シリーズ随一のイケメン、アスラン・ザラがちょっと残念な理由【機動戦士ガンダムSEED】

2018年3月22日更新

平成の1stガンダム『機動戦士ガンダムSEED』で、キラ・ヤマトとともに人気を二分していたのが、アスラン・ザラ。モテ男ぶりではキラを凌ぐものの、行動には残念なポイントも多数あり。未熟さもまた魅力と言えそうなイケメンキャラに、注目してみました。

アスラン・ザラ、もうひとりの主人公の「魅力」とは

「機動戦士ガンダム」シリーズは、スペースコロニーと地球、それぞれの連合国家の戦争に巻き込まれた少年たちの運命を描いたSFアニメシリーズ。その設定をベースに、1stガンダムとは違った世界観に基づく物語を描いたのが『機動戦士ガンダムSEED』です。 第1期と第2期(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)を合わせれば全100話に達する壮大な物語の中で、キラ・ヤマトとともに主人公として登場するのが、アスラン・ザラ。キラとは違い冒頭から若い軍属として登場するため、第一印象はややオトナ。ルックスも相当なイケメンと言えます。 しかし実は感情の起伏や思い込みが激しく、わかりやすく優柔不断な一面も。カッコいいのにちょっと残念、だからこそ魅力的なアスラン・ザラのキャラクターを、ここで紹介します。

キラ・ヤマトとの長い付き合いが、話をややこしくする

アスランはコーディネイターの両親から生まれた「第二世代」。キラとは4、5歳の頃からの付き合いです。ただ地球とプラントの戦端が開かれる前にアスランはプラントへと移住していました。互いの存在を気にかけながらも戦いが始まり、やがて再会したのは地球の有力勢力オーブ連合が所有するスペースコロニー・ヘリオポリスでの戦闘の最中でした。 お互いに「まさか」な出会いでしたが、以降はたびたび戦場でまみえることになります。敵でありながら幼馴染としての感情も絡み、だからこそ憎しみや悲しみが複雑に交錯することになりました。 そして決定的に話をややこしくしたのが、ラクス・クラインの存在です。親が決めたものとはいえ、婚約者が幼馴染と恋仲になるという構図は昼ドラ的展開の予感も。父親がプラントの評議会トップという事情も含めて、のちのラクスをめぐるトラブルは彼にとって相当なストレスになったようです。

戦士としての名言が魅力。出撃時の「出る!」もカッコいい

基本的に真面目な性格で、正しく軍人であることに強いプライドを持っているのがアスランのカッコいいポイントのひとつ。シン・アスカへの苦言の中に「戦争はヒーローごっこじゃない」という名言があります。 戦争がらみで気が利いていたセリフを、もうひとつ。PHASE-11でのラクスとの会話です。「つらそうなお顔ばかりですのね、この頃のあなたは」と寂しげに微笑みかけるラクスに、冷たく一言「ニコニコ笑って戦争はできませんよ」。気持ちに余裕がないことは、明白です。 一方でカッコいい、とファンの間で評価が高いのは、モビルスーツで出撃する時の掛け声。「アスラン・ザラ、ジャスティス出る!」が基本ですが、バリエーションとして「発進する!」があります。

自分に素直、だから優柔不断?「クズ」&「有害」扱いの真相

一部のファンの間では、アスランのことを批判する声も見かけられます。その最大の原因は、度重なる「寝返り」でしょう。戦士としてクズだとか、軍隊にとって有害、などその言われようは散々なもの。 もともとザフト軍で有望な若手パイロットとして嘱望されながら、物語途中でアークエンジェル勢に助太刀。のちにオーブに亡命しますが、ボディガードという仕事に不満を感じてザフトへ復帰します。しかし結局はザフトから逃走し、もう一度オーブ軍に加わるという離れ業を演じてみせます。 ザフト復帰後は、感情的な動揺もあって今ひとつ活躍できず、シン・アスカなど指揮下の若手とのコミュニケーションもうまく取れないありさま。折々に彼なりの主義主張に従って行動しているものの、はたから見ていると優柔不断なだけに見えてしまうのが残念です。

指輪が消えた。結局、カガリとはお別れしたのか?

フィアンセであるラクスとの微妙に距離感のある関係とは対照的に、カガリ・ユラ・アスハとの恋愛模様はとてもドラマティック。中でも無人島での偶然の出会いは、アスランの人気レベルを大きく跳ね上げたエピソードと言えます。 第1期ではカガリがお守りの首飾りをアスランに送り、第2期では逆にアスランが指輪を送ります。不器用にそれでも少しずつ着実に恋を育み続けていたふたりですが、カガリの結婚やメイリンの登場などで状況が変化。のちにオーブのリーダーとなったカガリの指からは、もらった指輪が外されていました。 ただしファンの間では、明確にふたりの関係が終わったというエピソードがない=遠距離恋愛的に心はつながっている、という多数意見があるようです。

助けてくれたメイリンが、新たな心のよりどころ?

「DESTINY」でザフトに復帰したのち、乗機セイバーガンダムを破壊されて戦艦ミネルバ館内で孤立し始めたアスランは、やがて危険分子として排除されそうになります。事前に察知して脱走しようとした彼をたまたま助けたのが、ミネルバの管制官メイリン・ホークでした。 大本命のカガリや、実姉のルナマリア・ホーク、ラクスの影武者を演じていたミーア・キャンベルなど、アスランをめぐる恋のライバルは大勢いましたが、この脱走劇で一気に本命に浮上。カガリからは「あいつのこと、頼むな」というお墨付きまでもらってしまいました。 最終回「FINAL PLUS」のエンディングでは、アスランとともにオーブの慰霊碑を訪れています。ほかにはキラとラスク、シンとルナマリア。カップル3組、という印象ですが、それぞれに親密度はそうとうな差が。アスランとメイリンの関係はカッコいい上司と心酔している部下、といった印象でしょうか。 直後にマリュー・ラミアスとムウ・ラ・フラガの親密ぶりがはっきり描かれているだけに、まだまだ曖昧な関係?なのかもしれません。

アスラン・ザラが「DESTINYその後」で見せたオーブ軍での出世姿

エンディングの続きの中で、アスランはオーブ軍の将官の姿で登場しています。自信に満ち溢れた穏やかな大人の男として成長した姿は、アスランファンにとって嬉しい幕切れとなったハズ。 優柔不断で自然体な女たらしという残念ポイントも、若気のいたりといったところだったのかもしれません。