映画『去年の冬、きみと別れ』あらすじ・キャスト・原作結末ネタバレ【岩田剛典主演のどんでん返しサスペンス】

2018年3月19日更新

芥川賞作家・中村文則の傑作サスペンス『去年の冬、きみと別れ』。その巧妙なトリックから映像化不可能と言われていましたが、三代目JSB、EXILEの岩田剛典主演で映画化。2018年3月10日に公開されます。

映画『去年の冬、きみと別れ』に圧倒される人続出!概ね高評価!

すべて罠!観た人全員騙される……!?

最後の最後まで読む者を欺く巧妙なトリックが仕掛けられ、「2014年本屋大賞」にノミネートされるなど、衝撃的な展開と狂気に満ちた純愛が話題を呼んだ芥川賞作家・中村文則のミステリー小説『去年の冬、きみと別れ』。 映像化は不可能と言われた今作ですが、作者に「この手があったか!」と言わしめた画期的な方法を用い、ついに映画化が実現しました。 監督は『脳男』(2013年)、『グラスホッパー』(2015年)など、数々の傑作サスペンスを映画化してきた瀧本智行。脚本家は『デスノート』(2006年)や『BECK』(2010年)の大石哲也です。 そして豪華キャストを配した映画『去年の冬、きみと別れ』は2018年3月10日公開です。

『去年の冬、きみと別れ』あらすじ【記事後半に原作ネタバレあり】

婚約者との結婚を控え、幸せの只中にいる新進気鋭のライター・耶雲恭介。彼が次の仕事のターゲットとしたのは、連続焼死事件の容疑で逮捕された天才写真家・木原坂雄大でした。 彼は何のために二人の女性を焼き殺したのか?それは本当に彼の仕業だったのか? 事件の真相を追って木原坂や彼の姉、そして謎の人形師などに取材を試みるうち、いつの間にか彼らの術中にはまって抜け出せなくなっていく耶雲。果たして耶雲は、婚約者との元の幸せな日々に戻ることができるのでしょうか……。

『去年の冬、きみと別れ』の主演キャストは岩田剛典!

耶雲恭介/岩田剛典(EXILE、三代目J Soul Brothers)

連続焼死事件の真相を追う主役のルポライター・耶雲恭介を演じるのは岩田剛典。 慶應大学在学中の21歳の時に三代目J Soul Brothersに加入し、2014年からはEXILEとしての活動も兼任しています。「がんちゃん」の愛称で知られ、2017年現在インスタのフォロワー数が200万を超える人気者です。 俳優としても頭角を現しており、高畑充希とW主演を務めた2016年の映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』では日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しました。 前作は甘いマスクを生かした癒し系の役どころでしたが、今作で新境地を切り開けるでしょうか。俳優として新たな姿を見せたいと、本人も強い意気込みを語っています。

主人公の婚約者役は、女優として飛躍する山本美月

松田百合子/山本美月

高校生の時より務めていた「CanCam」の専属モデルを2017年9月号をもって卒業した山本美月。近年は数々の映画やドラマで大役に抜擢されることもあり、今後は女優としてのさらなる活躍が期待されます。 原作では「雪絵」だった婚約者の名前が、映画では「松田百合子」になりましたが、これは一体何を意味するのでしょうか……。

不気味な木原坂兄弟を演じるキャスト

凶悪事件を起こす天才フォトグラファー・木原坂雄大役に挑む斎藤工

特報映像で「君に覚悟はあるの?」と主人公の耶雲に詰め寄る姿が、怪しくも妖艶な雰囲気を漂わす斎藤工。 自らの写真のモデルを2人も焼き殺すという、あまりに凄惨な事件を引き起こした天才フォトグラファーの心の闇をどのように演じるのか、期待が高まります。

事件の鍵を握る姉・木原坂朱里を演じるのは、浅見れいな

斎藤工扮するサイコ殺人犯・木原坂雄大が熱烈に慕う姉の朱里を演じるのは、モデルと女優を両立する浅見れいな。物語の鍵を握る女性に抜擢されました。 難しい役に挑戦することが嬉しい半面、もがきながら必死に食らいついていると、今作にかける意気込みを語っています。

北村一輝の演技が光る!物語のきっかけをつくる人物を演じる

編集者・小林良樹役には、北村一輝

耶雲に事件の取材を持ちかける編集者に扮するのは、ストイックな役作りで知られる北村一輝。 斎藤工とは2014年のドラマ『昼顔』以来の共演です。妻たちが恋に落ちる不倫相手を演じた二人は、女性から熱烈な支持を集めました。 今作では主人公のライターと猟奇事件の犯人を引き合わせるという、物語のきっかけとなる編集者を演じますが、濃厚な存在感を放つ北村一輝が岩田剛典・斎藤工とどう絡んでくるのか、女性ファンにとっては気になるところではないでしょうか。

原作は芥川賞作家・中村文則の傑作サスペンス小説

原作は、2005年『土の中の子供』で20代にして芥川賞を受賞した中村文則による傑作サスペンス小説です。 1977年生まれの中村文則はこれまでに数々の文学賞を受賞しています。中でも天才スリ師を描き大江健三郎賞を受賞した『掏摸(スリ)』は世界各国で翻訳され、アメリカのアマゾンによる月間ベスト10小説や、アメリカの新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」で2012年の年間ベスト10小説に選ばれるなど、海外でも高く評価されています。 映像化が難しいと言われてきた『去年の冬、きみと別れ』。中村は脚本を読んだ時、「この手があったか!」と感心したそうです。原作者にそう言わしめた映画ならではの鮮やかな手口とは、一体どんなものなのでしょうか?

映画を観る前に知っておきたいヒント【ネタバレ注意】

答えは映画『去年の冬、きみと別れ』の中に!

本作には物語から中盤にかけて様々なヒントが提示されます。ここではそのヒントをいくつか紹介。決定的なネタバレはありませんが、前情報なしで映画を鑑賞したい方にはネタバレになってしまうので、注意してください!

映画は第二章から始まる

映画は1人の盲目の女性が点字で手紙を書き、涙を流しながら封をするシーンから始まります。ここからしばらくすると、突然「第二章」というテロップが表示されるのです。テロップが表示されてからが第二章だとすると、それまでの物語は……?第一章はあるのでしょうか?

木原坂兄弟の過去とは?

物語の鍵を握る木原坂雄大とその姉・朱里。映画を紐解く鍵は、彼らの過去にもあります。人のものに執着する雄大の性格や、弟を異常なまでに愛している朱里の性格。雄大と朱里という人物をかたどった幼少期には何があったのでしょう。

登場人物のイニシャルに注目!

映画終盤で2つのイニシャルが登場します。登場人物のイニシャルを意識しながら観ておくと、イニシャルが出た瞬間に誰を指すものかすぐにわかるかもしれません。

最後まで分からない!タイトル『去年の冬、きみと別れ』の本当の意味

映画は岩田剛典演じる耶雲恭介が主人公です。つまり「去年の冬」ある人物と「別れ」たのは耶雲だと想像がつきますが、作中ではなかなか冬が登場しません。むしろ夏を強調するようなセミの鳴き声や、汗ばんだシャツなどが印象的に描かれています。 物語終盤でやっと明かされるタイトル「去年の冬、きみと別れ」の意味。想像しながら映画を観てみると、答えを提示されるよりも先に気付くことができるかもしれません。

【ネタバレ注意】『去年の冬、きみと別れ』原作の結末を紹介

読者はもちろん、サスペンス小説に慣れた書店員をも驚愕させた究極のトリック。ラストで明らかになるその全貌、原作ネタバレをここでこっそり紹介します。 結論から先に伝えると、二人の女性を焼き殺すという凶悪事件を起こした天才フォトグラファー・木原坂雄大は、実は誰一人として殺してはいません。 途中随所に盛り込まれる彼の異常性を際立たせる情報はあくまでもフェイク。そこと殺人事件は結び付いてはいないのです。 作中で「僕」は編集長に言われて、木原坂雄大のことを取材し始めたという記載があります。実はこの取材を指示し、木原坂雄大に本を書くように仕向けた編集者・小林良樹こそ、木原坂雄大を殺人者に仕立て上げた張本人。 木原坂雄大は撮影中の事故で、小林良樹の愛する人を死なせてしまいます。その復讐として小林良樹は木原坂雄大の異常性を示し、殺人犯に仕立てあげ、死刑にしようとしたのです。 復讐はそれだけでは終わりません。その後、編集長となった小林良樹は、あるライターに木原坂雄大の本を書くように仕向けます。そしてその事件の真相を書いた小説を拘置所で読ませることによって、復讐を完成させようとしていたのです。 そのライターとは、主人公である「僕」。そう、実は読者が読んでいたこの『去年の冬、きみと別れ』という作品そのものが、小林良樹が木原坂雄大のために作った小説だったのです。 まさに大どんでん返し。読んでいる小説そのものが、物語の一つの要素になっているなんて、普通は想像もできませんね。

映画『去年の冬、きみと別れ』の公開は2018年3月10日

映画『去年の冬、きみと別れ』は2018年3月10日より全国で公開されています。