【新受験生へ】国内で映画作りを学べる9つの学校を紹介【あの監督が学校の先生に?】

2018年3月3日更新

映像のデジタル化が進み、今やスマートフォンで誰でも簡単に映画作品が作れる時代になりました。しかし、本格的映画制作を行うには、それなりの知識とスタッフィングが必要となります。では、どこで学ぶことができるのでしょうか?そんな疑問にお答えするべく、今回は国内で映画制作を学べる学校をご紹介します!

未来の映画制作を担う新受験生へ!

普段何気に観ている映画。映画ってどうやって作っているのか興味を持ったことはありますか? 映画制作を自分でやってみたい、本格的に勉強したいと思ったことは?でも、実際にどんな学校があるのかわからないし、どうやって選んでいいのかもわからない……。 そんな新受験生へ、今回は特に国内の大学の中で映画制作を学べる学校をピックアップしてみました。 実際に業界で活躍しているあの監督や脚本家に直接教わることができるチャンスかもしれませんよ!

1.日本の映画学校と言えばここ!

日本大学 藝術学部 映画学科

日本国内で映画が学べる大学と言えばまず最初に名前が挙がるのが、「日藝(ニチゲイ)」こと、日本大学藝術学部映画学科ではないでしょうか? 日藝の映画学科は、映像表現・理論コース、監督コース、撮影・録音コース、演技コースの4つのコースに分かれています。実習の時にはそれぞれのコースの学生たちが協力し、実際のローケーション撮影に臨みます。 よりプロの現場に近い作品作りを学ぶことができ、各コースの人たちと意見交換ができるのも魅力です。講師陣には、映画『象の背中』の井坂聡監督、映画『南瓜とマヨネーズ』の冨永昌敬監督、映画『さよならみどりちゃん』の古厩智之監督、映画『陰日向に咲く』のシナリオライター金子ありさがいます。   また、数多くの卒業生が活躍していて名前を挙げきれませんが、「仁義なき戦い」シリーズの深作欣二監督や「海猿ウミザル」シリーズの羽住英一郎監督、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の松岡譲司監督などがいます。

2.「西の芸大」と言えばここ、注目の若手監督も多数排出!

大阪芸術大学 芸術学部 映像学科

大阪で「芸大」というと大阪芸術大学のことを指す程、関西地域で芸術系の大学を目指すのであればまずこの大学名が挙がるそうです。現在の学科長は、映画『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』の大森一樹監督。 この大学の一番の特色は、個性豊かなその教授たちにあります。監督はもちろんのこと、撮影監督、特殊メイク、脚本家、特撮撮影、プロデューサーと様々なジャンルで活躍する人ばかりです。 特撮撮影や特殊メイクが学べるのは珍しいですよね。特殊メイクの客員教授をハリウッドで活躍するスクリーミング・マッド・ジョージが務めています。 さらに、産学協同映画として地元テレビ局と連携し、大阪芸大を舞台とした劇場公開映画を大森一樹監督や映画『あしたはきっと…』の三原光尋監督の下で学ぶこともできます。プロの現場を踏むということは即戦力に繋がります。 卒業生の中には活躍中の若手監督が多く、映画『私の男』の熊切和嘉監督、映画『舟を編む』の石井裕也監督、映画『リンダリンダリンダ』の山下敦弘監督などがいます。

3.今村昌平が作った映画の学校は、ドキュメンタリーにも注力

日本映画大学

故・今村昌平監督が設立した日本映画学校が、2011年に日本映画大学として専門学校から大学へと新たなスタートを切りました。2018年現在、今村昌平監督の長男・天願大介監督が学長となっています。 演出、身体表現・俳優、ドキュメンタリー、撮影照明、録音、編集、脚本、文芸といった専門ごとにコース分けされており、他の大学と大きく違うのはドキュメンタリーコースがあることでしょうか。教授には映画『桜の園』の中原俊監督、森達也監督の『A』や『A2』のプロデューサー・安岡卓治、特任教授には脚本家としても著名な荒井晴彦などがいます。 専門学校時代から数多くの卒業生が活躍しています。その中には三池崇史監督や本広克行監督、映画『怒り』の李相監督がいたり、ウッチャンナンチャンや出川哲郎、バカリズムなどのお笑いタレントも多数います。

4.第一線で活躍する多種多様な講師陣!

東京藝術大学 大学院 映像研究科 映画専攻

国立大学の中で映画制作を学べる大学といえば、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻です。とはいえ、残念ながら大学院のみとなっています。2005年にようやく設置されたばかりで歴史は浅いですが、立ち上げ当初は北野武監督が特別教授となったことで話題となりました。 映画専攻には、監督、脚本、プロデュース、撮影照明、美術、サウンドデザイン、編集といった領域(コース)があり、プロと同様の映画製作プロセスを学習できるようになっています。短編作品から長編作品まで年間に数本の実習があり、海外教育機関との連携やインターンシップ制度などの活用ができることは大変魅力的ですね。 またそれぞれの領域の教授陣も非常に優秀な人材ばかりで、監督領域に黒沢清監督、脚本領域に坂元裕二と各方面のスペシャリトぞろいです。 卒業生には、映画『ディストラクション・ベイビーズ』の真利子哲也監督、映画『ゲゲゲの女房』脚本家の大石三知子、映画『トウキョウソナタ』共同脚本の田中幸子などがいます。

5.プロデューサーを志すならここ?2017年に新設された学科

立命館大学 映像学部

2017年に設立したばかりのまだ新しい学部です。近年のデジタル技術の進化に対応すべく、「映画」を芸術、メディア、産業として捉え、どの分野でも活躍できるような「プロデュース」能力を持つ人材を育てます。 特色ある授業としては、映像制作実習や各業界でプロとして活躍する人たちのセミナー、京都・松竹スタジオ内での実地演習などがあります。また、アニメやゲーム、CG、映像など、デジタル制作の現場で使われているものと同様の最新の映像設備・機材を完備していることも魅力のひとつです。 客員教授に、映画『私の男』の熊切和嘉監督や「極道の女たち」シリーズの中島貞夫監督、映画『岸辺の旅』のプロデューサー・佐々木史朗がいます。 卒業生は、テレビ局やCM製作会社などへ就職しています。その他、劇場公開作を制作した監督は見受けられませんが、自主制作映画として、各種様々な映画祭(PFFアワードなど)などでの受賞が相次いでいます。

6.出身監督は作家性が強め?実験映像にも興味があるならオススメ!

東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画専攻

デザイン学科の中にある「映画専攻」を紹介します。ここに至るまで、時代を反映しつつ変化を遂げ、2013年に現在の形になりました。 授業の特徴は、プレゼンテーション、グループワークが中心となります。ドキュメンタリー、フィクションに限定せず、企画、脚本、監督、音声、カメラ、編集の役割を固定しないロールプレイング的な手法で進めます。 この大学では、商業映画だけでなく、芸術の一環としての表現方法も学ぶことを目的としているため、授業の中には、実験映像の制作などもあります。ダンスをしながら自撮りする映像作品、物を使った身体表現などもあります。 教員陣は、イメージフォーラムを共同設立した中島崇や実験映画を得意とする宮崎淳監督、映画『M/OTHER』の音楽を担当した鈴木治行など多ジャンルの講師たちがいます。 卒業生には、2018年6月に公開される映画『猫は抱くもの』の犬童一心監督、映画『サバイバルファミリー』の矢口史靖監督が名を連ねています。

7.映画は作りたいけど何をしようか迷っている人にはここがオススメ!

武蔵野美術大学 造形学部 映像学科 

映像学科は1990年に創立しました。「映像」を学科名に新学科を創設した美術系大学は武蔵野美術大学が初めてです。 この大学の特色は、映像のあらゆるジャンルを、総合的に学び体験することにあります。まずは、専門分野を決定する前に、さまざまな映像表現を学び、実際に体験することに重きをおいているのです。 1、2年次に、写真、ドラマ、アニメーション、メディア・アート、空間・現象映像(イメージフェノメナン)の各専門教育を学び、3年次からは映像表現コース、写真表現コースに分かれて、本来の専門性を学ぶカリキュラムになります。 教員陣も、他の大学とはだいぶ違っていて、映像理論に基づく研究をしている人たちが多いようです。客員教授には、同大学卒業生でもある内館牧子がいます。 卒業生には、CMディレクター出身で、映画『嘘を愛する女』の中江和仁監督がいます。

8.演出&演者にも挑戦!16ミリフィルムでの映画制作も

東京工芸大学 芸術学部 映像学科

学校名にある通り、この学校は工学部と芸術学部からできています。その芸術学部の中に、各学科が設置されています。その中の映像学科を紹介します。 まずは、芸術学部全体で基礎教育を受けます。内容は、芸術基礎、人間科学、コミュニケーション、キャリア教育となります。それと同時に各学科で独自のカリキュラムを取り入れていきます。 3年次から、映像表現、映画、テレビ、映像情報、身体表現と5つの専門領域に分かれていきます。例えば、映画などは、16ミリフィルムを使って、オリジナルのシナリオを基に映画制作を行ないます。 また身体表現では、自らが演者となり、身をもって演出される側の体験を学ぶのです。映画研究室教授に、映画『時の香り~リメンバー・ミー~』の山川直人監督がいます。 卒業生には、「怪談新耳袋」シリーズや「クロユリ団地」シリーズの脚本も手掛ける三宅隆太監督、映画『夜空はいつでも再高密度の青色だ』のプロデューサー・有賀高俊がいます。

9.自主制作にもスタジオ貸し出し!あの女優の母校は懐が深い!?

京都造形美術大学 芸術学部 映画学科

この大学の芸術学部には、映像製作コースと俳優コースの2つがあります。映像コースの学生にとっては、プロを目指した俳優と一緒に映画制作することができ、俳優コースの学生にとっては、本格的なカメラの前で演技することを学べます。 またセットを建てて撮影のできる本格的なスタジオを完備しています。授業のみならず自主映画作品などの制作に用いることもできるので、学生には大きなメリットとなるでしょう。 4年間の学びの中で、映画を「観る」、「作る」、「観せる」、「研究する」なども行うため、総合的な理解も深まります。教授陣には、『Danger de mort ダンジェ』の福岡芳穂監督、准教授に俳優としても活躍中で映画『ゲゲゲの女房』の鈴木卓爾監督がいます。 卒業生には、2018年2月に公開される『ウィッチ・フウィッチ』の酒井麻衣監督や俳優コースの黒木華などがいます。

その他の学校は?

映画学科のある有名大学から、美術系大学の中の映像学科をご紹介してきました。ちなみに、多摩美術大学の二部(夜間)にあった造形表現学部は、2014年度から学生募集が停止となりました。この中には、映像演劇学科がありました。 今回は大学を中心にご紹介してきましたが、他にも専門学校などがあります。また、映画・映像学科を謳っていない大学でも、在籍する教員によっては映画制作していることもあります。 まずは、それぞれの学校の雰囲気を知るのが第一歩です。オープンキャンパスや学園祭、卒業制作発表など実際に足を運んでみるのもひとつではないでしょうか。 その中で自分に合った学校を見つけてみてくださいね。