映画『アナログ』、北野武が自ら書き下ろした恋愛小説を映画化!「バイオレンスに疲れた」

2017年9月15日更新

2017年9月、ビートたけし名義による長編小説『アナログ』の出版と、その映画化が発表されました。又吉直樹の芥川賞受賞に刺激を受けて書いたという自身初となる恋愛小説『アナログ』。北野武が「アウトレイジ」シリーズ完結の後に送り出す次回作に早くも熱い視線が送られています。

北野武が自身初となる恋愛小説『アナログ』の出版と映画化を発表!

お笑いタレントのビートたけしが9月22日に書き下ろしの恋愛小説『アナログ』を新潮社から出版することが発表されました。 更にその4日後のベネチア国際映画祭の公式記者会見では、映画監督・北野武として『アナログ』の映画化も宣言。70歳にして初となる恋愛小説、そして「アウトレイジ」シリーズなどのバイオレンスものが続いていた北野武にとって『Dolls』以来15年ぶりとなる恋愛映画ということで、国内外から高い関心を集めています。

公開が待たれる『アナログ』あらすじ

「また会えたら、声をかけてもいいですか?」「お互いに会いたいという気持ちがあれば、絶対に会えますよ」 日常のさまざまな手段がデジタル化する世の中で、悟とみゆきが交わした唯一の約束。2人はお互いの素性も連絡先も知らないまま惹かれあっていきます。ここから悟とみゆきの「アナログ」な関係が始まるのです。 これまでも随所でデジタル社会に対する懐疑的な意見を述べていたビートたけし。”狂暴なまでに純粋な書き下ろし恋愛小説”と謳われる今作が果たしてどのようなものに仕上がっているのか、非常に期待が高まりますね。

アウトレイジを完結させ「バイオレンスに疲れた」と語った北野武

2017年9月9日、第74回ベネチア国際映画祭はクロージング作品に選ばれた『アウトレイジ 最終章』によって幕を閉じました。 スタンディングオベーションも送られ大盛況に終わった「アウトレイジ」シリーズ完結編のワールドプレミアでした。 その公式記者会見にて監督の北野武は、バイオレンス作品ばっかり撮ってきて疲れたので次回作は優しい映画を撮ろうと思っていると語り、次作で自らの恋愛小説『アナログ』を映画化することを表明したのです。

お笑いタレント又吉直樹の芥川賞受賞に刺激を受けた

『アナログ』の出版が告知される3ヶ月前の6月初旬のイベントにて、ビートたけしは芥川賞を受賞した又吉に刺激を受けて小説を執筆中であることを明かしていました。 又吉直樹といえば2015年にデビュー作『火花』で芥川賞を受賞し一躍脚光を浴び、初の恋愛小説となる2作目『劇場』を出版したのが2017年5月のこと。自分と同じお笑いタレントでありながら華麗に小説家に転身した又吉の存在がたけしの情熱に火を付けたのでしょう。 「自分も小説もいっぱい書いてきたけど、なんの賞にも引っかからなくて頭にきた。真剣に書いてやる、直木賞とってみせる」と、いつもの歯に絹着せぬ調子で言ってのけました。

『アナログ』は北野武の理想の恋愛小説!

賞をとって見せると強がる一方で、「人生で一度だけ、こんな恋がしたいと思った」とポツリと本音も漏らしています。 数々の愛人とのスキャンダルの過去もあるビートたけし。またの名を、北野武。彼が秘めた本当の恋愛観が描かれる『アナログ』は、デジタル社会に生きる我々の心に静かに殴り込みをかけるかもしれません。 小説は9月22日に発売されますが、映画公開日についてはまだまだ情報が少ないところ。キャストなどにも注目が集まりそうです。今後の続報が待たれます。