玉城真一郎、「コードギアス」随一のギャグキャラに迫る!
2006年に放送された『コードギアス 反逆のルルーシュ』、2008年に放送された『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の2作品と、その人気から展開された劇場版・コミック等の作品群です。 『Gのレコンギスタ』などで有名な安田朗らによる秀逸なメカニックデザイン・『カードキャプターさくら』や『魔法棋士レイアース』などで知られる漫画家集団CLAMPによる美麗なキャラクターデザインで視聴者を引き付け、緻密なストーリー展開でその心を鷲掴みにしました。 そんなシリアスな展開の「コードギアス」における一服の清涼剤とも言うべきキャラクターが今回紹介する玉城真一郎です!2枚目でもなく、ロボットで戦えるわけでもなく、頭が良いわけでもない、そんな玉城ですが、その性格は「コードギアス」の中で異彩ともいえる存在感を放っているのです。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』のあらすじをおさらい
現実と似ていながら、異なる歴史を歩んだ世界。世界の3分の1は「神聖ブリタニア帝国」によって支配されていました。帝国に支配され「エリア11」と呼ばれるようになった日本で、主人公ルルーシュは学生生活を過ごしていましたが、謎の少女C.C.との出会いからその生活は一変していきます。 帝国の皇族であったルルーシュは自分の命令を他人に強制出来る「ギアス」の力を手に入れたルルーシュは、母と妹の復讐のため帝国に歯向かう者を「黒の騎士団」として組織し、反旗を翻します。自分に理解を示してくれた皇女やかつての友人を次々と失っていくルルーシュは、それでもなお歩みを止めず、命と引き換えに皇帝を倒すことが出来たのでした。 ご紹介する玉城真一郎は「黒の騎士団」の創設メンバーとして登場し、ルルーシュや騎士団の仲間とともに、数々の激闘を潜り抜けていきます。
「コードギアス」の名脇役、玉城真一郎
シリアスな展開の多い『コードギアス』において、物語の緊張を少しだけ緩めてくれる憎めないヤツ、それが玉城真一郎です。 戦闘用ロボットであるナイトメアフレームで出撃しては撃墜され、ルルーシュの能力値評価では他のメンバーが軒並み180以上の数字であるのに「40」と評価されてしまう能力の無さであるにも関わらず、その言動は強気そのもの。 しかし、情に厚く仲間思いな一面があり、ゼロに心酔しているその様を見ると皆玉城のことを憎めなくなってしまうようです。賑やかに騒ぐのが好きで「宴会太政大臣」などと呼ばれる玉城は戦いの後も生き残り、バーを経営している所が描かれています。もしかしたら『コードギアス 反逆のルルーシュ』の中で1番幸せになった人物かもしれません。
演じたのは、故田中一成。その後、檜山修之へ!
TVシリーズ『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』では田中一成が演じていました。『ハイキュー!!』の鳥養繋心など、気の良い人物を演じることが多く、玉城の人柄に合っていたキャスティングでした。 田中一成は2016年に亡くなってしまったため、2017年から公開され始めた劇場版3部作では檜山修之が玉城を演じています。『勇者王ガオガイガー』の獅子王凱など、熱く叫ぶ主人公系キャラクターで有名な檜山ですが、田中の作り上げたコミカルな玉城を上手に引き継いだ印象です。
2018年公開予定の劇場版2・3作目では玉城真一郎の新たな活躍に期待!?
TVアニメとして放送された2作を再構成・全編再アフレコを行っている劇場版が2017年から公開開始されています。第1作目となる『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道』は2017年10月から公開。カットされている部分も多いですが、ストーリー上違和感が出ないよう緻密に構成されているようです。 TV版ではあまりかっこいいシーンのなかった玉城ですが、新展開の中で活躍の場はあたえられるのでしょうか!?今までいいところのなかったナイトメアフレームによるバトルで、ロボット系アニメでの「叫び声」で人気の高い檜山修之が起用されたことによって新たな玉城の一面が見られるのではないでしょうか!