2020年1月14日更新

壮大な宇宙を描いたおすすめ映画18選【2020最新版】

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オデッセイ、マットデイモン
©2015 Twentieth Century Fox Film

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人間の空想をかき立てる、宇宙を舞台にしたおすすめ映画

これまで数限りなく製作されている、宇宙をモチーフにした映画。といっても、古くは1902年のジョルジュ・メリエス脚本・監督のサイレント映画『月世界旅行』や、1977年の初公開以来一大ブームを巻き起こした「スター・ウォーズ」シリーズなど、その切り口もさまざまです。 宇宙船での旅や惑星での体験、はては異星人との遭遇や対決といった空想を元に描いた作品や、科学的考証に基づいたリアリティあふれる作品などなど、映画作家としてのセンスを十二分に活かせるジャンルとも言えます。 この記事では宇宙を舞台としたおすすめの映画を紹介します。

1.『2001年宇宙の旅』(1968)

1.スタンリー・キューブリック監督による1968年の作品。人類の歴史と宇宙を描く。【1968】

tromboy18 まだ中1だった自分に強烈なインパクトを与えた作品。自分が映画や宇宙に深く興味を持つきっかけとなりました。今見てもまったく色褪せない映像やストーリー、台詞の少なさ、そしてクラシックしか使用しない劇伴、正にSF映画の金字塔かと。冒頭のR・シュトラウス作曲「ツァラトゥストラはかく語りき」はあまりにも有名。

2001年、木星行きの宇宙船ディスカバリー号に搭乗するボウマン船長とプール飛行士は、船の中枢を司るコンピューターのHAL9000に操作を託し、変わり映えのしない日々を過ごしていました。ところがそのHAL9000が突如反乱を起こし、ボウマンたちの抹殺を企てます。 宇宙船内で起こる人間とコンピュータの戦いを、当時としては斬新な特撮技術とクラシックを交えた音楽で描きました。監督のスタンリー・キューブリック自身「1度見ただけでは分からない」と語るように、その難解な内容も相まって、その後のSF作品に多大な影響を及ぼしました。

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2.『未知との遭遇』(1977)

多発するUFO遭遇事件と人類と宇宙人のコンタクトを描くスピルバーグ作品

HIROY000 今から37年くらい前の作品だけど普通に見れる。スピルバーグ監督がどれだけ凄いかがわかる。UFOが雲から出るシーンや最後のシーンの映像が美しい。そして音で宇宙人と コミュニケーションを取るシーンは素晴らしいかった。

第2次世界大戦時の戦闘機がメキシコで見つかるなど、世界各地で奇妙な出来事が相次ぎます。そんな中、UFOを目撃した電気技師のロイはそれが真実だと確信、家族の反対を押し切って独自で調査を勧めます。 『ジョーズ』でヒットメーカーとなったスティーヴン・スピルバーグが、人類と異星人との遭遇を描き、大ヒットしたSF大作。クライマックスで巨大な宇宙船が飛来するワイオミング州のデビルズタワーは、有名観光スポットとなりました。1977年の初公開版、80年に再編集された特別版、98年に再々編集が行なわれたファイナル・カット版の3バージョンがあります。

3.『惑星ソラリス』(1977)

謎の惑星ソラリスで科学者が見た生命の尊厳

海と雲に覆われた未知の惑星ソラリスを調査していた宇宙ステーション・プロメテウスとの通信が突如途絶えます。調査のためにプロメテウスに到着した心理学者クリスが見たのは、友人の自殺死体に恐怖に怯える生存者2人の姿でした。そして調査を続けるクリスも、数年前に死んだ妻ハリーの姿を見るようになります。 旧ソ連を代表する巨匠アンドレイ・タルコフスキーが、極限状況に置かれた人間を描いたSF作品。公開当時に『2001年宇宙の旅』へのロシアからのアンサーフィルムと称されたり、2002年にはスティーヴン・ソダーバーグがリメイクするなど多大な影響を及ぼしました。未来都市の風景として東京の首都高が使われているのも特徴です。

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4.『エイリアン』(1979)

SFホラーの原点、謎の異性物に遭遇した宇宙船クルーの恐怖

地球への帰還途中だった宇宙船ノストロモ号は謎の信号を受信、その発信元である星に向かいます。しかし、その星にいた異星生物が一人のクルーに張り付いたことから、次々と乗組員に襲いかかっていくのでした……。 1970年代後半に起こったSF映画ブームの中で誕生した、今なお製作されるSFホラーの原点ともいえる作品。様々な亜流作品が生まれていますが、監督のリドリー・スコットも、本作を再編集したディレクターズ・カット版や、前日譚に当たる『プロメテウス』、『エイリアン コヴェナント』を発表しています。

5.『サイレント・ランニング』(1979)

植物を愛する男が宇宙で企てたエコテロリズム

地球全体が人工的に管理された未来。植物学者のローウェルは、宇宙船バレーフォージ号内に作られたドームで、わずかに残された植物の標本を栽培するという計画に就いていました。しかし、地球から計画をストップし、全ての植物を破棄せよとの命令が下ります。植物を愛するローウェルは命令に背き、同僚クルー達を殺害して逃亡するのでした。 『2001年宇宙の旅』や『アンドロメダ…』でSFXを担当したダグラス・トランブルが原案・監督を務めた、エコロジー要素高いSFドラマ。1972年に製作されましたが日本では79年にテレビ放映されたのが最初で、86年に一部のミニシアターで初めて劇場公開されました。

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6.『アポロ13』(1990)

実際のアポロ13号船長の著書が原作。航空機を使い、無重力状態で撮影

Atsushi_twi エンジニアとして働く自分からすると,よくあんなスペックのコンピューターや機器で月に行こうと思ったな,という感じです(笑).筆算で姿勢補正値を計算している所がすごいと思った.僕はもうPC無しでは無理です(笑)

1970年、宇宙飛行士のジム、フレッド、ジャックの3名が月面探査船アポロ13号に搭乗します。ところが打ち上げ後に、酸素タンクから酸素が漏れる事故が発生。ジムたちとNASAの管制センタースタッフは、13号の帰還を果たすべく決死の作戦を実施します。 監督のロン・ハワードと主演のトム・ハンクス(ジム役)が、『スプラッシュ』に続いてタッグを組んだSF劇。細かい点で時代考証のミスがあったりもしますが、宇宙船の遭難をスリリングに描き大ヒットしました。

7.『アルマゲドン』(1998)

小惑星が地球に衝突!危機回避のためブルース・ウィリスらが小惑星に向かう

jiiya 俺たち、アメリカン!正義感のかたまりさ!地球の危機は俺たち以外救えないぜ!どうだい、わかりやすいだろう。 …でもグッとくるんです。

地球滅亡をもたらす破壊力を持つ小惑星が地球に接近。この事態にNASAは、小惑星に爆弾を備えて爆発させて軌道を変えるという策を講じます。そこで集められたのは、石油採掘会社社長のハリー率いる従業員たち。地球の運命は彼らに託されることに……。 ブルース・ウィリス演じるハリーと、その娘グレースの感動的な親子愛が涙を誘い、全世界で大ヒットしました。しかし科学的考証で矛盾点が多いことから、本家のNASAでは、劇中にいくつ科学的な間違いがあるかを発見するという研修カリキュラムがあると云われています。

8.『ミッション・トゥ・マーズ』(2000)

火星で消息を絶った生存者と救出者を待ち受ける物とは?

西暦2020年、NASA初の有人火星探査機マーズ1号が火星に到着、4名のクルーが探査活動を開始します。彼らは、ある物を発見したことを宇宙ステーションに伝えますが、その後に原因不明の事故が発生し3名が死亡。残る1名も、謎のメッセージを最後に交信が途絶えます。救出のために火星へ向かったマーズ2号を待つ物とは……。 『キャリー』、『殺しのドレス』といった現代ホラー&サスペンス作品を多く手がけてきたブライアン・デ・パルマ監督が、初めて本格SFに挑戦した大作。NASAの全面協力により、火星探査プロジェクトや当時の研究結果に基づく火星の情景といった描写がリアルに表現されています。

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9.『スペース・カウボーイ』(2000)

宇宙飛行士への夢破れた老人4人のワンスアゲイン

かつてのアメリカ空軍パイロットだったフランクの元に、NASAから故障したロシア衛星の修理の助言依頼が来ます。しかしフランクは、40年前にアメリカ初の宇宙飛行士になるはずだった夢を断念させられた屈辱を晴らすべく、当時のチームを率いて宇宙へ行く事を条件に出します。 監督・製作を兼任したクリント・イーストウッドを筆頭に、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーといった名優が一堂に会した人間ドラマ。夢破れた4人の老人のワンスアゲイン映画として、幅広い世代の観客の支持を得ました。

10.『サンシャイン2057』(2007)

衰えて来た太陽を核爆弾で蘇らせるため、太陽に向かった乗組員を描く

tomoart 50年後、太陽の予想外に早い弱体化により地球は氷河期を迎えようとしていた。この滅亡の危機に人類は最終手段として、太陽に巨大核弾頭を打ち込み、太陽の再活性化を図る事にした。こうしてカネダ船長(真田広之)率いる8人の異人種混成チームは、宇宙船を出発させたのだ。しかし心配が一つあった。7年前に同様の計画で出発した宇宙船が消息不明になっていたのだ・・・・。 これは面白い!上記の粗筋は全て冒頭のナレーションで処理。いきなり宇宙船の中からスタートで、以降ほぼ宇宙船の中からカメラは出ない。観客はそのまま乗務員と同じ目線で事件を体験していく事になる。そして次々と襲うアクシデント!一旦始まったらノンストップ、終わりまでテンションは上がりっばなしで、さらに上がりこそすれ、下がることは全くない。これぞサスペンス!

太陽の消滅が迫る事で人類滅亡の危機に瀕した2057年。核爆弾で太陽の活動を蘇らせる任務を帯びた8人の飛行士が、宇宙船イカロス2号に乗り込みます。しかし、その航路で予想だにせぬトラブルが発生したことで、生存をかけた事態に巻き込まれることとなります。 『トレインスポッティング』で名を上げたダニー・ボイル監督が初めて手掛けたSFアドベンチャー。キリアン・マーフィや真田広之、クリス・エヴァンスにミシェル・ヨーといった国際色豊かなキャスティングが話題となりました。

11.『月に囚われた男』(2010)

月での孤独に耐える男が体験する奇妙な出来事

燃料資源が枯渇した地球に必要なエネルギーを確保すべく、宇宙飛行士のサムは月から燃料入りのポッドを地球に送る任務に就いていました。しかし、地球に戻れる日が2週間後に迫るも、不注意で起こした事故によりサムに予想だにしない事態が……。 ミュージシャンであるデビッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズが長編監督デビューを果たしたSF映画。『サイレント・ランニング』や『エイリアン』といった1970年代製作のSF映画へのオマージュを盛り込みつつ、その独創的なあらすじが目を惹き、インディーズ資本ながらも高い評価を受けました。

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12.『ゼロ・グラビティ』(2013)

無重力の宇宙空間を圧倒的な演出で描き、映画表現の新しい時代を切り開いた

podima_hattaya3 この作品が、映画の新たな黎明期の始まりの鐘を鳴らしたのは疑いようがない。これまでの映画では表現したことのないもの、体験したことのない事ばかりだった。 かねがねリュミエール兄弟によって始めて映画体験というものをした人々を羨ましく思っていたが、例えばサンドラ・ブロックが流した涙がスクリーンを越えてこちらの頬に落ちてきた時(きたように、ではなく実際に)、グーっとこちらへ近づいてくる水滴を見つめながら、リュミエール兄弟作品の「こちらへ近づいてくる汽車」を初めて見た人々に近しい気持ちを抱いたように思った。それを感じ、何か大きなものにに立ちあった気がして感動した。

スペースシャトルの船外で作業をしていた3人の宇宙飛行士が、自爆したロシアの人工衛星の破片に巻き込まれてしまいます。エンジニアのストーンとベテラン飛行士のマットは辛くも助かるも、事態はますます悪化。そしてマットの身を挺した行動により、ストーンは単身での地球生還を余儀なくされるのでした……。 長回しのカットを多用した最新VFXと3D技術を駆使した、まさに2000年代を象徴する作品。アカデミー賞では監督賞を含む7部門を受賞しました。アカデミー主演女優賞は逃したものの、全編に渡ってほぼ出ずっぱりとなったストーン役のサンドラ・ブロックの演技に、目が離せません。

13.『インターステラー』(2014)

滅亡寸前の地球から人類を救うため、愛する娘のために宇宙へと旅に出る。

mayuriiim 度肝を抜かれた。あ、久しぶりにやばい映画観たなって感覚を、全身で感じることのできる映画。 相対性理論とか量子論とか重力とか、難しくて、それだけじゃなくて宗教や聖書、哲学的なことも含め知識がないと理解するの苦労するけど、それでも観た方がいい! でも逆にアメリカの歴史やキリスト教やそういう知識があれば、なおさらハマって面白く感じる作品だと思う。 長いから勝手に前編・後編みたいにして観たけど、涙が止まらなかった。 人生で一番好きな映画は今までいつも決まってたけど、それが揺らぎそうなくらいいいなと感じた。

自然環境の悪化や食糧難により、地球は人類存亡の危機に直面していました。そこで人類は居住可能な惑星を探査するプロジェクトを発足。元テストパイロットのクーパー未来ある子供たちのために、二度と会えないリスクを承知でプロジェクトに参加するのでした。 クリストファー・ノーラン監督がワームホール理論やインターステラー(惑星間移動)といった要素を盛り込みつつ、父と娘の時空を超えた絆を感動的に描いたSF大作。一度観ただけですべてを把握するのは難しい内容ながらも、全世界の興収記録が6億ドルを超える大ヒットとなりました。

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14.『オデッセイ』(2015)

火星に取り残された男の驚天動地のサバイバル

火星での有人探査の最中に発生した事故が原因で、仲間たちから一人取り残されてしまった宇宙飛行士ワトニー。次の探索ミッションまで4年の歳月がかかる上に、水も酸素も通信手段もないという状況の中、ワトニーは限られた食料を元手に決死のサバイバルを敢行します。 アンディ・ウィアーのベストセラー小説『火星の人』を、『エイリアン』のリドリー・スコット監督が映画化。絶望的状況の中でもひたすらポジティブに生き続ける主人公をマット・デイモンが熱演し、高い評価を受けました。

15.『パッセンジャー』(2017)

宇宙船内で極限状態に陥った男女の行く末は……

20XX年、5000人もの冷凍睡眠の乗客を乗せた宇宙船アヴァロン号が、120年の歳月をかけて新たなる居住地を目指していました。ところが、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが、なぜか90年近く早く目覚めてしまいます。 ジェニファー・ローレンスとクリス・プラットが、極限状態の中で惹かれ合う男女を演じます。ただし、純粋なラブストーリーとしてはくくれない要素も含んでおり、なぜ2人だけ目覚めてしまったのかという真相に対し、公開当時には賛否両論を巻き起こしました。

16.『ライフ』(2017)

短期間で急成長する生命体が宇宙飛行士たちを襲う

火星で未知の生命体の細胞が発見されたことを受け、6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで調査を開始することに。ところが、短時間で進化・成長する生命体は敵意を露わにし、次々と宇宙飛行士たちに襲いかかります。 『デッドプール』で脚本を担当したポール・ワーニック&レット・リースのコンビによる密室SFスリラー。ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソンといったキャストに加え、真田広之も参加します。 製作当初はライアンがメイン主役の予定で進められていましたが、彼のスケジュールの都合が合わず、ジェイクがそのポジションを担うこととなりました。

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17.『ファースト・マン』(2019)

人類で初めて月面を歩いた宇宙飛行士をライアン・ゴズリングが演じた伝記映画

『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再びタッグを組み、NASAの月到達ミッションを追った実録映画。人類初の月面歩行を行った宇宙飛行士ニール・アームストロングの伝記『ファースト・マン:ニール・アームストロングの人生』が原作です。 アメリカがソ連と宇宙開発競争を繰り広げていた冷戦期、1961年にNASAで始まった有人宇宙飛行計画「ジェミニ計画」に宇宙飛行士として参加したニール・アームストロング。ジェミニ計画は月飛行を目的とした「アポロ計画」に続く重要なミッションであり、ニールは娘の死や仲間の犠牲を乗り越え、アポロ11号に船長として乗り込んでミッションを成功に導いていきます。 寡黙で表情をあまり出さなかったアームストロング船長を、ライアン・ゴズリングが好演。難病だった娘の死をきっかけに月へ行くことに執着するようになった様子を軸に、彼の視点を中心にして月到達ミッションを克明に描いています。

18.『アド・アストラ』(2019)

ブラッド・ピットが孤独な宇宙飛行士を熱演!父を探して宇宙の果てへ

ブラッド・ピットとトミー・リー・ジョーンズが親子役で共演したSFサスペンス映画。ブラッド・ピットが製作に名を連ね、『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(2018)のジェームズ・グレイが監督を務めました。 人類が火星に宇宙基地を持ち、地球外生命体の探索に乗り出している未来。宇宙飛行士ロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、16年前に宇宙で消息を絶った父クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)が生存している可能性があることを知らされます。クリフォードは著名な研究者で、地球外生命体探査計画「リマ」のリーダーでした。 ロイが父とリマ計画の真実を探して宇宙の果てである海王星へ向かう物語であり、親子関係と他者とのつながりを修復するためのロイの孤独な旅を描いています。あまりにも広大な宇宙描写が圧倒的で、ロイの孤独感がひしひしと伝わってきます。

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革新的な映像が多い宇宙映画!広大な宇宙に想いを馳せて

人類の宇宙叙事詩を圧倒的なスケールで描いた『2001年宇宙の旅』に始まり、宇宙人との遭遇やリアルな宇宙ミッションを描いたものまで、宇宙を舞台にした映画には実に様々なジャンルがあります。そして何より、宇宙空間を表現するために革新的な映像が次々と開拓されてきた分野でもあります。 今後も広大な宇宙をリアルに表現したり、未知の世界を想像力で補いながら究極な映像表現を追求していく分野であり続けるのではないでしょうか。