『鋼の錬金術師』シン国の第十二皇子、リン・ヤオとは?
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『鋼の錬金術師』の登場人物のひとり、リン・ヤオ。シン国の第十二皇子として次期皇帝の座を狙っており、不老不死の方法を求めてアメストリス国にやってきました。賢者の石が不老不死の手がかりになると思い、エルリック兄弟と共闘することとなります。 ふだんは糸目で陽気な大食い男ですが、その実仲間思いで器が広く、皇帝になるための覚悟を決めている頼れる男です。ここぞという時にドンと構えているリンは、「かっこいい」と多くのファンの心を掴んでいます。
忠臣!護衛のランファンとフーとの関係
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リンは基本的に、護衛としてランファンという少女とその祖父にあたるフーとともに行動しています。ふたりとも代々ヤオ家に仕えており、卓越した体術を習得しています。 リンは常日頃から暗殺の危機にあり戦い慣れしていることから、後継者争いの真っ只中にあるリンを、ふたりはずっと守ってきたのでしょう。 リンはふたりのことをとても大切に思っており、負傷して自分を捨てていけと言うランファンを見捨てず、捨て身の攻撃をするフーを見てなんとか助けようとするほど。ふたりもリンが皇帝になることを信じており、美しい主従関係です。
【ネタバレ】リン・ヤオは物語中盤で賢者の石を……
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リンは賢者の石を手に入れるため、ホムンクルスのグリードを自らの体の中に受け入れることを決意。守るための力がほしいというリンの強欲さを気に入ったグリードは、リンの体を乗っ取ります。それでもリンは消えることなく、自我はしっかり残っていました。 リンはグリードが以前の仲間をためらいなく手にかけたことに激怒し、一時リンが再び主導権を握ります。その後紆余曲折ありながらもグリードとリンは共闘するにいたり、お互い必要に応じて主導権を交換していくようになります。
グリード+リン・ヤオ=「グリリン」
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リンではなくグリードだ、と言い張るリンの姿をしたグリードに対し、エドは「グリリン」と命名。グリードが体を使っていてもリンはまだ生きていると信じているからこその言葉です。 グリードはもともとホムンクルス側にいましたが、リンとの対話、エドたちとの出会いを経て、最終的に人間側につくこととなります。ホムンクルスと人間はわかりあえない存在として対立関係にありますが、グリードは人間側に立つのです。 ふたりの間には、ホムンクルスと人間という立場を超えた信頼関係が築かれていきます。懐の深いリンだからこそなせる業ですね。
物語のラストでリン・ヤオはついに皇帝に……!
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物語の終盤の「約束の日」、リンはブラッドレイにより追い詰められたバッカニアとファルマンを前に、グリードとして登場します。ブラッドレイに「蛮勇」と呼ばれた人間たちの戦いざまを見て、放っておけなかったのです。 ですが、ブラッドレイには苦戦を強いられ、護衛のフーは戦死、死にゆくバッカニアに正門の死守を頼まれます。フーの死に衝撃を受けながらも、死に瀕しても使命を全うしようとするバッカニアの心意気を感じ、グリードとして正門を守ります。 さらに、アニメの最終話のエンドロールでは、皇帝としてのリンの姿が描かれています。リンのもと、きっとシン国は発展していくでしょう。
リン・ヤオの声優は宮野真守!
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リン・ヤオの声優を担当しているのは、声優であり俳優・歌手・ナレーターとしても活動している宮野真守です。1983年生まれで、第2回声優アワード主演男優賞や第6回声優アワード助演男優賞・歌唱賞を受賞するなど、実力派声優として人気を博しています。 宮野真守の代表作と言えば、なんといっても『DEATH NOTE』の主人公・夜神月です。さらには『蒼天航路』の曹操や『デュラララ!!』の紀田正臣、『ちはやふる』の真島太一、『東京喰種』の月山習など、多くの人気キャラクターを演じています。 俳優としても、ドラマ『3年B組金八先生』やミュージカル『テニスの王子様』に出演しています。