ロボット、アンドロイド、サイボーグの違いとは?登場する作品と共に解説!

2017年8月5日更新

皆様はロボットやアンドロイド、サイボーグといった単語の違いをご存知でしょうか? 他にも、AI、ミュータント、クローンなどの言葉もSF映画でよく耳にするものの、しっかりした意味は意外と知られていません。今回はそんなSF用語の意味を解説します。

ロボット、アンドロイド、サイボーグの違いを知っていますか?

SF映画で頻繁に使用される単語、「ロボット」「アンドロイド」「サイボーグ」。よく似た言葉として使われるため、これらの違いを具体的に答えられない方も多いのではないでしょうか? また、SF映画には「AI」「ミュータント」「クローン」などもよく登場します。これらも聞いたことはあっても、詳しい意味は知らない方が多く見られる単語です。 今回は、意外と知らないこれらの単語の違いを解説するとともに、より深く違いを学べる関連作品もご紹介いたします。映画を楽しみつつ、言葉の持つニュアンスの違いを感じてみましょう。

ロボットとは

【人の代わりに作業を行う機械か、人の形をした機械や乗り物】

ロボットは、人の代わりに作業を行う機械を意味します。20世紀に作られた造語で、ゴーレム(作った者の命令で働く人形)の伝説に着想を得たものです。 人の形をしていない機械も、人の代わりに作業を行うものはロボットとされます。その一方、アニメに出てくる巨大ロボットのように、人の姿を模した機械や乗り物を指す単語としても用いられます。 まとめると、「人の代わりに作業を行う機械か、人の形をした機械や乗り物」という定義になります。非常に定義が広いため、後述するアンドロイドの一部もロボットに含まれます。また、人の代わりに作業を行うため、AIが搭載されたものも存在します。 ロボットを知るのに最適なのが2013年公開の映画『パシフィック・リム』。本作では人間が操縦する巨大人型ロボットが活躍します。アンドロイドやAIの要素を含まないロボットがどのようなものかがよく分かる作品です。

アンドロイドとは

【人に似せて作られた存在】

アンドロイドの定義は「人に似せて作られた存在」です。人型ロボットや人造人間の他、かつてはゼンマイで動く人形もアンドロイドとされていました。 アンドロイドとロボットの一番の違いは形です。アンドロイドは人型のみを指すため、人とは違う形の産業用ロボットはアンドロイドに分類されません。 また、どのような方法で作られても、人に似せたものであればアンドロイドとされます。人型の人工生命体は、ロボットではありませんがアンドロイドに含まれます。 アンドロイドが関連する作品には『ブレードランナー』が挙げられます。原作はアンドロイドに着目した小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』。 映画内でのアンドロイドは機械と間違われないよう「レプリカント」と称されていますが、内実は原作同様、人に似せて作られたアンドロイドとなっています。主人公デッカードの目を通し、レプリカントの人間らしさを感じることができる名作です。

サイボーグとは

【生き物と機械を融合させたもの】

サイボーグの意味は「生き物と機械を融合させたもの」となっています。身近な例では不全に陥った臓器を代替する人工臓器がサイボーグ技術です。 映画では、体の一部を機械化させた存在をサイボーグと呼びます。その定義上、純粋に培養された人工生命体や、完全に機械のみで作られたロボットはサイボーグに含みません。 科学が発達した世界を描くSF作品では、体のどこまでを残していればサイボーグと呼べるのかの境界が非常に曖昧。作品によっては人体の一部を流用しただけのロボットをサイボーグと呼び、この境界の曖昧さを物語のエッセンスとして巧みに扱うものもあります。 サイボーグについて学べる作品は『攻殻機動隊』シリーズ。体を極限まで機械に置き換えるサイボーグ技術「義体化」が登場し、義体化が抱える問題や利点と欠点、義体化しても残る人間らしさなど、サイボーグ技術のもたらす様々な面が描かれています。

AIとは

【人工知能】

近年現実でも耳にする機会が増えたAIは、生物が持つ考える力、知能を人工的に生み出す「人工知能」を指す言葉です。その為、物事に単純な反応を示すだけのものは、知能を持つように見えてもAIには含まれないとされます。 何らかの行動を計算によって自ら決めるコンピュータープログラムもAIに含まれます。2017年まで行われていた将棋の電脳戦では、将棋を指すAIが人間と繰り広げる戦いに注目が集まりました。 映画では、コンピューターやアンドロイド、ロボットが持つ機能の1つとして登場することが多いAI。それらの中でも特にAIに焦点を絞った作品が『A.I.』です。 主人公は人を愛するAIを持ったロボット、デイビッド。彼は持ち主であるモニカを永遠に愛するようにAIを制限されますが、モニカに捨てられてしまいます。 高度な人工知能をどう受け入れるべきなのかについて、深く考えさせられる作品です。

ミュータントとは

【突然生まれた通常とは異なる個体】

ミュータントとは突然変異体を指す英語です。書いて字のごとく、突然生まれた通常とは異なる個体のことを指す単語です。 映画などのフィクションでは、何らかの異常で発生した怪物や、生まれながらに超能力を持つ人間のこともミュータントとされます。通常の突然変異体との違いは、架空の技術や要素によって誕生したかどうかです。 ミュータントが効果的に扱われているのが『X-MEN』シリーズです。同作に登場する超能力者はミュータントとされており、人々から危険視されています。 これは、『X-MEN』が製作されているアメリカにおけるマイノリティへの迫害を、架空の存在になぞらえることで不必要に人を傷つけることなく描くための手法だとされています。単なる超人ではなく、奇異の目で見られるミュータントとして超能力者を描くことで、虐げられる超能力者という描写にリアリティを与えているのです。

クローンとは

【全く同一の遺伝子構成を持つ生物】

クローンとは全く同一の遺伝子構成を持つ生物を意味します。一般的には原始的な生物が繁殖する際の性質として知られる言葉です。 ニュースや映画では、もっぱら同じ遺伝子構成を持った動物を人工的に生み出すクローン技術や、クローン技術で生みだされた存在を指して用いられます。 クローンを題材とした映画のおすすめは『シックス・デイ』です。自身と家族のクローンに生活を乗っ取られた主人公アダムが、自分たちのクローンが作られた理由と黒幕を探るための戦いに身を投じます。自分と寸分たがわぬ存在に対する恐怖感を体験しつつ、気軽に楽しめる映画です。 ややこしい印章の強いSF映画も、用語の意味を知ることで一気に理解しやすくなります。この記事が、SF映画をより楽しむための一助となれば幸いです。