『機動戦士ガンダムSEED』(概要)
『機動戦士ガンダムSEED』とは、2002年10月から2003年9月にかけて放送されたテレビアニメです。
新世紀(21世紀)最初のガンダムということで、「原点回帰」を目指した作品となっています。「新たなスタンダートとなりうるガンダム」の姿を初のデジタル制作で放送しました。
タイトルのSEEDには「種子」という意味の他に「遺伝子操作」などという意味も含まれており、SEEDに登場する人たちの中には「コーディネーター」と呼ばれる遺伝子操作をして生まれてきた人間が登場します。反対に遺伝子操作されていない人間を「ナチュラル」と呼びます。
作品の評価としては、2004年東京国際アニメフェアでは、「アニメーション・オブ・ザイヤー」を受賞し、その他にも、テレビ部門、優秀作品賞も受賞するなど、多くの評価を得ている作品です。
『機動戦士ガンダムSEED』ストーリー
コズミック・イラ70年、遺伝子操作された人類「コーディネーター」と遺伝子操作をされていない人類「ナチュラル」との間で起きた事件「血のバレンタイン」をきっかけに抗争が勃発し、本格的な戦争へと発展してしまいます。「コーディネーター」率いる宇宙国家・プラントの軍事組織ザフトと「ナチュラル」率いる国家群・地球連合との間で起きた戦争は、疲幣した状態のまま11ヶ月が過ぎていました。
コズミック・イラ71年、中立国オーブの資源衛星ヘリオポリスで、工学を学ぶ少年、キラ・ヤマトは平和に暮らしていました。しかし、ある日ゼミを訪れた時、ちょうどコロニーに侵入したザフト軍の襲撃に鉢合わせてしまいます。人々が逃げ惑い、次々に避難していく中、同じようにキラも避難所を探していました。しかし、逃げ遅れた少女を追って工場区画に迷い込んでしまうのです。そこで目にしたのは、2機のガンダムと、かつての親友アスラン・ザラだったのですが・・・
メインキャラクター
キラ・ヤマト
中立国オーブのヘリオポリスで工業を学ぶ、コーディネイターの少年です。ある日、ザフトの襲撃に遭遇し、成り行きでガンダムに搭乗することとなります。しかし、初搭乗にも関わらず、類まれな操縦能力を発揮したのでした。
アスラン・ザラ
コーディネーター率いるプラントの軍事組織ザフトのメンバーで、ある日オーブへの襲撃の際に、かつての友人キラと再会します。その後も、友人であるキラと戦場で顔をあわせることとなってしまうことになります。
ラクス・クライン
プラント最高評議会議長の娘で、美しい声をもつ、プラントの歌姫として、絶大な人気を誇っていました。アスラン・ザラの許婚でもあり、アスランからもらったハロを大切に持っています。ピンク色の髪が特徴的で、決断力もあるヒロインです。
21世紀のファーストガンダムを目指した
『機動戦士ガンダムSEED』は21世紀最初のガンダムのテレビシリーズということで、「21世紀のファーストガンダム」というキャッチコピーで売り出していました。
そのため、基本的にファーストガンダムへのオマージュとなっています。ストーリーや、キャラの役割など、あまりにも似ている点が多かったため、パクリなのでは? という疑惑が浮上するほど。しかし、21世紀という時代を強く反映した「21世紀のファーストガンダム」は、商業的にも成功し、ファンも多く獲得し、女性からの指示も強く受ける結果となります。それは、キャラクターデザインが美形化されたことや、ガンダムがたくさん登場するなど、現代人の嗜好を抑えたことによって、得ることができた評価だったのでした。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』
『機動戦士ガンダムSEED』の続編として制作され、2004年10月9日(一部地域は同年10月16日)から2005年10月1日(一部地域は同年10月8日)まで放送されたテレビアニメです。『機動戦士ガンダムSEED』で起きた、ザフトと地球連合の戦争が一部終結していった後の話を描いています。
キャラクターは、キラ・ヤマトとは違う別の新しい視点で描かれ、主人公に軍人のシン・アスカが登場します。