作画が大きな特徴となっている作品です。その芸術性が多くの視聴者に受け入れられ、日本のメディア芸術100選(2007年)SUGOI JAPAN Award2015(2015年)で共に第6位に選ばれました。

5位:ハリウッドに影響を与えた傑作『AKIRA』

1988年に公開された映画作品。原作漫画を執筆していた大友克洋が自ら監督と脚本を担当。総セル画枚数15万枚、声優の演技を先に収録するプレスコ方式を採用し、通常のフィルムよりも高画質な70mmフィルムを使用するなど贅沢な体制で作られました。 世界大戦で荒廃した日本の首都・ネオ東京。金田正太郎は弟分の島鉄雄とバイクで暴走中、超能力者の少年と遭遇します。少年を避けきれず事故を起こした鉄雄は、これをきっかけに超能力者に覚醒。最高の超能力者・アキラに興味を持ち、暴走を始める鉄雄を止めようとする金田は鉄雄の後を追い始めます。 隅々までこだわって作られた先進的でスタイリッシュな映像は、日本国内のみならずハリウッド映画にまで影響を与えました。金田と鉄雄の小気味よいやり取りも面白さの1つです。

4位:ハードボイルドなガンアクションが魅力『BLACK LAGOON』

2006年に放送。監督・シリーズ構成は片渕須直、制作はマッドハウス。広江礼威執筆の同名青年コミックを原作としています。2010年から2011年にはOVAが発売されました。 犯罪都市・ロアナプラが作品の舞台とし、荒事を請け負う運び屋など、裏社会の人々を描いたクライムアクションです。主役は海賊・ラグーン商会の起こした事件に巻き込まれ彼らの仲間となったロック。ラグーン商会のボス、ダッチやガンマンのレヴィ、マフィアのボス・バラライカなどの悪人たちの犯罪や抗争が描かれます。 マフィア映画を思わせる裏社会の闘争や、息もつかせぬ迫力のアクションが展開される大人向けの作品です。好戦的な悪人たちのかわす洋画のような台詞回しもいい味を出しています。

3位:不確かな現実に疲れたあなたにおすすめ『シリアルエクスペリメンツ・レイン』

1998年放送。監督・中村隆太郎、シリーズ構成・小中千昭。制作はトライアングルスタッフです。同時期に発表された同名のゲーム作品とはパラレルの関係にあり、登場人物・ストーリー共に大きく異なっています。 コミュニケーション用コンピューターネットワークが発達した時代、主人公の岩倉玲音は同じ学校の生徒ですでに自殺しているはずの四方田千砂からのメールを受信します。これをきっかけに見えないはずのものが見えるようになった玲音は、大型のネットワーク端末を入手して電脳世界へと足を踏み入れます。 本作の舞台はネットワークが高度に発達した社会となっており、仮想世界と見分けがつかなくなった現実世界の中で、キャラクターたちは不確かな現実に混乱し、自分という存在のあり方に悪戦苦闘を続けます。非常に難解な作品であり、哲学的な作品に仕上がっています。

2位:そのアダルトさから放送が中断された『COWBOY BEBOP - カウボーイビバップ』

監督・渡辺信一郎、シリーズ構成・信本敬子、制作・サンライズ。1998年にテレビ東京で一部が放送され、1999年にWOWOWにて全話が放送されました。 近未来の太陽系を舞台に、宇宙を旅する賞金稼ぎ・スパイク一行の活躍を描く作品です。粋な台詞に洗練された映像、ハードボイルドでアダルトな作風が特徴となっています。 ジャズやブルース、更にはテクノなどの多彩な音楽をBGMに配し、音楽面からも独特な雰囲気を作り出したのも本作の特筆すべき点の1つです。世界的に評価が高く、キアヌ・リーブス主演の映画化プロジェクトが報じられたこともありました。 そのアダルトなテイストが問題となりテレビ東京での全話放送が叶わず、放送局を移す措置が取られる事となりました。まさに大人の視聴者におすすめの作品です。

1位:機械の体が自我を暴き出す『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』

1995年公開の映画作品。監督は押井守、脚本は伊藤和典、制作はProduction IG。士郎正宗の『攻殻機動隊』が原作です。 体を代替する機械である義体、人間の脳とコンピューターネットワークを直結する電脳化が普及し、高度情報化が進んだ社会。実力を持ってサイバー犯罪の操作やテロの抑止を行う公安9課、通称・攻殻機動隊に所属する草薙素子は、他人の電脳を乗っ取り犯罪を行うハッカー、人形使いを追っていました。同じ頃、義体がひとりでに動き出す事件が発生。人形使いと義体の暴走に隠された接点とは……? サイバーパンクの傑作の1つです。作品の鍵を握るのは、人間の自我を示す「ゴースト」という言葉。体を機械に置き換え、脳でさえネットワークを構成する要素の1つとなった本作の世界で、人形使いを追う素子が自我のあり方に悩み、考えていくという哲学的なテーマが描かれています。

バラエティ豊かな大人向け作品

懐かしの超人気作から、ちょっとだけマイナーな傑作までたくさんの大人向けアニメが存在する中から、特におすすめできる作品を25作品紹介しました。 ジャンルもお色気をメインにした作品や昼ドラと見まごうようなどろどろの愛憎劇、宇宙を股にかける痛快なアクションや大人の日常を描いた作品と多岐にわたっています。大人向けアニメの裾野の広さが現れた形です。 多くの作品が続編やスピンオフの製作された人気作となっており、すべての作品が傑出した評価を受ける名作たちです。ぜひともお気に入りの一本を探してみてください。