2018年3月2日更新

映画「ちはやふる」全シリーズあらすじ・キャスト一覧【ネタバレ】

(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

競技かるたのクイーンを目指す少女を描いた漫画を映画化した『ちはやふる』。本作は「上の句」「下の句」の前後編と「結び」の完結編で構成されています。この記事では全シリーズのネタバレあらすじやキャスト、みどころなどの情報をまとめて紹介します。

実写映画『ちはやふる 上の句/下の句』「結び」のネタバレあらすじ・出演キャスト・見所を紹介!

二手に分かれ、小倉百人一首のかるた札を取り合う競技かるた。その魅力に引きこまれクイーンを目指す高校生、綾瀬千早を中心に、かるた部の活動に打ち込む高校生達の姿を描く人気の少女漫画『ちはやふる』。

その物語が二部作として前編となる上の句は2016年3月19日、後編の下の句は2016年4月29日に公開されました。

そして、その完結編となる『ちはやふる 結び』が2018年3月17日に公開。この記事では全シリーズのキャストやネタバレを交えたあらすじ、みどころを紹介します。

原作はコミックス累計型発行部数1,200万部の大人気少女漫画

ちはやふる

末次由紀による漫画『ちはやふる』は2007年末より連載開始。

以降、次第に人気を集め、2010年には「このマンガがすごい!オンナ編」の第1位を獲得し、コミックス累計型発行部数1,200万部を超える大ヒット作に成長。競技かるたへの関心・人気を高める立役者となりました。

監督・脚本は『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の小泉徳宏

小泉徳宏監督は大学生時代に自主映画の制作を開始。

水戸短編映像祭をはじめ数々の映画祭での入賞を果たした後、シンガーソングライターYUI主演の『タイヨウのうた』が、劇場長編映画初監督作品となりました。その他の監督作品に『ガチ☆ボーイ』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』などがあります。

「ちはやふる」ってどういう意味?

ちはやふる2

タイトルの「ちはやふる」は「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という在原業平が読んだ歌から取られています。歌の意味は「竜田川を流れる紅葉がこの世のものとは思えないほど美しい」ということになりますが、真っ赤な紅葉に自身の燃えるような恋心を重ね合わせた恋の歌でもあるのです。

また、「ちはやふる」は「神」を修飾する枕詞ですが、「ちはやぶる神」と言った場合、荒々しい神という意味になります。それも単なる荒々しさではなく、ぶれない軸を持った安定感のある荒々しさ、作中では回転するコマに例えられていました。

千早、太一、新。幼馴染3人組を演じる主演キャストから紹介

綾瀬千早/広瀬すず

広瀬すず『ちはやふる 結び』(プレス)
(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

綾瀬千早は生粋のかるた馬鹿で、その美貌を活かすことなく行動するため「美人の無駄遣い」と言われてしまうほど。試合のあとはいつもエネルギーを使い切り、白目のまま寝てしまいます。

そんな千早を演じる広瀬すずは雑誌「Seventeen」の専属モデルとしてデビューしました。

以降、雑誌モデルとしての活動の他テレビCMにも起用され、注目を浴びます。女優としてのデビューは2013年のドラマ『幽かな彼女』。2015年には物語の主役となる四姉妹の一人を演じた『海街diary』、声優初挑戦となった劇場版アニメ『バケモノの子』が公開しました。また、2020年の朝ドラのヒロインにも決定しています。

真島太一/野村周平

野村周平『ちはやふる 結び』(プレス)
(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

太一は千早の幼馴染で、成績優秀、容姿端麗、おまけにお金持ちのモテ男子。千早に幼い頃から恋心を抱いているものの、本人には全く気付かれず。それでも常に千早を見守っており、お互いに必要不可欠な存在となっています。

太一を演じる野村周平は2009年、所属事務所のオーディションでグランプリを受賞し、芸能界デビュー。

以降、大河ドラマ『平清盛』テレビドラマ『恋仲』、映画『探偵はBARにいる』『愛を積むひと』などに出演し、俳優としてのキャリアを積んできました。2016年2月に公開の『ライチ☆光クラブ』では映画初主演。俳優デビューの前にはスノーボード選手として活躍していたという異色の経歴の持ち主でもあります。

また、2019年春にはドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ 』にも出演し、制服姿を披露。25歳という年齢にも関わらず「ちはやふる」で魅せた爽やかさは健在のようです。

綿谷新/新田真剣佑

新田真剣佑『ちはやふる 結び』(プレス)
(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

新も幼馴染3人組の1人で、かるた永世名人の孫。東京にいた1年間、千早と太一とともに競技かるたをし、絆を深めました。現在は福岡の高校に通っていますが、千早たちに触発され高校でかるた部を作ることとなります。

新を演じるのは、米ロサンゼルス出身の新田真剣佑。2013年まではアメリカで俳優として活動し、映画『SPACE MAN』『Take A Chance』等に出演。その後日本での活動を2014年から開始、関根勤監督の『騒音』や、『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』に出演しています。

また、新田はこの作品をきっかけとして改名。名前の由来は本作で演じた新からきているそうです。

かるた部のメンバー【上の句/下の句編】

大江奏/上白石萌音

奏(かな)ちゃんは呉服屋の娘で、百人一首オタクでもあります。初めは歌を無下に扱っていると競技かるたに対して反感を持っていましたが、千早の情熱に負け、競技かるた部に入部することになります。

そんな奏ちゃんを演じるのは、上白石萌音。東宝シンデレラオーディションでの審査員特別賞受賞をきっかけにデビュー後、大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』、アニメ『おおかみこどもの雨と雪』等に出演しています。

『舞妓はレディ』では、日本アカデミー賞ほか数々の映画賞の新人賞を受賞。また、映画『君の名は。』でヒロインの声を演じ一気に知名度をアップさせました。

西田優征(肉まんくん)/矢本悠馬

肉まんくんこと西田優征は競技かるた経験者で、幼い頃は新に次ぐ全国2位の実力者。初めはモテるためにテニス部に入りましたが、高校で千早と太一に再会し競技かるた部に入部します。

肉まんくんを演じる矢本悠馬は、2003年に映画『ぼくんち』で子役としてデビュー後、テレビドラマ『ごめんね青春!』『ブスと野獣』、映画『銀の匙 Silver Spoon』『クローズEXPLODE』等に出演。

また2010年より劇団「大人計画」に研究生として参加、舞台の作・演出も自身で手掛けるなど、多彩な才能の持ち主です。

駒野勉(机くん)/森永悠希

机くんこと駒野勉は、ガリ勉で学年2位の秀才(1位は太一)。太一に声をかけられ、かるた部に入部したものの、必ず部活に入らなけらばいけないという校則を守るために入っただけだと、かるたには興味なし。しかし、かるた部のメンバーによって段々とかるたへの想いを変えていきます。

机くんを演じる森永悠希は子役出身の俳優で、映画『しゃべれども しゃべれども』の村林優役や、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の劇中バンドMUSH&Co.のドラム担当・山崎蒼太役で知られています。

また大河ドラマ『平清盛』や『花燃ゆ』にも出演しており、演技力には定評がある俳優です。

瑞沢かるた部メンバー【結び編】

花野菫/優希美青

瑞沢かるた部初の新入部員・花野菫を演じるのは優希美青。菫は生粋の恋愛体質で、一目惚れした太一を追って未経験ながらかるた部に入部します。 優希美青(ゆうきみお)は2012年、第37回ホリプロタレントスカウトキャラバンでデビュー。雑誌『ピチレモン』の専属モデルの傍、連続テレビ小説『あまちゃん』に出演し、その後も『マッサン』に出演。朝ドラに二度の出演を果たしました。

筑波秋博/佐野勇斗

『ちはやふる 結び』(プレス)
(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

菫と同じく、瑞沢かるた部新入生の筑波秋博を演じるのは佐野勇斗。かるた経験者で、上目遣いと舌を出す姿が特徴的。プライドが高く、先輩である千早たちに向かってもタメ口を使うほど。 佐野はボーカルダンスユニットのM!LKのメンバー。俳優としても活躍しており、「ちはやふる」に出演した後も映画『羊と鋼の森』や映画『3D彼女 リアルガール』(2018)など注目作に出演しました。特に、TBSドラマ『砂の塔』では、優しい兄と闇を持った青年という二つの演技を魅せ、話題に。 さらに2019年2月22日には又吉直樹原作で、本郷奏多とW主演の映画『凛』が公開されます。

ライバル校・北央学園かるた部&準クイーン

須藤暁人/清水尋也

清水尋也は邦画話題作に多く出演している注目の若手俳優です。映画『渇き。』では、壮絶ないじめの被害者・ボクを演じ、『ソロモンの偽証』では、クラスメイトに恐怖を与える不良を演じたことでカメレオン俳優ぶりを発揮。本作ではドS部長を演じるということで、注目が集まっています。

木梨浩(ヒョロくん)/坂口涼太郎

ヒョロくんこと木梨浩は、須藤卒業後の北央学園で主将を務めています。須藤を尊敬しつつも、そのドSっぷりには恐怖を感じることもあるよう。

そして、ヒョロくんを演じる坂口涼太郎は見た目という点において、最も忠実に原作を再現しているキャストだと言えるでしょう。坂口は、17歳の頃、ダンサーとして森山未來主演・演出の舞台『戦争わんだー』に出演。その後ドラマ『Q10』『僕のいた時間』『あすなろ三三七拍子』などに出演しています。映画出演は本作『ちはやふる』が3つ目の出演作となっています。

我妻伊織/清原果耶

『ちはやふる 結び』(プレス)
(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

伊織は準クイーンで、新の高校の後輩。映画オリジナルキャラクターとなります。新のことを「おにい」と呼び、新に告白しては「ごめん」と瞬殺される毎日。冷静な性格である一方、千早と戦った際には感情を露わにすることも。 伊織を演じる清原は雑誌『Seventeen』のモデルである一方、女優としても活躍。映画『3月のライオン』(2017)やドラマ『透明なゆりかご』(2018)ではその高い演技力が話題になりました。凛とした大人っぽさと、落ち着きを本作でも見せてくれることでしょう。

最強、そして曲者!クイーン&名人

若宮詩暢/松岡茉優

松岡茉優『ちはやふる 結び』(プレス)
(C)2018映画「ちはやふる」製作委員会  (C)末次由紀/講談社

松岡茉優演じる若宮詩暢は高校生ながらクイーンとなった、千早の最強のライバル。新とは小さい頃から対戦していたそう。冷静で高尚な性格ですが、キャラクターが大好きだというお茶目な一面も持っています。

松岡は、おはスタの「おはガール」として2006年のデビュー後、映画、テレビドラマ、舞台の各方面で活躍しています。

主な出演作品は連続テレビ小説『あまちゃん』、テレビドラマ『問題のあるレストラン』『She』、映画『リトル・フォレスト』『ストレイヤーズ・クロニクル』など。その演技力は高く評価されており、第42回日本アカデミー賞(2019)にて『勝手にふるえてろ』では優秀主演女優賞を、『万引き家族』では優秀助演女優賞を獲得しました。

周防久志/賀来賢人

名人・周防久志を演じるのは賀来賢人。周防は名人戦で4連覇を果たすほどの最強の人物で、強い人にしか興味がないという変わり者。一方で、たい焼きなど甘いものが大好きだというギャップの持ち主でもあります。 賀来は映画『銀色の雨』(2006)やドラマ『クローバー』(2009)で主演を務めたのち、連続ドラマ小説『花子とアン』(2014)や大河ドラマ『花燃ゆ』(2015)に出演し、演技の幅を広げました。また、『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』『今日から俺は!!』といった福田雄一作品に常連出演したことで、さらに知名度をアップさせました。

千早たちを支える存在

原田秀雄/國村隼

國村隼演じる原田秀雄は、千早たちの師匠兼神主。白波会でかるたを教える傍ら、名人を目指している現役選手でもあります。千早や太一が悩んでいる際には的確なアドバイスを与える、物語に欠かせない人物です。 國村は言わずと知れたベテラン俳優。北野武監督作品『アウトレイジ』(2010)などに出演しています。また、韓国映画『哭声/コクソン』(2016)では第37回青龍映画賞(韓国で最も権威のある映画賞)にて男優助演賞を獲得しました。

宮内妙子/松田美由紀

松田美由紀演じる宮内先生は、瑞沢高校の教師で、かるた部顧問。最初はしぶしぶ顧問に就任したものの、千早たちのかるたに対する真剣な眼差しや、競技かるたの魅力に徐々に惹かれていきます。それからは、献身的に部をサポート。 松田は女優兼写真家で、俳優の松田優作を夫にもち、俳優の松田龍平、松田翔太の母でもあります。「上の句/下の句」と「結び」の間には映画『散歩する侵略者』に出演しています。

『ちはやふる 上の句』のネタバレあらすじ

幼馴染みの太一と再会した千早!瑞沢高校競技かるた部始動

人気モデルの姉を持ち、すれ違えば誰もが振り返るような美人なのに、行動はがさつで頭の中はかるたでいっぱいの高校1年生・綾瀬千早(広瀬すず)。瑞沢高校に競技かるた部を設立すべく、最低部員数の5人を集めようと勧誘活動を行いますが、思うようには集まりません。 そんな中、幼馴染みの真島太一(野村周平)と小学校ぶりに再会し、喜ぶ千早はすぐに彼を勧誘します。千早と太一、綿谷新(新田真剣佑)の3人はチームを組んでいた仲間なのです! 卒業と同時に新が引っ越し、太一は私立中学へと進む道が分かれたため、千早にとって仲間と繋いでくれる唯一のものが「かるた」でした。太一に断られた千早は、今度の大会で勝って、A級に昇格したら入部して欲しいと言い、気絶しながらも優勝を果たします。 千早の熱意に負けて、かるた部へ入部を決意する太一。昔から千早が好きだった太一は、もう一人の幼馴染の新を想う彼女に、複雑な思いを抱いていました。 その後、経験者で実力もある「肉まんくん」こと西田優征(矢本悠馬)と、呉服屋の娘・大江奏(上白石萌音)が試合で袴を着ることを条件に入部し、勉強ばかりしている「机くん」こと駒野勉(森永悠希)が最後に揃い、競技かるた部は正式に部として認められたのです。

いざ東京都大会へ!かるた部の絆が問われる!?

喜びのあまり新の自宅に電話した千早は、新がかるたを続けていると知り、全国大会で会おうという約束にやる気をみなぎらせました。未経験者もいるため、GW合宿で府中白波会の厳しい指導を受ける中、遠征試合に出向いた太一が新と再会します。 白波会との練習試合を経て、お互いの弱点を確認し合えた部員たちは練習を重ね、ついに高校選手権東京都予選大会当日がやって来ました。 勝ち進む内に、西田が団体戦の作戦として「一度も勝っていない駒野を強い相手に当て、試合に勝ちやすくしよう」と提案します。駒野は捨て駒扱いだと激怒。気まずい状態のまま、千早が合宿で大敗したエース擁する、北央学園との決勝戦を迎えました。 試合放棄した駒野はただ座っているだけでしたが、その頬を千早が払った札が叩きます。全員で積み重ねてきた努力を思い出し、一丸となって奮戦する瑞沢高校。太一が勝利すれば優勝!となったものの、彼はいざという所で神様に見放され続けて来たのでした――。

千早は全国大会へ行けるのか!?新の衝撃の言葉とは……

かつて、千早に良く見せたいと新の眼鏡を隠してズルしたことがあり、苦しみながら千早への想いだけでかるたを続けてきた太一。勝てたことのない「運命戦(札が自陣と敵陣に一枚ずつ残る状態)」にも開き直り、敵陣を攻めに行くと決意します。

その結果、太一の空気に呑まれた相手がお手つきをし、瑞沢高校がなんと優勝。 太一は競技かるたに全力で取り組むと決め、千早への思いを再確認します。新にも堂々と向き合う覚悟をし、託されていた携帯電話番号のメモを千早に渡すことに。すぐに電話をかけ、優勝報告をした千早は全国大会で新に会えると喜ぶのですが……。 電話を変わった太一が過去の過ちを明かし、新に「かるたで超えてみせる」と宣言するも、返ってきたのは「俺はもう、かるたはやらん」という言葉でした。

『ちはやふる 下の句』ネタバレあらすじ

かるたを辞めると告げた新の真実と千早の決意

千早は「新がかるたを辞める」と聞き、太一と一緒に福井まで会いに行きますが、新のかるたの師匠で名人だった祖父が亡くなったと知ることに。新に「待ってる」と告げ、今よりも強くならなければいけない、と打倒クイーン・若宮詩暢(松岡茉優)を目標に掲げました! しかし自分がクイーンになれば、新はかるたの世界に戻ってくるという思いから、千早は詩暢との圧倒的な実力差に余裕を失っていきます……。 唯一勝てない相手・新がかるたを辞めることに納得できずにいた詩暢は、新の祖父の法事で弔いかるたをしようと持ちかけました。変わってしまった新に「やっててもつまらん」と言い放ち、何のためにかるたをするのか問われ、自分のためだと答えて立ち去るのです。

個人戦だけを意識しすぎた千早と太一が衝突!?

千早が詩暢の「音のないかるた」に囚われ、左利きの相手ばかり意識する様子を見て、太一は「お前はチームに必要ない」と言ってしまいます。白波会の原田先生に相談に行った太一は、新と太一がいなくなった後、千早がどれほど苦しんだかを知らされました。 実は太一も、自分がA級に上がりたい一心から、周りが見えなくなっていたのです。 その後、他の部員の励ましを受け、新のアドバイスを思い出して落ち着きを取り戻すと、エントリーした水戸大会で優勝し見事にA級昇格!一方で、かるた部を避けるようになった千早は出稽古で北央学園のエース・須藤と戦うも、大敗してしまいます。 千早は戦いぶりを見た須藤に、一人だけでかるたをやっていると思うなと一喝され、代々伝わる「全国大会対策データ」を手渡されました。瑞沢高校は東京代表でもあると言われ、自分が間違っていたと気付いた千早はかるた部に戻り、仲間との練習を再開したのです。

団体戦は惜しくも敗退……千早と詩暢の勝負の行方は?

そして全国大会当日、8月19日。近江神宮へやって来たかるた部は成長を遂げた駒野、奏の健闘もあって団体戦を順調に勝ち進みます。千早が倒れるアクシデントで敗北するも、全力で戦えた部員たちは晴れやかな気持ちで翌日の個人戦を迎えました。 その会場には、詩暢や皆に背を押され、再びかるたの世界に戻って来た新の姿も!詩暢はレベルの低さに落胆して棄権を考えますが、新に発破をかけられ闘志を燃やします。

いよいよ、詩暢との試合に挑む千早。"一人で戦う者が強い"と信じてきた詩暢は、必死で食らいつく千早の姿に、初めて対戦相手を意識していました。結果は17枚差で詩暢の圧勝でしたが、千早は詩暢に「またかるたしようね」と声をかけたのです。 また、とはいつだと詰め寄る詩暢に向けて、「クイーン戦で」と答えるのでした。 新は大会を通して気持ちに整理をつけ、太一に「別に、千早は誰のもんでもないよな」と宣戦布告すると、かるたへの正式復帰を宣言しました。

『ちはやふる 結び』ネタバレあらすじ

クイーン&名人戦。それぞれの出場者は?

物語は名人&クイーン戦から始まります。しかし、クイーン・詩暢と戦っているのは千早ではなく、我妻詩織(清原果耶)。千早は準決勝で詩織に負けていたのでした。 一方、名人戦では周防久志(賀来賢人)が勝利し、インタビューにて「もうやめようかな」と発言。しかし、新が何度も「やめんといてくれ」と行ったことで、おまけであと1年かるたを続けることにしたのでした。 その後、新は千早に高校で競技かるた部を作って、近江神宮で瑞沢と戦うことを宣言。負けないよと笑いかける千早に対して「好きや、千早」と言いその場を去ります。

ついに新入部員が!新も団体戦で全国を目指し始める

千早たちは3年生になり、今年新入部員が入らなければ廃部という危機のなか、千早と太一の人気のおかげで大量の新入生が見学に。去年の反省を生かし、順調に新入生獲得……と思いきや、ある新入生の登場で一変してしまいます。その新入生とは筑波秋博(佐野勇斗)。かるたの経験者の登場に千早が本気を出し、怖がった新入生は全員逃げてしまうのでした。 そしてもう一人の新入生は花野菫(優希美青)。太一に一目惚れした菫は流されるまま、入部します。 一方、かるた部を作ると宣言した新は詩織やA級選手の仲間を集めて、全国優勝を目指すこととなります。

太一に試練が次々と降りかかる。彼が選んだ道は?

進路希望書に「クイーン」と書いた千早は宮内先生から呼び出され、その中で太一が東大医学部を目指していることを聞きます。それと同時に東大かるた部を訪れた太一は名人である周防と対戦し、ぼろ負けしてしまいます。さらには、「君には迷いがある」と周防に図星まで突かれてしまうのでした。 太一に降りかかる試練はそれだけでなく、菫から新が千早に告白したことを聞き、1位をキープし続けていた学内試験で机くんに1位の座を奪われてしまうのでした。 そしてやってきた都大会。太一は会場に現れず、千早は太一が部を辞めようとしていることを知ります。やるせない気持ちのまま試合が始まります。

太一のいない瑞沢高校にも試練が……!

勝ち残った4校で総当たり戦を行うこととなり、瑞沢は1勝1敗の時点で強豪・北央学園と対決。気を持ち直した千早が1勝するものの、机くんと奏ちゃんが負けたことにより、絶体絶命の危機となってしまいます。さらには、実は団体戦が初めてで、戦い方を知らなかった筑波のミスにより北央に敗北。 これで瑞沢は1勝2敗。本来ならここで終了でしたが、なんと他の2校も1勝2敗という結果に。そして選手ごとの勝ち数で比較した結果瑞沢は準決勝で全国に進むことができたのでした。 その帰りに太一とばったり会った千早は試合に結果を伝えるとともに、なんで辞めるのかと強く追求します。それに対して太一は「俺、お前のためにかるたやってた。お前のためにかるた部作ったんだ。でもこれ以上無理だ。」と打ち明け、その場を去ります。

太一は名人の元へ。かるた部は全国大会へ。

太一は再び周防の元へ訪れ、どうして目が見えにくいのにかるたをやるのかということを聞きます。太一は以前戦ったときに彼の戦い方に違和感を感じていたのでした。そんな中、新から全国進出の連絡が。そして「かるたしかなかったから」と答えた周防に弟子入りすることを決めたのでした。 一方の千早も時を同じくして新からの知らせを聞き、太一がいなくても皆とともに全国優勝を目指すことを決意します。

ついに全国大会の日。瑞沢の運命はいかに……。

ついにやってきた全国大会当日。来年スタメンになる菫を試合に参加させながらも瑞沢は勝ち進んでいき、約束通り新率いる藤岡東高校と決勝戦へ。 順に出場選手の名前が呼ばれる中、4番で呼ばれたのはなんと太一の名前。太一は周防に背中を押され、千早たちの元に戻ってきたのでした。そして、千早は詩織と、太一は新と戦うこととなります。 強者揃いの藤岡東に対し、押され気味の瑞沢。さらには、机くんが1勝取られ重い雰囲気に。そんな中、筑波の「追いつきました!」の一言によって空気が一変。瑞沢の追い上げが始まります。 また、太一も新と6枚差のなか1枚差まで詰め、4人全員が運命戦という前代未聞の展開となっていきます。そして瑞沢の運命は太一が新に送る札によって決まることに……。

太一が選んだ札は……?

「こいすてふ」と「しのぶれど」のうち、太一が新に送った札は「こいすてふ」の歌。通常だと決まり字が長い「しのぶれど」を送るのがセオリーだったため、周りからもミスだと思われてしまいます。

しかし太一は、粘り強くかるたに向き合っていた選手は、運命戦で読まれない歌がふと降りてくることを原田先生から聞いていたのでした。そして、実際に読まれたのは「しのぶれど」。この瞬間、瑞沢の優勝が決まります。千早は泣きながら「おかえり、バカ太一」と言いながら太一を抱きしめるのでした。 試合後、新に告白の返事をする千早でしたが、その中身は「もっとかるたで強くなりたい」というもの。新も「太一に負けたままで好きな子に顔向けできない」と同じ気持ちだと言い、福井に帰っていきます。 時は経ち、多くの部員が集まった瑞沢競技かるた部。それを率いる顧問として、第66期クイーンに輝いた綾瀬千早の背中が映るのでした。

「ちはやふる」のテーマ、競技かるたについてもっと知ろう!

伝統文化×記憶力×スポーツ。奥深い競技かるたの世界

小倉百人一首という、飛鳥時代から鎌倉時代までの優れた和歌が集められた秀歌撰をもとにするため、一見古風な伝統文化、という印象のかるたですが、実はそれだけではないようです。

特に『ちはやふる 上の句/下の句』で描かれる競技かるたは自陣・敵陣相対しての競技形式をとり、スポーツとしての側面が強いとのこと。百人一首の句を覚える記憶力が必要とされるのはもちろんのこと、瞬時に札を払うための瞬発力や、長時間の試合を戦い抜く気力、精神力も求められる競技かるたは、「畳の上の格闘技」とも呼ばれているそう。

『ちはやふる』の見どころと言える競技かるたのシーンが、映画ではどのように描かれているのか注目です。

競技かるたの基本的なルール

競技かるたとは2人で向かい合って行うかるたです。使用するかるたは百人一首ですが、競技かるたでは半分のみ、50枚を使用。自分側と相手側に25枚ずつ並べたあと、15分間の暗記タイムになります。ここで自分の陣地と相手の陣地にある札を覚え、最後の2分間は素振りの時間となります。

読み手は百人一首の100枚を読み上げるため、陣地にない札もあることになります。この場合空札といい、陣地から札は動きません。また、陣地に並べる札はすべて下の句が書いてありますが、読み手が読み上げる詩はすべて上の句からです。そのため競技者は上の句が読まれた時点で、下の句を思い浮かべて札を探す必要があります。

自分の陣地にある札を取った場合は、自分の陣地から札がなくなります。敵の陣地にある札を自分が取った場合は、自分の陣地にある札を相手の陣地に置くことができます。

勝負は、自分の陣地にある札がすべてなくなった場合に勝利となります。

伝統文化である競技かるたの奥深いルール

競技かるたの服装は和服と決まっているわけではありません。レベルの高い大会だと和服で挑む人も多くいますが、Tシャツやジャージで参加していいそうです。しかし女性のネイルや指輪などは相手にけがをさせる場合があるので禁止されています。また、“揺れるもの”が禁止されているようで、ネックレス・イヤリングの他に髪型もまとめたほうが好ましいようです。

また試合をスタートする際は相手と読み手に対して礼をすることもルールで定められています。試合が始まって最初に使った片手のみが「有効手」として使用が認められており、札を配置しなおすことは相手に宣言したうえで認められます。しかし頻繁な移動などはマナー上好ましくない行動のようです。

基本的に審判はおらず、札を同じタイミングで取ってしまった場合は話し合いで解決します。

ルールから競技かるたを見てみると、本当に奥の深いスポーツですね。日本の伝統文化として、このような細かいルールが定められているようです。