2017年11月9日更新

北海道に愛された『探偵はBARにいる』の魅力を知ってる?【第3作公開前に知っておきたい】

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探偵はBARにいる3

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北海道民から熱く支持される映画『探偵はBARにいる』!

『探偵はBARにいる』は、日本最北の歓楽街、札幌・ススキノのバーを拠点に、大泉洋演じる三枚目の革ジャン探偵と、松田龍平演じるとぼけた相棒の高田が様々な事件を解決していく、ハードボイルド探偵映画です。 これまで2011年、2013年と映画化されてきてきましたが、いよいよ2017年12月にシリーズ3作目が公開。原作は札幌在住の作家・東直己、主演は北海道が生んだスター大泉洋、そしてオール北海道ロケという、北海道民から熱く支持されているこの映画の魅力をおさらいしましょう!

『探偵はBARにいる』の主人公は名のない探偵

俺/大泉洋

札幌の繁華街・ススキノで、便利屋のような怪しい稼業を営みながら探偵を行う主人公の「俺」は、いっさい名前が登場せず、誰かに呼ばれることもありません。この匿名性も、作品に独特な魅力をもたらしています。 この「俺」を演じるのは大泉洋。1973年生まれのB型、北海道出身の俳優・タレントです。北海道テレビ放送制作で、全国でも人気となったバラエティ深夜番組『水曜どうでしょう』に23歳の頃から出演し、その名が知られるようになりました。 北海道の人気者である大泉洋が、札幌の裏も表も知り尽くした自称「ススキノのプライベートアイ」の探偵を演じるというのは、まさにピッタリなキャスティングと言えるでしょう。

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いつも遅れてやって来る最強の相棒

高田/松田龍平

探偵の相棒であり超オンボロ車の運転手、高田。めっぽう喧嘩が強いけれど、のんびりした性格で探偵の窮地には必ず遅れてやって来る困り者です。 この高田役を務めるのは、松田龍平。1983年生まれのB型、探偵役で人気を博した故・松田優作の長男です。飄々とした独特な雰囲気の演技には定評があり、近年の映画でも『舟を編む』(2013年)ではコミュ障の編集者、『ぼくのおじさん』(2016年)では居候のボンクラおじさん、『散歩する侵略者』(2017年)では地球人の体を借りた宇宙人など、一癖も二癖もある個性的な役柄に引っ張りだこです。

脚本を担当するのは『リーガル・ハイ』の古沢良太!

全シリーズで脚本を担当するのは、大泉洋と同い年の奇才・古沢良太です。 ドラマでは「相棒」シリーズ(season4〜12)や、『鈴木先生』(2011年)、『リーガル・ハイ』(2012年)、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(2015年)などを担当しています。映画では『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)、『寄生獣』(2014年)、『ミックス。』(2017年)など、数々の作品を世に送り出しています。

『探偵はBARにいる』は「相棒」シリーズのスタッフが集結!

『探偵はBARにいる』の主要スタッフは、超人気シリーズである「相棒」とほぼ同じ面々です。 監督の橋本一、脚本の古沢良太、脚本・プロデューサーの須藤泰司、音楽の池頼広、編集の只野信也など。 主役が相棒と共に事件を解決していくという筋書きは同じですが、より型破りな登場人物と過激なアクション、それにコメディ要素やお色気要素が足された『探偵はBARにいる』は、スタッフの遊び心も満載。PG12という年齢制限もあるので、正統派のミステリーでは飽き足らない大人向けの作品と言えるでしょう。

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北海道出身の役者にこだわり16年後にようやく映画化!

大泉洋『探偵はBARにいる』
(C)2011「探偵はBARにいる」製作委員会

『探偵はBARにいる』は、企画から映画化まで16年もの歳月がかかっています。 札幌出身の須藤泰司プロデューサーは、札幌ススキノを舞台にした東直己作の原作を読み映画化を熱望しましたが、北海道出身の役者にやらせたいと思いながらもイメージに合う適役が見つからずにいました。 その後、北海道のローカルバラエティ『水曜どうでしょう』を見て大泉洋に白羽の矢を立てましたが、全国区の人気者でなければ映画の主演には抜擢できません。そして大泉洋が東京に進出しブレイクしたかと思えば、今度は売れっ子になりすぎてスケジュールがなかなか合いませんでした。そうこうして、16年の時を経てようやく北海道愛が実を結び、第1作が映画化する運びとなったのです。

原作は東直己の人気ミステリー小説「ススキノ探偵」シリーズ!

原作は北海道札幌市在住のミステリー作家、東直己。大学中退後、職を転々とした後、36歳の時に「探偵はバーにいる」(1992年)でデビューしました。 デビュー作がその後「ススキノ探偵」シリーズとして、累計発行部数160万部を超す人気シリーズ化。映画の原作となったのはデビュー作ではなく、1が「バーにかかってきた電話」、2が「探偵はひとりぼっち」です。そして3は、原作の味わいはそのままに、大胆な発想でアレンジを加えたオリジナルストーリーとなっています。

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『探偵はBARにいる』前2作のネタバレ・あらすじ!

第1作『探偵はBARにいる』あらすじ・ネタバレ

事務所を持たず、札幌・ススキノの行きつけのバーの電話番号が書かれた名刺を持ち歩く探偵。ある日「コンドウキョウコ」と名乗る女から電話がかかってきて、「昨年2月5日に加藤という人物が何をしていたかを南という男から聞き出してほしい」と依頼されます。簡単に見えた依頼でしたが、聞き込みを終えた探偵は何者かに拉致され雪に埋められます。それはこれ以上この件には関わるな、という警告でしたが、気になる探偵は事件に首を突っ込みます……。 相棒兼運転手の高田の協力を得て、拉致した男の後をつけると「則天道場」へ。そこは表向きは道場でしたが暴力団の花岡組でした。 花岡組について調べているうち、則天道場に出入りしていた田口という青年が2年前にビルに放火、亡くなった女性の名前が「近藤京子」ということを突き止めます。近藤京子は自分の店を持たせてくれた人物のため、花岡組による地上げに頑なに抵抗していたのでした。 近藤京子の実家を訪ね、母親から京子の実の父親が霧島であったことを聞く探偵。京子に店を持たせてくれたのもこの霧島。霧島とは、探偵が先日出会った高級クラブの美人ママ・沙織の夫で、1年前に路上で何者かに殺されていました。霧島が亡くなった日が2月5日。霧島は娘の死の真相を追ううちに花岡組によって息の根を止められたのでした。 「コンドウキョウコ」と名乗る電話の主は、夫を殺され復讐に燃える沙織でした。沙織はすでに花岡組の懐に潜り込んでおり、まずは実行犯の加藤を射殺。そして探偵を小樽に呼び出している間に花岡組の黒幕の岩渕会長の息子・貢との結婚式を執り行い、純白の花嫁姿で、南、岩渕、貢と事件の関係者を次々と撃ち殺し、最後に自分の頭も撃ち抜きます。 いつものバーで落胆する探偵に、マスターから箱が渡されます。中には時計と手紙が。その時計は以前探偵が転んだ女性を助けた際に女性が持っていた見覚えのあるもの。その助けた女性こそ沙織で、探偵は「ご用の際はこのバーに」と言って沙織に自分の名刺を渡していたのでした。

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第2作『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』あらすじ・ネタバレ

探偵のオカマ友達のマサコちゃんが、マジック大会の全国大会優勝の2日後に遺体で発見されます。なかなか進展しないマサコちゃん事件の真相を追う探偵は、彼女が15年前に大物政治家の橡脇(とちわき)という男と関係があったことを知ります。 そこに美人バイオリニストの河島由美子が現れます。自分の熱心なファンであったマサコちゃんが殺されたことを知り、自分も犯人を捜したいのだと探偵に訴えました。 客引きの学生からの目撃情報もあり橡脇を本格的に調査する探偵でしたが、大物政治家ということもあり、あらゆる方面から危険な目に合わされ、相棒の高田や弓子と共になんとか危機をくぐり抜けます。 探偵は橡脇に直接会いに行きますが、マサコちゃんの犯行当日に会って花を渡したことは認めたものの殺害は否定。反原発運動に尽力する橡脇の気迫に触れ、探偵は橡脇の犯行に疑問を感じます。 そんな折、目撃情報を提供した客引きの学生と飲んでいた探偵は、学生の証言の矛盾に気づきます。探偵が問い詰めると、オカマの分際で成功していくマサコちゃんへの逆恨みによる犯行だと自供し、逃げ出した学生はトラックにはねられ死亡してしまいます。 そのことを知らない弓子は未だ橡脇が犯人だと信じて疑わず、橡脇の演説会場に刃物を持って現れます。弓子が実はマサコちゃんの生き別れの妹であったことを知り、急いで演説会場に駆けつけた探偵と高田は、すんでのところで弓子の犯行を阻止します。 涙ながらに兄への思いを語った弓子は、探偵に諭されバイオリニストに復帰。探偵は、マサコちゃんが一度も目にすることのできなかった弓子の晴れ姿を、遠くの観客席からそっと見守るのでした。

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いよいよファン待望の続編『探偵はBARにいる3』が公開!

前作から4年の時を経て、いよいよ『探偵はBARにいる3』が2017年12月1日に公開となります。 ニューヒロインには北川景子を迎え、他にも前田敦子、鈴木砂羽、リリー・フランキー、志尊淳など豪華なキャストを取り揃えています。 また、今作は「ススキノ探偵」シリーズを基にしたオリジナルストーリー。脚本家の古沢良太と主演の大泉洋が幾度も議論を重ね練り上げたという筋書きに、期待が高まります。 数々の修羅場を共に戦い、態度には出さないけれど強い絆で結ばれていた探偵と高田についに別れが訪れる……?衝撃のクライマックスは見逃せません!