映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』がすごいことになってる【ネタバレ注意】

2017年6月22日更新 8662view

高速鉄道車内で発生したパンデミックの恐怖を描いた韓国産ホラー映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』。カンヌ国際映画祭をはじめ各国の映画祭で好評を博し、ハリウッドリメイクも決定している超話題作のあらすじ紹介から、トリビア、作品評価まで解説します。

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』公開日は9月1日【後半でネタバレ】

映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、2016年製作の韓国映画です。電車という閉鎖的空間を舞台に、突如発生したゾンビの恐怖を描いた、韓国版『ワールド・ウォーZ』とでも言うべきパニック・ホラーとなっています。

日本公開日は9月1日を予定しています。また記事の後半では本作の見どころをネタバレを含めて紹介しておりますので、ご注意ください!

邦題は改悪!?原題はシンプルに『釜山行き』

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本作は韓国初のゾンビ映画として製作されており、原題は『TRAIN TO BUSAN』。「釜山行き」という意のシンプルなものですが、シンプルだからこそ重みのあるタイトルになっています。一方、邦題は「新幹線」と「感染」をもじったものとなっていますが、いささかダサく感じるのは否めないところでしょう。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』あらすじ

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腕利きのファンドマネージャーとして働きながらも、仕事に没頭するあまり家族をないがしろにしてしまい妻と別居状態だったソグ。そんなある日彼は、一緒に暮らす小さい娘スアンのたっての希望で、元妻のいる釜山に高速鉄道のKTXで向かうこととなります。

ところが、韓国中で謎のゾンビウイルスが蔓延、ついにはソグ親子が乗った列車の乗客にも感染した事で、車内は大パニックとなります。ソグはスアンの信頼を取り戻すべく、唯一の安全都市となった釜山まで無事に連れて行くことは出来るのか!? そしてゾンビウィルスが発生した理由とは何か!?

『新感染 ファイナル・エクスプレス』キャスト

ソグ/コン・ユ

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妻と別居し、娘のスアンとの生活もギグシャクしがちな主人公ソグ。しかし韓国中にゾンビウィルスが蔓延したことにより、スアンを守るべく父性を発揮します。

ソグを演じるコン・ユは、テレビドラマ『コーヒープリンス1号店』や映画『トガニ 幼き瞳の告発』などで知られる人気韓流スター。彼は、「自国でゾンビ作品が作られる」という事実に感動しながら本作製作に参加したそう。

サンファ/マ・ドンソク

ソグ親子が乗ったKTXの乗客サンファ。強面で屈強な体の持ち主で、迫り来る何十人ものゾンビを一人でねじ伏せられるパワーファイターとして生き残りを図ります。

サンファ役のマ・ドンソクは、『グッド・バッド・ウィアード』などのアクションからクライムドラマ『悪いやつら』など、多岐に渡って活躍してきたベテランのバイプレイヤーです。

ソンギョン/チョン・ユミ

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同じくソグ親子が乗ったKTXに乗り合わせていた妊婦のソンギョン。彼女は身重の体でありながら目的地の釜山までゾンビたちと闘います。

ソンギョン役のチョン・ユミはテレビドラマ『トンイ(同伊)』や、『六龍が飛ぶ』、日本マンガ原作の『きみはペット』の韓国版映画などに出演。2016年10月には電通ミュージックと専属契約を結び、日本での活動を本格化しています。

監督は本作が長編実写映画デビューとなるヨン・サンホ

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本作の監督は、アニメ映画を多数手がけてきたヨン・サンホです。校内暴力を描いた2011年製作の『豚の王』で映画デビュー以降、『発狂する現代史』、『卒業クラス』といったメッセージ性の強いアニメを発表しています。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、自身初の長編実写映画という点でも注目を集めました。

韓国初のゾンビ映画として巨額の製作費を投入

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キャスト紹介のコン・ユの項でも触れていますが、『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、意外にも韓国映画としては初のゾンビ映画なのです。映画界としても初の試みだったことから、100億ウォンという膨大な製作費を投じられました。

前日談を描くアニメ映画『ソウル・ステーション パンデミック』も製作

この『新感染 ファイナルエクスプレス』には、前日譚となる『ソウル・ステーション パンデミック』というタイトルのアニメが存在します。ある夜のソウルで恋人のヘスンとケンカ別れした男キウンが、ソウル駅で発生したゾンビの襲撃に遭ったことで、ヘスンの父と名乗る男と一緒にへスンを探すという物語。

監督は『新感染 ファイナルエクスプレス』同様にヨン・サンホが務め、声の出演に『サニー 永遠の仲間たち』のシム・ウンギョン、『王になった男』のリュ・スンリョンらが参加しています。本作もまた2017年秋に日本国内での公開が予定されています。

カンヌ映画祭で好評を博し、ハリウッドリメイクも決定

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出典: www.amazon.in

『新感染 ファイナルエクスプレス』は2016年5月開催の第69回カンヌ映画祭の「ミッドナイト・スクリーニング部門」プレミア上映され、好評を博しました。すぐさま20世紀FOXやソニー、スタジオカナル、ヨーロッパ・コープといった名だたる映画スタジオがリメイク権の争奪戦を繰り広げ、最終的にフランスのメジャー映画製作会社ゴーモンが映画化権を獲得。英語版リメイクの製作が決定しています。

最終目的地が釜山である理由とは!?

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この作品で主人公たちが乗るKTXの京釜線は、大田(テジョン)や東大邱(トンテグ)といった主要駅を通過し、終点の釜山へとたどり着きます。港町でもある釜山は朝鮮半島の最南端に位置するため、北からゾンビに追い詰められた末の最終地となるにふさわしい都市でもあるのです。

『新感染 ファイナルエクスプレス』の視聴者感想・評価は?

本作は2016年に日本でも限定公開された上に海外版DVDも発売されていることから、すでに感想・評価が続々とネット上にUPされています。

多くの方が泣けるゾンビ映画として評価している一方で、邦題のセンスの悪さを指摘する声が多くあったようです。せめて、『TRAIN TO BUSAN』という英題を活かしても良かった気がしますね。

【ネタバレ注意】『新感染 ファイナルエクスプレス』の見どころとは

こんなゾンビ見たことない!その衝撃の動きとは

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』に始まり、もはや映画の1ジャンルとしてその地位を築き上げた「ゾンビ映画」。そのほとんどの作品においてゾンビは「ゆっくりとした動きをするもの」として描かれています。 しかし『新感染 ファイナル・エクスプレス』では、今までのゾンビの概念が覆されることになります。本作ではゾンビは人間を目視するや否や、一目散に全力で走ってきます。ゆっくりした動きだから一人ではそこまで脅威にならないが大群になると恐ろしいというのが従来のゾンビ映画のお決まりでしたが、本作では人間バリの、いや人間以上の身体能力を見せるためより恐ろしくゾンビが描かれています。 まさに史上最速のゾンビ、という表現が適切ではないでしょうか。

主人公が最初はクズ、だけれど……

主人公のソグはファンドマネージャーを生業としており、仕事を優先するあまりに娘スアンの発表会に行くことを諦めるような仕事人間です。本作の最初は自分たちを守るために平気で人を見殺しにしようとしたり、老人に席を譲ったスアンに対して「自分のことを一番に考えろ」と説教するような始末。 そんな主人公は謎の強さを誇る中年男サンファに命を救われたり、サンファの妻ソンギョンに娘を救われたりと登場人物との関わりを通じて次第に全員で生き残ることを考え始めます。最初は身勝手だった主人公が次第に変わっていく姿は必見です。

圧巻の一言!疾走する列車のスピード感がすごすぎる

タイトルにもなっており、本作の舞台でもある「列車」の描写があまりにも素晴らしい。本作では韓国で初めてLEDリアプロジェクションという撮影技術を取り入れたそうですが、窓の外の流れゆく風景や列車内部の光をうまく再現し、見事なスピード感を演出しました。 また美術監督とスタッフたちは韓国高速鉄道でソウルと釜山を何度も行き来し本物の列車を再現しようとしたそうです。ぜひその疾走感は劇場で体感してください!

映画『新感染 ファイナルエクスプレス』の日本公開は9月1日!

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韓国では2016年7月に公開された『新感染 ファイナルエクスプレス』。日本では2017年9月1日に公開予定です。