2023年4月6日更新

映画「閃光のハサウェイ」ネタバレあらすじ解説!小説版に描かれる3部作の結末とは

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閃光のハサウェイ ガンダム
©創通・サンライズ

「閃光のハサウェイ」は2018年11月に行われた「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト発表会」で、3部作による公開が発表された映画作品です。本作は緊急事態宣言が発令された状況などを鑑みて、当初の予定から複数回の延期を余儀なくされていました。 そして2021年6月、遂に公開されそのベールを脱いだ「閃光のハサウェイ」。そこで今回は本作のあらすじを、ネタバレありで解説していきます!

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映画「閃光のハサウェイ」第1部あらすじネタバレ解説

ハサウェイ、ケネス、ギギの出会い

閃光のハサウェイ ガンダム
©創通・サンライズ

シャア・アズアブルアムロ・レイの最終決戦から12年が経った、宇宙世紀0105年。地球を私物化する腐敗した地球連邦政府を変えるため、反政府組織「マフティー」が水面下で行動を開始しています。そのマフティーのリーダーが、ブライト・ノアの息子でもあるハサウェイ・ノアです。 マフティーの拠点に合流するためハサウェイが乗った高級シャトルが、金銭目的の偽マフティーに襲撃されます。それを偶然乗り合わせた不思議な美少女、ギギと軍人であるケネスと共に撃退するハサウェイ。 その後ギギのわがままで同室に泊まることになったハサウェイですが、ギギは彼がマフティーのボス「マフティー・ナビーユ・エリン」だと疑っている様子。 タクシーの運転手とギギにマフティーの在り方を否定されたハサウェイは、「教えてくれよ、この仕組みの深さを破壊する方法を」と静かに呟くのでした。

ダバオ市街地襲撃

深夜にマフティーのメッサーが、ホテルを襲撃します。ギギを起こし共に逃げるハサウェイ。マフティーはハサウェイと合流するため待ちますが、彼はギギがいるため合流出来ません。 1度は置いて行こうと考えるものの、弱っているギギとハグし自分の気持ちに気付いたハサウェイは合流出来ず。目の前でメッサーがビームサーベルで貫かれる姿を、見ているしかありませんでした。 ギギとハサウェイの元にケネスがやって来て、2人を保護します。翌朝となり事情聴取も終わったため、ケネスに別れの挨拶をするハサウェイ。ギギは挨拶無しでいなくなったハサウェイに、不満を漏らします。 そしてハサウェイがマフティーと合流した頃、ケネスはギギの言葉でハサウェイの正体に気付き始めるのでした。

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ガンダムvsガンダム

先の襲撃で貫かれたメッサーのパイロットであったガウマンを、拷問の末ペーネロペーに乗せるケネス。ケネスはいざとなったら、ガウマンを人質にと考えていたのです。 しかしパイロットのレーンはそれをよしとはしていません。Ξ(クスィー)ガンダムに乗ったハサウェイは、レーンに「人質がいないと戦えないのか?」と問います。 元々人質には乗り気で無く侮辱されたレーンはすぐにガウマンを解放、ハサウェイとの真剣勝負に臨みました。激闘の末、レーンに勝利するハサウェイ。レーンは一命を取り留めるものの、マフティーはペーネロペーの破壊に成功するのでした。

アデレード会議

ケネスはパイロットであるレーンの生還は、「幸運の女神」であるギギのお陰だと話します。誘われた当初は乗り気で無かったギギは、レーン生還の事実から自分の運を試すため数日間軍に滞在することに。 一方アデレード会議阻止のためのクスィーガンダムの帰還に、沸くマスティー。輸送船に帰還するハサウェイは、想い人であるケリアと再会します。 そしてガンダムvsガンダムの戦いに勝利したマフティーは、本来の目的である地球連邦政府のアデレード会議阻止に向け動き出すのでした。

映画「閃光のハサウェイ」の続きは?小説版のあらすじを解説

今回公開された「閃光のハサウェイ」第1部では、3部作である原作小説の上巻にあたる内容が描かれました。ここからは原作小説の中巻・下巻の内容を、衝撃のラストまで徹底的にネタバレ解説していきます!

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掃討作戦で新たな仲間が

戦闘が完了したものの、ギギの話題になりケリアと揉めるハサウェイ。ここでケリアと話す中で、「少年時モビルスーツ戦に巻き込まれ身近な人を多く亡くし、最愛の人物を自分の手で殺すような経験をした」ハサウェイの過去が明らかになります。 その後オエンベリのテロリスト掃討作戦に踏み切るキンバレー隊を、その上から自分達が掃討する作戦を立てるマフティー。マフティーはその作戦の中で、キンバレー隊に狙われていたテロリスト、ファビオ・リベラ一行を仲間に加えます。

ギギはどっちに付いていく?

ギギの愛人としてのプロ根性や女性としての逞しさが描かれる、地球連邦政府サイド。ライバルも撃退しケネスとハサウェイとの関係を確固たるものにしたギギは、引き続きケネスの元に身を寄せています。 そして彼女は自覚の無いまま、様々な発言や行動でラッキーを連発。すっかり「勝利の女神」が定着していました。 勝利の女神を擁するケネス達は、ハサウェイの乗る船「ヴァリアント」の撃墜に成功します。すっかりギギの運を信じ込んだケネスは、彼女を言うがままに行動させました。しかしギギの運はあくまでギギのためのもの。ギギはそのままハサウェイの元に旅立ってしまうのです。 無事ハサウェイと合流したギギですが、彼女はハサウェイに邪険に扱われてしまいます。そしてハサウェイは様々な葛藤の末、ギギに自分がマフティーだと認めた上で「出ていけ」と口にしてしまうのでした。

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ケネスとハサウェイ最終決戦

マフティーはアデレード会議を襲撃し、閣僚を粛清するとテレビで宣戦布告して見せます。その映像を見て、マフティーがハサウェイであると確信したケネス。彼はマフティーの声明に正義を感じますが、自分の仕事に専念すると誓います。 一方その頃退職をしてミライと共にレストランを開く予定のブライトが、最後の任務で地球に降下して来ていました。そして再び相対するクスィーとペーネロペー。実力的にはパイロットも性能もクスィーの方が上ですが、団体戦ではペーネロペーの方が上でした。 ケネス率いるキルケー部隊は、「ビーム・バリアー」という罠を張っていたのです。こうしてクスィーとハサウェイは停止してしまうのでした。

衝撃の鬱エンド……

ハサウェイは処刑が決定し、連邦に嫌気が差したケネスは辞表を提出します。しかし後任がブライトになると知り、彼に息子殺しをさせないようすぐさま戻るケネス。 ケネスによって何も知らず後任に就いたブライトですが、その後の新聞で、マフティーがハサウェイであったと知ってしまいます。そしてそこにはハサウェイの銃殺刑を執行したのは、ブライトであると記されているのでした。 主人公が死に、退職目前だった父が息子殺しとして報道されるという衝撃のラストとなった本作。ブライトのシーンやケネスとギギが共に日本に逃げた描写から、「閃光のハサウェイ」の最後はかなり救いようのない「鬱エンド」として語られています……!

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【初心者でもOK?】「閃光のハサウェイ」を観る前に何を見れば良い?

オリジナルアニメとして1979年に放送されてから、長くファンを楽しませてきた「ガンダムシリーズ」。この長い歴史に触れて来なかった人が1番心配なのは、アニメを観ていなくても「閃光のハサウェイを楽しめるのかでしょう。 「閃光のハサウェイ」は、富野由悠季の小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を原作とする映画です。小説版は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の後日譚として執筆された作品であるため、映画「閃光のハサウェイ」も映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の続編として描かれています。 そのため「ガンダム映画3部作」と「逆襲のシャア」を観ておけば、本作も十分楽しめるでしょう。

「逆襲のシャア」はこちらから

「閃光のハサウェイ」キャラクター紹介

ハサウェイ・ノア(マフティー・ナビーユ・エリン)

ハサウェイ・ノアは本作の主人公です。地球連邦軍の英雄であるブライト・ノアの息子で、裏では反政府組織「マフティー」のリーダーとして「マフティー・ナビーユ・エリン」と名乗っています。 父が連邦軍の軍人だったため、幼い頃に「シャアの反乱」を目の当たりにした彼。その際に身近な人々が次々と亡くなり、挙句には最愛の人物を自分手で殺すような体験をしてしまった悲運の少年です。

ギギ・アンダルシア

ギギ・アンダルシアは美貌が際立つ本作のヒロインです。時折自身の過酷な生い立ちを示唆する彼女は、カーディアス保険会社の創業者である80歳を超える老人の愛人でした。 カーディアスより一足早く香港に向かう最中に、ギギはハサウェイやケネスと出会います。その美貌とは別に人を惹きつける魅力があり、異常に鋭い感性を持つ彼女。ケネス率いるキルケー部隊では勝利の女神として扱われており、その強運を発揮していました。

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ケネス・グレッグ

「シャアの反乱」時に、パイロットとして活躍していた軍人であるケネス・グレッグ。ケネスはマフティー掃討部隊の司令官に着任したため地球に降下し、ギギやハサウェイと出会います。 一見調子の良い優男に見えますが、その中身は「凶暴な男」。連邦の在り方に疑問を持っていても、仕事に撤しマフティーを殲滅する冷静な部分も持っています。 司令官としても有能なケネスは、作中で友人となったハサウェイの宿敵となる存在でした。

映画版のあらすじは原作をたどるのか?「閃光のハサウェイ」の展開に注目

衝撃的で悲しすぎる結末から、重い鬱エンドとして語り継がれる小説を原作とする映画「閃光のハサウェイ」。今回はそんな本作のネタバレあらすじから、原作小説のあらすじまで紹介してきました。 本作は小説と同じく3部作で完結する映画です。劇場版のラストはどのように描かれるのか、気になる人はぜひ劇場に足を運んでみて下さい!

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