2018年1月4日更新

ドラマ『リッチマン、プアウーマン』を深掘りすると面白さ倍増!ただの月9じゃなかった

IT企業の社長と就職難民女子の恋愛を描いたドラマ『リッチマン、プアウーマン』。月9ドラマとして話題になりましたが、キャラクターやストーリーなどに深く注目すると、さらに面白さ倍増するのです!ドラマ「リチプア」の魅力や見どころをご紹介します。

2012年放送の月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』

『リッチマン、プアウーマン』は2012年に月9ドラマとして放送されました。 東京大学理学部でありながら1社も内定がもらえない就職難女子と、ITベンチャー企業の若き社長が互いに惹かれあいながら成長していく様子が描かれ、人気を集めました。 東京大学理学部で抜群の記憶力もつ主人公の夏井真琴を石原さとみが、IT企業NEXT INNOVATIONの社長である日向徹を小栗旬が演じています。

IT業界を舞台にした恋愛ドラマが斬新だった!

大学4年生で就職活動に勤しむ主人公の夏井真琴がインターンシップとして招き入れられたのは、ITベンチャー企業のNEXT INNOVATION。社長の日向徹は29歳の若さで総資産250億とも言われ、古い学生会館からスタートしたベンチャー企業を数年で成功に導きました。 ドラマ『リッチマン、プアウーマン』ではNEXT INNOVATIONを中心にIT業界の人間模様が描かれます。社長の日向は、すべての人の個人情報を管理する「パーソナルファイル」を計画し、副社長の朝比奈(井浦新)は、NEXT INNOVATIONをさらに大きな企業にするべく奔走します。 硬い友情と信頼で結ばれていた二人でしたが、日向を変えてしまう存在である真琴との関係を不安に感じ、朝比奈の思いはNEXT INNOVATIONの経営にも影響を及ぼします。

当時の時代背景に切り込んだ月9ドラマだった!

ドラマ『リッチマン、プアウーマン』が放送された年の前年2011年は、就職率が最低となった年です。主人公の夏井真琴がそうであるように、高学歴で優秀であっても希望の会社はおろか、1社も内定がもらえない、という事態は珍しくありませんでした。 また、そのような就職難などの労働問題が深刻である一方で、ベンチャービジネスやITビジネスで成功を収める若者が増えていたことも事実。ドラマ『リッチマン、プアウーマン』は、真琴と日向の恋愛をベースに描きながらも、現代の労働問題や時代背景を盛り込んだストーリーが展開されます。 これまでの月9ドラマとは違い、当時の社会に鋭く切り込んだ『リッチマン、プアウーマン』の設定やストーリー展開は目を引くものでした。評論家の間でも話題となり、数々の賞を受賞するなど高く評価されました。 真琴は、学校の課題や卒論の準備などに追われる中で就活を進めて行かなければならず、あまりの忙しさに徐々に消耗して行く様子がドラマの第1話で描かれています。一方、日向の天才社長ぶりは華やかに描かれており、選ぶ側と選ばれる側の違いがリアルに観る者の胸に響きます。

社長・日向徹のキャラクターのモデルは誰もが知ってるあの人!

ベンチャー企業・NEXT INNOVATIONの創設者であり、現社長である日向徹。高校中退という経歴ながら、ITビジネスで常に時代の最先端を切り開いてきました。 バイタリティにあふれ、おもしろいことや新しいことが大好き。プレゼンテーションの天才で、人を惹きつける能力に長けていますが、傍若無人な態度が玉に瑕。このキャラクターを知って、思い浮かぶ人物がありませんか?そう、アップル社の創設者であり元CEO・会長のスティーブ・ジョブズです。 日向徹を演じた小栗旬もまた、日向のキャラクターを連想させる人物としてジョブズの名前を挙げています。一見、豪快で天真爛漫な天才肌の青年を思わせる日向ですが、実生活は独自のこだわりと美学に貫かれています。仕事面でも、その好き嫌いの激しい性格と徹底した実力主義は、やっぱりジョブズに通じるところがありますね。

井浦新が演じた朝比奈のキャラクターのモデルは?

NEXT INNOVATIONや日向を語る上で欠かせない存在である朝比奈。日向と共にNEXT INNOVATIONを立ち上げ、副社長として活躍する朝比奈ですが、彼のキャラクターや佇まいもまた、ある人物を連想させます。それは、ジョブズの永遠のライバルでもあると言える、マイクロソフト社の創設者・ビル・ゲイツです。 日向とは対照的な温厚な性格、穏やかな笑顔に映える丸眼鏡と、朝比奈のキャラクターはビル・ゲイツを思わせます。IT業界をリードしてきた天才二人のキャラクターを投影したと思われる魅力的な登場人物が織り成す恋愛ドラマ『リッチマン、プアウーマン』は見どころがいっぱいです。

ドラマ『リッチマン、プアウーマン』のキーワードは名前とアイデンティティ

プログラムと経営、そしてプレゼンテーションに天才的な才能を見せる日向ですが、彼には人の名前が覚えられないという認識障害がありました。また、彼には幼少のころに実の母と生き別れてしまったという辛い過去があります。母のことで覚えているのはただひとつ「澤木千尋」という名前だけ。日向は連日のようにあらゆるSNSでその名前を検索しては、母の行方を探しています。 一方、就職活動に勤しむ夏井真琴は、NEXT INNOVATIONの会社説明会で日向と出会います。NEXT INNOVATIONのデータを全て暗唱した後、彼女が名乗ったのは、澤木千尋という名でした。別人であることは明らかなのに、母と同じ名であることが気になり、日向は真琴を新規プロジェクトのメンバーとして招き入れたのです。

実は、真琴は以前に日向と出会っており、彼の母・澤木千尋(萬田久子)は真琴の通っていた食堂で働いていました。日向が母を探していることを知っていた真琴は、思わずその名を名乗ってしまったのです。 人と関わるのが面倒だと言い、自分の周りの人間の名前が覚えられない日向は、母の名前と存在に囚われています。一方、偽名を使って仕事を行う事態になった真琴は、罪悪感と自分の存在意義に悩まされます。また、日向が計画している新規プロジェクトは、個人情報を管理するパーソナルファイル。ドラマ『リッチマン、プアウーマン』では、名前とアイデンティティが象徴的なキーワードとして随所で登場します。

ハイテク&ハイセンスなNEXT INNOVATION!ロケ地は?

最先端のテクノロジーとおしゃれなインテリアで埋め尽くされているNEXT INNOVATIONのオフィス。フィットネスジムやヒーリングルーム、酸素カプセルまでオフィスの中に完備されています。休憩時間には、おしゃれなカフェテリアで食事を楽しみ、仕事の合間に屋上の畑で野菜を育てることもできます。そんなオフィスにはモデルやロケ地はあるのでしょうか? NEXT INNOVATIONのオフィスのシーンは主に、スタジオ内のセットで撮影が行われたようですが、一部マイクロソフト社の品川本社をロケ地としています。誰もが憧れるNEXT INNOVATIONのハイテク&ハイセンスなオフィスが、IT業界を代表するマイクロソフト社のオフィスの一部であるとは、とても興味深いですね。

ニューヨークを舞台にした『リッチマン、プアウーマン』も放送!

2013年には、スペシャル版の『リッチマン、プアウーマンinニューヨーク』が放送されています。新プロジェクトを進める日向とニューヨークで再会する真琴。連続ドラマの最終回から1年9ヶ月後の二人の様子を描きます。新しいビジネスを海外企業に進めるため必死で交渉する日向の姿と、真琴と楽しそうにニューヨークの街で過ごす表情のギャップが楽しめるスペシャルドラマです。 連続ドラマでは遠距離恋愛をすることになっていた真琴と日向ですが、スペシャル版では休暇を利用して真琴が帰国します。真琴が滞在中に宿泊することになったのは、日向の家。短い間ですが、二人の同居生活が始まったのです。 離れていた時を埋めるように、日向との甘いひと時を過ごす真琴でしたが、彼の家や生活は細かいこだわりで埋め尽くされていました。日向のこだわりを強制され、思わず反発してしまう真琴の姿や、仕事と恋の間で葛藤する心情が描かれます。連続ドラマで二人の恋の行方が気になっていた方は、ぜひスペシャル版で確かめてみてくださいね。