ちゃんと理解してる?サイヤ人の全形態一覧【ドラゴンボール】
超スーパーサイヤ人の形態を一覧で紹介!【ドラゴンボール】
『ドラゴンボール』は鳥山明が執筆した漫画、及びそのアニメ化作品です。週刊少年ジャンプで1984年に始まり、同誌を代表する作品として1995年まで連載されました。 本作は尻尾の生えた少年・孫悟空を主役とし、7つ集めると願いを叶える神竜が呼び出せるドラゴンボールをめぐる冒険活劇。悟空が青年になった頃から強敵との戦いが作品の中心となるバトル路線へとシフトし、強敵を打ち倒す度にさらなる強敵が現れるストーリーが読者を魅了します。 その人気は非常に高く、連載終了に際しては関係各社のトップ級会談が開かれました。連載終了後は週刊少年ジャンプの発行部数が100万部以上減少するほどの影響が発生しました。 2015年には「Vジャンプ」にて『ドラゴンボール超』が連載開始。鳥山明による原作を元に、とよたろうが作画をしています。
テレビアニメは世界80ヶ国以上で放送
『ドラゴンボール』のテレビアニメは1986年に放映開始し、1989年には『ドラゴンボールZ』にタイトルを変更。原作終了後はタイトルを『ドラゴンボールGT』としてアニメオリジナル展開に突入し、1997年に完結しました。 アニメは80ヶ国以上で放送され、絶大な指示を得ています。2009年にはハイビジョンリマスターと再編集を行った『ドラゴンボール改』が制作されました。 1986年から1996年にかけて、毎年春と夏に劇場版が上映。2013年には新作映画『ドラゴンボールZ 神と神』、2015年には『ドラゴンボールZ 復活のF』が公開されています。 2015年には「神と神」「復活の「F」」を原作とするテレビアニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』が放送開始され、両作のストーリーを完結させた後は鳥山明原作の完全新作ストーリーが制作されました。今回は本作に登場する「サイヤ人」の全形態を紹介します。
戦闘民族「サイヤ人」とは?
サイヤ人は『ドラゴンボール』の中盤、アニメのタイトルが『ドラゴンボールZ』に変更されてから登場した設定です。孫悟空はその1人でした。 彼らは環境の豊かな星の生物を滅ぼし別の宇宙人へと売り払う、宇宙の地上げ屋として活動しています。孫悟空も赤子の状態で地球を滅ぼすために地球へと送り込まれましたが、不慮の事故からその任務を忘れ、地球で暮らしていたのです。 科学的に遅れた部分があったサイヤ人は他種族との全面戦争を避け、宇宙の帝王・フリーザと手を組んでいました。サイヤ人たちが身につけている尖った肩当てが特徴的な戦闘ジャケットや、相手の戦闘力を測るモノクロ型の機械・スカウターはフリーザ軍から供与を受けたものです。 フリーザ軍傘下にあった頃、サイヤ人の母星である「惑星ベジータ」が消滅し、殆どのサイヤ人が命を落としてしまいます。サイヤ人の登場時には、すでに生き残りは数人という状況にありました。
尻尾や食欲は?その能力と特徴について解説!
戦闘民族と呼ばれるだけあり、サイヤ人の戦闘能力は宇宙最強レベルにありました。外見上の特徴としては地球人に似た体つきをしており、切除可能な尻尾が生えており、尻尾がある状態で月を見ると大猿に変身するという特徴も持っています。 怪我からの回復が非常に早く、身体能力をフルに発揮できる青年期が非常に長いです。また、命の危機に瀕して生還する事で爆発的な成長を起こす特徴も持っています。 食欲も旺盛で、数十人前の食料を一気に平らげてしまうこともあります。悟空は作中でも世界的な人気を誇る天下一武道会の優勝賞金を一回の食事で使い切ってしまうなどの驚愕の食べっぷりを披露していました。 サイヤ人と別種族のハーフは、高い潜在能力を持ちます。作中では悟空の息子である悟飯と悟天、サイヤ人の生き残りで、地球人と共存することとなったベジータの息子、トランクスが凄まじい才能を発揮しています。
超(スーパー)サイヤ人
超(スーパー)サイヤ人は、サイヤ人が穏やかで純粋な悪の心を持ち、強い怒りや悲しみにさいなまれることで変身できるようになる強化形態です。超サイヤ人に変身すると髪が金色になって逆立ち、瞳が緑色に変化し、黄金の気のオーラをまといます。 サイヤ人の間で千年に一人誕生する最強の戦士として語り継がれている存在でした。そんな超サイヤ人が初登場したのが、3度に渡る変身を遂げた最強形態のフリーザと悟空の最終決戦です。 フリーザに親友であり、共に戦う仲間でもあるクリリンを惨殺された怒りから、悟空は超サイヤ人に目覚めます。超サイヤ人となった悟空はフリーザと惑星を巻き込む死闘を繰り広げ、勝利しました。 超サイヤ人はある程度の実力を持つサイヤ人が到達条件を満たせばたどり着ける境地にあります。そのため、その後はベジータや悟飯、悟天とトランクスなども超サイヤ人に変身できるようになりました。
超サイヤ人第2段階
超サイヤ人第2段階は、超サイヤ人のさらなる強化形態で、体への負荷が増える代わりにパワーやスピードが通常時より遥かに上昇します。見た目の上では筋肉が膨張し、オーラが刺々しく、激しくなるのが特徴です。 ドクター・ゲロの生み出したバイオロイド(人造人間)、セルとの戦いの最中でベジータが披露しました。自称「超(スーパー)ベジータ」となったベジータはそれまでとは比べ物にならない力を見せつけ、完全体への成長途中だったセルを圧倒します。 しかし、完全体となったセルには全く刃が立ちませんでした。サイヤ人たちはさらなる強化を迫られることとなります。 この形態に変身したのはベジータの他に、悟空とドクター・ゲロの野望を打ち砕くため未来からやってきた青年トランクスがいます。ですが、それぞれ異なる理由から、実戦投入には至っていません。
超サイヤ人第3段階
超サイヤ人第3段階は第2段階の強化系です。第2段階以上の筋肥大が外見上の特徴であり、負担も非常に大きくなる他、あまりにも筋肉が膨れ上がってしまったせいでスピードが大きく落ちてしまう弱点を持っています。 完全体となったセルを倒すため、青年トランクスがこの形態に変身しました。青年トランクスが第2段階を実戦投入しなかったのは、この形態で全力を出すためです。 圧倒的なパワーは完全体のセルを凌駕していました。ですが、あまりにもスピードが遅すぎたため、実際の戦いで青年トランクスは攻撃を全く当てられず、完敗を喫します。 青年トランクスの他、ベジータと悟空がこの形態に変身できますが、弱点を嫌い実戦投入しませんでした。ウィークポイントが目立つ形態といえます。
超サイヤ人フルパワー/超サイヤ人第4段階
超サイヤ人フルパワーは「超サイヤ人第4段階」とも呼ばれる、超サイヤ人のポテンシャルをフルに引き出した形態です。第2段階、第3段階とは違い、通常の超サイヤ人のまま徹底的な修行を積んだ姿であるため、見た目は超サイヤ人と完全に同じとなっています。 初登場は完全体のセルと悟空による地球の存亡をかけた戦い、セルゲームの最中でした。限界まで潜在能力を引き出しているため、スピードだけでなくパワーも第3段階以上となっています。 徹底的な修行は精神的にも影響を与えており、超サイヤ人になるために必要だった悪の心を克服しているとされています。原作漫画のラストで悟空は悪の心を持つとコントロールができなくなる必殺技「元気玉」をこの形態になることで制御し、長い戦いに決着をつける描写が見られました。
伝説の超サイヤ人
千年に一人と言われた超サイヤ人は、作品の進行と共に何人も並び立つ状態となります。その数の多さは作中でバーゲンセールに例えられるほどでした。 もしも伝説通り、千年に一人の最強の超サイヤ人が存在したら……というifストーリーを描いた劇場映画『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』に登場したのが「伝説の超サイヤ人」です。 変身したのは映画オリジナルキャラクター、サイヤ人の生き残りのブロリー。外観上の特徴としては第3段階を超える筋肥大を見せ、目から瞳が消失し、髪色とオーラは黄緑色となっています。 あくまでも番外編的位置づけのキャラクターと形態ですが、視聴者やアニメスタッフに強烈なインパクトを与えた形態です。アニメ版ドラゴンボールのメインライター、小山高生はブロリーより強そうなキャラクターが生み出されていない事を理由に、ブロリーに最強認定を下しています。
超サイヤ人2
超サイヤ人2は超サイヤ人フルパワーが更に強化された形態です。髪の毛の逆立ち方がより細かくなっており、オーラにスパークが走るようになります。 初登場は悟飯とセルとの最終決戦で、終始圧倒されていた悟飯は怒りからこの形態に目覚め、セルを仕留めます。この時点では更に強くなった超サイヤ人として扱われていたため正式名称が存在しませんでした。 この形態に正式名称がついたのは外宇宙からやってきた魔人ブウと悟空との戦いの最中です。悟空が超サイヤ人とこの形態、そして後述する超サイヤ人3を説明した際に名付けられました。 この名称が登場した時にはすでにすべての超サイヤ人が超サイヤ人2に変身可能となっていたためあまり目立たず、さらに読者や原作者の鳥山明の意識はさらなる強化形態へと向いていました。そのため、鳥山明は後年この形態の存在を忘れていたと語っています。
超サイヤ人3
超サイヤ人3は眼窩上隆起(類人猿のように上瞼の上の部分が出っ張った姿)と眉の無くなった顔、そして腰まで伸びた金髪が特徴的な超サイヤ人の強化形態です。魔人ブウとの戦いで登場し、視聴者に圧倒的なインパクトを与えました。 通常の超サイヤ人以来の大きな外見的変化を伴っており、パワーもそれまでの超サイヤ人2の4倍に達しています。しかし、大量のエネルギーを使うため変身には時間がかかり、更に維持できる時間も短くなってしまいました。 悟空は超サイヤ人の説明とともにこの形態に変化し、魔人ブウを圧倒します。しかし、変身時間の限界が来てしまい、勝利は逃しました。 以降も時間制限付きの超サイヤ人の強化形態としてストーリーで活躍します。トレーニングなどで体に負担をかけたくない場合には超サイヤ人2となって、決戦時には超サイヤ人3になるなどの使い分けがなされました。
超サイヤ人4
超サイヤ人4はアニメ『ドラゴンボールGT』に登場する超サイヤ人の最終形態です。『ドラゴンボールGT』は原作漫画終了後に鳥山明の許諾を受けて制作されたアニメ独自の続編となっており、後年発表された『ドラゴンボール超』とはパラレルの関係にあります。 超サイヤ人4は、サイヤ人の特徴である大猿化する力と超サイヤ人の力が合わさったものとなっています。大猿化の力が関係しているためか、理性が若干欠ける一面が見られました。 これまでの超サイヤ人と異なり、髪の色は黒です。また、大猿化した際には体中に赤い毛が、さらに尻尾も生えた状態となっています。 サイヤ人特有のサイヤパワーが変身に必要とされており、初変身の際には大猿化によって強化されたサイヤパワーが変身のキーとなりました。また、サイヤパワーを限界以上に集めることで戦闘力が大幅に上昇します。
超サイヤ人ゴッド
超サイヤ人ゴッドは映画『ドラゴンボールZ 神と神』と、同作を元にしたテレビアニメ『ドラゴンボール超』に登場する新たなるサイヤ人の姿です。正しい心を持った5人のサイヤ人の心の光を1人に注ぎ込むことで誕生します。 見た目の特徴は赤い髪と赤いオーラ、赤い瞳にあります。力も神と渡り合えるほどの強大なものとなりますが、肉体は普段(超サイヤ人になっていない時)よりもスマートです。 劇中では悟空が変身し、神の力に触れたことで戦闘力を大幅に上昇させ、破壊神ビルスと渡り合いました。体力消費も尋常ではないため変身を長時間維持することが出来ず、2度の変身を経て破壊神ビルスを倒した悟空は立つことも出来ないほど疲弊しました。 使用後はその天賦の才によってこの形態に変化した際の神の力を体得したため、破壊神ビルスとの戦い以降はこの形態になる必要がなくなりました。そのため、結果的に一戦限りの形態となっています。
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人(超サイヤ人ブルー)
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人は映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』と、同作を元にしたテレビアニメ『ドラゴンボール超』に登場するサイヤ人の一形態です。名称が長いため「超サイヤ人ブルー」の略称が使われる他、正式名称も「超サイヤ人ゴッドSS」と略される事があります。 この形態は劇中で超サイヤ人ゴッドの力を持ったサイヤ人が超サイヤ人になった姿と説明されています。瞳と髪、そしてオーラが水色となるのが特徴で、このデザインは鳥山明によると強く穏やかな精神で冷静に戦えるようになった事を表したものとのことです。 変身条件は神の力をその身に取り込み、力のコントロール技術を上げる事。神の力は超サイヤ人ゴッドを経験する以外にも、純粋な修行で手に入れる事が可能です。 体力の消費は超サイヤ人ゴッドを更に超える粋に達しているらしく、使用者はパワーを体内に封じたり、他形態と併用することで負担を軽くする工夫を取っています。
超サイヤ人ロゼ
超サイヤ人ロゼはテレビアニメ『ドラゴンボール超』に登場したサイヤ人の強化形態です。バラ色を意味するロゼの名の通り、髪色がピンク色となります。オーラは紫色で、瞳は灰色(通常時)かピンク色(全力時)です。 変身者は未来世界からやってきた悪の悟空、ゴクウブラックです。その真の姿はドラゴンボールの力で悟空と体を入れ替えた第10宇宙の王、ザマスでした。 サイヤ人の形態としては唯一の、サイヤ人の体を使用してサイヤ人以外が到達した姿でした。敵役としての登場だったためか、詳細が明かされずに終わりましたが、その実力は超サイヤ人ゴッド超サイヤ人と同等レベルにあります。 以上、通常形態を含めた12形態が2018年2月現在のサイヤ人の全形態です。豊富で複雑ですが、知っていると「ドラゴンボール」シリーズの作品がより楽しめることでしょう!