FOX SEARCHLIGHT PICTURES

ギレルモ・デル・トロ新作『シェイプ・オブ・ウォーター』半魚人とのロマンスを描く【金獅子賞受賞】

2017年10月30日更新

『パンズ・ラビリンス』(2004)、『パシフィック・リム』(2013)で知られる、ギレルモ・デル・トロ監督の新作が、海外の映画祭で公開され、話題となっています。独特の作風をもち、コアなファンも多い監督の新作の気になる内容とは?

ギレルモ・デル・トロ監督の新作、『シェイプ・オブ・ウォーター』が公開へ

『シェイプ・オブ・ウォーター』のあらすじ

独特の作風で知られるギレルモ・デル・トロ監督の新作、『シェイプ・オブ・ウォーター』がベネチア国際映画祭、トロント映画祭で公開され、話題になりました。 ギレルモ・デル・トロ監督は、1964年メキシコ出身。日本の漫画、アニメ、特撮ものに造詣が深く、その作風にかなり影響を与えています。また、ホラーやファンタジーが大好きで、『エクソシスト』(1973)の特殊メイクを担当した、ディック・スミスに師事しています。 主な監督作品には、『ヘルボーイ』(2004)、『パンズ・ラビリンス』(2004)、『パシフィック・リム』(2013)、『クリムゾン・ピーク』(2015)などがあります。さて、新作『シェイプ・オブ・ウォーター』の見所は?

時代は1962年、米ソ冷戦のまっただ中です。イライザは政府機関で清掃員として働く、口のきけない孤独な女性でした。 ある日、彼女は同僚のゼルダとともに、政府の極秘実験を目撃し、水槽の中にいる半魚人のような姿をした、謎の生物と親密になります。優しい隣人たちの力を借りながら、イライザとその生物は言葉を超えた愛を交わすようになるのです。 果たして2人の恋の行方は? そして政府の執拗な圧力から逃れられるのか? 不思議な生物の正体は? 異種間の恋愛が美しく描かれる、ファンタジー・ロマンスです。

『シェイプ・オブ・ウォーター』のキャスト

イライザ/サリー・ホーキンス

サリー・ホーキンスは、1976年生まれのイギリスの女優です。2008年、マイク・リー監督のコメディ、『ハッピー・ゴー・ラッキー』に主演して、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しています。 また、ウッディ・アレン監督の2013年のコメディ、『ブルージャスミン』での演技が評価されました。

ストリックランド/マイケル・シャノン

マイケル・シャノンはアメリカの俳優で、1974年生まれ。 1993年に『恋はデジャブ』で映画デビューし、2008年に出演した『レボリューショナリー・ロード/燃える尽きるまで』の演技でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。 2013年の『マン・オブ・スティール』および2016年の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』では、ゾット将軍を演じるなど、悪役も多いようです。 本作では政府の冷徹な調査官役を担当しています。

ゼルダ/オクタヴィア・スペンサー

イライザの同僚、ゼルダ役は、1970年生まれのアメリカの女優、オクタヴィア・スペンサーです。 もともとはキャスティングの仕事をしていたのですが、ジョエル・シュマッカー監督の『評決のとき』(1996)に端役で出演し、映画女優デビューを果たしました。 その他、『マルコヴィッチの穴』(1999)、サム・ライミ監督の『スパイダーマン』(2002)、『スペル』(2009)などに出演し、2011年の『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』でアカデミー助演女優賞を受賞しています。

クリーチャー/ダグ・ジョーンズ

イライザと恋に落ちる謎の生物を演じるダグ・ジョーンズは、1960年生まれのアメリカの俳優で、『ミミック』(1997)以来、ギレルモ・デル・トロ監督作品の常連です。 『パンズ・ラビリンス』(2006)で牧神パン、『ヘル・ボーイ』(2004)、『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(2008)で半魚人のエイブと、パントマイムを勉強した経験を活かして、スーツアクターとしての出演が多いようです。 本人のツイッターには、『ゴジラ』(1954)などの日本を代表するスーツアクター、中島春雄に対するオマージュが投稿されています。

『シェイプ・オブ・ウォーター』で描かれる、​ 異種生物の恋愛とセックス

インタビューなどで、デル・トロ監督は、本作ではメロドラマの巨匠ダグラス・サーク監督を意識したと語っています。つまり、主人公の人間であるイライザと、半魚人のような謎の生物との恋愛が見所ということでしょう。 実際デル・トロ監督は、フランケンシュタインや半魚人といった古典的な怪物と人間の女性との関係を真剣に突き詰めたそうです。そのために、あるシーンではダグ・ジョーンズに全裸で撮影に臨んでもらったとのこと。 こうした問題にはすでに「ヘルボーイ」シリーズでも触れていたのですが、今回は異種間のセックスという難題に踏み込んでいます。

ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞!

本作はヴェネツィア国際映画祭において、最高賞である金獅子賞に輝きました。アメリカ映画の金獅子賞受賞はソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』(2010)以来7年ぶりということです。 登壇して賞を授与されたデル・トロ監督は、「信念に従って、純粋さを失わないように。」とクリエイターたちを勇気づけました。 また、本作が撮影されたロケ地でもあるトロント国際映画祭でも、大絶賛を受けました。デル・トロ監督とトロントの縁は深く、『ミミック』(1997)などでロケ地に選び、トロントに家も持っているそうです。

​ 『シェイプ・オブ・ウォーター』気になる日本公開日は?

その他、音楽やダンスなどのミュージカル要素も採り入れられているという情報もある、『シェイプ・オブ・ウォーター』。かなり際どい性描写もあるようなので、大人のダーク・ファンタジーという趣があります。 北アメリカでの公開は2017年12月8日、気になる日本公開日は2018年3月1日です。 2016年のトロント映画祭で絶賛された、『ラ・ラ・ランド』も日本で公開されるや、大ヒットを記録しました。本作も話題になること間違いなしと思われます。公開が待ち遠しいですね。