2020年4月8日更新

『鋼の錬金術師』アルフォンス・エルリックを徹底解説!全身鎧の温厚な錬金術師

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『鋼の錬金術師』アルフォンス・エルリックを徹底解説!全身鎧の温厚な錬金術師 サムネイル

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『鋼の錬金術師』アルフォンス・エルリックを解説!兄とは違い、温厚な性格【ネタバレ注意】

『鋼の錬金術師』に登場するアルフォンス・エルリックはエドワードの1つ違いの弟で、通称アル。初登場時の年齢は14才でした。子供の頃に行った練成術の失敗で肉体を失い、鎧の体に魂を定着しさせています。2mを超える鋼鉄の鎧は無機質に見えますが中身はまだ子供っぽさの残る少年なのです。 兄のエドと違って素直で穏やかな性格。初対面の人ともすぐに打ち解け、周囲の大人にも可愛がられています。直情型の兄の代わりに立ち回る機会が多い所為か、いつの間にか気配りの人となっていました。 ※本記事では『鋼の錬金術師』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

アルフォンスは体術だと無敵!?錬金術も高レベルの実力者

エドワード同様、錬金術の才能に恵まれているアルフォンスは錬金術師の父の影響か天賦の才能をもち、幼くして独学で錬金術の基礎を習得しています。8才になるとイズミ・カーティスに師事し修練を積んでいきます。徹底的なスパルタ教育で本格的な錬金術を学ぶとともに精神面も鍛えられました。 温和で優しい性格とは裏腹に、体術に関してはエド以上の実力を持っています。イズミ・カーティスから受けている錬金術と体術の修行によって、鎧の体になってからは体の特徴も活かして闘うようになりました。 彼の鋼鉄の体に銃弾や刃物の攻撃はきかず、疲れ知らずで痛覚もありません。さらに2mを越える巨体のため、体術に関してはほぼ無敵です。 兄のエドは“アイツとケンカして勝ったためしがない”と話しており、鎧の体になる前からアルは格闘に秀でていたことがわかります。ちなみに幼少期は、兄のエドよりも身長が高かったようです。 アルの体は鎧のみのため、中はもちろん空洞です。作中では体の特徴を活かして、誰かを鎧の中に隠したり、物を入れて運んでいます。 旅を始めた頃には他の錬金術師と同様、チョーク等の道具で練成陣を描き術を発動させていましたが、のちに記憶が蘇ってからはエドのように練成陣なしで錬金術を使えるようになりました。

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アルフォンスが鎧の体になったのは、過去に犯した罪が原因

幼い頃に父親が出奔し、母を病気で失ったエルリック兄弟は寂しさの余り、「人体練成」という錬金術の禁忌を冒してしまいました。2人して修行と研究を重ね、失った母親を蘇らせるための練成を試みます。ですが、失敗に終わったばかりか、その代償にエドの左脚とアルの体の全てをもっていかれてしまうという悲劇が起こってしまったのです。 絶望の中、兄のエドは、近くにあった鎧に弟の魂を定着させることに何とか成功します。代わりにエドは右手を失ってしまいました。魂の入った鎧の中は空洞で、魂を固定するために記されたエドの血印のみの体になってしまうのでした。 エルリック兄弟は、この罪を背負い、失ったアルの体を取り戻すため賢者の石を求めて国内を遍歴しているのです。

鎧の体だからこそ抱える苦悩、常に死が隣り合わせの極限状態

アルフォンスは兄・エドワードの錬金術によって、鎧の体に魂のみが定着しました。五感のうち聴覚と視覚は残っているものの、それ以外は失っているため、戦闘時には疲労や痛みを感じず有利に戦えます。 一見便利そうに見えますが、睡眠を取れない事から精神面での回復が出来ず、アルは心の奥底でとても辛い思いをしていました。夜を1人で過ごす孤独感も吐露しており、兄が真理の扉を覗いた事をきっかけに、生身の体に戻ることを強く望むようになります。 アルの鎧と魂をつなぎ合わせているのは、エドが鎧の首に刻んだ血印です。この血印が傷つけられない限り、アルは死ぬことがありません。 しかし鎧の体を持つナンバー66との闘いで、強引な術式による拒絶反応の可能性を知ってしまったアルは、“いつ本当に死ぬか分からない、時限爆弾を抱えているような体だ”と述べました。事実、物語の中盤以降、アルは意識を喪失してしまう事が増えていくのです。

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アルフォンスは大の猫好き!捨て猫を体の中で飼育してしまうことも

アルフォンスは大の猫好きです。雨の中で寒そうにしている猫を見つけた時は、勝手に鎧の中に飼い始めてエドに怒られていました。 単行本の巻末に掲載されている4コマ漫画でも、アルフォンスが出る回では猫ネタが度々登場しています。猫を愛するあまり、ある回では鎧の中に猫を入れながら戦闘してしまい、対戦相手から「鬼」呼ばわりされるほど。 アルの大きな鎧の中には、人間1人分を入れることが可能です。しかし本人は、“鎧には猫か女性しか入れない”と決めているんだとか。

アルフォンスは人格者!人柄が垣間見える名言3選

1.「兄さんも“天才”だなんて言われてるけど、“努力”という代価を払ったからこそ今の兄さんがあるんだ 」

コーネロ教主のインチキに騙されて死んだ恋人が生き返ると信じているロゼ。錬金術の基本である等価交換の法則について、何かを得るためにはそれ相当の代償が必要だということを説くエルリック兄弟の名言です。

2.「たしかにこの身体だと不自由なことはたくさんある。だけど不自由であることと不幸であることはイコールじゃない。」

錬金術によって実体を失い鎧の体になってもなお錬金術を信じているアルのことを哀れだというスカー。これに対しアルは毅然と答えます。 「錬金術のおかげでこうして生きている。錬金術を否定することはこの世に繋ぎとめてくれたエドや自分の存在を否定すること。」だと。

3.「見えない所でも本当にたくさんの幸せをいただいていたことに気づきました。だから今後は僕らが幸せを返す番だと思うんです。10もらったら自分の1を上乗せして11にして次の人へ渡す、小さいけど僕達が辿りついた『等価交換を否定する新しい法則』です。これから証明していかなきゃいけないです。」

最後の戦いが終了してから2年が経ち、エルリック兄弟は新たな旅に出ることを決めました。旅に出る前、挨拶に訪れたヒューズ家でアルが口にした名言です。

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アニメ版『鋼の錬金術師』でアルフォンスを演じる声優は釘宮理恵

アルフォンス・エルリックを演じている釘宮理恵は大阪府出身。1979年5月30日生まれの声優、歌手です。1997年に参加したサマースクールをきっかけにアイムエンタープライズに所属することになりました。 デビューは1998年ゲーム『etude prologue~揺れ動く心のかたち~/SS版』の佐伯悠見役です。幼年から10代の少女役がメインに担当する声の持ち主です。 出演作には『ハヤテのごとく!』シリーズの三千院ナギ役、『緋弾のアリア』の神埼・H・アリア役、『ひだまりスケッチ』シリーズの智花役があります。

実写版『鋼の錬金術師』アルフォンスはどう演じられるのかが話題に

『鋼の錬金術師』実写化、このニュースが駆け巡った時ネット上のざわめきは収まる気配がありませんでした。それは、ハガレンにまつわるキーワードが次々とツイッターにトレンド入りし、キャスティングされていない俳優の名前がランクインするほどの熱気!漫画・アニメともに熱狂的ファンがいるので致し方ない現象ですよね。 主要キャストのほとんどの配役が発表される中、アルフォンス・エリックだけが一切触れられていないのです。配役といっても高さ2mを超える頑強な鋼鉄、中に入って演じる??どうするのでしょうか?ネット上ではCGにするのでは?という意見が多いようです。 実際は声も演じた水石亜飛夢(みずいしあとむ)がスタントとしてアルフォンスを演じています。彼は元々声を演じる予定はなかったのですが、現場の雰囲気をみた監督は「彼以外に考えられない」とまさかの抜擢。後撮りで声を収録したそうです。こういった経緯があったからこそ、配役の発表が遅れたのでしょうね。