新田真剣佑が映画「ちはやふる」に懸けた熱い思いがイケメンすぎ!【改名の由来にも】
新田真剣佑が熱い思いを懸けた映画「ちはやふる」シリーズ
新田真剣佑は、日本を代表するアクションスター・千葉真一の息子としてロサンゼルスで誕生し、2014年から日本でも俳優活動を開始しました。 そんな彼が熱い思いを懸け、撮影に臨んだのが映画「ちはやふる」シリーズです。小泉徳宏監督がメガホンを取り、末次由紀の累計発行部数2000万部突破の大人気漫画を2部作で実写化。それぞれ「上の句」、「下の句」と題して、2016年に順次公開されました。 主演には広瀬すずを迎え、野村周平、新田などフレッシュな若手が揃った本作。競技かるたに青春を捧げる高校生の人間模様と、躍動感のある演出が話題を呼びました。 2018年3月17日には、シリーズ完結編『ちはやふる -結び-』が公開されます。
金曜ロードショーで「ちはやふる」前後編が地上波初放送
『ちはやふる 上の句/下の句』を見逃した人に朗報!完結編「結び」の公開を記念して、2018年3月9日と16日の2週連続で「上の句」「下の句」が地上波初放送されます! 新田真剣佑がその年の日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した記念すべき作品を、ぜひこの機会にチェックしておきましょう。
真剣佑が「ちはやふる」で演じたのは千早の憧れの存在・綿谷新
劇中で演じる綿谷新は、主人公の綾瀬千早(広瀬すず)と真島太一(野村周平)の小学校からの幼馴染みで、2人に競技かるたを教えた重要人物です。 祖父は競技かるたの永世名人。自身も小学生時代に全国大会の学年別で毎年優勝してきた実力者ですが、卒業後は故郷の福井県へ戻ることに。将来は名人を目指していたものの、介護していた祖父が亡くなり、一時はかるたを続ける意味を見失ってしまいました。 夢を持てずにいた千早に、競技かるたの女性の頂点・クイーンを志すきっかけを与えた特別な存在であり、新も淡い恋心を抱いています。もう一人の幼馴染みの太一も幼いころから千早に想いを寄せているため、三角関係の行方にも注目が集まりました。 新田は綿谷新について、「まっすぐで純粋で、かるたに対して誰にも負けない情熱がある人。そういう一途なところが魅力」だと語っています。
「新田真剣佑」の由来になるほど思い入れが強い作品に!
本名は前田真剣佑といい、当初は名だけの「真剣佑(まっけんゆう)」名義で活動していました。2017年5月の事務所移籍と同時に、現在の「新田真剣佑」に改名しています。 なぜ前田でなく新田?と話題でしたが、6月13日に滋賀県・近江神宮で行われた「結び」の取材会にて、「綿谷新が由来ということ。原作者の末次には、事前にTwitterのダイレクトメッセージで名字に「新」を使って良いか聞き、快諾されたこと」が明かされました。 真剣佑にとって「ちはやふる」は、日本に来て芝居を志すきっかけになった作品だったため、演じた綿谷新の名を使いたいと考えたそうです。そうした理由と"初心忘るべからず"という意味を込めて、芸名を「新田」にしたと語りました。
オーディションで射止めた日本映画初の大役で大ブレイク
千早役の広瀬を始め、メインキャストは2014年末から行われたオーディションで選ばれ、新田も自ら応募して綿谷新役を射止めました。 小泉監督と北島直明プロデューサーは、初対面からとにかくキラキラした目が離せない存在として注目していたものの、実力を発揮できず1次審査で落選。ですが、負けず嫌いを自称し、「(新役を)絶対に獲りたい!」と思っていた新田は監督に食い下がったそうです。 この猛アタックと、自分以外に新をやれる人はいないという強い意志で進んだ2次審査では、監督たちに懸念されていた演技面で劇的な成長を見せつけました。制作側は彼の伸びしろに賭け、キャスティングで最も難航した新役に選ばれたのでした。 新田は日本で活動を始めたばかりで、綿谷新は日本映画における初の大役。映画が公開されると「このイケメンは誰!?」と反響があり、大ブレイクを果たしました。
「上の句」、「下の句」撮影前に福井県でかるた特訓
高校卒業までアメリカで生まれ育った新田。日本への造詣は深かったものの、小泉監督の発案で役づくりのために「もののあはれ」を探す修行が課せられました。 その内容は、福井県あわら市内で2週間暮らし、かるたの特訓をするというものでした。「一番強い新を演じるなら当たり前」と、修行前に1ヶ月半かけて百人一首の札と決まり字を記憶した上で、福井渚会(県かるた協会)の門を叩きました。 初日にかるたの基礎を学んだ後、会員との実戦練習で試合勘を鍛えたと言います。渚会伝統の"体ごとスピンして取る"取り方もマスターし始め、A級選手に匹敵するまでに成長。新田はかるた漬けの中でその魅力にハマり、撮影の合間も練習していたと明かしています。 修行では確かな成果を感じられたようで、「共演者の中でかるたをやったら僕が一番強いと思います」と、自信に溢れたコメントを残しました。
単身修行中に福井弁を習得!焼肉屋でアルバイトも!?
単身修行中、製作会社から支給されたのはアパートの一室と自転車1台のみ。新田は県民性や方言を学ぶため、外へ出て人と交わることを心掛けました。 焼肉屋でアルバイトを始め、福井の友人と一緒に東尋坊に行ったり、ドライブしたり……といったことがリアルな福井弁の勉強になったのだとか。変化が訪れたのは、毎日、福井のニュースを聞きながら生活して10日ほど経ったころでした。 新田が突然つかめたと話すように、福井弁が自然と口から出るようになりました。かるたと福井弁のことしか頭になかった2週間があったからこそ綿谷新を演じられたと振り返り、自分を役者としてのスタートラインに立たせてくれた新に感謝しているそうです。 修行に出した小泉監督も、ものの見事に新になって福井から帰ってきたと絶賛しました。 新がどういう街で暮らし、どういうものを見て、聞いて、感じたのかを感じられたという経験は、後の作品にも充分に活かされているのでしょう。
出演シーンの撮影がない日も現場に通っていた
2016年2月24日に開催された「上の句」の完成披露試写会にて、出演シーンがない日も撮影に向かい、毎日のように現場にいたと明かしました。 主演の広瀬については、「(撮影当時)16歳なのにすごいなと思いました」と言及。真剣佑としても、新としても千早と太一の成長を見ていきたいと思ったそうです。 別のインタビューでは、現場でいつも小泉監督を追いかけ、演技に関する話をたくさんしたと語り、ストイックっぷりを披露しました!そんな「ちはやふる」は、自分自身が成長できて多くを学べた、これまでの出演作の中で一番大きな作品とのこと。 新田自身、撮影前から相当な努力をしたにも関わらず、「スタッフさんと共演者の方には本当に感謝しています」と、どこまでも謙虚でした。
映画『パシフィック・リム』続編の撮影にかるたを持参!?
新田は「結び」の撮影前、ギレルモ・デル・トロ監督作『パシフィック・リム:アップライジング』(2018年4月公開)へ出演するため、海外に渡っていました。 何とかるたを持参し、「『パシフィック・リム』では日本人の役だったので、劇中の抜けのシーンでかるたやってますから! 本当に!」と熱い思いを力説。予定外の演出でしたが、日本の伝統的なものだと説明し、空き時間は常にかるたをしていたというから驚きです。 さらに、同作の撮影直後はアクション作品に合わせた10kgの増量とトレーニングが原因で、小泉監督曰はく"体がムッキムキ"の状態でした。そのため、新田は「結び」の撮影に備えて新の体型に戻したいと思い、11kg落とす肉体改造を行ったのだとか! 作品に対する愛情はもちろんですが、役づくりへの真摯な姿勢も感じられますね。
新田真剣佑の努力が実を結ぶ!「ちはやふる」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞!
「ちはやふる」で新人賞を受賞された真剣佑さん(@Mackenyu1116)です。受賞おめでとうございました❗❗5月には『ピーチガール』(@peachgirl_movie)の公開が控えていますよ。 #日本アカデミー賞 #ちはやふる #40回 pic.twitter.com/ZZFJrBWpwg
— 日本アカデミー賞協会 (@japanacademy) March 3, 2017
「上の句」と「下の句」撮影前から綿密な役づくりを行い、綿谷新になり切った新田真剣佑。彼の熱い思いと努力が結実したのが、第40回日本アカデミー賞で新人俳優賞を獲得しました。 発表当日の2017年1月16日、新田は自身のInstagramを更新し、英語で「VERY honored.Thank you so much.(とても光栄です。本当にありがとうございます)」と投稿。スタッフやファンへの感謝を綴り、今後も応援してくれるよう呼びかけました。 2018年はハリウッド大作『パシフィック・リム』続編、『OVER DRIVE』の公開も控えており、さらなる活躍を予感させます。改名して臨んだシリーズ完結編『ちはやふる -結び-』では、高校3年生になった綿谷新をどう演じているのか期待が高まりますね!